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『アンデッドアンラック』(No.028 紅蓮弾) 感想

不運ちゃんがアンディのほっぺにムチュしてる絵かわいい。 チカラくんびっくりするよね、そりゃ。 「チューしてない?」「こっちもする?」「まじめになさい」「はい」 ってリップとラトラの会話もいい。 仲いいな、このふたり。 ラトラの能力は「当たらない」で確定か。 言葉も物質も当たらない、というのがおもしろいよね。 「どんなものも」ということは対象無制限なのかな。つまり、クジとかも当たらない? それとも、ラトラが「当たるな」と意識したものだけ? とか考えてたんだけど、最後の描写をみるに、ラトラが認識してないと無理っぽい。 まあ、「認識」と「意識」は違うので、認識してても「当たらない」と意識しなかったものに関してはどうなるかわからんな。 アンディは死にたい人だから、自分ひとりだったらどんだけ隙をさらしても平気だったんだろうな。 でも、その隙に不運ちゃんに何かあったらいけないので、封印技ができてしまった。 ずっとひとりで戦い続けてきたアンディが、不運ちゃんというどうしても守らなければいけない対象を得て、使えない技ができてしまって、でも一緒に不運ちゃんを守ってくれる仲間ができたから使える、という展開は熱いな。 おそらくは百年単位くらいで変化がなかったアンディに、めまぐるしい変化がおきていて、すべては不運ちゃんとの出会いがもたらしたものだ。 そう考えると、アンディがどんだけ不運ちゃんを大事にしてもおかしくない。 リップが、自分が死なないと不治は解除されない、と言ったのは、だからさっさと降参しろよ、というブラフだと思ってたんだけど、まさか、リップが死んだら治る=リップを殺そうとする行為は治療にあたる=リップを殺すことができなくなる、というロジックだったとは。 否定のルールを、発言ひとつで拡大解釈させて、コストゼロで完全に身を守れるって、すごいなこの発想。 てか、否定者のルールって、本当にメンタル的なものが重要になってくるんだな。 アンディの攻撃が「自分の治療のため」だったなら、あれは決まっていなかった。 完全に不運ちゃんのためだけだったからあれが決まった。 リップの「不治」はアンディが自分のためには動いていないことを認めた。 「不治唯一の誤算は…自分の生の為に動く者など、ここには一人もいなかった事」ってのはそういうことだよね。 能力が気持ちを証明する、っていうのはかなりおもしろい設定...

『週刊少年ジャンプ』2020年38号 感想

連載終了のお知らせが載って、これから先、『ジャンプ』に『アクタージュ act-age』という文字が載ることすらないんだろうな、と思うとつらいです。 『BURN THE WITCH』 (#1 WITCHED BLOW A NEW PIPE) 『BURN THE WITCH』が連載になって戻ってきたよ! 4話だけだからすぐに終わるけどね! 松井せんせーとかも、1巻分くらいの長さのマンガ描いてくださらないかな。 それにしても、めっちゃ『BLEACH』だよね。まあ、地続きの設定なので当然なんだが。  指の先 声の鋒  リベンジャー・ジョーの鉄の鍵  五錠三鎖を連ねて静寂  笛の音色で眼を潰す って詠唱が、めちゃくちゃ久保先生っぽくって震える。 どうやったらこんな言葉の並びを思いつくかな、って感じの、意味がないのに意味ありげで音の並びが絶妙に美しい。 特に「五錠三鎖を連ねて静寂」のセンスがすごい! 全部で4話しかないのに、めっちゃキャラ足してきたな。 そしてあいかわらずネーミングセンスがすごい。 個人的には「キュントナイア・ミリーヴ」がお気に入りです。 『呪術廻戦』 (第118話 渋谷事変・36) 別記事(宿儺が楽しそう)になりました。 『ONE PIECE』 (第988話 “待たせたな”) モモの助を守れと言われて、「いいの!?」って言ったあとで「……だよね、自然だよね。ぼ…僕の息子だもんね」とか言ってるヤマト。 キャラがブレブレだな。 ずっと自分はおでんだと主張してきたけど、実際にその息子と部下たちが現れると、カイドウの息子としての立場で考えてしまうんだろうな。 なんだかんだで箱入り娘というか箱入り息子で、あの城から出ることすら許されなくて、おでんの手記だけを心の支えに生きてきて、どうにかこの生活から抜け出したいと願ってはいたけど、唐突にそのチャンスが訪れたら、パニックになってしまう、というのはわからんでもない。 覚悟がない、と言い切ってしまえばそれまでだけど、そうなるようにカイドウは仕向けてきたわけだからね。 責めるのは酷な気がする。 それにしても、あんだけ強いビッグ・マムが、フランキーに轢かれてダウンするって予想外すぎる。 『破壊神マグちゃん』 (第8話 情熱の決闘) とろーりってなってるマグちゃん……どうした、中の人が抜けたのか? かき氷を「……水だ…」って言ったの...

