『魔人探偵脳噛ネウロ』 第114話 攫【さらう】 感想

きっちり時間通りにお迎えに来た吾代。
本人は自慢気だけど、今の魔人様には、そんな顔は逆効果だったりした。
そういえば、絵石家編では出番がなかったから、吾代はサイとはまったく接触がなかったんだ。
笹塚さんともつい最近、初対面したばっかりだし。
ついに吾代もサイにつきあわされることになったか‥‥。
それにしても、弥子ちゃんを拉致ったサイを褒めてどうする魔人様。
ヒロインが攫われたら、ヒーローが血相を変えて取り戻しに行くというのが、ジャンプマンガというものですよ(笑)。

「我が輩が絹の布で磨いてやったボロ雑巾だ」って‥‥布を布で磨くという意味がわからない‥‥シ~ン。
でも、牛乳をふいた雑巾をしばらく放置しておくと、どんだけ壮絶な匂いがするかは知ってる。

アイさんとの再会にも、至極、冷静な弥子ちゃん。頼もしい。
ヒーローをおびき寄せるために攫われ縛られたヒロインが、どんだけいるかは知らないけれど、ナチュラルに「縛られるのは慣れてるんで」と言ったのは弥子ちゃんが初めてに違いない(断言!)。
「少しぐらいのパニックには慣れっこになっちゃって」と言うけれど、この状況のどこが「少しぐらいのパニック」だというんだ。
サイがどんだけ恐ろしい存在かを、弥子ちゃんはよく知っているはずなのに、それでも、ため息ひとつでそれを受け入れちゃうってのは、強いとか、度胸がいい、とかいう次元を超えている(ていうかはずれている)と思う。

生のカエル→カレー→ゴリラとは、サイの食遍歴はとりとめがなさすぎ。
こんなもんアイさんの細腕では手に負えなくて当然だよ。
サイを再び目の辺りにして、さすがの弥子ちゃんも「恐怖」を感じたようだ。
それにしても、「殺す以外の事」ってどんな事?
さしあたり弥子ちゃんに効きそうなのは、縛った弥子ちゃんの目の前で、おいしそうに食事をすることかと思われる(まさしく拷問!)。

一方、警視庁ではアンドリューが報告無線の海を泳いでいた。
これだけ大量の報告を聞き分けるとはスゴイ(それもネイティブではない言語なのに)。
そして、見事、今回の件をピックアップしたアンドリュー。
笛吹さんたちも騒動に合流するっぽい。
このままオールスターキャストになだれこむか?

そして、事務所に戻ってきた魔人様と吾代。
サイ(もしかしたらアイさん)が侵入して、ラブレターを置いていったもよう。
とりあえずあかねちゃんが無事で何より。
「浮気性な机め、我が輩の留守の間に‥‥侵入者を受け入れたな」という魔人様の台詞におもわずころげる。
「浮気性な机」って‥‥表現がエロすぎです、魔人様。
そういえば、トロイは池谷さんとこのお嬢さんで、2回も未亡人になったあげくに魔人様にもらわれてきたんだったね。
弥子ちゃん、あかねちゃん、トロイと、ステキなお嬢様がそろっているということは、この事務所は魔人様のハーレムか?(笑)