『週刊少年ジャンプ』2017年26号 感想

『ONE PIECE』(第866話 "NATURAL BORN DESTROYER")
幼いビッグ・マムがめっちゃホラー。
本人に悪気はないし、愛されたい褒められたいという欲求に素直なだけの子供なんだけど、なんかもう存在するだけでホラー。
マザー・カルメルが根気強くリンリンを教育しようとがんばっているのはわかるんだが、それは結局のところ、周囲の人たちに我慢を強いることでしかなかったんだなあ。

この子供が欲望を抑えることができないままで成長しちゃったら、ビッグ・マムみたいな巨大な子供ができあがっちゃうのよくわかる。

『鬼滅の刃』(第63話 猗窩座)
センターカラー表紙がめっちゃかっこええんですけどっ!

突如現れた上弦の参の鬼・猗窩座。また変換が難しい名前がでてきた。
人間は老いるから死ぬから弱くなるから人外になって至高の強さを求めよう、とかどこの戸愚呂(弟)だよ!
対して煉獄さんも幻海師範に似たようなことをいう。
老いることも死ぬことも弱くなることも受け入れる、と。

猗窩座の誘いに乗った柱はひとりもいなかった、か。
やはり、柱になるほどの人たちは、鬼と戦う意志が強固なのだろうなあ。

それにしても今回の煉獄さんのかっこよさはただごとではない。
強いし、かっこいいし、炭治郎をしっかりフォローしてくれてるし。

ところで善逸、しっかりねずこちゃんを守ってた! えらいっ!

『ROBOT×LASERBEAM』(10th round 学習)
感情の起伏が少ないロボくんが、ゴルフに出会ってからたくさんの感情を芽生えさせている。
そして、ロボくんは自分の感情にとても素直だ。
なんとゆーか……かわいいな。

超精密なストレートと、高い集中力と、ちょっとやそっとじゃ乱れないメンタルだけがロボくんの武器というわけではなかったのか。
多分、自分のからだをほぼ完全にコントロールできてるからこその超精密なストレートで、それがベースにあるから応用問題を解くのも早いってことなんだろう。
たくさんの良いお手本がいるゴルフ部は、ロボくんの成長を加速させること間違いなしだな。

『ハイキュー!!』(第255話 見つける)
今のところ影山くんありきで戦ってる日向くんだからこそ、影山くんじゃなくても同等のトスをあげられるということを証明してみせた宮侑の存在は、日向くんにとっては吉報……そういう見方もあるのか。

そしてここにきてツッキーの大活躍!
そうか、ツッキーは元々ブロッカーとしての能力が高いうえに変人速攻を見慣れてるから「変人速攻キラー」になりうるのか。
「コレ、止めてみたかったんですよね」ってめっちゃ悪い顔してるツッキーが最高!
いやあ、このツッキーは上機嫌ですよ、多分。
あと、応援団内の明光くんの扱いに笑う。

『Dr.STONE』(Z=12 Epilogue of Prologue(序章最終話))
よかった。千空死んでなかった。
千空がやたら頸をごきごきしてたこととか、こまごまと伏線が張られてたんだなあ。

あんな状況になっても、大樹は司を攻撃しなかった。
まあ、攻撃しても勝てる見込みはないわけだが。
大樹は「選べない」と言って、千空は「すべてを選ぶ」と言った。だから大樹は千空の案に乗っかった。
そんなふたりの関係性が、誰も殺さない、殺させない、という選択を可能にしたのだなあ、と思う。

てか、ここで千空がめざめた時点に話が戻るの?
最初っからその話をやってたら新連載が何週も登場人物ひとりっきりという状況になってたわけで、主要キャラである大樹と杠ちゃん、司を序盤から出すにはこの構成にするしかなかったんだろうな。

『左門くんはサモナー』(第82話 左門くんはヤンキーモンスター)
輪ちゃんが高校進学か……。
髪を真っ黒にすると、やっぱり天使ヶ原ちゃんに似てる。
お姉ちゃんの立場を守るためなら左門くんにも従う輪ちゃんの健気さ……どんだけお姉ちゃん大好きだよ!

ひさびさに日常回かと思いきや、最後におもいっきり不穏なものをぶちこんできた。
初回のフレーズを巻き戻してくるとか……。
えっ? 終わるの? 終わっちゃうの? とめっちゃどきどきしてる。