投稿

8月, 2025の投稿を表示しています

『週刊少年ジャンプ』2025年39号 感想

『魔男のイチ』 (第47狩 クムギ・ハーヴェスト) 連載1周年突破記念の表紙&巻頭カラー! おめでたい! おかしな言い方かもしれないけど、宇佐崎先生が正しい使われ方をしてる感じがしてうれしいです。 クムギちゃん、イチのせいで大変なことに巻き込まれまくりで大変だな、って思ってたけど、彼女なりに生きがいを感じていたんだな。 めっちゃうれしかったよ。 姉へのうしろめたさから後ろ向きに選んだ「記録係」という職だったけど、それはクムギちゃんにとって情熱をもって取り組める仕事になった。 しかも、魔男という誰も知らない情報の塊みたいな存在のことを、自分だけが伝えられるという異例なポジションを得ている。 さらに、チームのみんながクムギちゃんを仲間として受け入れてくれて、必要な存在だと言ってくれる。 そりゃあ、誰にも譲りたくないよなあ。 「今の仕事が楽しいの! 好きなの!」 それって、幸せだってことだよね。 ところでスピカさん、めちゃくちゃズレてるだけで悪気はなかったらしい。 悪気がないならしかたない、というもんでもないが。 イチと出会わなければ、クムギちゃんはずっと下を向いたままという可能性もあったわけだし。 そして、デスカラス様! グッジョブです! 『カグラバチ』 (第91話 奈ツ基) ナツキが「キル・ユー」って言ってて、その下に字幕みたいに「殺すぜ お前をな」って書いてあるの、どういう演出なの? 外園先生のセンスがわからなくなることがある。 ナツキの中では映画っぽいかっこいい登場してやったぜ、みたいになってる、ってことを表現してるのかもしれん。『キル・ビル』的な。 ナツキは漆羽さんに舐められてるって思ってるけど、漆羽さんはナツキに親近感を抱いてるだけのように思える。 漆羽さんはちょっと空気読めないとこあって、ナツキは重度のツンデレだから、うまくかみ合わないのかな、って。 『逃げ上手の若君』 (第215話 武蔵野合戦1352) 別記事になりました。

『逃げ上手の若君』(第215話 武蔵野合戦1352) 感想

時行と尊氏がぶつかる武蔵野合戦。 「この戦は詳細不明なだけでなく 資料や諸説で日付・場所・勝敗全部バラバラ」というものらしい。 「関東平野を縦横無尽に駆け回っての連戦だった」というから、資料が混乱するのも無理ないのか? そういう混乱に乗じて自分に都合のいい資料をつくっちゃう人もいそうだし。 松井せんせーの「マジで作家の身にもなって欲しい」は本音が出すぎです! きっと、資料いっぱい読み漁って、めちゃくちゃ考えまくったんだろうな。お疲れ様です。 松井せんせーには、バラバラを利用してうまいことデータをつなぎあわせた展開をつくってくださってるんだろうな、という信頼しかない! 夏ちゃん、無理しすぎて身体がボロボロ。 後方でおとなしく玄蕃に守られててください。 夏ちゃんはもうここでクランクアップかな、ってちょっと思った。 あいかわらず和やかな時行陣営。 戦力は少ないけど、一番、士気が高い陣営だろう。 一方の尊氏はイライラガリガリブツブツで、多くの武将に囲まれ頭を下げられているけれど、余裕なんてどこにもない。 神力も散り続けている。 「帝も師直も直義も お前がいなければ死ななかった」 時行がおとなしく諏訪の地で暮らしていれば、こんな事態にはならなかったはずなので、これは事実だよなあ。 でも、それ以前に尊氏が北条を裏切らなければこんなことにはなってない。 北条を裏切った、という感覚はこの尊氏にはないのかもな。 帝のために働いただけ、みたいな。 尊氏の元に届いた「私は今頃 鎌倉と寝ているぞ」という時行からの手紙。 「鎌倉で寝てる」じゃないのが、さすが時行! 時行の挑発にのっかりまくりな尊氏の顔が怖い。 そして、時行は三度、鎌倉を奪還した。 なんかもう、年内完結の可能性がでてきた。 ところで巻末コメントによると、玄蕃まつりとのコラボの話が出てるようです。 玄蕃もキャラデザだけならまだ大丈夫だからいけるいける!

