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『週刊少年ジャンプ』2020年08号 感想

『ONE PIECE』 (第968話 "おでんの帰還") ラフテルから戻ったロジャーに、シャンクスはどんな質問をしたんだろう。そして、なんで泣いたんだろう。 バギーのためにラフテル行きをあきらめたシャンクス、バギー好きすぎだろ、って思ったけど、シャンクス的にはラフテルに興味が薄かった、ということかもしれないな。 つまり、ラフテルについてシャンクスは何かを知っていて、だから冒険の対象にならなかった、と。 でも、知りたいことはあったんじゃないかな、と。 シャンクスの出自にはなんかありそうだよね。 ルフィの麦わら帽子になんか曰くがありそうだし、その元々の持主はシャンクスだし。 おでんはワノ国に戻ったけれど、主君の家族のトキと子供たちの服さえツギハギだらけで、困窮しきってるんだな、とわかる。 でも、その一因であるおでんを悪く言う人がいないのは、はたからみれば一番気の毒な立場のトキが、おでんのことをベタ褒めしているからか。 でもそれは、夫を立てるため、とかじゃなく、本心からそう思ってるから、というのがかわいいな。 『鬼滅の刃』 (第190話 ぞくぞくと) 蛇柱さん、刀身を赫くしようとがんばりすぎて、酸欠になり、動きが止まったところを狙われた。 毒のせいで集中力や思考力も落ちてきてるんだろうな。 あと、どれくらいの力で握れば赫刀になるかわからないから、加減がつかめなかったんだろう。 ここで、善逸、伊之助、カナヲちゃん投入か! 泣き言言ってるけど、無惨様相手に気絶せず立ち向かってる善逸、えらいよ! で、こんな場面でもしゃべりまくり、無駄に飛び跳ねる伊之助の姿にほっとする。 それにしても、この戦いのMVPは愈史郎なのでは、と思うぐらい愈史郎の術が大活躍だな。 柄を強く握りしめることで、赫刀を実現させた蛇柱さん。 鉄球と斧をぶつけあって、武器を赫くした岩柱さん。 そして、風柱さんは義勇さんと刀を打ち合うことで、刀身を赫くさせた。 なんで、義勇さんを利用したのかな、と思ったんだけど、そういえば風柱さん、2本も指が欠けてたから、その状態で握りしめるのはむずかしいと判断したんだろうな。 それとも、義勇さんに説明するのがめんどかったのかな。 なんか、後者のような気がしてきた。 柱同士が刀をあわせれば赫くなるのなら、なんで今まで気づかなかった、とも思うけれど、痣を出してる状...

『呪術廻戦』(第91話 渋谷事変・9) 感想(世界は一貫していなくてもいい)

虎杖の元に現れたミニメカ丸。 そういえば虎杖とメカ丸って会ったことあったっけ? と思ったんだけど、交流会の初日の顔合わせぐらいだよね、多分。 1日目のバトルではすれちがってもいないはずだし、2日目の野球ではピッチングマシーンにすりかえられていたし。 五条先生の「いつまでいい様にされてんだ、傑」で、偽夏油の手が自身の頸にかかるのすごく良い。 なんかちょっとホッとした。 だって、前回のままだったら、五条先生と夏油に救いがないもん。 肉体を奪われてもなお、夏油は五条先生の声に反応した。 よかった。まだ、五条先生は夏油の親友を続けていられる。本当によかった。 そうか、肉体の中にまだ夏油の魂は残っているのか。 「凄いな、初めてだよ、こんなの」とか言ってるあたりをみると、そうとうなレアケースのようだけど。 夏油が特級呪術師だったからなのか、夏油の魂が五条先生に強く反応してるってことなのか。 五条先生は「傑」がそこに潜んでいることを確信していた。 六眼がみつけたのか、五条先生の魂がみつけたのか。 五条先生の眼が見開かれているあたり、六眼の力かな、って思うけど、それを操っているのが五条先生だからこそ、とも思う。 「肉体は魂であり、魂は肉体なんだよ」というのは、魂は肉体の中に浸み込み遍在している、ということなのかな。 だから、肉体が残っている以上は、魂も残っている、と。 偽夏油の推測を「それって一貫してないといけないこと?」と一蹴した真人。 「俺と夏油の術式では世界が違うんじゃない?」か。 つまり、物理法則とかは全世界というか全宇宙で一貫している。一貫していないのなら、それは法則が間違っている。 でも、術式の世界では、術者がそれぞれ、別々の世界を構築しているから、それぞれが別々のことわりで動いていてもおかしくない、というのが真人の考え方なのかな。 それなら「領域」はそれぞれの術者の世界が、他者にもみえる形で現れたもの、という解釈ができるかもしれない。 メカ丸が死してなおあのように現世に干渉できるのは、彼の世界が傀儡の中にも浸み込んでいるからかも。 ところでネット上で「五条が諏訪になったとか書かれてて笑った。 諏訪さん、いつまでこのネタひきずられるのっ。 まあ、葦原先生が一番積極的にこのネタを展開してる感あるけど。 てか、メカ丸やっぱり死んでたのね。 まあ、あの状況で見逃してもらえると...

