『幽遊白書』 「のるかそるか」 感想
今週の心の叫び
不謹慎だけど……幸せっ!!
不親切なあらすじ
霊界でクーデターが発生し、審判の門が占拠されたうえに、コエンマとぼたんを含めた100人近くを人質にとられてしまった。
魔界と人間界の間の結界の再設置を要求する彼らは、それが聞き届けられなければ、人間界に向けて異次元砲を発射するという。
早速、事態収拾のために霊界に乗り込んだ幽助、桑原、蔵馬、飛影の4人組だが、人質救出には成功したものの、3つあるボタンのうち、どれが本物の異次元砲発射停止ボタンであるかを聞き出すことはできなかった。
さて、幽助の決断に委ねられた、究極の3択の結果はいかに。
パーティー
骸問題でずいぶんと落ち込んでいたその反動がモロにきたらしく、内容が深刻であるにもかかわらず、私は今週、異常に幸せでした(ごめんなさい)。
だって、煙鬼さんに飛影ちゃんのことを頼む時の、あの幽助の楽しそうな表情ときたら!
そうね。飛影ちゃんに会いたくてしかたなかったのよね、幽劾(単なる飛影ちゃんに対するいやがらせという見方もありますが)。
そいでもって、幽助の横にチョコンと座っている飛影ちゃんの愛らしさときたら!
ああ、幽助と飛影ちゃんのツーショット………何ヶ月ぶりかしら……幸せ、幸せ、幸せ~(4人が並んで座っているこのコマがうれしすぎて、このページだけ開いて喜んでいたりして……)。
ああ、こんなお手軽なことで幸せになってしまう自分が情けない(苦笑)。
そういえば、この4人がそろうのは、もしかしたら1年半ぶりぐらいなんじゃないんですか?(幻海師範のお寺で別れて以来だとすると、それぐらいになるはず)
そのわりには、コンビネーションがあいかわらずで、素晴らしいですけど(笑)。
この4人は、本当にいつまでたってもかわらない関係であり続けるんだろうね。
幽助を核に、蔵馬をまとめ役にして、気を許しあい、意地を張りあい、強さを競いあい、互いを必要としあって、ずーっと一緒にい続けて欲しいものです。
そういえば、以前、蔵馬が霊界に行ってた、と言った時、霊界ってそんなに簡単に行き来できるものなのか? と思ったんですけど、あれは霊魂体だけが霊界に行くんですね。
では、霊界の住人たちってのは、基本的には霊魂体という形で存在していて、人間界に来る時だけ、それを入れる“器”を使用するんですかね。
ところで……どうでもいいけど、今週の飛影ちゃんは本当にやる気がない!(笑)
何も考えないうちから「墓を注文した方がてっとり早い」とか言い出すし、廊下で寝てるし(この子はどうしてこんなによく寝るんだか……)、ずーっと腕を組んだまま戦っている。
どうしておれがこんなことにつきあわなくちゃいけないんだ! という苦情をからだ全体で申請しているような感じよね(大笑)。
桑原くんをこき使うのには熱心なのにねぇ(あいかわらずいいコンビだわ、この2人)。
霊界という世界
霊界にも宗敦闘争なんてもんがあったんですね。
なんとゆ-か……人間界とほとんど変わりがないのね、霊界って。コエンマさまも苦労してるんだろなあ(お気の毒に)。
大竹も見事な転身ぶりで、驚いちゃいましだけど、この人は特防隊の隊長をやりながら、ずーっと機会をうかがっていたんですかね。霊界の住人たちはなかなかに気が長いようで(魔界の住人たちも、いいかげん気が長いが……人間とは寿命のケタが違うのでしかたないんだろうな)。
しかし、異次元砲のデザインは趣味が悪すぎるぞ! もうちょっとマシなもんにならんのか(苦笑)。
結局、エンマ大王さまの件でもわかったように、霊界はそんな特別な場所じゃなくって、様々な思想がぶつかりあい、対立を繰り返す、非常にどろくさい世界なのですね。
「霊界は天国じゃありません」という台詞が、なんだかすごく印象的でした。
そうか……コエンマさまは天国の住人ではないし、現在の霊界の支配者であるのに、こんなふうに簡単にその生命を脅かされる、弱い存在であるのね。
仙水もこのことを知っていたら、あれほどに絶望することはなかったのかもしれない。
