投稿

1995の投稿を表示しています

『レベルE』No.002「Run after the man!」&No.003「Riskey Game!」 感想

 比較的、穏やかだった第1話に対して、第2話はあまりにも冨樫先生らしい、とてつもない急展開。どうしてこんなに話がビシバシ進んじゃうわけ? と幽遊でこんな状況には慣らされていたはずの私もあっけにとられた。  読者をふりまわすことにかけては、今のマンガ界で冨樫先生の右に出る者はきっといない(と思っているのは私だけじゃないはずだ)。  で、いきなりのハードな展開にめまいを感じながらも、「これはハードSF路線でいくつもりなのか、アクション路線でいくつもりなのか」と思っていたら、なんとびっくりの逆転劇……しばらくあっけにとられたその後で、大声を出して笑いたくなったが、朝の通勤電車の中だったので理性でこらえた。  クラフト隊長の“常に想像の斜め上をいく奴”という王子さま評に、心底うなずくと同時に、「これってもしかして冨樫先生ご自身のことでは」と思ってしまったのだが、まさしく冨樫先生は常に“想像の上“ではなく“想像の斜め上”をいきたがるお方。  私には、「いいのか? 本当にこれで全てが解決したのか? それでお前は納得できるのか?」というクラフト隊長の台詞が、そのまま冨樫先生から読者への意地悪な問いかけに聞こえてしかたがない。  ええ、「冨樫先生かやることだから」ですべて納得できちゃいますよ、私は(大笑)。  「元気ですか?楽しいですか? 最高ですか? 特に何もないですか?」という王子さまの手紙をみて、「冨樫先生ってなんでこんなに文才があるんだろう」と思ったのは私だけでしょうか?  私、本気でこの文才が欲しいと思いました。  どんどんガラが悪くなる雪隆くん(苦笑)。しかし、この王子さまとつきあっていれば、誰でもこぅなるのかもしれない、でも、クラフト隊長と本気で喧嘩してたところを見ると、美歩ちゃんの言う通りもともとチンピラ体質なのかも。  野球部とかにはいってそこそこの実力を持っているあたりをみても、この人、体力的にも精神的にもかなりタフなんだよ、きっと。高校生の分際で一人暮らしを許してもらえた、というあたりから推察するに、雪隆くんは野球での推薦越境入学者。さらに1年生でレギュラーをとれるあたりを見ると、それなりに野球がうまいはずなんだ。  雪隆くんはこれから先どうころんでも、したたかに世間を渡っていくんだろうな。  クールでいつもクラフト隊長をなだめる役にまわっているらしいサド隊員...

『レベルE』No.001「An alien on the planet」 感想

 はっきり言って、『ジャンプ』の41号に載った冨樫先生の新連載予告を見て青ざめた(苦笑)。  おもわす「信じらんない……」とつぶやき、そのまま絶句したほどだった。  何が信じらんないってさ、幽遊をああいう形でやめた冨樫先生が『ジャンプ』!  それも『週刊少年ジャンプ』に戻ってくるとは……。  正気か? 冨樫先生!(せめて「本気か?」と叫べよ(笑))  いや、冨樫先生が戻るとは思わなかったし、『ジャンプ』が受け入れるとも思ってなかったのよ。あのままマンガ描くのをやめちゃうとも、思ってはいなかったけどね(なんとゆーか……あれだけのマンガを描く人が、そう簡単にマンガに対する執着を捨てられるとは思えなかった)、一番、描く可能性が高いのは、同人誌だと思ってた(笑)。  いや、意表をつくのがお得意な冨樫先生ですけど、今度のはもうきわめつけでしたね。  あんだけのことやってさあ、戻ってくる? 普通(苦笑)。  『ジャンプ』と冨樫先生の間に、一体、何があったんだ!  で、その次にどっぷり沈みこんだ、  私、冨樫先生のことが心配で心配で……また、幽遊の時みたいになったらどうしようかと思ったの。  いくらなんでも、同じ失敗(どのような経緯があろうとも、あれはやっぱり失敗だったと思う。冨樫先生だけの失敗ということでもないけどね)を2度もやるほど懲りない人とも思えないが、どうしても前科(苦笑)が頭から離れなくって、「私はあんな目には2度とあいたくないし、冨樫先生にも2度とあわせたくない」という気持ちが先走り、喜びなんかさっぱり感じなくって、ただひたすらに「大丈夫なんでしょうね……冨樫先生……」と頭の中でつぶやきながら、朝の電車の中で、まだ新連載予告しか見ていない『ジャンプ』(1日かけて、予告しか見れなかった雑誌なんて初めてだわ!)を抱きしめる、今にも泣き出しそうな私がいたのだった(久々にアヤシイ女が復活してしまった(泣))。  で、3日間ぐらいズボーッと沈みこんで、その後、だいぶ立ち直り、いざ、発売日の前日の夜。  なんと! 『レベルE』を読んでいる夢を見た!(幽遊の夢だって一度も見たことないのに、まさかそんなに気になっていたとは……)  夢の中で私は、身動きもせず黙々と『レベルE』を読んでいた。ちなみにマンガの内容はまったくわからなかった。でも、それは確かに『レベルE』だったのだ。……め...