『呪術廻戦』(第118話 渋谷事変・36) 感想(宿儺が楽しそう)

宿儺VS魔虚羅がめっちゃ派手だな。 3/4宿儺がここまで苦戦するとは。 伏黒と初めて対峙した時にこれを出されてたら負けてたかもしれない、とか宿儺が考えてるけど、もしかしてあれが最大の宿儺封印のチャンスだったのでは。 でも、あの時点で倒せても、宿儺の指は半分以上残ってたので、結局はダメか。 そうか……伏黒は宿儺を倒せる素質を持ち合わせてたんだな……。 宿儺が伏黒をやたら気にかけていたのは、この潜在能力を認めてのことか。 宿儺を倒せるほどの力を宿儺が利用できたら、なにかすごいことができそうだよね。 宿儺が何をしたいのか知らんけど。 禪院当主は伏黒が術式を継いでいたら10億出すって言ってたけど、それだけの価値はあるんだね。 宿儺にしてみればプライスレスだろう。 それにしても、魔虚羅は強すぎる。 これ、ギギギ、ガゴンッのたびに相手の出し手を潰してるってことだよね。 禪院当主と七海さんを瞬殺した漏瑚を瞬殺した宿儺がここまで手こずるとは。 御前試合でこんなの出した昔の禪院の術師ってなんなの? 御前試合ってことはめっちゃ偉い人が臨席してるはずだよね。 そんな人がいるところで、こんな危険なもの出しちゃうとか、わけわかんないよ。偉い人が巻き込まれて死んでてもおかしくないよ。 それとも、昔の六眼の人をとにかく殺したくて、御前試合を理由に目の前に現れたのをいいことに、禪院家のことなんかまったく考えずにこれ出しちゃったの? 自分が死ぬの前提技だから、これで禪院がどうなってもどうでもいいって感じで。 久々に出たよ「伏魔御厨子」。 てか、アオリの「万死の厨房、現る!!」ってなに? あれキッチンなの? 確かに「厨」って台所のことだから、なんもおかしくないんだけど。 宿儺が炎を出した時、漏瑚が宿儺の術式は「切断」や「斬撃」ではないのか、って驚いてたけど、確かに、料理なら「切る」と「火」を両方とも使えるな。 そういえば、「三枚おろし」とか「味見」とか、料理関係用語を宿儺は多用してるな、とかいろいろつながることがある。 ええっ、料理の術式ってありなの? でも、「食事」というのは「神事」の一形態にもなっているから、そんな不自然でもないのか。 そもそもこの物語自体が「喰べる」ことからはじまってるし。 このマンガ、意外なところで意外なことが発覚して、あれもそういうことなの? みたいなことが多発するよな……。...

