『アンデッドアンラック』(No.026 指一本だって) 感想

タチアナちゃんの過去が壮絶すぎる。
5歳の子が、わけもわからないまま両親と家を失って、でも、それが自分の能力のせいだっていうことは理解できてるって、かわいそすぎる。

ビリー様はやっぱり視えてないのか。
服を着れない状況の幼女のお世話係を、成人男性がしていることが許容されているのは、そういうことだよね。
まあ、普通の人は、視えない状態で他人の食事のお世話はできないけどね。

タチアナちゃんは開いた口の直線上だけが接近可能エリアか。
だから、ビリー様はひらたい棒みたいなので、お寿司を食べさせてあげてたんだな。
そういう一口サイズのものしか食べられないというのはかわいそうだな。
ビリー様はきっと、タチアナちゃんが少しでも食を楽しめるように、あれこれ工夫してるんだろうな。

バー状のものなら食べられるのに、専用のチューブで食事させられてたってのは、そんな面倒なことしてあげる理由がない、ってだけのことなんだろうな。
そして、専用のチューブを口に突っ込まれたら、タチアナちゃんはみずから命を絶つことも困難ということか。

タチアナちゃんの伸び放題の髪は、初回の不運ちゃんを思い出す。
タチアナちゃんの髪も切るすべがないんだろうな。
自分で切れないのかな、とも思ったんだけど、自力で食事ができないということは、不可触の能力は自分自身にまで及んでいる、ということなんだろう。

不運ちゃんとタチアナちゃんは、両親を自身の能力で亡くし、誰にも触れられずに生きてきた、と共通点が多い。

最後のページの見開き、アンディとアンリペアが、ともに女性をお姫様抱っこしてるって構図なのがおもしろい。
まあ、アンディのはもうひとりくっついてるけど。

アンリペアの足は義足っぽいけど、あれはアーティファクトなのかな。