『幽遊白書』頭を冷やせ!!の巻 感想

今週の心の叫び
誰か!! 私の頭を冷やして!!

不親切なあらすじ

正面からぶつかってこない仙水たちに、いらだつ幽助。そんな幽助に飛影が突然、襲いかかった。
驚愕しながらも、応戦する幽助。二人の渾身のバトルがはじまった。
そして、殴りあいの中で、本来のスタイルを取り戻してゆく幽助に飛影は言う「頭を冷やせ」と。
飛影のおかげで、気分をリフレッシュした幽助は、飛影をなんとかまるめこみ、彼を伴って仙水たちのアジトヘと向かうのであった。

キレてます

私……今週はキレすぎてます。
もう、湯がわいたような脳みそどころか、沸騰して蒸発しちゃってんじゃないかと思うくらいです。
うれしさのあまり、今週の幽遊を毎日毎日、何回も何回も読み返しては、そのたびにヘラヘラしています。
そんなわけで、幽助×飛影なんて絶対に認めないっ! とおっしゃる方や、刃霧くんの喪に服しているとおっしゃる方(私も今週の『ジャンプ』を読むまでは喪に服していたんですけど……)は、読まないでくださいませ。また、そのような方々がまかり間違って読んでしまっても、後で私の方に抗議のお手紙など送りつけてこないように。私は、いっかな抗議も受け付けませんので。
と、いうわけで、前置きがちょっと長かったですけど、今週の幽遊!
原作でここまで幽助×飛影を公認してくださるなんて、もう……もう……冨樫先生。うれしすぎますぅ。おかげでますます幽遊から離れられなくなっちゃいましたよ。
こんなうれしい展開になるなんて、想像すらできなかったです。全ページをコピーで載っけちゃって、1コマ1コマに注釈をつけたいくらい。
もうもうもう、一体、いつから飛影ちゃんは幽助に対して、こんなに大胆なアプローチができるようになったんですか? 私ってば、ちっとも気がつきませんでしたよ。
え-ん、うれしい。うれしい。最高にうれしい!
だってね、今週の幽遊は幽助と飛影ちゃんしかいないのよお(ザコ妖怪は眼中にない)。
そりゃあね、桑原くんも蔵馬も大好きだけど、こんな、二人っきりの世界が延々と19ページも続いた日には、頭の中が幽助×飛影、―色になっちゃってもしょうかないと思いません?(いや、そうなってるのは、私だけだろうけど……)。
うれしい! うれしい! うれしい! 今週の感想なんて……これだけで十分だわ(だけど、それではあまりにも……)。