霊界は天国ではなく、その住人たちも天使ではなく、ましてや神さまでもない(しかし、地獄であるというわけでもない)。
“審判”という仕事を持っていない分だけ、人間界の方が気楽なのかもしれないなあ。
究極の3択
究極の選択をする責任をみずから背負った幽助は、桑原くんに向かって自信まんまんに「まかしとけ」と言ってみせたけれど、もちろんそれが単なる虚勢であることは、誰もが知ってたに違いない。
けれど、それは誰かがやらなければならない選択で……幽助はそれを誰にもおしつけるつもりがなかったのだろうと思う。
プーに向かってだけ弱音をはいちゃう幽助は、やっぱり意地っはりで負けずぎらいな子で、相手がたとえ桑原くんでも飛影ちゃんでも蔵馬でも……なかなか弱音が吐けないのね。
それに、泣き言が許されるような状況でないことはわかりきっているから、幽助は泣き言を言わない。
蔵馬も桑原くんも、幽助のそばにいてやりたかっただろうけど、1人でも多くの命の安全を確保してあげることが、幽助のためにもなるのだとわかっているから、その言葉に従うしかなかったのね。これまた、つらい決断であったのだろうと思います。
桑原くんと蔵馬は、家族や友人たちを救うために動きながらも、幽助のことをひたすらに心配していたに違いないです。
だけど、誰も決して幽助を1人ぼっちにはしておかないのだと……そう思ったら、とってもうれしかった。
幻海師範はどこまでも、幽助のやるすべてのことに対して責任をとるつもりなのね。幻海師範のはげましのおかげで、幽助はどんなにか心が軽くなっただろう……。
そして、幽助に隠れて、幽助と運命を共にしようと、静かに時を待っている飛影ちゃんとコエンマさまの姿が……涙が出るほどうれしかった(だけど、すっごく珍しいツーショットだな)。
コエンマさまは霊界の支配者としての責任感から残ったのかもしれないけれど、きっとそれだけではないのだと思います。
仙水に置いていかれてしまったコエンマさまは、またまた霊界の不始末のために幽助という大事な存在に置いていかれてしまうことに、耐えられなかったのだろうと……私は思うのです。
対して飛影ちゃんは、霊界にも人間界にも恩も義理も感じてはいないだろうと思うのに、どんな言い訳もきかないのに……幽助のそばに留まっている。
桑原くんや蔵馬と違って、人間界に大事な人を残しているわけではないし(雰菜ちゃんは桑原くんが1番に避難させてくれることはわかりきっている)、魔界には何の影響もないわけだから、考えてみればこの子は一番、気軽に自分の思い通りに動けるのね(桑原くんがこのことを知ったら、どう思うか……)。
幽助が異次元砲を発射させてしまったら、姿を現さず黙って立ち去るのかな……。自爆させてしまったら、一緒に消滅してあげるつもりなんだろうな。停止させることができたら、「おまえの情けない姿を見物させてもらったぜ」と言って、笑ってみせるんだろうか……と、いろんなことを考えてしまいました。
だけど、飛影ちゃんはどこまでも幽助と生死を共にする覚悟なのね。
この子は一度、幽助に置き去りにされて、ものすごく苦しい思いをしてしまったから、もう2度とあのような目にあうまいと、思ったんじゃないかと思うのです。
飛影ちゃんの表情を見ることはできないけれど、この子は多分、目を閉じて、幽助の声だけを聞きながら……結構、幸せな気分で運命の決する時を待っているんじゃないかと思います。
今度こそ飛影ちゃんは、置き去りにされることはないから、飛影ちゃんが1番、恐れている事態には決してならないから……この子は何も怖くはないのだろうと思うのです。
だけどやっぱり……幽助、プーちゃん、幻海師範、飛影ちゃん、コエンマさまの心中はイヤだな。
やっぱり皆で生き残って、皆で幸せになって欲しいから。
ところで、幽助か死んだらプーちゃんは一緒に死ぬはずですから、プーちゃんだけを避難させても無駄だと思うんですが……(幽助はそんなことすっかり忘れているのかな?)。
不謹慎だけど……幸せっ!!