『ワールドトリガー』第198話「B級中位最終戦・2」+第199話「B級ランク戦終了」 感想(変化とお別れの季節)

香取隊、那須隊、諏訪隊のランク戦。 他はふたりずつ残ってるのに、香取隊はひとりっきりという、葉子ちゃんが不利な状況。 諏訪隊は上にいる那須さんと下にいる茜ちゃんに挟まれてる感じになってるのね。 ここで諏訪隊が狙うのは葉子ちゃん。援護役というか盾役が落ちているので、ひっかきまわされる前に片付けとけってことなのかな。 ここで葉子ちゃんのスパイダー戦術がさく裂! てか、葉子ちゃんの動きのなめらかさがすごい! あっというまに諏訪さんと堤さんをスパイダーで地面にくぎ付けにして、諏訪さんの銃を両手で抑えつつ、膝蹴りでスコーピオン突き刺す手口の鮮やかさがハンパない。 あれだけ諏訪さんに近づいてると、堤さんはショットガンでは攻撃のしようがないよな。諏訪さんに当たるから。 諏訪さん、ベイルアウト間際に、堤さんの足についたスパイダーをはらうあたり、最後までやれることはやるって感じで好きだけど、本人にしてみればめっちゃ悔しいだろうな。 スナイパーは寄られたら終わり、という話はよく出るけど、ガンナーもアタッカーをあそこまで寄せてしまったらやっぱり終わるんだな。 そして、奇襲は一度しか通用しないと判断し、堤さんとこれ以上やりあうのを避け、スパイダーネタを知らない那須さんの方に行って、またもや戦果をあげるとか、葉子ちゃんの戦闘センスがハンパない。 那須さんから受けたダメージに、堤さんからダメ押しくらってベイルアウトしたけど、あの状況で隊長をふたりとも倒してしまうとは。 残るは堤さんと茜ちゃん。 そして、茜ちゃんは那須さんが残した置き弾を利用して、生き残る……か。 これ、堤さんがトリオン体の急所2か所を守ろうとしたのに対し、茜ちゃんは急所以外を狙って大ダメージでトリオン漏出でベイルアウトを狙ったってことか。 堤さんが「2択に捉われた時点で負けだったか」ってのは、そういう意味だったのね。 那須隊7位確定でB級上位グループ入り。 那須さんが設定した、那須隊のこれまでの最高位を超える、という目標をクリアで、号泣する茜ちゃんがかわええ。 感想戦。 葉子ちゃんのワイヤー戦術をきれいに食らって反省しつつも、葉子ちゃんの変化をちょっと喜んでる感じもあって、本当に面倒見のいいお兄ちゃんだな。諏訪さん。 大混乱しながら指揮をとってた若村はさすがに反省モード。 でも、葉子ちゃんは責めなかった。 三浦くんが露骨にほっ...

『呪術廻戦』12巻 箇条書き感想

『呪術廻戦』の12巻が出ましたよ!(←相変わらず出遅れまくっている) ・12巻の表紙は冥冥さん。髪型がいつもと違うので、最初、誰だかわからなかった。で、冥冥さんだと気づいたとたんに考えたことは「誰がいくら払ったの?」だった。五条先生がおもしろがって億単位で課金したんじゃないかと妄想している ・カバー下はあいかわらずじゅじゅさんぽ改め『外出自粛』。これはリモート飲み会してみたけど、五条先生がめっちゃうっきうきで、家入先生と七海さんがつきあいきれないって退室した図? ・きらっきらしてる五条先生がかわいすぎる ・そういえば、五条先生の常時発動バリア(?)はウィルス的なものもはじくのかな? ・オガミ婆の孫が飲み込んでた何かは、トランス状態にしやすくするための薬とかかな、って思ってたんだけど、伏黒パパの遺骨が入ったカプセルだったか。そんなもんよく手に入れたな。ていうか、伏黒パパのお墓とかどっかにあるんだろうか? 禪院家がわざわざつくるとは思えんが ・降霊術のために遺体の一部が必要ということは、オガミ婆は強力な術師が死んだら、できるかぎりその遺骨を回収してまわってるんだろうな ・伏黒パパが呼び出された時「禪院」だったのは、出生時に近い名前で呼ぶのがセオリーだからか。単純に、禪院の名前の方が知られてるからかと思ってた ・猪野さん「竜」も呼び出せるのか。どんなデザインなんだかみてみたかったな ・真依さんが着てたノースリーブの服は、高専の制服の夏服だったか。ずっと、私服だと思ってた ・高専の制服は自由度高すぎで、制服を定める意味あるの? 生徒数が極端に少ないから、大量発注できなくて、そうなると個々にカスタマイズしてもコスト的にはたいして変わらないんだろうけど。あと、術式によっては、これはどうしてもゆずれない、みたいなこともあるのかもしれない ・野薔薇ちゃんは、発注したら夏服つくってもらえると知ったら、どんなデザインをお願いするんだろう ・九相図兄弟は呪力を血に変換できるので失血死しない、か。加茂がうらやましがりそうな、悔しがりそうな。加茂家の術師の究極の理想形はやはり脹相兄ちゃんなのでは? ・伊地知さんを刺して七海さんにボコボコにされた兄ちゃん、私はずっと「ワンショルダー」って呼んでるんだけど、芥見先生は「サイドテール」って書いてる。てか、名前ないの? ・芥見先生がジャンフェスのステ...

