『幽遊白書』 「同類の証!!」の巻 感想
今週の心の叫び
それだけはやめてくれ~!!
不親切なあらすじ
雷禅国王の使者は、1週間後の来訪を予告し、魔界に戻っていった。
黒呼は幽助に魔界に行くべきだと言い、佐藤晶吾は“血をともなった戦友との別れ”という不吉な占いの結果を告げる。
そしてその頃、蔵馬と飛影のもとにも、それぞれの来訪者が現れていた。
属すべき世界
幽助は人間なのか、魔族なのか……。
これは、幽助が生まれ変わって以来の大問題だった。
私はそれを、“幽助は幽助”と結論づけていたし、幽助自身も“おれはおれ”と言っていた。
もちろん、桑原くんも蔵馬も飛影ちゃんもコエンマさまも幻海師範も、そう思っているからこそ、幽助に対する態度をまったく変えていなかったんだろうと思う(螢子ちゃんと温子母さんは、幽助が魔族になってしまったことを知っているのだろうか?)。
けれどもう、誰もが“幽助は幽助だから、今まで通りに生きていていいんだよ”と言って、幽助を居心地のいい場所に置いておいてはくれない。
なにしろ、幽助自身が現在の自分のポジションを定め切れず、今まで、何の不思議もなく存在していた空間に居心地の悪さを感じているのだから。
生まれ変わってしまった時点で、幽助は魔族になったのか、それとも人間でも魔族でもある者になったのか、はたまた人間でも魔族でもない者になったのか……。
それだけは、幽助に選んで欲しいと思う(幽助が決めてくれるのなら、それを受け入れます……泣くかもしれないけど)。
ところで、コエンマさまはおそらく、幽助の抹殺指令を知りませんね。知っていたら、あの時、幽助に警告していたはずだものね。
ああ、コエンマさまってば……霊界で仲間はずれにされてるんじゃないのかしら?
守る者
“幽助は人間界の住人ではない”
それは、誰かが告げなければならないことだったのだろうと思う。
黒呼さんだって、そんなことを言いたくはなかったのだろうと思う。
幻海師範は自分と幽助のために生きているから、幽助のために死んでも悔いはないだろうと思う。
けれど、黒呼さんには大事な家族があって、それは当然のごとく、幽助よりずっとずっと大事なものなのだから、幽助よりも家族を守ろうとするのは当然のことだ。
逃げることを、ごまかすことを許さない黒呼さんは、多分、幻海師範によく似ている。黒呼さんもきっと、あんなふうに老いていくのだろうと思う。
強いからこそ、哀しい目にあってしまう。現実を見極め、自分にとって大事なものを見極め、自分の力の限界を見極め、自分の最大の利用方法を考えることができるという頭のよさが、悲劇を招いてしまうという点は、蔵馬にも通じるものがあるような気がする。
幻海師範も、黒呼さんも、蔵馬も、“守る者”なんだと私は思う。
“守る”という役目のためなら、絶対に切り捨てられないもの以外は、なんでも切り捨てる。血でも、涙でも、心でも、なんでも切り捨ててしまう。
平気なわけはないのに。つらくないわけはないのに……そオtでも、皆、役目を放棄しようとはしないんだよね。
それをしてしまったら、それこそ何のために生きているのかわからなくなってしまうから。
黒呼さんは、守るべき家族を守るために、幽助を切り捨てなければならなかった。
それはおそらく、しかたのないことだったんだろろと思う。
蔵馬だって幽助を守るためになら、黒呼さんを殺してしまえるような気がするから。
血をともなった戦友
“血をともなった戦友”ってのは、すごい表現ですねえ。
なんとゆ-か……冨樫先生は時折、ドキリとするような言葉の使い方をします(“恋人と時限爆弾”とかね)。
それにしても……悪い予感に冷汗を流してるのは、私だけじゃありませんよね!
もう、これ以上はない! っていう最悪のシナリオを考えたのは私だけじゃないよね!
もう、どうしてこう、最悪の次にまた最悪がやってくるわけ?
これ以上、悪いことは起きないだろうと、いつもいつも思うのに、次から次へと、さらに悪いことがやってくる……。おかげで、いまだに免疫ができなくって、いつもいつも落ち込んでしまいます。
冨樫先生ってば……読者を泣かせる天才ですね(これはやっぱり、意図的にやっているんだろうなあ)。
幽助が死ぬよりも悪いことって、実はたくさんあったのだと、今になってしみじみと考えます。
死別よりも生別の方が何倍もつらいことってあるよね。
死なれてしまったら、想いは綺麗な形のままで保存することもできるし、いつかは笑うことができるようになるかもしれない。けれど、相手が生きている限りは想いを引きずり続けてしまう、同じ想いを何度も何度も繰り返すことになる。
この4人はずっと一緒でいて欲しかった。
4人でいれば、どんな苦しい時でも、しあわせでいられるのだと思っていた。
けれど、けれど‥…・そんなささやかな幸せさえ奪おうというんですか? 冨樫先生(号泣)
ああ、これがただの妄想であることを祈るばかりです……。
4人が死以外のもので、離れ離れにされてしまうなんて~。
最後のコマの桑原くんの幸せそうな笑顔を見て、桑原くん! のんびり寝てる場合じゃないぞ! と叫んでしまいましたが、すぐに考え直し、桑原くんだけでも幸せでいてね~、とうめいてしまいましたよ、私。
今はただ、幽助の、蔵馬の、飛影ちゃんの決断を待つだけですが……本当にもう泣きたいです。
やだよ~。
幽助と飛影ちゃんの殴りあいはまだ見られるけれど、霊丸と黒龍波の撃ちあいなんてことになったら……ああ、いけない……本当に最悪のことを考えてしまったわ(号泣)。
それだけはやめてくれ~!!
