『幽遊白書』黒の章!!の巻 感想
今週の心の叫び
桑原くんてばいい男!
不親切なあらすじ
“水兵”御手洗清志は、桑原の新しい能力の前に倒れた。
桑原に捕らえられ、幽助と蔵馬に尋問された彼は、『黒の章』というビデオによって、全人類は死ななければならないと信じ、仙水らの仲間になったと語る。
『黒の章』は人間のもっとも暗い部分を記録したテープで、霊界に保存されていたものだという。
それについて幽助に詰問されたコエンマは、隠していた真実を語る。
敵の首謀者の名は仙水忍。そして、彼は先代の霊界探偵であった者であるということを。
表紙と扉絵
今週の『ジャンプ』の表紙を店頭で見て、私はギョッとしました。
いや、前面の幽助はいいんですけどね。あの背後に立つ仙水、樹さん、刃霧くんが……こわい~。
ブキミだよ~、こあいよ~、心霊写真みたいだよ~(幽助もこんなにたくさんの生き霊にとりつかれているのでは、さぞや肩が重たかろう)。
そいでもって、今週の扉絵ですけどね。
しぶい! しぶすぎる!
桑原くんには絶対に桜が似合う! という私の主張が、冨樫先生に届いたのでしようか?(あれって絶対に桜だよねぇ。他の花ってことはないよねぇ)
やっぱり似合う、絶対似合う、すっごく似合う。
もう、こんなにシプイ、桜つきの桑原くんを見れるなんて超ラッキー!
そいでもってね、あおり文句がまたまたgood!
《花依りて 燦として起つ 男伊達》
う-ん、すっごい名作。絵にあいすぎてクラクラしちやいましたよ、私は。
御手洗くんの苦悩
御手洗くんてやたらとキレタやつだなぁ、と思っていたら、あれは情緒不安定になってるだけだったようですね。
もう、御手洗くんてば可愛そうすぎる。
あんなに若くて、感受性が強そうな子に、なんてことすんだい仙水さん!
あんなに苦しんでいたのに、今まで誰にも気づいてもらえなかったんだと思うと、彼が気の毒で気の毒で……。
御手洗くんは、許せない人間たちの罪を許してあげたかったんじゃないかと思う。許したいから、罪を償わせようとした。だけど、それって彼には荷がかちすぎたよね。
自分が犯したわけでもない罪を、自分の罪(人間たち全体の罪)として受け止め、この子は償いきれない罪のために眠れない夜を過ごしていたんだろうね。なんて……真面目な子なの。
幽助は御乎洗くんの言葉を否定しようとはしなかった。ただ、桑原くんの言葉を伝えただけだった。だけど、「助けてくれ!」という叫びを、受け止めてくれる人がいてくれたという事実だけで、御手洗くんは救われたんだね。
あの、いかにも子供らしい泣き顔か、今週の一番、印象的なコマでした。
それでも、御手洗くんはこれからも苦しみ続けるんだろうと思うと、やっぱり気の毒でしかたない(刃霧くんや樹さんも『黒の章』を見て、仙水の仲間になったのかしら)。
黒の章
『黒の章』ってビデオのことですけど……絶対に見たくないですよねぇ。
柳沢くんに御手洗くんのコピーをさせなくって本当によかった。柳沢くんまで、ああなってしまったら目もあてられないわよ。
だけど、人間の極悪な部分のみを記録したのが『黒の章』だとしたら、反対に素晴らしい部分だけを記録した『白の章』とかがあるんですかね。う-ん、『青の章』とかいったら何が記録されているんだろ。
それにしても飛影ちゃんてぱ、そんなものを欲しがってどうするつもりだったのかしら。コエンマさまを脅迫して金でも巻き上げる気かしら……。
しかし、蔵馬ってば、霊界に自由に出入りできて、おまけにコエンマさまに面会できたりするんですね。知りませんでした(コエンマさまって、忙しいと言ってるわりにヒマそうだよなぁ)。
蔵馬とコエンマさまの会談ってのは、是非、見てみたかったですね(お互いに腹のさぐりあいをやってそう……)。
ところで、コエンマさまが人間界に来るそうですけど、またまたあのうるわしい人間界ヴァージョン・コエンマさまが見られるのかしら?(だったら、うれしいなあ)
そういえば、蔵馬ってば桐島くんたちの記憶を操作しちゃいましたね。う-っ、仕方なかったんだろうけど……。なんだか、イヤだわ。
ところで、冨樫先生。桑原くんが寝ているのはかまわないんですけど、あの角度はやめてください(いくら桑原くんがどんなにかっこ悪いことも似合うやつだからって……)。
仙水忍
仙水って、名前だと思ってたら名字だったんですね。するってぇと、樹さんてのも名字だったりするのかしら(それで名前が“なつみ”だったりしたら笑える)。
だけど、忍なんて可愛い名前があったのね、彼には。おもわず、ずっこけちやいましたよ(しかし、私にとっては“忍”といえば『ここはグリーンウッド』で、“忍さん”といえば『機動警察パトレイパー』なので、やっぱり“仙水”と呼ぶしかない)。
それにしても、その仙水さんが先代の霊界探偵だったとは、ビックリ~! な設定。
じゃあ、霊界探偵ってのは、つい最近できた制度じゃなかったのね。いったい、幽助は何代目なんでしょうか。
だけど、若き日の仙水さんは結構な美少年でございましたね。一瞬、うっとりしてしまいましたわ(学生の頃からピアスをしてたのね)。
よくいるよね。潔癖の度がすぎちゃって、それを他人にも求める人って。仙水さんもそんなやつなんだろうね。
きっと、霊界探偵に向かない人だったんだと思うよ。このお仕事って、どうしても人の醜い部分に触れることが多くなるから、幽助みたいに精神的にタフなやつじゃないと勤まらないんだよ(あきらかにコエンマさまの人選ミス)。
ああ、展開がどんどん暗くなってくる。先を筋むのがやっぱりコワイ(蔵馬が『黒の章』をエサに飛影ちゃんをひきずりだしてくれたら、うれしいな)。
ところではなしはそれますけど……幻海師範てば、もしかして幽助の家に居座っているのかしら。ぼたんと一緒に、我が家のようにくつろいでるわよね(おまけにお茶ばっかし飲んでる)。