『アンデッドアンラック』(No.027 死ぬのはお前だ) 感想

表紙は不死と不治。 ふたりともスーツが似合うな。 不動の能力の詳細がでてきたな。 チカラくんの四肢が固定されている時に、チカラくんの視界に入っているすべてのものが停止する。 停止するのは無機物、有機物問わず。でも、何かに遮られて見えないものに関しては停止しない。 四肢を固定、という条件は、震えるともうダメだし、まばたきをしてもダメ、といろいろ持続するのはむずかしいな。 だけど、敵の攻撃を一時的に完全無効化できるというのは、かなり強い。 単体だとただのにらみ合いにしかならないし、背後から襲われたらどうにもならんけど。 めっちゃブスな顔で止まってることを気にしてるラトラちゃんかわええ。 「チカラいけるか…」ってきいて、ふるえて能力を使えないチカラくんみて「だよな」であっさり流すアンディがオトコマエだよな。 能力に期待はするけれど、期待に応えられなくても責めることはせず、「だよな」で軽く流してくれる。 まあ、つい先日まで普通に高校生してたチカラくんが、こんな修羅場に放り込まれて、気合い入れたものの、恐怖心の方がそれをうわまわっちゃうのは、実に普通だよね。 不運ちゃん死にそうでせっぱつまってるのに、無理を強いることをしないアンディはやさしい。 海面を歩いているタチアナちゃん強いな。 状況をみて、自分がやれることを自分でちゃんとみつけて動くとか、幼いながらも現場慣れしててすごい。 番外編。 水着をすすめられて、ダイビングスーツ選んじゃう不運ちゃんがかわいかった。 そして、ビーチで遊ぼうと言ってたのに、それをみて海中で遊ぶ方にすぐに切り替えるアンディがめっちゃオトコマエ。 不運ちゃん、人がたくさんいるビーチよりも、誰もいない海中の方が安心だし、ダイビングスーツはほとんど肌が出てないから、アンディに寄られても安心だし、なによりも、ずっとひきこもりだった不運ちゃんにとって、こういうレジャーっぽいレジャーは夢だったんだろうな、と思うとちょっと泣ける。 それに、多趣味なアンディは多分、ダイビングもかじってて、不運ちゃんを存分に楽しませてあげたんだろうな。 これがもしかして、噂のスパダリってやつなのか? 『ジャンプ』でこんなに女性の扱いに長けた主人公っていたっけ?

