『暗殺教室』第94話 敗北の時間 感想、もしくは、息子やめますか?それとも人間やめますか?

いよいよクライマックスな棒倒し編(?)。

浅野くんが指示を出せない状況の中、代わりに指示を出す勇者が現れた!
小山くん、言ってることはかなりまともだと思うんだが、そこにE組とっておきの戦力が投入された!
イトナくんのジャンプ力すごい。
触手を失っても、パワーアップされた身体能力がまだ残ってるのか。
棒に取り付いた時のイトナくんのポーズがなんかかっこえかった。
あと、カルマくんがめっちゃ楽しそうな顔してた。


イトナくんを警戒させないために、体育祭の間、イトナくんを目立たせないようにしていたらしい磯貝くん。
勝負の鍵を、試合がはじまる前から仕込んでおくとは、さすがです。
てか、「賞味期限が近い物」でイリーナ先生を持ち出すとは失礼すぎるだろ、イトナくん。
イリーナ先生はこれからさらにいい女になるはずだ。きっと。
イリーナ先生を連れてこられて、借り物競争の判定員も、リアクションに困っただろうな。


そんなわけで敗北した浅野くんは、理事長先生に「リーダー失格」を言い渡されることに。
まあ、E組が好評価になってくると、理事長先生的には非常にまずいに決まってるよね。

ところで、ケヴィンが意外にいい人だった。
あと、浅野くん、意外と好かれてた。

しかし、外人部隊は理事長先生に瞬殺……って、この人どんだけ強いんだよ。
てか、30過ぎてなんで空手をやる気になったんだよ。

「もしも次負けたら…多分、私は自分の人格を保てなくなり発狂死する」

いやいや「敗北から学ぶ」ってレベルじゃないだろ、それ。

理事長先生の異形。
きっと、浅野くんの目には、ああいう風に父親がみえているんだろう。
息子が父親を「化け物」と呼ぶ異常。
でも、それ以外に思い浮かぶ言葉がないのも無理はない。

浅野くんの不幸は、それでもまだ、「人間」であろうとしているからだ。
そして、それでもまだ、理事長先生の「息子」であろうとしているからだ。

竹林くんが浅野くんのことを「境遇の中でもがいてる」と表したけれど、「もがく」というよりは「溺れかけてる」レベルにみえてきた。


それにしても、理事長先生ってのは迷惑な人だよな。
あくまでも勝つことにこだわるってことは、必ず相手がいるということだ。
彼が負けることに恐怖を抱くかぎり、彼の狂気にのみこまれ傷つく犠牲者は増え続ける。

本当に迷惑すぎる。