『ワールドトリガー』第190話「弓場隊・3」 感想(ポイントが欲しいので)

表紙はカラー見開きでB級隊長ズ。 三雲隊がランク戦で戦った隊長が勢ぞろい!(吉里隊と間宮隊から目をそらしつつ) 左右で別れてるけど、アニメ二期発表の時の絵と同じくなぜか対決姿勢。そしてやっぱり左側が圧勝する気しかしない。 東さんと二宮さんとカゲが揃ってる時点で、もう負ける気がしない。 みんな対戦相手(?)をみてるのに、生駒さんだけ正面目線なのちょっと笑う。 荒船と王子の全体の配色がなんとなく似てるな。髪が茶系で隊服が黒で青と白のさし色。 こうやってみるとやっぱり那須さんと香取ちゃんの隊服って異質だよね。ちょっとSFチックというか。 他のみんなのは、装備をのぞけば、街を普通に歩けそうだけど、このふたりのはちょっと目立ちすぎるだろ。 まあ、王子のはちょっとギリな感じするけど。 来馬先輩のとこもちょっと珍しい感じはするか。 オサムのは隊長ショルダーを抜けば……。 と、わけのわからんことを検討している。 出水が烏丸先輩のとこにやってきた。 烏丸先輩に席をつめさせて、近づきたいけどちょっと恥ずかしいのか、ひとつ席をあけて座っていた木虎ちゃんの真横に座らせるとか、なかなか気が利いてる! 木虎ちゃんのちょっとあせった顔がかわええ。 弓場隊の猛攻撃を受ける海。 援護なしでこれはキツイ。 王子は犬飼のことを「スミくん」って呼んでるんだな。なんか普通でちょっとびっくり。いや、普通なのが悪いわけじゃないんだけど。てか、犬飼を苗字呼びしてない人はじめてのような。 海のことだって「カイくん」だから、なにがなんでもねじってくるわけではないのか。 海を自分ひとりにまかせて欲しい、と言い出した帯島ちゃん。これは弓場さんもうれしいだろうな。 弓場さんは、隊員の成長をみるのが最高の喜び、ってタイプだと思う。まあ、隊長たちはだいたいそうだけど(香取ちゃんはちょっと違うかな)。 そして、犬飼と弓場さんの一騎打ちに。 弓場さんにものすごい勢いで迫られているのに、いつもの余裕ありげな表情で淡々と対処している犬飼の強者感がすごいよね。 弓場さんの攻撃力もすごいけど。 一方、ユーマとオサムが離れてひとりになったチカちゃんを狙うトノ。 しかし、それは罠だった。 右にどでかい誘導弾、左にぶあついシールドで、トノの狙撃をしのいだとこのチカちゃんがなんかかっこいい! これまでで一番かっこいいチカちゃんかも! なんかちょっ...

