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『幽遊白書』“領域”にようこそ!!の巻 感想

 今週の心の叫び 幽助が中学生してる 不親切なあらすじ 幽助と桑原は無事、3年生になり、平穏な学生生活を送っている。 一方、霊界ではコエンマを悩ませる怪現象か発生していた。人間の中に妙な力を持った者が出現しているというのだ。 そして、幽助は城戸亜沙斗と名乗る少年とその仲間から呼び出しを受け、そのまま行方不明になってしまった。向かうところ敵なしの幽助をさらった者たちの正体とは?(以下、次号に続く) おひさしぶり おひさしぶりが多かった今週の幽遊。 まず、和服姿のぼたんがおひさしぶりでしたね。やっぱりこの子は和服がよく似合う。振袖姿もかわいかったけど、無地の和服(これはぼたんの制服なのかしら?)を着てると、これが一番だよねえ、と思ってしまう(そういえば、セーラー服姿のぽたんもひさしぶりだわね)。 次に、中学生している幽助と桑原くんもひさしぶり。幽助には学ランがよく似合うのに、最近、私服ぱっかりだったから、なんだかやけにうれしくなってしまった。 ええ、そうよ幽助。真冬でも30度を超える日ってあるわよね。まったく、最近の異常気象にも困ったものだわ。 竹中先生なんかもう、四聖獣編以来のお見限りだったわねえ(しかも、最後に見たのは、職員室で白目むいてた姿だった)。 けれど、それ以上にひさしぶりだと思ったのは、都会の風景。ここのところ、樹木とぼこぽこの地面と闘場(&妖怪のモプ)ぱっかりだったから、コンクリートがすっごい懐かしかった。 進級おめでとう 桑原くんはともかく、幽助。奇跡的に3年生になれて本当におめでとう。 二人は進級して同じクラスになったみたいですね(蛍子ちやんとは離れちやったのかな?)。なんかやたらと仲良くなっちやって、下校まで一緒だという……。 桑原くん。いつもべったりだった桐島くんたちはどうしたのよ! あの子たちのかわいい顔が見たいわ(桐島くんだけでいいんだけど……)。 それにしても、不良やってる幽助は本当におひさしぶり。「フッ」なんて言ってかっこつけてる幽助もしぶくて好きだわ。“ちょっとお茶目な幽ちゃん”てぱ、なんてかわいいんでしょう。 だけど、けんか相手は老若男女間わないというだけあって、あんなに強くなっても普通の人間とけんかしたがる幽助って……結構、危ないやつですね。 まったく、根っからのけんか好き。だけど、普通なけんかをやりたいっていう気持ちもわか...

『幽遊白書』戸愚呂の償い!!の巻 感想

 今週の心の叫び 戸愚呂って奥が深い 不親切なあらすじ 幽助たちが首縊島を去る日がやってきた。 幽助たちはホテルで出発支度をすませ、霊界ではコエンマと戸愚呂が最後の交渉を行っていた。 もっとも過酷な罰を望む戸愚呂と、それを留めようとするコエンマ。しかし、戸愚呂は考えを変えようとはせず地獄への道を辿り、その途中で現れた幻海師範の説得にも耳をかそうとはしなかった。 そして、船を待つ幽助たちの前に、生き返った幻海師範が現れる。 戸愚呂はみずからの罰を重くするかわりに、幻海師範を生き返らせたのだ。 かくして、長かった暗黒武術会編は終わり、幽助たちは首縊島を去るのであった。 浦飯チーム島を出る 久しぶりになごやかな4人組の姿にうれしくなった(蔵馬のコート姿がおしゃれだよね)。長かった暗黒武術会編だったけど、4人が揃う機会が少なくてちょっと寂しかったのだ。 幽助と桑原くんの馬鹿話しに、蔵馬か茶々を入れ、飛影ちゃんがそれを呆れながら見ている。という構図が私はとっても好きなんだけれど、なかなかお目にかかれない。 それにしても、幽助が落ち込むとわかっていて、真実を語る蔵馬の厳しさと強さが好きだ。無駄な慰めを言わない蔵馬は、本当に幽助のことを大切にしているんだよね。だから、妙な期待を持たせまいと、辛いことをちゃんと口にしてくれるんだよね。そして、幽助もそれをわかっているから、なんとか皆に気を使わせまいと努力をしているんだよね。 やっぱりこの4人はいいよね。4人で一緒がいいよね。 ああ、なんだかしみじみとしてきちゃった。 桑原くんが生き返ってくれて、本当によかったなあ。 長かった春休み 驚いた驚いた。 暗黒武術会は学校の春休みにあわせて行われていたんですね(一年ぐらい闘っていたような気がするって……実際、一年間、闘っていたわよ)。 あの優等生の蛍子ちゃんが学校をさぼってるのかしら? とか考えていたんですけど、春休みだったんですね。 左京さんが幽助たちの都合を考慮して、この日程を定めていたとしたらちょっとすごい(だけど幽助たちを殺すつもりだったんだから、そんなことする必要もなかったような……)。彼は気くぱりのススメな人だったんですね(……なんだかなあ)。 だけど、幽助は特訓のために2ヵ月も休んでいるし、それ以前の半月の長期欠席、さらには死んでいた間の分のお休みを考えると……3年生に...

