『幽遊白書』殺るしかない…!!の巻 感想
今週の心の叫び
幽助がかっこよすぎるの!
不親切なあらすじ
対峙する幽助と神谷。
だが、人間を殺すことにためらいを感じる幽助は、なかなか本来の力が出せず、苦境に立たされてしまう。
それでも柳沢と室田の協力でなんとか神谷を倒した幽助だったが、やむを得ず神谷を殺してしまったことに激しく動揺する。
そして、幻海は神谷の息を吹き返させ、幽助に言う。こんな奴の命をお前がしょいこむことはない、と。
かっこよすぎるの
ここんとこ同じことばっかり言ってるようで恐縮なんですけど……かっこよすぎるのよ。幽助が。
対戸愚呂弟戦の時もそりゃあ幽助がバリバリに主人公だったけど、あまりにも幽助かかわいそうでかっこいいなんて言ってられなかった。
そして、桑原くんや蔵馬、飛影ちゃんと一緒の時の幽助ってのは、4人で1人って感じがあって、幽助だけが特別にかっこいいとはあんまり感じていなかった。
だけど、あの3人がいなくって、幽助だけを見ていると、もうかっこよすぎて涙が出てきちゃう。
うれしすぎます冨樫せんせい。もっとやってください(笑)。
まず扉絵で出会い頭の強烈なジヤプ。
手錠と、かっこつけたポーズと、鋭いまなざしにクラーっとさせられてしまいました。おもわず扉絵をみつめたまま前後不覚に陥っちゃったわ(それでも、勝利の鍵を握ってる奴? 飛影ちゃんに決まってるじゃない、とか思ったあたり……)。
そいでもって次に「マジでぶっ殺すぞ、てめェ」のどアップでストレートパンチを受けてしまった。
ああ、こんなどアップの幽助は久しぶりなような気がする。めちゃめちゃうれしい。
そして最後のアッパーカットはやはり「てめェ…救えねェよ」と言った時の異常にシプイ幽助。
うーっ、いつのまにこんなにシブイ男になったんだ、幽助! 私はうれしいぞ!
それで、その後、神谷医師を殴り飛ばしたシーンの幽助って、久々にすさんだ表情を見せてたような気がする(それくらい居直らないと、人を殺そうという決心がつかなかったのかもしれない)。
というわけで今週の幽遊はもう、幽助幽助幽助でした。
幻海師範ありがとう
あくまでも神谷医師を殺すのを避けようとする幽助がとってもうれしかった。神谷医師を殺してしまったと思い、動揺する幽助か愛しかった。
いつも「ぶっ殺す」とか「死ね」だとか言ってる幽助だけど、やっぱり相手を積極的に殺しにいったりはしない。殴りあいは好きでも、殺しあいは大嫌いな幽助でいてくれなければ、私は幽遊を読み続けることができない。相手がどんなに悪い奴でも、やっぱり14才の子供に人殺しなんかさせちゃいけないと思う。
だから、本当に幻海師範の行動がうれしかった。
幻海師範はいつも幽助に一番、良いと思われることをしてくれるね。だから、幻海師範が好きなの。
幻海師範はきっと、たくさんの命をしょいこんじゃってるんだね。だから、その重さも身に染みて感じてるんだね。
幽助はすでに戸愚呂の命をしょいこんじゃってるから、それって結構、重いものだと思うから、幻海師範もそれ以上の重荷を幽助にしょいこませたくはないんだろうね。
最後のコマの幻海師範の台詞と表情は、すごく印象的だった。
幻梅師範、本当に本当にありがとう。
能力の本質
それぞれの能力は、能力者自身の性格や環境に関係しているってはなしが出てきましたよね。
もともと言葉のスペシャリストだった海藤くんぱ“禁句”の能力を持ち、医者だった神谷は“医師”の能力を持つ。
ということは“複写”の能力を持つ柳沢くんは、もともと何かに染まりやすい性格だったってこと? “影”の城戸くんは影踏みが好きな子だったってこと?(笑)
なんだか、よくわからないわ(“狙撃手”の刃霧くんはテロリストな性格してるのよね、きっと)。
連係プレー
ようやく柳沢くんが活躍してくれて私はうれしいです(あれは柳沢くんのアイデアなのか、それとも幻海師範の入れ知恵なのか)。だけど、スカート姿でふっ飛ばされてしまったのは、ちょっと情けなかったかもしれません(どこまでも恵まれない子なのね)。
そして、室田のフォローも光ります。ナイスチームプレーと言うべきでしょう。
このチームって桑原くん+蔵馬+海藤くん+ぼたんチームよりも断然強いよねぇ。なんでこんなに戦力差のあるチームわけをしたんでしょう。
指令官が一人ずつ(幻海師範と蔵馬)ってのはいいんだけど、蔵馬チームには力技のできる人物がいないのよ(桑原くんに霊力さえあれば)。
自殺願望
神谷医師は「オレは自分の死に方を決めかねて今まで生きてきた」と言いましたね。これって鴉さんの“なんのために生まれてきたのか”という疑問と共通するものがあるような気がします。
生き方を考えるということと、死に方を考えるということはまったく同じことなのだ、というような文章を読んだことがありますが、生き方はある程度、自分で決められるけど、死に方なんて決めなくったって、どこかで勝手に決められてしまうものなのにね。なんだかんだ言って、死に方に迷ってる人開てのは、ちょっと臆病な人なんだと私は思います。
だけど、この7人組が同じような動機で全人類の基穴掘りをやろうとしているのなら、あの素敵な樹さんや、あんなに若そうな(高校生ぐらいに見えるけど)刃霧くんにも、やっぱり似たような自殺願望があるんですかね。
いけないなぁ、あんな美形さんが世をはかなんじゃあ(笑)