『呪術廻戦』(第91話 渋谷事変・9) 感想(世界は一貫していなくてもいい)

虎杖の元に現れたミニメカ丸。
そういえば虎杖とメカ丸って会ったことあったっけ? と思ったんだけど、交流会の初日の顔合わせぐらいだよね、多分。
1日目のバトルではすれちがってもいないはずだし、2日目の野球ではピッチングマシーンにすりかえられていたし。


五条先生の「いつまでいい様にされてんだ、傑」で、偽夏油の手が自身の頸にかかるのすごく良い。
なんかちょっとホッとした。
だって、前回のままだったら、五条先生と夏油に救いがないもん。
肉体を奪われてもなお、夏油は五条先生の声に反応した。
よかった。まだ、五条先生は夏油の親友を続けていられる。本当によかった。

そうか、肉体の中にまだ夏油の魂は残っているのか。
「凄いな、初めてだよ、こんなの」とか言ってるあたりをみると、そうとうなレアケースのようだけど。
夏油が特級呪術師だったからなのか、夏油の魂が五条先生に強く反応してるってことなのか。

五条先生は「傑」がそこに潜んでいることを確信していた。
六眼がみつけたのか、五条先生の魂がみつけたのか。
五条先生の眼が見開かれているあたり、六眼の力かな、って思うけど、それを操っているのが五条先生だからこそ、とも思う。


「肉体は魂であり、魂は肉体なんだよ」というのは、魂は肉体の中に浸み込み遍在している、ということなのかな。
だから、肉体が残っている以上は、魂も残っている、と。

偽夏油の推測を「それって一貫してないといけないこと?」と一蹴した真人。
「俺と夏油の術式では世界が違うんじゃない?」か。
つまり、物理法則とかは全世界というか全宇宙で一貫している。一貫していないのなら、それは法則が間違っている。
でも、術式の世界では、術者がそれぞれ、別々の世界を構築しているから、それぞれが別々のことわりで動いていてもおかしくない、というのが真人の考え方なのかな。
それなら「領域」はそれぞれの術者の世界が、他者にもみえる形で現れたもの、という解釈ができるかもしれない。

メカ丸が死してなおあのように現世に干渉できるのは、彼の世界が傀儡の中にも浸み込んでいるからかも。


ところでネット上で「五条が諏訪になったとか書かれてて笑った。
諏訪さん、いつまでこのネタひきずられるのっ。
まあ、葦原先生が一番積極的にこのネタを展開してる感あるけど。


てか、メカ丸やっぱり死んでたのね。
まあ、あの状況で見逃してもらえるとは思ってなかったけどさ。
グニィされてなかっただけマシと思うしかないのか。

メカ丸の傀儡の発動条件は、五条先生が封印されること、か。
これどうやって検知するのかな。

高専内で虎杖が一番、内通者の可能性が低いって考えるのはわかる。
巻き込まれる形で呪術界に入ったばっかりだし、家のしがらみもないから。

そして、冥冥さん内通者疑惑は否定されたか。
この緊迫した場面で「ところで君の口座はまだ凍結されていないね?」って確認する冥冥さんがさすがすぎる。
死人からもギャラをもぎ取る気満々である。
ていうか、口座のお金を全額かっさらうつもりかもしれない。

でもメカ丸、最期に使ったあのロボに全財産つぎこんでる可能性ない?


五条先生の攻撃で意識がはっきりしてないっぽい漏瑚がちょっとかわええ。


箱に封印されても重くなって嫌がらせする五条先生がすばらしすぎる。
封印されてなお、こうやって外界に干渉してくるとはな。
あんな床にめりこむような重さのものを運ぶの大変だよね。
少なくとも、誰かがふところに放り込んで動けるようなものじゃない。
そうなると、五条先生を運搬するための人員をさくか、封印しただけで満足してあの場所に置き去りにするか、を選択するしかなくなる。
なかなか高度な嫌がらせだよね。


「まずったよなぁ。色々とヤバいよなぁ」と現状分析をしつつも、「…ま、なんとかなるか」と楽観モードな五条先生。
まあ、今の状態では嫌がらせくらいしかできることないし。
それに、自分の教え子の能力に自信もってるんだろうな、って思う。

特に乙骨の!(←ただの願望です)


ところで芥見先生が巻末コメントで「五条がいなくなったおかげで2020年はいい感じの年になりそうです」と書いていらっしゃったんだけど、芥見先生はなんでこんなに五条先生disがはげしいのだろう。