『幽遊白書』「禁句」は一文字!!の巻 感想
今週の心の叫び
蔵馬ときたら……
不親切なあらすじ
蔵馬は海藤に「自分に禁句を決めさせてもらえることができれば、海藤に45分以内に禁句を言わせてみせる」と豪語し、この勝負に負ければ自分の魂をやると約束した。
その提案にのった海藤に対して、蔵馬が設定した禁句は「禁句は50音順に1分ごと、1文字ずつ増えていく」というもの。
そうして、二人の言葉と心理を探りあう静かな戦いは始まり、蔵馬は43分後にそれに勝利したのだった。
蔵馬ってば~
常日頃から、4人の中で一番、意表をついた行動をとるのは蔵馬だと思っていた私ですが、今回の蔵馬の行動ときたら……もう……意表つきすぎ!
あれは美形キャラのすることじゃないよ、蔵馬。
いくら手段は選ぱないったって、蔵馬ってば、蔵馬ってば、蔵馬ってば……もう、最高! こんなに私を喜ぱせて、どうしようってのよ(別に私だけを喜ばせようとしたわけではないんだけどね)。
だけど、海藤に決戦を仕掛けた時のあの美しい蔵馬と、シャンデリアにぶらさがっているデコピンの超可愛い蔵馬と、桑原くんたちに向かって徴笑んでみせたすまし顔の蔵馬は、本当に同一人物なんですよね。
今さらながらに蔵馬の多重人格ぶりを思い知らされてしまいました。
気の毒な海藤
『い』を言いだめする海藤は、さすがに言葉のスペシャリストですね。
それでもって、「一列なくなってもしゃぺれるもんだね」とか言いながら、平然と会話を交わす蔵馬と海藤の二人は、やっぱりただ者ではありません。
おもわず、―つ―つの台詞をチェックしてしまったのは、私だけではないでしょう。
いや、最後に残されていたのは『わ』と『ん』だったんですね。
さすが蔵馬、うますぎる。
警戒心をあおるだけあおっておいて、そのうえで驚かせてみせて、相手が悲鳴をどうにかこらえてホッとしたところで、お笑いをぶちかますという、心理三段攻撃。
どんなに頭をきたえても、所詮、人間。心理攻撃には弱かったということですね。
結局、海藤は蔵馬の年の功に負けてしまったような気がしますね。完全に蔵馬にてだまに取られてしまっている。
まあ、無理もないですね。相手が悪すぎますよ。相手が。
それにしても、あの後、海藤はどうなるんでしょうか。抜けちゃった魂は誰かに戻してもらえるのかなぁ。なんだかとっても気の毒になってきちゃいました。
蔵馬のあの顔
今週の蔵馬はもう、1コマごとに表情が変わってますね。
やけにやわらかい表情をしてみたり、子供っぽい表情をしてみたり、冷たい表情をしてみたり、とめまぐるしく顔が変わる(あのオデコまるだしの蔵馬が可愛すぎるわ!)。
そして、やっぱり一番素敵だったのは、最後に「もちろん企業秘密です」としれっと言ってのけた時のあの表情。蔵馬ってば、海藤が座っていた討掛け椅子にさりげなく座って、かっこつけてるあたりがたまらない。
そいでもって、あの !あの! ……ああ、どうしましょう。思い出しただけで、肩が震えてしまう、あのコマ……。もう、駄目、私、一日中、笑いがこらえられなくって、会社の同僚に本気で恐がられてしまいました(どうしてくれるんですか、冨樫先生。私にも社会的立場というものが……)。
きっと海藤も、蔵馬は二枚目ぶっているというイメージを持っていたんでしょうね。だから、あんなにうけまくっちゃったんだと思うの。はてさて、あの謎の顔は第1話で幽助が子供を笑わせるためにつくってみせた顔なみに、すさまじいものなのでしょうか(だけど、小道具がなかったからなぁ)。
一度、その顔を飛影ちゃんに見せてあげて欲しいものですね。飛影ちゃんの笑いがとれたら、最高なのに(だけど、そんなことをしたら飛影ちゃんに殺されちゃうかも)。
それにしても、あの顔を見せてくれなかったのは、冨樫先生の良心か、はたまた蔵馬の美形キャラとしての人気が落ちることを恐れたのか(単に、見せない方がインパクトがあると思ったのかもしれない)。
ああ、もうしぱらくの間は一般社会生活がおくれないわ。私。
奥が深すぎる
今週の幽遊はもう蔵馬、蔵馬、蔵馬。私ってば“蔵馬にクラクラ”状態です。
だけど、あの暗黒武術会編が終わって1ケ月しかたっていないっていうのに、まるっきりカラーが違いますね。とても、同じマンガとは思えないものがあります。
ああ、あの決死の戦いはとこへいったの?
ああ、この展開は一体、なんなの?
やっぱり幽遊って奥が深いわ。まったく先がよめないんだもの(深すぎて、のめりこんだまま、足ぬけできなくなっちやったわよ(笑))。