『レベルE』No.001「An alien on the planet」 感想
はっきり言って、『ジャンプ』の41号に載った冨樫先生の新連載予告を見て青ざめた(苦笑)。
おもわす「信じらんない……」とつぶやき、そのまま絶句したほどだった。
何が信じらんないってさ、幽遊をああいう形でやめた冨樫先生が『ジャンプ』!
それも『週刊少年ジャンプ』に戻ってくるとは……。
正気か? 冨樫先生!(せめて「本気か?」と叫べよ(笑))
いや、冨樫先生が戻るとは思わなかったし、『ジャンプ』が受け入れるとも思ってなかったのよ。あのままマンガ描くのをやめちゃうとも、思ってはいなかったけどね(なんとゆーか……あれだけのマンガを描く人が、そう簡単にマンガに対する執着を捨てられるとは思えなかった)、一番、描く可能性が高いのは、同人誌だと思ってた(笑)。
いや、意表をつくのがお得意な冨樫先生ですけど、今度のはもうきわめつけでしたね。
あんだけのことやってさあ、戻ってくる? 普通(苦笑)。
『ジャンプ』と冨樫先生の間に、一体、何があったんだ!
で、その次にどっぷり沈みこんだ、
私、冨樫先生のことが心配で心配で……また、幽遊の時みたいになったらどうしようかと思ったの。
いくらなんでも、同じ失敗(どのような経緯があろうとも、あれはやっぱり失敗だったと思う。冨樫先生だけの失敗ということでもないけどね)を2度もやるほど懲りない人とも思えないが、どうしても前科(苦笑)が頭から離れなくって、「私はあんな目には2度とあいたくないし、冨樫先生にも2度とあわせたくない」という気持ちが先走り、喜びなんかさっぱり感じなくって、ただひたすらに「大丈夫なんでしょうね……冨樫先生……」と頭の中でつぶやきながら、朝の電車の中で、まだ新連載予告しか見ていない『ジャンプ』(1日かけて、予告しか見れなかった雑誌なんて初めてだわ!)を抱きしめる、今にも泣き出しそうな私がいたのだった(久々にアヤシイ女が復活してしまった(泣))。
で、3日間ぐらいズボーッと沈みこんで、その後、だいぶ立ち直り、いざ、発売日の前日の夜。
なんと! 『レベルE』を読んでいる夢を見た!(幽遊の夢だって一度も見たことないのに、まさかそんなに気になっていたとは……)
夢の中で私は、身動きもせず黙々と『レベルE』を読んでいた。ちなみにマンガの内容はまったくわからなかった。でも、それは確かに『レベルE』だったのだ。……めちゃくちゃ不気味な夢だった(笑)。
それで、朝、目がさめたら、なんか妙に興奮してるのね(馬鹿)。
胸がドキドキして落ち着かなくって、わけもなく「どーしよ。どーしよ」を連発したりして……どーしよーもないからいつもよりも早めに家を出て、駅の売店で『ジャンプ』を買って、ひさびさにおそるおそるページを開いちゃったわよ。
さて、そんなわけで本題の『レベルE』……正直、言ってホッとした。なんとゆーか……キツサがね。ないの。
幽遊の時は冨樫先生のしんどさがダイレクトに伝わってくることがあって、時折たまらなくキツかった。マンガ全体が悲鳴をあげているというか、ギシギシいっているというか、おもしろさとあやうさが紙一重、といった印象があった。いつ倒れるか、いつ崩れるかという不安を、あのマンガを読む時よく感じていた。
だけど、この『レベルE』の初回には、そういうキツサがまるでないし、ゆとりさえ感じられる。ことに全体的に感じられるリラックスした感じが私はなによりうれしい。
この休筆なさっていた1年間、私が勝手に心配していただけで、冨樫先生はマンガを描くということについて真剣に考えていらっしやって、その結果、だいぶ前向きな気持ちでまたマンガとのつきあいを始めたんだなあ、と思って……それだけて、なんだかからだの芯からふつふつと笑いがこみあげてきて、その後、3日間ぐらい妙にニコニコしていたのだった。
ところで、この『レベルE』の初回……テンポのいいシリアス部分とギャグ部分がうまくかみあってるストーリー展開、あいかわらずうまいキャラ立て、こきみいい雪隆と異星人との会話、いかにも冨樫先生っぽいとぼけたギャグと、なんだかお手本のような優等生なマンガだわね、
この“優等生”というのは、別に馬鹿にして使っている表現じゃない。
冨樫先生はもともと、こういうしっかりとした商業的なマンガ(こういう表現も聞こえが悪いかもしれない……)を描ける、ちゃんとした素地を持った方なんだな、ということが再確認できて、私は結構、うれしかった。
それにしても、冨樫先生がトーン貼りがお好きなのは存じあげておりますし、それが全部、自分でできてうれしいのはわかります。しかし、これはちょっと貼りすぎだと私は思うんですけど……(おまけに、印刷が悪くてつぶれちゃっててもったいない!(苦笑))。
それに、本当に冨樫先生は猫がお好きですね(笑)。『てんで性悪キューピッド』の頃から、冨樫先生のマンガには猫がよく登場していて、幽遊でもかなりいろんな場面で猫が使われていた(特に刃霧くんが猫を殺した人間を“狩り”にいっちゃうとことかね)けれど、またもや猫が重要なシーンをつくっちゃってるのね。
それにそれに、この美人の異星人さんが、私はもうかわいくてかわいくて仕方がない!