不親切なあらすじ
雷禅国王の使者は、1週間後の来訪を予告し、魔界に戻っていった。
黒呼は幽助に魔界に行くべきだと言い、佐藤晶吾は“血をともなった戦友との別れ”という不吉な占いの結果を告げる。
そしてその頃、蔵馬と飛影のもとにも、それぞれの来訪者が現れていた。
属すべき世界
幽助は人間なのか、魔族なのか……。
これは、幽助が生まれ変わって以来の大問題だった。
私はそれを、“幽助は幽助”と結論づけていたし、幽助自身も“おれはおれ”と言っていた。
もちろん、桑原くんも蔵馬も飛影ちゃんもコエンマさまも幻海師範も、そう思っているからこそ、幽助に対する態度をまったく変えていなかったんだろうと思う(螢子ちゃんと温子母さんは、幽助が魔族になってしまったことを知っているのだろうか?)。
けれどもう、誰もが“幽助は幽助だから、今まで通りに生きていていいんだよ”と言って、幽助を居心地のいい場所に置いておいてはくれない。
なにしろ、幽助自身が現在の自分のポジションを定め切れず、今まで、何の不思議もなく存在していた空間に居心地の悪さを感じているのだから。
生まれ変わってしまった時点で、幽助は魔族になったのか、それとも人間でも魔族でもある者になったのか、はたまた人間でも魔族でもない者になったのか……。
それだけは、幽助に選んで欲しいと思う(幽助が決めてくれるのなら、それを受け入れます……泣くかもしれないけど)。
ところで、コエンマさまはおそらく、幽助の抹殺指令を知りませんね。知っていたら、あの時、幽助に警告していたはずだものね。
ああ、コエンマさまってば……霊界で仲間はずれにされてるんじゃないのかしら?
守る者
“幽助は人間界の住人ではない”
それは、誰かが告げなければならないことだったのだろうと思う。
黒呼さんだって、そんなことを言いたくはなかったのだろうと思う。
幻海師範は自分と幽助のために生きているから、幽助のために死んでも悔いはないだろうと思う。
けれど、黒呼さんには大事な家族があって、それは当然のごとく、幽助よりずっとずっと大事なものなのだから、幽助よりも家族を守ろうとするのは当然のことだ。
逃げることを、ごまかすことを許さない黒呼さんは、多分、幻海師範によく似ている。黒呼さんもきっと、あんなふうに老いていくのだろうと思う。
強いからこそ、哀しい目にあってしまう。現実を見極め、自分にとって大事なものを見極め、自分の力の限界を見極め、自分の最大の利用方法を考えることができるという頭のよさが、悲劇を招いてしまうという点は、蔵馬にも通じるものがあるような気がする。
幻海師範も、黒呼さんも、蔵馬も、“守る者”なんだと私は思う。
“守る”という役目のためなら、絶対に切り捨てられないもの以外は、なんでも切り捨てる。血でも、涙でも、心でも、なんでも切り捨ててしまう。
平気なわけはないのに。つらくないわけはないのに……そオtでも、皆、役目を放棄しようとはしないんだよね。
それをしてしまったら、それこそ何のために生きているのかわからなくなってしまうから。
黒呼さんは、守るべき家族を守るために、幽助を切り捨てなければならなかった。
それはおそらく、しかたのないことだったんだろろと思う。
蔵馬だって幽助を守るためになら、黒呼さんを殺してしまえるような気がするから。
血をともなった戦友
“血をともなった戦友”ってのは、すごい表現ですねえ。
なんとゆ-か……冨樫先生は時折、ドキリとするような言葉の使い方をします(“恋人と時限爆弾”とかね)。
それにしても……悪い予感に冷汗を流してるのは、私だけじゃありませんよね!
もう、これ以上はない! っていう最悪のシナリオを考えたのは私だけじゃないよね!
もう、どうしてこう、最悪の次にまた最悪がやってくるわけ?
これ以上、悪いことは起きないだろうと、いつもいつも思うのに、次から次へと、さらに悪いことがやってくる……。おかげで、いまだに免疫ができなくって、いつもいつも落ち込んでしまいます。
冨樫先生ってば……読者を泣かせる天才ですね(これはやっぱり、意図的にやっているんだろうなあ)。
幽助が死ぬよりも悪いことって、実はたくさんあったのだと、今になってしみじみと考えます。
死別よりも生別の方が何倍もつらいことってあるよね。
死なれてしまったら、想いは綺麗な形のままで保存することもできるし、いつかは笑うことができるようになるかもしれない。けれど、相手が生きている限りは想いを引きずり続けてしまう、同じ想いを何度も何度も繰り返すことになる。
この4人はずっと一緒でいて欲しかった。
4人でいれば、どんな苦しい時でも、しあわせでいられるのだと思っていた。
けれど、けれど‥…・そんなささやかな幸せさえ奪おうというんですか? 冨樫先生(号泣)
ああ、これがただの妄想であることを祈るばかりです……。
4人が死以外のもので、離れ離れにされてしまうなんて~。
最後のコマの桑原くんの幸せそうな笑顔を見て、桑原くん! のんびり寝てる場合じゃないぞ! と叫んでしまいましたが、すぐに考え直し、桑原くんだけでも幸せでいてね~、とうめいてしまいましたよ、私。
今はただ、幽助の、蔵馬の、飛影ちゃんの決断を待つだけですが……本当にもう泣きたいです。
やだよ~。
幽助と飛影ちゃんの殴りあいはまだ見られるけれど、霊丸と黒龍波の撃ちあいなんてことになったら……ああ、いけない……本当に最悪のことを考えてしまったわ(号泣)。