『週刊少年ジャンプ』2007年33号 感想

『SKET DANCE』
新連載。
これは学園コメディということになるのかな?
これもしばらくは様子見って感じだなぁ。
でも、「好きな十刃はアーロニーロ・アルルエリ」というのはなんだかわかる(笑)。
この名前をかまずに言えたらきっとウレシイ。

『ONE PIECE』
オーズがやたらとルフィ色が強いのは、影と肉体の体格差が大きいから、らしい。
そうか、ルフィの自我が強すぎるせいかと思っていたよ。
時間が経つにつれてどんどん自我が薄れていくっていうのは、ブルックのゾンビが、本体からまったくかけ離れているところをみるとよくわかる。
それにしても、女神になったり天使になったり天女になったりナミも忙しいな、おい。
でも「こんなに純白が似合うのはナミさんか米くらいだ」ってのは、どうもホメ言葉とはとれない‥‥。

『サムライうさぎ』
今までいろんな必殺技を見てきたけれど、「マタタビ夢中」なんて必殺技は初めてだ。
ママタビでウットリしたネコを床一面に敷いて自由を奪うなんて‥‥動物愛護団体がなんと言うか‥‥って、この時代に動物愛護団体はない?
「生類憐みの令」の時代なら打ち首かもしれないけど。
なんかこの作者、ネコやらウサギやら小動物にこだわりがあるのかなぁ。
そんなわけで、5対5の勝ち抜け戦だったはずが、すっかりただの乱闘戦に‥‥。
そんでやっぱりマロはバカ強かった。
最初から、マロが5人抜きすればよかっただけなんではないの? って、それじゃあ良成くんの立場がないね。

『アイシールド21』
「上手く説明できないけど…てか何かを上手く説明できたことなんてないんだけど…」という台詞を、ちょっとテレ気味に言うセナがかわいい。
以前だったら、オドオドしながら言うような台詞だと思うから。
ところで今回は、セナ×鈴音だったりセナ×まもりだったり陸×セナだったりヒル魔×まもりだったり、いろいろと華やかだ(←ひとつ違うのが混じってる)。
私としてはヒル魔×まもりを押したい!!

『家庭教師ヒットマン REBORN!』
10年後ツナは射殺されていた。
殺されたって話は出ていたけど、「射殺」とか言うとなんか一気に現実味が出るというか、ムゴい感じがするというか‥‥。
獄寺もあらためて、この連中がツナを殺したんだということを認識したらしく大激怒。
でもγにはかなわなくって、山本ともどもボコボコに。
そして、そこに現れた10年後の雲雀‥‥もうちょっと早く出てこんかい。
「ヒントをあげよう」とか言っといて「彼らは過去から来たのさ」って、それが答えなんじゃないの?
それとも正答は「10年バズーカで10年前の彼らと入れ替わったのさ」なのか?
10年後の雲雀はダークスーツで、ちゃんと(?)マフィアっぽい(笑)し、ボックスも使いこなして時流に乗ってる(トンファーに固執しそうなイメージがあった)。
髪が短くなってるせいか、ちょっとかわいくなった感じだなぁ。
なんか、自分でテキトーに切ってる感じの前髪。

ハタチ過ぎてる男がうずくまって「お腹が…痛い……」って‥‥しっかりしろ入江くん。
チェルベッロにメガネまで拭いてもらってるし、身の回りのことみんなチェルベッロまかせなのか?

『P2!』
エラーばかりしてチームが負けてしまって、乙女ちゃんを人前で号泣させてしまった、というのがヒロムのリトルリーグ時代のトラウマ。
そんな過去があってもヒロムを応援している乙女ちゃんてエライなぁ。

「諦めが悪い」し「逃げない」。
それはヒロムの基本的な性格なんだろうね。
でも、今まではそれに運動能力が追いつかなくて、いろいろとみじめな思いをして、あげくに諦めて美術室にひきこもった。
「諦めが悪い」子が「諦める」。
その経験はどれだけヒロム自身を痛めつけたことだろう。
だけど、今のヒロムはみじめじゃない。
部の誰もヒロムが卓球をすることを責めないし、それどころかいろいろと応援してくれる。
それは、ヒロムが一生懸命だ、ということをみんなが知っているから。
ヒロムは変われた。
それは自分をより活かすことができるものをみつけることができたから、そして、ヒロムがスポーツをすることを諦めなかったからなんだよね。
静かに、必死に、自分の力だけで羽化しようとするヒロムの描き方に、この作者独特の美意識を感じる。