『暗殺教室』第75話 殺しの時間 感想、もしくは、メルヘンな恋とリアルな殺し

今回『ジャンプ』の表紙は、雪だるまバージョン殺せんせー。
殺せんせーって、ほんと、便利に使えるなあ(笑)。
それと、若干、渚くんの顔がコワイ。


さて、本編。
「そのうち、こっちが」って、イリーナ先生がめっちゃマジモードな上に、そんなことを生徒たちに素直に告白するとわっ。
これはきゅんとくるわ。
てか、烏間先生じゃなく、生徒を落としてどうするっ(笑)。


作戦・その1。まずは服装から。
まあ、確かに、イリーナ先生の服装は攻めすぎてて、烏間先生みたいなタイプは初手からどん引きになりかねない。
しかし、清楚系な神崎ちゃんの服を、イリーナ先生が着ても清楚系にはならないという。
胸とか脚とか、いろいろとはみだしてるし(爆)。

イリーナ先生の姿をみて、真っ赤になってる神崎ちゃんがめっちゃかわええ。
そして、あいかわらず胸の話には敏感な茅野ちゃんであった。


作戦・その2。相手の好みを探る。
ああ、確かに理想的だよね。世界一だもんね、あの方(笑)。


作戦・その3.胃袋を握れ。
てか、ハンバーガーとカップ麺だけで、なんであんなに頑丈な人ができあがるのっ?


というわけで、いろいろ挫折して、ふたりっきりで食事、という無難なところに落ち着いた。
岡野ちゃん、めっちゃからだやわらかい。

おおっ、イリーナ先生がちょっとだけ清楚系になってる、と思ったら、原さんお手製のショールのおかげだった。
E組の子たちは本当に多芸だなあ。
って、その横でハンカチかみしめて泣いてる倉橋ちゃんはナニゴト?
倉橋ちゃんも、結構、烏間先生に本気なのかねえ。


生徒たちのセッティングに、めっちゃ上機嫌なイリーナ先生。
これは、烏間先生と食事をしてるからじゃなくって、生徒たちが精一杯の力で自分の恋を応援してくれてるからだよね、きっと。
それにしても、肉を楽しそうに頬張るイリーナ先生がめっちゃかわええ。

「ちょっとだけ大好きよ、アンタ達!」ってのが、なんともいい台詞だよなあ。


しかし、無粋な男は食事の席で仕事の話をはじめるのだった……し~ん……。

イリーナ先生が一瞬にしてトーンダウンしちゃったのは、自分は烏間先生にとって「殺し屋」でしかない、というリアルをつきつけられちゃったからなんじゃないかな。


そして語られる、イリーナ先生の壮絶な過去。
あの若さで一人前の殺し屋になっているということは、それなりに重い事情があるんだろうなあ、とは思ってたけど、さすがにヘビーだ。

「殺す」ってどういう事か、本当にわかってる?

軍人とはいえ、烏間先生は人を殺したことは多分ない。
殺す事で生き延びてきたイリーナ先生との間には、大きな隔たりがある。

生徒たち同様、烏間先生だって、「殺す」ということはリアルではないのだなあ。
でも、殺せんせーという存在はリアルなんだよ。

烏間先生が「深く考えるつもりは無い」といってるあたりをみると、それを深く考え出したら自分は何もできなくなってしまう、ということがわかってるんじゃないかね。
「それが俺の任務だからだ」という考え方は、「軍人」としては正しいありようなんだろうけど、自分をそういう枠にはめこむことで、現実逃避をしているようにも思える。
実際問題として、自分がそれを為さなければ地球が滅びる、なんていう重すぎる任務を背負わされているんだから、悩んだり迷ったりする余裕なんてないよなあ。


それにしても、ナプキンで間接キスっていうのは、確かに中途半端だな~。
せめてグラスとかにしろよ~。
とか思うわけなんだが、それすらできなかったんだな、と思うとイリーナ先生がかわいすぎる。

てか、「好きよ、カラスマ」まで言われて、新しい技の練習とか、どーゆー解釈だよっ。


烏間先生とイリーナ先生のラブラブな話になるはずなのに、サブタイトルが「殺しの時間」って……、とか思ったわけだが、1学期と2学期のインターバルになるこのエピソードで、あらためて「殺す」ってどういうことなんだろう、というテーマをぶっこんできたあたり、あいかわらず松井せんせーはあなどれない。