『幽遊白書』虎穴に入らずんば…!!の巻 感想

 今週の心の叫び
おおっ!! 美形だっ!!

不親切なあらすじ

人間界と魔界を隔てる結界を破ろうとする謎の男たちと、それを阻止しようとする幽助たちの闘いが始まった。
幽助たちに与えられた時間は約3週間。それまでに敵を倒さねば、界境トンネルが開いてしまうのだ。
敵を知るために動きだした、幻海率いる能力者たちと幽助たち。そして、彼らから離れていった飛影。
さて、これからの展開やいかに?

謎の男たち

わ-い、美形だ美形だ美形の兄ちゃんだ-い。などと叫んだのは、根っからのミーハー女である私だけでしょうか……。
だって、久しぶりだよねぇ。こんな美形の兄ちゃん。おもわず、目を開いてくれないかな……それとも、目を開くととんでもないことになるとか、とか考えてワキワキしてしまいました(某マンガに出てくる乙女座のシャカ様と混同している)。
だけど、あのホクロ兄ちゃん(ムゴイ)には、仙水さんというシブイお名前があったんですねえ。最初、あの美形兄ちゃんの名前かと思っちゃったわ。

海藤くんの気持ち

魂が抜けちゃった海藤くん(幽助たちの味方になったとたん、くん付けになったあたり……)はどうなるんだと心配しておりましたが、幻海師範に戻してもらえて一安心。
それにしても、自分で“禁句″を言ったらどうなるかがどうしても知りたくて、それを実践してしまうとは、さすが天才。なにごともきちんと試してみてからでないと使わないというあたりが蔵馬と同じ。その場の勢いでむちゃくちゃをやる幽助や飛影ちゃんとはえらい違いです。
だけど、一度でいいから蔵馬に勝ちたかったとは……なんてけなげなやつ。私はこの一言ですっかり海藤くんぴいきになってしまいました。
海藤くん。蔵馬に勝てなくってもしょうがないのよ。生きてきた時間がまるで達うんだから、張り合おうなんて考えるのはおよしなさいな。
だけど、彼は蔵馬のよい友達になれると思うわ。絶対(ところで高校2年生で現在17才ということは、海藤くんは4月生まれね! などと考えたのは私だけでしょうか)。

飛影ちゃんの気持ち

飛影ちゃんは自分のランクを知りたがるだろうなぁと思っていたら、本当にコエンマさまに聞いてしまいました。
幽助と出会った時はDの上、そして現在はBの中……ということは、雪菜ちゃんを探しはじめたばかりの頃(つまり邪眼をつける以前)はもっとランクが低かったんでしょうね(八ツ手と闘った時に今のオレでは勝てないとか言ってましたもの)。
それで、なんで飛影ちゃんが自分に対する霊界の評価について怒ったのかといえば、それはやはり、戸愚呂よりランクが低かったせいなんでしょうね。
戸愚呂よりも飛影ちゃんは弱い。そして、その戸愚呂に幽助は勝った。だから、飛影ちゃんは幽助よりも弱いという三段論法が成り立っちゃうんですよ。これって、飛影ちゃんにとって、納得できないもんかあるんでしょうね(だけど、飛影ちゃんてぱ海藤くんにも負けたわよね)。
雪菜ちゃんが救出された今、飛影ちゃんを人間界に留まらせるものは、魔界と人間界の間に横たわる結界だけなんでしょうか?
否、と私は言いたい。
飛影ちゃんはあまりにも幽助や蔵馬になじみ過ぎてしまった。影響を受け過ぎてしまった。それでも、それを素直に認められるほど、飛影ちゃんは大人じゃないんですね(その点、蔵馬は大人だよねぇ。自分の気持ちにおそろしく忠実なんだもの)。
だけどね、飛影ちゃんにはいつまでも“危険なヤツ”でいて欲しい。いつ幽助の寝首をかいてもおかしくないヤツでいて欲しい。あぶなっかしくて、何をやりだすかわからないから、片時も目を離せないヤツでいて欲しい。毒牙を抜かれた毒蛇なんて、哀れを通り越して情けないだけです。
だけど、飛影ちゃんが幽助たちの仲間でいて欲しいのもこれまた事実。幽助をあの綺麗な三白眼でじっとみつめていて欲しい。冬眠に入ってしまった肉体を幽助に托せる飛影ちゃんでいて欲しい。
矛盾してるのはわかっているんですけどね。私はそう思っちゃうんですよ(これって幽助×飛影イチオシ女の発想ですか?(笑))。
飛影ちゃんはどんな思いで「おれは魔界に帰る」って言ったんでしょう(この時の飛影ちゃんの表情がむちゃくちゃ綺麗)。飛影ちゃんの生きるべき世界が魔界だってのはわかるけれども、雪菜ちゃんも幽助もいない、誰かが待ってくれているわけでもない世界に戻って、飛影ちゃんは何をするつもりなんでしょう(やっぱり盗賊稼業かしら)。それでもやっぱり……魔界がいいんだろうなぁ。飛影ちゃんみたいな子には、人間界は窮屈なんだろうなぁ。
これで当分、あのキュートなお姿(笑)が見れなくなるのかと思うと、とっても哀しい。飛影ちゃん。早いとこ戻ってこないと、人気投票第一位の座を蔵馬に取られちゃうわよ(幽助にと言えないあたりがちょっと悔しい)。
だけど、だけど……あくまでも飛影ちゃんを信じるという幽助がとっても素敵。
そうよ、幽助。飛影ちゃんはいつだって幽助と雪菜ちゃんを邪眼で見守っているわ(蔵馬×飛影ファンを敵にまわす発言……は、今に始まったことじゃない)。

城戸くんの気持ち

城戸くん(彼までもがくん付けになってしまった)が思ったよりも危ないヤツじゃなくってガッカリ、と先週、書いたんですけど、前言撤回します(そこらへん、私は素直なのよ)。
自分の生まれ育った街を侵略する者たちに対する怒りを語る城戸くんを見て、彼はきっと必死で幻梅師範に言われた役どころを演じていたんだろうなぁ、こんな蟲だらけの街を複雑な思いでみつめていたんだろうなぁ、そいでもってその気持ちをどこにもぶつけることができなくってつらい思いしてたんだろうなぁ、とか思ったら、なんだか城戸くんがえらくかっこいいやつに見えてきちゃったんですよ。
彼は彼なりに、誰にも知られないところで闘っていたんですよね。いや、思いもよらぬ城戸くんの熱血少年ぶりに感動してしまいました。
私は義理人情にめっぽう弱くて、努力・根性・友情が好きな根っからのジャンプ女です。いいのよ。ほっといてちょうだい(その年になって何言ってるのよ、とよく言われてしまうので、ちょっとひねてしまっている)。
はなしはとびますけど、初出の幻海師範のコート姿に私はおもわずよろめいてしまいました。さすがにあの格好で街中は歩かないわけね。なんだかすごい違和感があるわ。
ああ、それにしてもいつのまにか大所帯になったわねぇ。飛影ちゃんを除いても全部で8人ですよ(ちょっと多すぎるわ)。だけど、柳沢くんの影が薄すぎるの……どうにかしてください、冨樫先生。