不親切なあらすじ
霊界でクーデターが発生し、審判の門が占拠されたうえに、コエンマとぼたんを含めた100人近くを人質にとられてしまった。
魔界と人間界の間の結界の再設置を要求する彼らは、それが聞き届けられなければ、人間界に向けて異次元砲を発射するという。
早速、事態収拾のために霊界に乗り込んだ幽助、桑原、蔵馬、飛影の4人組だが、人質救出には成功したものの、3つあるボタンのうち、どれが本物の異次元砲発射停止ボタンであるかを聞き出すことはできなかった。
さて、幽助の決断に委ねられた、究極の3択の結果はいかに。
パーティー
骸問題でずいぶんと落ち込んでいたその反動がモロにきたらしく、内容が深刻であるにもかかわらず、私は今週、異常に幸せでした(ごめんなさい)。
だって、煙鬼さんに飛影ちゃんのことを頼む時の、あの幽助の楽しそうな表情ときたら!
そうね。飛影ちゃんに会いたくてしかたなかったのよね、幽劾(単なる飛影ちゃんに対するいやがらせという見方もありますが)。
そいでもって、幽助の横にチョコンと座っている飛影ちゃんの愛らしさときたら!
ああ、幽助と飛影ちゃんのツーショット………何ヶ月ぶりかしら……幸せ、幸せ、幸せ~(4人が並んで座っているこのコマがうれしすぎて、このページだけ開いて喜んでいたりして……)。
ああ、こんなお手軽なことで幸せになってしまう自分が情けない(苦笑)。
そういえば、この4人がそろうのは、もしかしたら1年半ぶりぐらいなんじゃないんですか?(幻海師範のお寺で別れて以来だとすると、それぐらいになるはず)
そのわりには、コンビネーションがあいかわらずで、素晴らしいですけど(笑)。
この4人は、本当にいつまでたってもかわらない関係であり続けるんだろうね。
幽助を核に、蔵馬をまとめ役にして、気を許しあい、意地を張りあい、強さを競いあい、互いを必要としあって、ずーっと一緒にい続けて欲しいものです。
そういえば、以前、蔵馬が霊界に行ってた、と言った時、霊界ってそんなに簡単に行き来できるものなのか? と思ったんですけど、あれは霊魂体だけが霊界に行くんですね。
では、霊界の住人たちってのは、基本的には霊魂体という形で存在していて、人間界に来る時だけ、それを入れる“器”を使用するんですかね。
ところで……どうでもいいけど、今週の飛影ちゃんは本当にやる気がない!(笑)
何も考えないうちから「墓を注文した方がてっとり早い」とか言い出すし、廊下で寝てるし(この子はどうしてこんなによく寝るんだか……)、ずーっと腕を組んだまま戦っている。
どうしておれがこんなことにつきあわなくちゃいけないんだ! という苦情をからだ全体で申請しているような感じよね(大笑)。
桑原くんをこき使うのには熱心なのにねぇ(あいかわらずいいコンビだわ、この2人)。
霊界という世界
霊界にも宗敦闘争なんてもんがあったんですね。
なんとゆ-か……人間界とほとんど変わりがないのね、霊界って。コエンマさまも苦労してるんだろなあ(お気の毒に)。
大竹も見事な転身ぶりで、驚いちゃいましだけど、この人は特防隊の隊長をやりながら、ずーっと機会をうかがっていたんですかね。霊界の住人たちはなかなかに気が長いようで(魔界の住人たちも、いいかげん気が長いが……人間とは寿命のケタが違うのでしかたないんだろうな)。
しかし、異次元砲のデザインは趣味が悪すぎるぞ! もうちょっとマシなもんにならんのか(苦笑)。
結局、エンマ大王さまの件でもわかったように、霊界はそんな特別な場所じゃなくって、様々な思想がぶつかりあい、対立を繰り返す、非常にどろくさい世界なのですね。
「霊界は天国じゃありません」という台詞が、なんだかすごく印象的でした。
そうか……コエンマさまは天国の住人ではないし、現在の霊界の支配者であるのに、こんなふうに簡単にその生命を脅かされる、弱い存在であるのね。
仙水もこのことを知っていたら、あれほどに絶望することはなかったのかもしれない。