『週刊少年ジャンプ』2025年38号 感想

『あかね噺』 (第170席 三明亭の型) 170話目にしてついにアニメ化記念巻頭カラー!(『JUMP PRESS』ですでに発表されてたけど) やたらカラー率高くて人気ありそうなのにここまで時間がかかったのは、やっぱり落語を題材にするというむずかしさがあるのかな。 とにかくキャストさんが大変そうだし。 巻頭ページで「そんなにはしゃぐコトかよ」って言ってたからしが、見開きではりきったポーズしてるのかわいいな。 さて本編。 1ページまるごと三明亭円相師匠がドンと描かれてる絵がなんとも趣深い。 円相師匠の頭部が四角い煙突みたいなのに、静かで厳かさを感じるという、なかなかに謎な絵。 それにしても思い切ったキャラデザだな。 頭から煙ふいてる。 超効率厨なからしなのに、非効率かつ理不尽にも思える修行生活に耐えている。 それは、そうすることでしか掴めないものがあると理解しているから。 ここまで自分の判断を信じられるって、すごいよなあ。 それと、アニメ化記念読み切りの絵、めっちゃかわいい! 『魔男のイチ』 (第46狩 大事な思い出) ゴクラクの外交スマイルが穏やかで素敵です。 登場時の血走った目を思い出すと、うまく化けてるなあ、と思うけど、本来的にはこういう人なんだろうね。 イチはトゲアイス様とデスカラス様から指導を受けて、死んだ目で定型文を繰り返していた。 でもまあ、それが神秘的でクールなオーラを発してるように見えるから結果オーライではある。 クムギちゃんがやたらお姉さんにびくびくしてるのは、姉の片目を使えなくしてしまったという負い目があるからか。 スピカは妹の負い目を利用して好き勝手に操って復讐しているようにみえる。 だけど、妹は自分が導かなければ、という思い込みで動いてるだけで悪気はないようにもみえる。 どちらにせよ、クムギちゃんの心を支配しておびえさせているので、このままではダメなんだよね。 『カグラバチ』 (第90話 斬ちゃん) 斬ちゃんが持ってる刀やたらでかく見えるな、と思ってたら、実際デカいらしい。 そんな刀を使ってる理由が「でっかくて可愛いから」なのかわいいな、と思ったんだけど、女の力では無理的なことを言われて根に持ち続けてる、の方が本音っぽい気がする。 それを言った相手はすでに亡くなっているのに、執念深いというかなんというか。 刀を、首を支点に振り回してるけど、これ...

『逃げ上手の若君』(第214話 日本動揺1352) 感想

玄蕃と夏ちゃん大活躍! 特に夏ちゃんはがんばりすぎ! 戦いでもっとも重要なのは情報である、というのは松井せんせーのマンガに共通する考えのような気がするな。 人力と馬力の限界を超え、鎌倉から奈良あたりまで爆速で運ばれた情報を元に、東西で同時に動き始めた尊氏を追い詰める作戦。 時行が誰も裏切ることなく戦い続けてきたからこそ、動いてくれる人たちが勢ぞろいだ。 物語のすべてが集約されつつあることに、さびしさを感じてしまう。 一方、直義をみずからの手で殺してしまったところに、自分を追い詰めるような情報ばかり流れ込んできて狂乱状態の尊氏。 神力が漏れ出し散っていってる。 ジャストなタイミングでことを起こして、「中の神」を安定させる隙を与えない、という雫の策がうまくハマっている。 新田(息子)が成長して再登場したけど、中身はまったく変わってない。 と思ったら新田(嫡子)が新登場。 新田(嫡子)、「≠」をつけて登場したと思ったら、すぐに剥がれ落ちて「?」になった。 松井せんせー、新田家の子孫に怒られないか心配。 大事な主君の直義を失い、「怒り狂う事も出来ず」と言いながら「仇はとらねばならない」と強く思う上杉の表情がなんともせつない。 登場時はわけわからんマッドサイエンティストキャラだったけど、マッドはそのままなのに味わい深いキャラになっている。 松井せんせーのマンガはそういうキャラの宝庫だよ。