ああ、なんて美人なの、なんていい性格なの、なんでこんなに可愛いの、とおもわず『ジャンプ』に頬ずりしてしまったほどの愛らしさだわ(本当にやってるんだ、こーゆーことを!)。
とにもかくにも、『レベルE』はまだ始まったばかり。このマンガについてとやかく言うのは、まったくもって早すぎる。だから、今は冨樫先生の復活を喜びつつ、『レベルE』の今後の展開を楽しみにしていたいと思う。
今、冨樫先生に言いたい言葉はひとつだけ。
「お元気そうでなによりです、冨樫先生にまたお会いできて、とてもうれしいです」
しっかし、本気で驚いたのは、この冨樫先生の新連載が『週刊少年ジャンプ』に月イチで連載されるということ!
今までの『ジャンプ』の歴史(?)を考えると、とても信じられないよ、これはっ。こんな条件で連載ができちゃう冨樫先生って、ちょっとすごすぎる人だと思わない?
この一年間、冨樫先生と『ジャンプ』の間で、どのような駆け引きがなされていたのかは知らない(あえて知りたいとも思わない)が、冨樫先生が巻末コメントで「一人でやりたく思い」と書いていらっしゃったところを見ると、これは冨樫先生がアシスタントなしでマンガを描くために出した条件を、『ジャンプ』が受け入れたとしか思えない。
そこまでしてアシスタントを使いたくなかったのか、冨樫先生! そこまでして冨樫先生を手放したくなかったのか『ジャンプ』!
この冨樫先生の新連載、そして『ジャンプ』の新しい試みが、冨樫先生にとっても『ジャンプ』にとってもいい方向に動いてくれることを、私は心から望んでいる。
おもわす「信じらんない……」とつぶやき、そのまま絶句したほどだった。
何が信じらんないってさ、幽遊をああいう形でやめた冨樫先生が『ジャンプ』!
それも『週刊少年ジャンプ』に戻ってくるとは……。
正気か? 冨樫先生!(せめて「本気か?」と叫べよ(笑))
いや、冨樫先生が戻るとは思わなかったし、『ジャンプ』が受け入れるとも思ってなかったのよ。あのままマンガ描くのをやめちゃうとも、思ってはいなかったけどね(なんとゆーか……あれだけのマンガを描く人が、そう簡単にマンガに対する執着を捨てられるとは思えなかった)、一番、描く可能性が高いのは、同人誌だと思ってた(笑)。
いや、意表をつくのがお得意な冨樫先生ですけど、今度のはもうきわめつけでしたね。
あんだけのことやってさあ、戻ってくる? 普通(苦笑)。
『ジャンプ』と冨樫先生の間に、一体、何があったんだ!
