『幽遊白書』 「魔界への招待状!!」の巻 感想

今週の心の叫び
幽助は王子さまだった!!

不親切なあらすじ

黒呼の家で楽しい時間を過ごしている幽助の前に、3匹の妖怪が現れた。
彼らは幽助の“本当の父親”である闘神・雷禅の部下であり、死に瀕している雷禅のために、幽助に魔界に来て欲しいと言う。
幽助は彼らの力を試すために、戦いを申し入れたのだが……。

闘神・雷禅

あの扉絵って、やっぱり幽助ですよねえ。
なんだか、すっごくコワクて、こいつは何者だよ……とか思っちゃったわ。
ただでさえ、幽助が魔族になっちゃって、こちとらビビッてるのに、これ以上、驚かせないで欲しいもんです。
う~っ、二重人格の幽助なんて……(泣)。
それにしても、幽助ってば国王の子供……ということは、魔界の王子さまだったのね。
すごいぞ! コエンマさまが霊界のプリンスなら、幽助は魔界のプリンス!
無印良品だと思ってた幽助か、こんなブランド品だったなんてね(大笑)。
蔵馬が、幽助のご先祖は“闘神”らしい、と言っておりましたが、まさかこんなにお偉い方だとは思いませんでした。
それにしても、雷禅さまも無茶を言いますね。
人間をエネルギー源にしている妖怪に、人間食べるな、だなんて、彼らに他に何か食べられるものはあるんですかね。
人間に肉を食べるな、って言ってるようなもんでしょ? そりゃ、受け入れられないと思うわ(しかし、1000年も食事をしなくても生きているというのは……)。
もしかしたら、1000年も前に雷禅さまは本気で人間の娘を好きになっちゃって、子供までつくっちゃったのかもしれないわね。
その影響で、人間を食べたくないと言い出したのなら、かなり一途でかわいい方だなあ。命を縮めてでも、貴女のことは忘れません……っていうんだからね(何もわからないうちから、ラブロマンスをでっちあげる私って……(苦笑))。
シルエットだけを見ると、結構、美形っぽい(なにせ、美人の温子母さんと、かっこいい幽助のご先祖さまだもの(笑))ので、雷禅さまのご登場をわくわくして待ってる私です。

秩序ある魔界

それにしても、そんなわがままを言う国王さまに、どこまでも尽くします! っていう国民たちもすごいですね。
使者であるS級妖怪さん(名前がわからない)も、やたらと礼儀正しいし。
魔界ってのは、どこまでも無秩序な世界だと思っていたけれど、実際にはそんな中にも秩序はあるんだね。
それに、A級、S級ともなれば、高い知能と複雑な感情を持つわけだから、その中に“忠誠心”とかいうものが含まれていても、おかしくはないのかな?
だけど、ちゃんと法律をつくり、それをきちんきちんと守っている妖怪たちってのも……なんだか変な感じ……。
ところで、この方々が皆、ぼうず頭ってのも、法律ですか?(笑)

幽助の選択

「お願いだから、家、壊さないでね」とか言ってるあたり、やっぱり主婦な黒呼さん。
彼女は界境トンネルのことを知らなかったようですが、それでは、仙水の死も知らなかったんですかね(仙水が霊界探偵を辞めたのは知っていたのか?)。
幽助が彼らについていってしまうということは、幽助が魔族になるということを意味しているはずですよね。幽助自身はきっと、そんな深いことを考えてないだろうけど……(幽助は仙水との決闘を邪魔した雷禅さまに、文句をつけたいだけですから)。
実際に魔界に行って、雷禅さまに会ってしまったら、幽助の言い分や考えなんて、誰も尊重してくれないような気がします。
スリルを求めて魔界に行って、自由のきかない身になったりしたら情けないぞ、幽助。
桑原くん、蔵馬、飛影ちゃん、蛍子ちゃん、温子母さん、コエンマさま……皆が幽助を必要不可欠の存在としているのに、そんな皆を幽助も大切にしているのに……幽助はそれでもいつか、フラリと消えていってしまいそうな気がしてしょうがないです。
幽助~。魔界に行くのはかまわない。それはしょうがないとあきらめる。
せめてせめて……飛影ちゃんだけでも一緒に連れてって~(泣)。