霊界は天国ではなく、その住人たちも天使ではなく、ましてや神さまでもない(しかし、地獄であるというわけでもない)。
“審判”という仕事を持っていない分だけ、人間界の方が気楽なのかもしれないなあ。
究極の3択
究極の選択をする責任をみずから背負った幽助は、桑原くんに向かって自信まんまんに「まかしとけ」と言ってみせたけれど、もちろんそれが単なる虚勢であることは、誰もが知ってたに違いない。
けれど、それは誰かがやらなければならない選択で……幽助はそれを誰にもおしつけるつもりがなかったのだろうと思う。
プーに向かってだけ弱音をはいちゃう幽助は、やっぱり意地っはりで負けずぎらいな子で、相手がたとえ桑原くんでも飛影ちゃんでも蔵馬でも……なかなか弱音が吐けないのね。
それに、泣き言が許されるような状況でないことはわかりきっているから、幽助は泣き言を言わない。
蔵馬も桑原くんも、幽助のそばにいてやりたかっただろうけど、1人でも多くの命の安全を確保してあげることが、幽助のためにもなるのだとわかっているから、その言葉に従うしかなかったのね。これまた、つらい決断であったのだろうと思います。
桑原くんと蔵馬は、家族や友人たちを救うために動きながらも、幽助のことをひたすらに心配していたに違いないです。
だけど、誰も決して幽助を1人ぼっちにはしておかないのだと……そう思ったら、とってもうれしかった。
幻海師範はどこまでも、幽助のやるすべてのことに対して責任をとるつもりなのね。幻海師範のはげましのおかげで、幽助はどんなにか心が軽くなっただろう……。
そして、幽助に隠れて、幽助と運命を共にしようと、静かに時を待っている飛影ちゃんとコエンマさまの姿が……涙が出るほどうれしかった(だけど、すっごく珍しいツーショットだな)。
コエンマさまは霊界の支配者としての責任感から残ったのかもしれないけれど、きっとそれだけではないのだと思います。
仙水に置いていかれてしまったコエンマさまは、またまた霊界の不始末のために幽助という大事な存在に置いていかれてしまうことに、耐えられなかったのだろうと……私は思うのです。
対して飛影ちゃんは、霊界にも人間界にも恩も義理も感じてはいないだろうと思うのに、どんな言い訳もきかないのに……幽助のそばに留まっている。
桑原くんや蔵馬と違って、人間界に大事な人を残しているわけではないし(雰菜ちゃんは桑原くんが1番に避難させてくれることはわかりきっている)、魔界には何の影響もないわけだから、考えてみればこの子は一番、気軽に自分の思い通りに動けるのね(桑原くんがこのことを知ったら、どう思うか……)。
幽助が異次元砲を発射させてしまったら、姿を現さず黙って立ち去るのかな……。自爆させてしまったら、一緒に消滅してあげるつもりなんだろうな。停止させることができたら、「おまえの情けない姿を見物させてもらったぜ」と言って、笑ってみせるんだろうか……と、いろんなことを考えてしまいました。
だけど、飛影ちゃんはどこまでも幽助と生死を共にする覚悟なのね。
この子は一度、幽助に置き去りにされて、ものすごく苦しい思いをしてしまったから、もう2度とあのような目にあうまいと、思ったんじゃないかと思うのです。
飛影ちゃんの表情を見ることはできないけれど、この子は多分、目を閉じて、幽助の声だけを聞きながら……結構、幸せな気分で運命の決する時を待っているんじゃないかと思います。
今度こそ飛影ちゃんは、置き去りにされることはないから、飛影ちゃんが1番、恐れている事態には決してならないから……この子は何も怖くはないのだろうと思うのです。
だけどやっぱり……幽助、プーちゃん、幻海師範、飛影ちゃん、コエンマさまの心中はイヤだな。
やっぱり皆で生き残って、皆で幸せになって欲しいから。
ところで、幽助か死んだらプーちゃんは一緒に死ぬはずですから、プーちゃんだけを避難させても無駄だと思うんですが……(幽助はそんなことすっかり忘れているのかな?)。