で、その次にどっぷり沈みこんだ、
私、冨樫先生のことが心配で心配で……また、幽遊の時みたいになったらどうしようかと思ったの。
いくらなんでも、同じ失敗(どのような経緯があろうとも、あれはやっぱり失敗だったと思う。冨樫先生だけの失敗ということでもないけどね)を2度もやるほど懲りない人とも思えないが、どうしても前科(苦笑)が頭から離れなくって、「私はあんな目には2度とあいたくないし、冨樫先生にも2度とあわせたくない」という気持ちが先走り、喜びなんかさっぱり感じなくって、ただひたすらに「大丈夫なんでしょうね……冨樫先生……」と頭の中でつぶやきながら、朝の電車の中で、まだ新連載予告しか見ていない『ジャンプ』(1日かけて、予告しか見れなかった雑誌なんて初めてだわ!)を抱きしめる、今にも泣き出しそうな私がいたのだった(久々にアヤシイ女が復活してしまった(泣))。
で、3日間ぐらいズボーッと沈みこんで、その後、だいぶ立ち直り、いざ、発売日の前日の夜。
なんと! 『レベルE』を読んでいる夢を見た!(幽遊の夢だって一度も見たことないのに、まさかそんなに気になっていたとは……)
夢の中で私は、身動きもせず黙々と『レベルE』を読んでいた。ちなみにマンガの内容はまったくわからなかった。でも、それは確かに『レベルE』だったのだ。……めちゃくちゃ不気味な夢だった(笑)。
それで、朝、目がさめたら、なんか妙に興奮してるのね(馬鹿)。
胸がドキドキして落ち着かなくって、わけもなく「どーしよ。どーしよ」を連発したりして……どーしよーもないからいつもよりも早めに家を出て、駅の売店で『ジャンプ』を買って、ひさびさにおそるおそるページを開いちゃったわよ。
さて、そんなわけで本題の『レベルE』……正直、言ってホッとした。なんとゆーか……キツサがね。ないの。
幽遊の時は冨樫先生のしんどさがダイレクトに伝わってくることがあって、時折たまらなくキツかった。マンガ全体が悲鳴をあげているというか、ギシギシいっているというか、おもしろさとあやうさが紙一重、といった印象があった。いつ倒れるか、いつ崩れるかという不安を、あのマンガを読む時よく感じていた。
だけど、この『レベルE』の初回には、そういうキツサがまるでないし、ゆとりさえ感じられる。ことに全体的に感じられるリラックスした感じが私はなによりうれしい。
この休筆なさっていた1年間、私が勝手に心配していただけで、冨樫先生はマンガを描くということについて真剣に考えていらっしやって、その結果、だいぶ前向きな気持ちでまたマンガとのつきあいを始めたんだなあ、と思って……それだけて、なんだかからだの芯からふつふつと笑いがこみあげてきて、その後、3日間ぐらい妙にニコニコしていたのだった。
ところで、この『レベルE』の初回……テンポのいいシリアス部分とギャグ部分がうまくかみあってるストーリー展開、あいかわらずうまいキャラ立て、こきみいい雪隆と異星人との会話、いかにも冨樫先生っぽいとぼけたギャグと、なんだかお手本のような優等生なマンガだわね、
この“優等生”というのは、別に馬鹿にして使っている表現じゃない。
冨樫先生はもともと、こういうしっかりとした商業的なマンガ(こういう表現も聞こえが悪いかもしれない……)を描ける、ちゃんとした素地を持った方なんだな、ということが再確認できて、私は結構、うれしかった。
それにしても、冨樫先生がトーン貼りがお好きなのは存じあげておりますし、それが全部、自分でできてうれしいのはわかります。しかし、これはちょっと貼りすぎだと私は思うんですけど……(おまけに、印刷が悪くてつぶれちゃっててもったいない!(苦笑))。
それに、本当に冨樫先生は猫がお好きですね(笑)。『てんで性悪キューピッド』の頃から、冨樫先生のマンガには猫がよく登場していて、幽遊でもかなりいろんな場面で猫が使われていた(特に刃霧くんが猫を殺した人間を“狩り”にいっちゃうとことかね)けれど、またもや猫が重要なシーンをつくっちゃってるのね。
それにそれに、この美人の異星人さんが、私はもうかわいくてかわいくて仕方がない!
ああ、なんて美人なの、なんていい性格なの、なんでこんなに可愛いの、とおもわず『ジャンプ』に頬ずりしてしまったほどの愛らしさだわ(本当にやってるんだ、こーゆーことを!)。
とにもかくにも、『レベルE』はまだ始まったばかり。このマンガについてとやかく言うのは、まったくもって早すぎる。だから、今は冨樫先生の復活を喜びつつ、『レベルE』の今後の展開を楽しみにしていたいと思う。
今、冨樫先生に言いたい言葉はひとつだけ。
「お元気そうでなによりです、冨樫先生にまたお会いできて、とてもうれしいです」
しっかし、本気で驚いたのは、この冨樫先生の新連載が『週刊少年ジャンプ』に月イチで連載されるということ!
今までの『ジャンプ』の歴史(?)を考えると、とても信じられないよ、これはっ。こんな条件で連載ができちゃう冨樫先生って、ちょっとすごすぎる人だと思わない?
この一年間、冨樫先生と『ジャンプ』の間で、どのような駆け引きがなされていたのかは知らない(あえて知りたいとも思わない)が、冨樫先生が巻末コメントで「一人でやりたく思い」と書いていらっしゃったところを見ると、これは冨樫先生がアシスタントなしでマンガを描くために出した条件を、『ジャンプ』が受け入れたとしか思えない。
そこまでしてアシスタントを使いたくなかったのか、冨樫先生! そこまでして冨樫先生を手放したくなかったのか『ジャンプ』!
この冨樫先生の新連載、そして『ジャンプ』の新しい試みが、冨樫先生にとっても『ジャンプ』にとってもいい方向に動いてくれることを、私は心から望んでいる。