『週刊少年ジャンプ』2025年36・37合併号

『魔男のイチ』 (第45狩 見かけによらず) センターカラー絵はクムギちゃんとそのお姉さん。 髪色同じなのね! 魔法協会のヒエラルキーのトップは魔女で、その下に魔女候補生がいる。 そして、「魔女」と「魔女候補生」の継ぎ目的な位置にいるのが「筆頭」。 実質的に魔法と戦争をしている組織だから、完全な縦社会というかピラミッド社会になるのは必然か。 クムギちゃんのお姉さんのスピカは計算高くて欲望に忠実な感じがとっても良いですね! クムギちゃんはめちゃくちゃ自己評価が低くて、自分ごときがお役に立てるのならなんでもがんばります! なタイプだけど、スピカは自信満々で、常に周囲の人たちをどうやって利用しようかと考えてる感じ。 そして、それを悟らせないように、穏やかでやさしくて懐の深い人を演じられるだけのコミュニケーション能力も持っている。 デスカラス様とは違うタイプの強欲キャラ! 妹のことを「最高の踏み台」となんの罪悪感もなく思えるところもなんか良いよね。 イチがめっちゃきらきらアイドル化してて笑った。 野生児感ゼロ! 魔女たちの受けをよくしようと衣装部が張りきったんだろうな。 ゴクラクも王族なだけあって、派手衣装をちゃんと着こなしてる感が良いです。 スピカがイチと結婚したいとか考えだしたのめっちゃ笑った。 クムギちゃんならまだ可能性ありそうだけど、スピカは……。 『カグラバチ』 (第89話 乱戦) 「刳雲」の元所有者・巳坂は六平パパとほぼ同時刻に殺されていた。 巳坂が狙われたのは一番、殺しやすそうと判断されたから? 「戦争から15年経って とっくに牙は抜け落ちてたんだ」のコマの巳坂さんの下腹がちょっとポッコリしてるのおもしろかった。 これ、元からこういう体型だったとかいうことではないよね。1ページ目の後ろ姿からして。 牙が抜け落ちている様子をこう表現してるとしたら、なかなか辛辣だよね。 でも、戦争が終わり大きな秘密を抱え込んで生きることになって、その贖罪として完全に戦いを放棄した姿と考えると、漆羽さんや座村さんとは違う選択をしただけで、この人も苦しんだのかもなあ、って思える。 弟にも秘密は話せなくて、仲たがいしていたようだし。 ところでこのマンガに出てくる兄弟、どこも感情激重すぎじゃない? ハクリくんとこのお兄ちゃんは方向性が狂いすぎてるけど。 『ピングポング』 (第5話:ビリビ...

『逃げ上手の若君』(第213話 一心同体1352) 感想

「尊氏にも人間の心は残っています」 雫からそう言ってもらえてたのは、直義にとって救いだったんだろう。 「中の神」に支配されていても、それに懸命に抗おうとして震える拳。 それをみて、兄に愛されていることを確信してから逝けたのだから。 「最後が私で良かった」と思いながらの最期だったのだから。 でも、尊氏にとってはここからが絶望のはじまりなんだよね。 「中の神」のやらかしがすべて自分にかえってきた。 しかも、本当に愛した者、愛してくれた者をすべてみずからが葬った後で。 心の底から陶酔していた後醍醐天皇。 尊敬していた新田義貞、護良親王、楠木正成。 ずっとそばにいてくれて、かいがいしく世話をしてくれた高師直。 そして、一心同体の弟。 みんないなくなってしまった。 自分が殺した。 もはや残っているのは、自分をうまいこと利用しようと画策する者と、自分に怯える者ばかり。 人間としての尊氏の悲しみと怒りの感情は吹き上がるけれど、すべて自分が原因なのでぶつけ先がない。 そのタイミングで耳に飛び込んできた時行の名。 尊氏は簡単に操作されてしまった。 尊氏を動揺させることが肝だったね、そういえば。 なるほど……直義の死をこういう形で利用するのか。 ようやく弓や刀で殺せそうな感じになってきた尊氏。 物語の終わりが着々と近づいている。

