『暗殺教室』第92話 戦術の時間 感想、もしくは、椚ヶ丘のピエロたち

1ページ目のあおりが「かつてない本格棒倒しアクション」になってて、『暗殺教室』のジャンル表記がどんどん増えるなあ、って思った(笑)。


ケヴィン弁当がどうみてもドーピング弁当な件。
松井せんせーはドーピングがお好きだなあ。
でも、どうみてもまずそう。


「A組が悠々と少人数で攻撃に入る!! 見慣れた棒倒しとは何か違うぞ!!」って実況になんか笑ってしまった。
いや、「何か違う」というよりは「何か間違ってる」って感じだろ。


吉田くんと村松くんはE組最弱の2人……って、カルマくんが言ってた。
2人は本当にふっとばされたのか?
ちょっとだけ、あれは一時的に戦力外にされた陽動要員だといいなあ、って思ったりした。

カルマくんの英語はイリーナ先生仕込みだから、かなりイケてるはず。
ていうか、E組のみんななら、ケヴィンが何を話してるかくらいは理解できてたりしてな。


まずは、棒を半分、みんなの身軽さをいかして、突撃してくる外人部隊の一部をかわし、さらに棒を半分倒して押さえ込んだE組。
あるものは何でも利用しよう、というE組らしい

さらに、残りの外人部隊から逃げるために、場外乱闘(?)に持ち込む……って、E組の数の不利を、周囲を巻き込むことでカバーしようってことなんだろうけど、やっぱりこの件、B~D組がおもいっきり迷惑をこうむってる(苦笑)。


E組が他のクラスを巻き込んだことで、非難の声があがるんじゃないかと思いきや、E組に対する興味にわきあがっていた。

「こんどのE組はどんな手で勝つ気なのか」
なるほど、今回のエピソードの目的はこれか!
松井せんせー、さすがです。

磯貝くんがこれを期待して、この作戦を立案したとは思えない。
でも、野球からはじまって竹林くんの反乱(?)まで、E組が侮蔑の対象から好奇の対象に変わっていくためのエピソードは、これまで十分に重ねられてきたんだよね。

あの学校に通っているストレスって、多分、そうとうなもんだろうと思う。
みんな、理事長先生がはりめぐらしたみえないプレッシャーの檻の中で、息苦しさを感じてるんじゃないかと思う。

その中で、差別対象であるはずのE組だけが自由だ。
今やE組は、これまでとまったく違う意味での「娯楽」を提供する集団になってるんだなあ。
と思ったら、ちょっとE組が道化師っぽくみえてきた。身軽だし、なんかぴったりな気が。

王様さえ笑いのネタにするピエロたち……でも、この学校の王様はそれを許さないだろうなあ。