『週刊少年ジャンプ』2020年06・07合併号 感想

『ONE PIECE』 (第967話 "ロジャーの冒険") おでんは自分の夢のために、一度、ワノ国を見捨ててるのか。 ここでおでんがワノ国にとどまっていたら、この世界の歴史はだいぶ違うことになってたんだろうな。 見捨てられて「ろくでなし~~!!!」って怒ってても、この家臣団はいまだに光月家に忠義を尽くしてるんだから、恨み言はあっても嫌いにはなれない。それだけおでんが魅力的な人物だったんだろうな。 バギーの看病のためにシャンクスはラフテルまではいかなかったのか。 このふたりどんだけ仲いいんだよ。 ていうか、シャンクスがめっちゃバギー好きなだけにもみえる。 『鬼滅の刃』 (第189話 心強い仲間) 一般人が乱入してこないけど、さすがにあの惨状みて逃げてるのかな、と思ってたんだけど、隠の皆さんが人止めしてたのか。 ちょっと気弱なとこをみせる義勇さんがかわいい。 この人は元々、こういう折れやすい気質で、だけど、強くあらねばならないと、常に自分を律した結果、なんかたまにちぐはぐな感じになっちゃうんだろうな。 自分は水柱じゃないとか言ってた義勇さんが「水柱として恥じぬ戦いを!!」って考えてるの熱い 義勇さんを嫌ってる風柱さんと蛇柱さんが、必死にフォローしてくれてるとこもいいよね。 嫌ってるけど、水柱としての能力は信じてくれてるんだなって。 風柱さん、刀まで調達してくれてるし。 水の呼吸の剣士は数が一番、多いというから、その点では義勇さんが一番有利か。 逆に、一点ものっぽい蛇柱さんと恋柱さんの刀は替えがきかない。 岩柱さんもそうだけど、かなり頑丈そうなのでまだなんとか。 ていうか、この乱戦の中、音と気配だけで戦えてる岩柱さん、ほんとすごいな。 そして、珠世様のとこの猫・茶々丸が大活躍。 おそらく、愈史郎の術で姿を隠したまま、珠世様か愈史郎の近くに潜んでいたんだろうね。 いざという時のための血清を持って。 ていうか、茶々丸がむごいことになっちゃってるんですけどっ。 このマンガ、人間も猫も烏も容赦なく殺される……。 この血清、恋柱さんと炭治郎にも打ってあげてくださいっ、って思うんだけど、愈史郎が助け出されてて、すでにそちらで手当てしてもらってる可能性もあるのか。 蛇柱さんだけは痣が出なくて生き延びる可能性があるかも、と思ってたんだけど無理だったか……。 これはほん...

『呪術廻戦』(第90話 渋谷事変・8) 感想(呪術師の眼と親友の魂)