『週刊少年ジャンプ』2020年36・37合併号 感想

『アクタージュ』連載終了のショックからまだ立ち直りきれていない。 無理やりよかったことを探すとすれば、『ハイキュー!!』の最終回とかぶらなかったことだな。 最終回とかぶってたら、どんな顔すればいいのか大混乱になってたと思う。 恒例のヒロイン集合ポスターの今回の担当は矢吹先生。 さすが矢吹先生が描くヒロインは、めっちゃやわらかそうだな。 野薔薇ちゃんが水着なのに藁人形にぎりしめてるのは笑った。 マキマさんがこわい目でピースしてるのもじわじわくる。 不運ちゃんだけパーカー着てて帽子まで装備して、身を縮こませてる感じになってるのはすばらしいです。うん、不運ちゃんならそうなる。 あと、ルルちゃんの水着が、めっちゃルルちゃんが選びそうな感じでよかった。さりげにマグちゃんもくっついてるし。 『AGRAVITY BOYS』のヒロイン枠は今回はクリスか。 そして、『ぼくは勉強ができない』は真冬先生。ヒロインをひとり出して、と言われて一番困るというかもめるのはこのマンガだよね。多分。 ところで『あやかしトライアングル』のヒロインはすずちゃんじゃないの? すずの水着姿をグラビアに載せられっか! それならいっそ俺が! みたいな感じで祭里くんがでばってきたのか? 『ONE PIECE』 (第987話 “忠臣錦”) ヤマトとうるティの「僕がいよいよ“光月おでん”になる日が来たんだ!!」「意味わかんない!! お前バカなの!?」って会話に笑った。 確かに、ヤマトのセリフ、意味わかんないよね。 てか、主君の息子(?)に「お前バカなの!?」って言えるのすごいな。 『Dr.STONE』 (Z=161 CRAFT WARS) 時間稼ぎのために、ゼノのところに石化装置を届けさせた千空。 もう使えない石化装置をそういう利用の仕方をするか! ってなった。 ゲンをまったく信用してなくても、石化装置がオーバーテクノロジーな代物なのは確かなので、ゲンの言葉にある程度の信ぴょう性は出てくるんだね。 リーダーを失って動揺した連中が、説得策を打ち切って、奥の手としてとっておいた石化装置で攻撃してきたものの不発だった、というストーリー自体はかなり納得度が高いし。 千空と大樹を誤認させた件も、自分もだまされてた、って設定にしちゃってるし、本当にゲンは頭も口もよく回るな。 『チェンソーマン』 (第80話 犬の気持ち) アキはあ...

『呪術廻戦』(第117話 渋谷事変・35) 感想(布瑠部由良由良八握剣異戒神将魔虚羅)

センターカラー表紙は両面宿儺。 虎杖をのっとってる姿じゃなくって、これは多分、生前(?)というか全盛期宿儺なんだろうな。 めっちゃゴツい……そして、仏像っぽい……。 禍々しさと神々しさを兼ね備えているというか。 伏黒の術式は、2頭の玉犬から訓練をはじめて、少しずつ調伏してって手持ちの式神を増やしていく。 最初の玉犬(黒・白)は「術師に与えられる」って言ってるけど、これ誰が与えるんだろうね。 禪院家に玉犬のブリーダー的な人がいるんだろうか。 五条家と禪院家は江戸時代に御前試合で当主同士がやりあって両方死んで、以来、仲が悪い、って話だけど、なんで御前試合で当主を失うとこまでやらなきゃいけなかったんだろうね。 家の存亡に関わるような理由でもないと、さすがにそんなことやらないと思うんだけど。 実際、当主を失うって、かなりな損失じゃない。 五条家の方なんて、六眼持ちの無下限術式使いとか、めっちゃレア人材を失ってるし。 それとも、お墨付きさえあればガチの戦争するくらい仲が悪かったの? 伏黒と同じ術式を使っていた人が、スペック的には五条先生と同等の人と相打ちにまで持ち込んだ、という前例がある。 それはつまり、伏黒というか「十種影法術」使いは、五条先生に勝てる可能性を持っている? でもまあ、同じ素質と同じ術式があったとしても、五条先生レベルで強かったかはわかんないよね。 五条先生も、伏黒パパに殺されかけた過去があるわけで、六眼持ちの無下限術式使いでも、それをどれだけ使いこなせるかのレベルは違うんじゃないかと思うんだよ。 式神は調伏しないと使えない。 だけど、調伏するためならいつでも呼び出せる。 要するに、調伏する気がないんなら、どんな強い式神でも呼び出し放題。 なんという裏技というか自爆技。 しかも、勝手に他人を巻き添えにできるモードがあるとか鬼畜だな。 なるほど、六眼持ちの無下限術式使いでも、この方法なら相打ちで殺せるのか。 ていうか、相打ち以外では殺せないのね。 伏黒はなんでこんな死ぬしかない術を使うかな、と思ったんだけど、傷が深すぎて、何もしなくても死ぬな、ってのを悟ったっぽいな。 「死んでも勝つ」じゃなく「どうせ死ぬなら、味方に役立つやり方で死ぬ」みたいな? でも、「悪い虎杖」とか思うんなら、ギリギリまであがけよ~! って思っちゃうんだよね。 「先に逝く、せいぜい頑張れ」の...

