『暗殺教室』第89話 名前の時間 感想、もしくは、名前に大した意味はなくても名前にこめた願いはある

木村くんの当番回。
「木村正義」って「きむらまさよし」かと思ってたら「きむらじゃすてぃす」って読むのか。
まだ「きむらせいぎ」の方がマシな気が……。

殺せんせーと友達の協力によって、クラス内では「まさよし」で通してきたということらしいが、実際問題「じゃすてぃす」ってちょっと呼びにくいよな。

「綺羅々」は確かにきらきらした名前だけど、普通に読めるだけマシだと思う。
まあ「綺羅々」な本人が、ミス肝試し日本代表(笑)なんで、そこんとこ厳しいけど。
「そんなストレスかかる家で育って…、名前通りに可愛らしく育つわけ無いのにね」と自虐しているあたり、狭間ちゃんの苦悩がしのばれる。
狭間ちゃんの中にも、親が期待した通りの可愛い娘になりたかった、という想いがあるんじゃないかね。
まあ、親の期待からは外れていても、寺坂グループ内での振舞いをみるにだいぶしっかりしたお嬢さんなんで、親を適当にあしらいながら、自立して生きていけそうな感じはする。

で、「業」と書いて「カルマ」と読むカルマくんは、自分の名前が気に入っているもよう。
まあ、変わった名前でも本人が受け入れているのなら、問題はないよなあ。


ところで、殺せんせーも自分の名前について不満があるらしい。
めっちゃ「殺せんせー」って名前、気に入ってるっぽいのに、と思ったら、気に入ってるからこそ、その名前で呼んでくれない烏間先生とイリーナ先生が不満か……なるほど。
イリーナ先生はだじゃれっぽい名前を呼ぶのが恥ずかしい、というのが理由らしいけど、烏間先生の場合はそれに加えて、ターゲットと馴れ合う感じになるのがイヤ、ってことなんじゃないかな、という気がする。
しかし、馴れ合い感を出さないために「おい」とか「おまえ」とか呼んだら、確かに熟年夫婦感が出てくるよなあ(苦笑)。


そんなこんなでなぜか、「名前で呼ぶの禁止」ディがはじまった。

杉野くん → 「野球バカ」
菅谷くん → 「美術ノッポ」
磯貝くん → 「貧乏委員」
速水ちゃん → 「ツンデレスナイパー」
前原くん → 「女たらしクソ野郎」
三村くん → 「キノコディレクター」
倉橋ちゃん → 「ゆるふわクワガタ」
吉田くん → 「ホームベース」
村松くん → 「へちま」
イトナくん → 「コロコロ上がり」
寺坂くん → 「鷹岡もどき」
奥田ちゃん → 「毒メガネ」
茅野ちゃん → 「永遠のゼロ」
片岡ちゃん → 「凛として説教」
中村ちゃん → 「ギャル英語」
渚くん → 「性別」
岡島くん → 「変態終末期」
不破ちゃん → 「このマンガがすごい!!」
カルマくん → 「中二半」
千葉くん → 「ギャルゲーの主人公」
矢田ちゃん → 「ポニーテールと乳」
岡野ちゃん → 「すごいサル」

とりあえず書き出してみた。
こんだけ考えた松井せんせーもお疲れ様でした。

それにしても方向性がバラバラだなあ。生徒たちがそれぞれに考えたものを、無作為に引いたものを採用している、ということなんでそれで当然なんだが。

「野球バカ」はホメ言葉ともとれるけど、茅野ちゃんの「永遠のゼロ」はやめたげて!
あと、渚くんの「性別」って、どーゆーこと?
さりげに一番ひどいのは「鷹岡もどき」のような気がしないでもない。

みんな、これだけのコードネームをよく覚えたなあ。
でもって、まじめに訓練をこなしながら、みんなよく笑わずにコードネームで呼び合ってたよなあ。
私はもう、烏間先生が「女たらしクソ野郎」とか叫んだあたりから、笑いがおさえられなくて大変だった。
外食で料理がでてくるのを待ちながらこれを読んだのはホントに大失敗だった。
絶対に挙動不審な人になってた。


ところで烏間先生のコードネームは「堅物」のようだ。
ひねりもなんもなくそのまんまだな(笑)。


木村くんはこれからも名前で苦労するんだろうけど、救済案も提示してもらえたことだし、とりあえず丸くおさまったかな?
でも、名前は人を造らないけど、人は名前でイメージをつくるもんだよなあ。

そういえば、「優征」ってのもあんまりみない名前だけど、松井せんせーご本人はどう思っていらっしゃるんだろう。