幽助対飛影、再び

幽助ってねぇ、今まで、真正面からぶつかってくる敵しか相手にしてこなかったから、仙水さんたちみたいなからめ手でやってくる相手には、からっきし弱いのよ(短気だからね、持久戦が駄目なの)。
だから、幽助と蔵馬が闘ったら、案外、蔵馬が勝つんじゃないのかしらね。蔵馬はいざとなったら、仙水さんたちなんて足元にも及ばないほど、陰険な手を使うわよ、きっと。
それで、神谷医師との闘いのあたりから、結構、ストレスたまってるなあ、って感じがあっったんだけど、それから後は、仙水さんには肉弾戦で負け、目の前で桑原くんをさらわれ、刃霧くんには完敗してしまった(飛影ちゃんが助けなければ、死んでたわけだからね)、と幽助にとっておもしろくないことばかりだった。
だからもう……ぶちぎれてもしょうがない状態だったんだけどね、それをちゃんと見抜いてしまった飛影ちゃんて……やっぱり、相当によく幽助を観察してるよね。
この子が、ず-っと幽助を邪眼で見守ってて、仙水さんに負けそうなところとかで、「あいつ、何してやがんだ!」とかわめいてたりしてたと思うと……。
それにしても、突然の飛影ちゃんの幽助襲撃には驚いたわ。
本気で殺しにいったわけじゃないことはわかってた(素手だったからね)けど、それでもやっぱり、ビックリ~な展開。
終わった後で、肩で息していた幽助に比べて、平然としていた飛影ちゃんでしたから、どちらかといえば飛影ちゃんの優勢だったようです(だけど、幽助はそれ以前に体力をだいぶ、消耗していたんだよね)。
それにしても、飛影ちゃんが腕の傷をペロっとなめているコマは可愛すぎる! おまけに、「安心した」なんて……なんてなんて、素直なお言葉なの?
やっぱり、飛影ちゃんてば、弱い幽助は認められないのよね(幽助、飛影ちゃんに見捨てられないように、いつまでも強い幽助でいてね)。
なんだかんだで飛影ちゃんの方か、闘いの場数は踏んでるから、こと、こういう問題になると、飛影ちゃんてばすっかり幽助の教師気取りね。うれしすぎるわ。
服を着る飛影ちゃんもまた可愛いわね(今週の飛影ちゃんは4本ベルトだった)。なんだか、あの足のあげかたが……。
まったくですよ、幽助。あの飛影ちゃんが「頭を冷やせ」なんて、人をたしなめるようなことを言うなんて、思ってもみなかったわ。だって、そういうことを言うのはいつも蔵馬で、飛影ちゃんは言われる立場だったのよ。
幽助と飛影ちゃんは暴走コンビだと思ってたけど、二人だけになると、案外、飛影ちゃんが幽助の暴走を止める役目になっちゃうのかしらね。これは意外だったわ。
だけど、幽助、本当にうれしそうだったよね。
だって、飛影ちゃんは、こんなに幽助のことを考えてくれてたんだよ。からだを張って、幽助に幽助らしさを取り戻させようとしたんだよ。
そんな飛影ちゃんの気持ちが、うれしくないはずないよね。幽助。

幽助のアタック大作戦?

さて、一段落ついたところで、飛影ちゃんの熱烈アプローチに応え、幽助の熱烈アタック(大笑)がはじまりますね。
ああ、あの「飛影、―緒にきてくれ」って幽助の台詞!
あれを見ておもわず「これは、幽助の飛影ちゃんに対するプロポーズだと思っちゃっていいんですね。冨樫先生」などと考えた私の脳みそは、確かに蒸発してなくなっちゃってたかもしれません。
うわあ~っ、どうしましょう。
それにしても、幽助。飛影ちゃんに冷たい言葉であしらわれても、まったく動じないその自信が素敵だわ。もう、飛影ちゃんを信じきっちゃってるから、そんなことができちゃうのよね、きっと。
それでもって、これまた蔵馬の役目になるだろうと思っていた、飛影ちゃんを“黒の章”でつる役を幽助かやってくれるなんて、最高にうれしい!
もう、あの時のデカミミ飛影ちゃんの後ろ姿と、振り返った時の幼稚園児のような(失礼!)愛らしいお顔は絶品よ!
それでもって、それにネコヅラで対応した幽助もナイスだったわ(あれはぼたんに教わったものと思われる)。
飛影ちゃんてば素直じゃないから、こんな口実でもつくってあげないと幽助にくっついていってあげられないのよ。そこんところ、わかってるわね、幽助。
そして、ああ、ふっきれた幽助を見る飛影ちゃんの、なんてうれしそうなコト!(そんな飛影ちゃんを見てるだけで、私も最高にうれしいわ)
「ようやく、お前らしくなってきたな」なんて……よっぽど、いらついてる幽助に、いらついていたのね。
幽助らしくない幽助なんて、飛影ちゃんにとって、もっとも腹のたつものなんでしょうね。
そいでもって、最後の2ページの2人は、かっこよすぎる(特に1ページまるまるアップの2人のしぶいことしぶいこと)。
ああ、今週の幽遊は、何度、見てもあきない! 何度、見てもうれしい! 何度、見ても煩悩、ひたりまくりっ!
誰か、私の頭を冷やしてちょうだい! だけど、飛影ちゃんに「頭を冷やせ」なんて言われたら、のぼせあがって倒れちゃう。
ごめんなさい。刃霧くん。あなたの死は本当に悲しいのよ。だけど……やっぱり今週の展開はうれしすぎるの。こんな浮気なファンの存在を許してね(泣)。