『アンデッドアンラック』(No.026 指一本だって) 感想

タチアナちゃんの過去が壮絶すぎる。 5歳の子が、わけもわからないまま両親と家を失って、でも、それが自分の能力のせいだっていうことは理解できてるって、かわいそすぎる。 ビリー様はやっぱり視えてないのか。 服を着れない状況の幼女のお世話係を、成人男性がしていることが許容されているのは、そういうことだよね。 まあ、普通の人は、視えない状態で他人の食事のお世話はできないけどね。 タチアナちゃんは開いた口の直線上だけが接近可能エリアか。 だから、ビリー様はひらたい棒みたいなので、お寿司を食べさせてあげてたんだな。 そういう一口サイズのものしか食べられないというのはかわいそうだな。 ビリー様はきっと、タチアナちゃんが少しでも食を楽しめるように、あれこれ工夫してるんだろうな。 バー状のものなら食べられるのに、専用のチューブで食事させられてたってのは、そんな面倒なことしてあげる理由がない、ってだけのことなんだろうな。 そして、専用のチューブを口に突っ込まれたら、タチアナちゃんはみずから命を絶つことも困難ということか。 タチアナちゃんの伸び放題の髪は、初回の不運ちゃんを思い出す。 タチアナちゃんの髪も切るすべがないんだろうな。 自分で切れないのかな、とも思ったんだけど、自力で食事ができないということは、不可触の能力は自分自身にまで及んでいる、ということなんだろう。 不運ちゃんとタチアナちゃんは、両親を自身の能力で亡くし、誰にも触れられずに生きてきた、と共通点が多い。 最後のページの見開き、アンディとアンリペアが、ともに女性をお姫様抱っこしてるって構図なのがおもしろい。 まあ、アンディのはもうひとりくっついてるけど。 アンリペアの足は義足っぽいけど、あれはアーティファクトなのかな。

『週刊少年ジャンプ』2020年35号 感想

『アクタージュ』連載終了のニュースがショックすぎる……。 『ONE PIECE』 (第986話 “拙者の名前”) カイドウはもしかしたらおでんのことがめっちゃ好きなのかもしれない。 あんなに執拗にモモにおでんの息子ではないと言わせたがるのは、おでんの息子ならもっとすごくなくてはならない、ということなんじゃないかな、と。 まあ、あんな小さな子供にそんなもん求めんなよ、って感じではあるが。 一方、そのカイドウの「息子」の腕につけられていた爆弾は、脅しではなく本物だった。 ヤマトとしても、父親を信じたい気持ちがあっただろうに、本当にひどい。 でもこれで、なんの未練もなくルフィ側につけるってもんだな。 『チェンソーマン』 (第79話 キャッチボール) 表紙が……表紙があざとすぎる……。 苦境に陥ったヒーローが、市民たちのはげましを受けて立ち上がる、というのはよくあるテンプレだが、このマンガでやられると、なんかうすら寒いものを感じる。 デンジはアキと戦いたくないのに、戦えと強制される。 デンジはマキマさんにほめられたいだけなのに、救世主に祀り上げられる。 デンジはひっこみのつかないところに、追い詰められてしまった。 もとから逃げ道なんかなかったのはわかってるけど……それでもムゴいと思ってしまう。 唯一の救いは、アキが自分のしでかしたことを知らないままで、弟とキャッチボールをできるところにいけたことか。 『アンデッドアンラック』 (No.026 指一本だって) 別記事になりました。 『呪術廻戦』 (第115話 渋谷事変・34) 別記事(理想と共に焼き尽くされる)になりました。

『呪術廻戦』(第116話 渋谷事変・34) 感想(理想と共に焼き尽くされる)