『週刊少年ジャンプ』2025年35号 感想

『ひまてん』 (No.52 勤労感謝) 無事、一周年を迎えられておめでたい。 ひまりちゃんが一気に距離を詰めてきてびっくりした! 『魔男のイチ』 (第44狩 おくりもの) 商店街でデスカラス様グッズがたくさん売ってたけど、あれ公式というか、本人の許可は得ているのかな。 マンチネル魔女協会のお膝元だから、無許可であんな派手に商売してるってことはないか。 ところで、デスカラス様、何にお金つかってるんだろうね。 ゴージャスな生活には興味なさそうに思えるんだけど。 でも、おいしい食事とかお酒には興味ありそう。 イチに「俺と家族になってくれてありがとう」って言われてだらしない顔になってるデスカラス様がめっちゃかわいい! 『カグラバチ』 (第88話 皮切り) 「ハクリ!! 戦えるか!!」「ハイ!!」「本当は?」「ビミョーです!」って会話がめっちゃいいな。 漆羽さん、強がるけど素直で正直なハクリくんの性格をよく理解している。 ハクリくんは状況報告がうまくなってて、修羅場慣れしてきたなあ、って感じる。 メガネ娘の白廻斬ちゃん、めっちゃかわいい! あと、刀ずいぶんと長くない? 白禊流の開祖の師匠ってご健在だったのね。 勝手にだいぶ昔の方だと思ってた。 『逃げ上手の若君』 (第212話 兄弟喧嘩1351) 別記事になりました。 『ピングポング』 (第4話:焼き肉ぱーりー!!) あれほどの無法っぷりだった借金取りがこなくなったこと妹ちゃんはどう解釈してるのかと思ったら、兄が無茶やってること悟ったうえでみないふりしてた。 嘘が苦手な兄を問い詰めても、困らせるだけで無理することをやめさせることはできない、と悟っているんだろうね。 だから、自分にできるのはにこにこ笑って、何も疑ってないふりして、自分が願っている通りになっている、と兄を安心させることだけだろう、と。 でも、そう思えるのは、兄の目が生き生きしていることに気付いたから、ってのは良い。 決して、すべてを兄に押し付けようとしてるわけじゃない、ってところがね。 でも、桃ちゃんがどんだけ考えても、兄がバーや銭湯で卓球やってるとは思いつかないだろうな。

『逃げ上手の若君』(第212話 兄弟喧嘩1351) 感想

「尊氏のせいで世界滅亡!」という話を信じなかった直義。 まあ、確かに突拍子もなさすぎて信じられないよね。 でもそれは時行を信じない、ということではないんだよね。 自分と兄の兄弟喧嘩に他家の者を巻き込まない、という決断をくだした直義。 実は時行と雫の話も信じてくれてるんじゃないかと思う。 少なくとも、自分をだまして北条や諏訪の復興に利用しようとしている、という疑いは抱いてない。 だから、自分が敗れた後のことを時行たちに託してくれたんだろう。 関東庇番が集まってわいわいしてる絵は泣けるなあ。 そして、あいかわらず鶴子ちゃんがでばってる。 歴史を塩焼きにして食べてる尊氏の絵がシュールすぎる。 何度も言うけど、こんな兄を持った直義がかわいそすぎる。 やはり尊氏の「中の神」は尊氏の敗北を許さない。 そして、敗北を受け入れたとはいえ、足利の権力分散の可能性をもつ直義の存在も許さない。 兄弟喧嘩になってない兄弟喧嘩の終焉を「ほな」で宣告する。 このギャグみたいな流れの繰り返しがホラーになる松井せんせーのセンスが怖い。