表紙はなんかパンキッシュな夏油。 本編読んだ後でみると、いろいろいろいろいろいろ……うわぁぁぁぁぁぁぁ! 獄門彊を使うには、対象を半径4m以内に1分間、留めなければいけない……か……。 これは確かに厳しい。 真人が冷や汗かいて、漏瑚が激昂するのもうなずけるレベル。 そう考えると0巻で五条先生をひとりで足止めしてたミゲルってすごいな、ってなるんだけど、さらに半径4m以内という制限があったら絶対に無理だったよね。 あと、周囲に味方がたくさんいたんで、五条先生が大技使えなかったってのもあるかも。 脳内時間で1分ってのは、通常、1分つかって考えてるレベルの情報処理を行わせる、って意味かな。 夏油が五条先生に存在を悟らせないように慎重に行動してたのは、死んだことを信じこませておいて、夏油が現れた時の五条先生の混乱を最大値にするためだったか。 てかまあ、信じ込ませる、ではなく、実際に死んでたんだけどね。 0巻で五条先生がとどめをさしたはずなのに、なんで生きてるかな、と思ってたら、生きてなかった、というオチだった……。 エグい……エグすぎるよ、この設定。 腐った雑巾みたいな呪霊たちを食べ続けて、人間に絶望して、血のつながった家族を殺して、呪詛師としての家族をつくったけど、それも壊滅させられて、親友に殺されて、そのあげくに、死んだ後も利用されるとか、夏油の人生悲惨すぎない? たくさんの非術師たちを殺した報い、とも思えるけど、夏油自身は元々は人々のために自分の力を使いたいと考えてた善良な人物だったからなあ……。 五条先生を「呪術師」として最強たらしめている「眼」よりも、唯一の「親友」としての「魂」を、五条先生は信じた。 五条先生の中では、夏油はいまだ親友だったんだな。 普段「僕」と言っている五条先生がここで「俺」って言うのが泣ける。 「俺」じゃなく「僕」を使えという夏油のアドバイスを、あれだけばかにしてたのに、「僕」を常用している五条先生。 それは、夏油がいなくなったからこそ、だったのかもしれない。 夏油がそばにいないから、「僕」になった。 「俺」を覆い隠して、「僕」というキャラをつくった。 夏油がそばにいないから、自分自身へのストッパーとして、そんなキャラをつくった。 そんな気がした。 五条先生が家入先生に夏油の遺体処理を頼まなかったのは、五条先生なりに家入先生を大事にしてたっての...

『呪術廻戦』8巻&9巻 箇条書き感想

出遅れてるけど(←最近こればっか言ってる)、『呪術廻戦』の8巻&9巻が出ましたよ! 2巻同時刊行とは、芥見先生大丈夫か? と心配になるわけですが、いつもの箇条書き感想です。 ・8巻の表紙は伏黒パパ。めっちゃかっこええ。伏黒にそっくりなのに、雰囲気が全然、違うよね。一言で言うとパパはエロい(爆) 。9巻の表紙は物憂げな夏油。今週の『ジャンプ』を読んでると「額の傷がない……」ってなる ・8巻のカバー下はJUPPONグランプリはいつもの1年ズトリオではなく、10年前の2年ズトリオ。「Hey」「Yo」「Say」ってところに時代を感じる。てか、わりと答えがそろってるな ・9巻のカバー下……夏油がいない…… ・中扉絵がよくわかんない風景の絵から、普通にキャラ絵になった。今までのはなんだったんだろう ・九相図兄弟の戦いの後、夜蛾学長にアホほど怒られたらしい1年ズ。特に伏黒が怒られたってのはわかる。あの時、伏黒が我慢して引いてたら、虎杖と野薔薇ちゃんも無茶はしなかったはず ・冥冥さんは呪術高専の雇われじゃなくてフリーランスか。五条先生的には、高専から距離を置いていて、お金さえ積めば裏切らない冥冥さんは使いやすい存在なのかも ・虎杖が18歳未満、かつ、学生なのにパチンコ行ってたっぽい描写は、本誌で読んでて大丈夫か? って思ってたんだけど、やっぱり一応、物言いはついたのね。押し通したっぽいけど。実際、じいちゃんやばあちゃんって年齢的なコンプラ案件がゆるゆるだよね。あの年代の人たちにとっては元々そんなルールは存在しなくて、途中からいきなり現れたものだから、守らなければならないものという意識が薄いんだろうな、って思う。だからじいちゃん子の虎杖がそういうとこにゆるゆるなのもうなずける話ではある ・学生時代の家入先生がタバコを吸ってた案件は、家入先生が非常識が常識みたいな世界にどっぷり浸かって育っていることを示してるのかな、って思ってる。学生に対して人を殺せ、みたいな指示が出るような世界で、なんでタバコをとがめるんだよ、という ・理子ちゃん、4歳の頃から黒井さんと一緒か。それは確かに「家族」だよね ・理子ちゃんと黒井さんがマリカーで遊んでる姿をみたかった。黒井さんが手加減せずに圧勝しちゃってむくれる理子ちゃんとか想像しちゃう ・五条先生と理子ちゃんがマリカーで遊んでる姿もみたいな。五条...