渋谷が大変なことになってるんだけど、大丈夫? 見開きで、虎杖(?)の両手が描かれているの、優美で本当に美しい。 宿儺は、軽々と、易々と、これだけのことをなせるのだな、と思った。 心理的にも、能力的にも、これだけのことをやらかすことに対するハードルがほぼ存在しないのだろうな。 呪霊側のトップは真人だったのか。 真人が宿儺も殺しちゃえばいいじゃん、って言いだした時に、みんなが従ったのもそういうことだったのね。 漏瑚は呪霊が人間の地位をのっとることを夢見ていた。 そのためなら、自分の命が消えてもかまわないと思っていた。 でも、それではダメだというのが宿儺の考え方だ。 「オマエは焼き尽くすべきだったのだ。打算も計画もなく、手当たり次第」か。 それは、真人っぽい考え方だな。 でも、真人に「理想」はないように感じるなあ。 けど、宿儺にも「理想」なんてものはあるんだろうかと、考えたんだが、宿儺は理想は持つべき、とは言ってないんだな。 理想をかなえたいのなら、そうすればよかった、と言ってるだけで。 「誇れ、オマエは強い」 そう言われて涙をこぼす漏瑚が……せつない……。 五条先生に尊厳ふみにじられまくってたからなあ。 夏油にもつかいっぱしりみたいな扱いされてたし。 呪いの王と呼ばれる存在に認められて、報われたものがあったんだろうなあ。 まあ、五条先生に呪霊を尊重してあげる義理はないので、五条先生は悪くない。性格は悪いかもしれないけど。 漏瑚は予想通り、かるーくひねりつぶされてしまったけれど、満足して消えていったので、ちょっとほっとしている。 悪役ではあったけれど、愛嬌があって、なんか憎めないキャラだったから。 裏梅さん何者? 宿儺の昔の部下? ところで伏黒はなにをどうやってああいう状態になったの? そして、ワンショルダーの兄ちゃんはなんであんなにあせってんの?

『アンデッドアンラック』2巻 箇条書き感想

めっちゃ時期をはずしてるけど『アンデッドアンラック』の2巻の箇条書き感想です。 ・表紙は不死+不運+不変。この絵、本編読んでない人は、不運ちゃんのお胸とアンディの背中がくっついているというめっちゃエロい絵だと気づくのだろうか? ・中表紙は、表紙絵からアンディのズボンがはがされて海苔が追加されたやつ。どうして戸塚先生は、隙あらばアンディを脱がせるのか ・ジーナさんプロフィール。年齢が「16(66)」という記述になってるのがなんか良い。16がメイン年齢(?)なんだよ。うん ・歳を重ねるごとに不変の能力は強くなっていった、って不変さんの最期を思うとつらいよね。戦って、戦って、その中で自分の能力はどんどん戦力を増していって、それは「不変」の能力者としては喜ばしいことだったんだろうけど、「ジーナ」としてはどんどん人間離れしていく自分をどう受け入れていたのかな、って ・アンディがユニオンから逃亡してすぐに、能力が強化されていったってのは、気持ちのありようがなんかしら能力に影響を与えるってことなんだろうか。それとも、アンディを失って、否定能力者として生きていくしかない、と腹を決めて真剣に能力開発に取り組んだ結果なんだろうか ・それにしても「不変」って応用範囲の広い能力だな ・言語についての補足は、本誌ですぐに回収されたよね。コミックスは伏線かよ、ってなった ・アンディ、身長は189cmとわかっているのに、なぜ体重は「知らん」になるのだ ・アンディの趣味が「流行のものを楽しむ」って、長く生きているからこそ、「現在」というものにのっかりたいのかな、とか思ってみたり ・特技「何でも人並みに上達する(上達するまでやめない)」って、アンディ、散髪から戦闘機の操縦まで、やたら多才だよね。人生長すぎで経験値つみまくってるにしても ・アンディの能力「不死」だけど、不老でもあるのは、老いが死に近づく要因として否定されているからか ・死なないアンディにとって痛みはただのノイズ、という理屈はわからんでもないけど、それでも痛いもんは痛いと思うんだが。ノイズを発生させすぎてすでにアラート機能が壊れているのかな ・不運ちゃんの好感度低い相手には無力って、確かに、敵に対してダメージを与えることができないってことで、これは戦闘要員としてはかなり不適格だよね。だからその分、アンディを好きになって、アンディを強くし...