『魔人探偵脳噛ネウロ』第122話 呼【よぶ】 感想

またもや掲載位置が危ない感じの『魔人探偵脳噛ネウロ』。
この掲載位置の乱高下は、ジャンプ編集部のイヤガラセじゃないか、などとかんぐりたくなる‥‥。

シックスは無人戦闘機に素手でつかまって庁舎の屋上から脱出したそうだ。
戦闘機があんな低空を飛んだら、屋上にいた連中、風圧でふっとぶんじゃないか? 音で耳がやられるんじゃないか? という気が‥‥などという野暮なことを言ってはなりません(笑)。
アイさんは死亡確定。
すでにわかってたことなんだけど、あらためてショックだ。

そして笛吹さんも、アンドリューがニセモノだったことを知ってショックを受けてる。
「私の失態だ」と言うけれど、この場合、笛吹さんを責められる人はいないと思う。
だってみんなが、ずっと近くにいた警視総監のすり替えに気づかなかったのに、しばらく離れていたアンドリューのすり替えに気づかなかった笛吹さんを責めることはできないでしょ。
笛吹さんはアンドリューのことを気に入ってたんだと思うんだよね。だからこそ、ショックも大きいだろうな。

一方、弥子ちゃんはシックスの正体を魔人様に尋ねる。
その答えは「奴と人間の間には、生物学上で決定的な差があるようだ」。
それは、「人種」が違うレベルじゃなくって、「生物」として違うっていうこと?
シックスが「生物学的に人間と違うもの」なのに、そのクローンであるサイは「人間」であるというのが一番の謎。
魔人様が感じる「人間」との違いというのは、その精神の在り様なのかもしれない。
「向上への姿勢こそ‥‥貴様の正体が人間であることの証拠だ」と、以前、魔人様はサイに言った。
果たしてシックスに「向上への姿勢」とやらは存在するのか?
そもそも、シックスがクローンをつくって、いろいろやってる「研究」の「目的」はどこにあるんだ?

弥子ちゃんの食欲は元に戻ったらしい。弥子ママのためには、あのままの方がよかっただろうに‥‥。
でもまぁ、ファンとしてはうれしい限り。
「なぜか一番、痛む場所はほっぺただし」という弥子ちゃんに対して、「それは我が輩が蹴った場所だ。3分の2はサイは無関係だな」と堂々と答える魔人様。
ごまかす気がまったくない。サスガだ。
久しぶりのネウロ×弥子の漫才(?)にシアワセを感じる私。
そして、ツッコミを失ったボケ‥‥もとい、アイさんを失ったサイを心配する弥子ちゃん。
あんだけひどい目にあわされたのに、それでもサイの心配をしてあげられる弥子ちゃんはホントに心の広い子だね。
HALを許容し、サイを許容する弥子ちゃん。
その度量の大きさが、弥子ちゃんの「人の心にもぐりこむ」能力の原点なのかもしれない。

そして、弥子ちゃんに心配されてるサイは、シックスのアジトにお持ち帰りされていた。
鎖で縛られてるうえに、杭まで打たれてる。
普段のサイならなんともないレベルなのかもしれないけど、今は肉体的にも精神的にもボロボロでなすすべもない。
ところで、ちゃんと切れる真剣を使っていても、切腹はものすごく苦しいらしい。苦しいから、ちゃんと介錯人がいて、すぐに首を刎ねることになっているらしい。
それなのに、あんないかにも切れ味の鈍そうなのこぎりもどきで切腹ってどういうこと?
シックスの「さあ、頑張れ」が何よりも怖かった‥‥なんかもうビミョ~にウツ状態になるくらい怖かった。
おまけに「君がそれで死ぬのを見たいんだよ」と言っときながら、リコの方を見ないし‥‥。
それにつきあってる葛西も相当なもんだ。
徹っちゃん、おじさんについていかなくって正解だったよ。

そして、なぞの血反吐老人を前座として、シックスに呼び出された魔人様。
魔人様は呼び出しに応じる気らしいが、シックスと魔人様は何を語り合うのだろうか?
そして、サイはどうなるのか?
できれば、魔人様にサイを回収してきて欲しいなぁ。
探偵事務所で保護してくれれば、あかねちゃんのいいお友達になれるかもしれない(かなり淡い希望)。

それにしても、ジャンプの倫理コードの限界にチャレンジしてるのか? と思うほどのつっぱしりっぷりを見せる松井センセ。
これは、アニメにできるのか?
まぁ、ここまでアニメが続く保証もないけど(苦笑)。
なんてゆーか‥‥どこまで行く気だ、松井ゆ~せ~(←ぬ~ぼ~風に記述してみた)。