『幽遊白書』一番の望み!!の巻 感想

 今週の心の叫び いいの…幸せだから… 不親切なあらすじ 戸愚呂を倒した幽助は、駆け寄ってきた仲聞たちに問いかけた。 「オレ……生きてんのか……」 勝利の代償となった桑原を思い、途方にくれる幽助。そんな彼の前に現れた踊る桑原(笑)。 桑原は死んではいなかった。幽助の底力を出させるために死んだフリをしていただけなのだ(驚かせないでよ……)。 そして、賭けに負けた左京はその野心とドームを道連れに消えていく。 そして、暗黒武術会は終焉を迎えたのであった。 めでたしめでたし(……となるのか?)。 桑原くんが…… 桑原くんが……生き返ってしまいました。 あれだけ「桑原くんを生き返らせて-!!」とわめきちらしていた私が言うのもなんなんですけど…だましたわね! いやあ、すっかり冨樫先生に踊らされちゃいましたよ。いったい、いつになったら冷静な目でマンガが読めるようになるんでしょう……。これだから、「それだけ幸せそうな顔してマンガ読む人を見たことがない」なんて言われちゃうんですよ。私は。 まったく、こんなに簡単にだまされてしまう読者は、マンガ家の宝だと思うわ!(ひらきなおっている) でも、いいの……。だまされても。 桑原くんが生き返ってくれて、とーっても幸せだから……(笑)。 お願いだから、二度とこんなことはしないでくださいね、冨樫先生。幽助も飛影ちゃんも蔵馬も殺さないでね。陣も凍矢も酎も鈴駒も(以下、延々と続く)、誰も誰も殺さないでね(無理な注文とはわかっているんですけど……)。 だけど、きっと桑原くんもバツが悪かったのよね。 幽助が「桑原になんて言えばいい?」なんて言いながら、目から青春の汗を流しているところに姿をあらわすのは、大変な勇気が必要だったのよね。 だから、あんなふうに踊りながら「よっ!元気?」なんてふざけてみせたのよね。あそこでシリアスな顔して「浦飯。よくがんぱったな」なんて、言えるわけないわよね。 せいいっぱいおちゃらけてみせた桑原くんが、愛しくってたまらないわ(笑)。 蔵馬ときたら…… それにしても許せないのは、死んだフリした桑原くんではなく、それに協力した蔵馬である。 蔵馬! あなたってば、いくら正体がおキツネさまだからって、演技力ありすぎよ。 私は桑原くんに駆け寄った時のあなたの、あのいたたまれないほどの苦しげな表情にだまされたのよ。 確かに、桑原くん...

『幽遊白書』最後のフルパワー!!の巻 感想

 今週の心の叫び やっと終わった… 不親切なあらすじ 戸愚呂のフルパワーと幽助のフルパワーがついに衝突した! 幽助のすぺてをかけた霊丸を戸愚呂は正面から受け止めたが、100%の力に肉体が耐えきれず、彼はとうとう自己崩壊をおこし倒れてしまった。 こうして、暗黒武術会の優勝は浦飯チームに決定したのだった。 100%と120% 戸愚呂は100%を超えようとして失敗した。 100%の力で闘うことができる相手を求め続けてきた彼は、幽助という敵に巡り合えることができた喜びに、有頂天になっていたようだった(実際、彼は限界を超える力を出したくてしようがなかったのかもしれない)。 いつでも背水の陣をしき、死にものぐるいで闘ってきた幽助と違って、戸愚呂は常に余力を残した闘いをしてきた。あるいは、幻海師範の若い時であったなら100%の相手をできたかもしれないが、さすがにそういうことにはならなかったようだ。 全力で闘うことの喜びを求めてしまうのは、闘いに生きるものたちの本質なのかもしれない。幽助はともかく、飛影ちやんにはその傾向が顕著である。 結局、戸愚呂は100%のパワーに肉体自身が耐えきれず、自己崩壊をしてしまったのだが、満足して死んでいったように感じられる。 結局、幻海師範と同じような時期に死んでしまったわけだから、妖怪に転生してまで得た寿命もあまり意味がなかったわけだ(不老という点では意味があったんだけどね)。 私は、もし戸愚呂が妖怪にならなかったら、どうなっていたのだろうかと考えてみた。 希望としては、幻海師範と一緒に山の中で、修行と妖怪退治に明け暮れる生活を送って欲しい。だけど、そんな二人に弟子人りなんかしたら大変だろうなあ。幻海師範一人に、あれだけ苦しい目にあわされていた幽助なのに、鬼教師が二人となった日には……(気の毒な幽助)。 だけど、もし戸愚呂と幻海師範が結婚して、子供でも生まれたあかつきには、大変なスパルタ教育が待っていそうな気がする……。案外、戸愚呂なんてかなりな子煩悩オヤジになるかもしれない。 はなしがそれてますね、元に戻しましょう。 とにかく、幽助はみずから、自分の中に戸愚呂に憧れている部分があったことを認めたけれど、戸愚呂の中にも幽助に憧れている部分が存在していたはずなんですね。 老いに対抗するために妖怪への転生を望み、いつまでも強くあれと願った彼も、...