『暗殺教室』第112話 2周目の時間 感想、もしくは、1周目はまだ終わってないはずなんだが

今週はセンターカラー。
おっしゃれ~な感じでせめてきておりますが、殺せんせーポスターのあのデザインでバッグとか作れそうな気がする。

アニメのE組のキャストが発表されてた。
磯貝くんが逢坂くんでうれしかったり、茅野ちゃんが州崎綾さんでおおってなったり、E組のジャイアンこと寺坂くんがジャイアン役の木村昴くんなことに笑ったり、弥子ちゃん役だった植田さんが不破ちゃん役なことで、『魔人探偵脳噛ネウロ』のステマやってくれるのかなと期待したり。
ネットで声を聴いた感じでは、水島さんの竹林くんが一番ハマってる気がしたなあ。
まあ、アニメで観ればまた印象もかわると思うんで、放映開始を楽しみに待っていよう。

で、実写版のキャストの写真もでてきたんだが、最前列の岡野ちゃんと磯貝くんの身長差がなんか萌えるっ!

ついでに松井せんせーのお写真まで掲載されてた。
なんか、どんどんイケメンになってきてませんか、松井せんせー。


さて本編。
進路に悩む渚くん。
「他人の顔色をうかがう」という言い回しがあるけれど、渚くんの場合はそれが高度になりすぎてるってことなのかな、と思った。

渚くんの「勇敢」さは「自棄」に起因するものか……。
これは、連載初回ですでに示されていたし、周囲の人間はめっちゃ大事にするのに、自分のことは大事にできない感じはずっとあった。
そして、それを察知しているからこそ、茅野ちゃんは渚くんのことを心配そうに見守っているんだろうなあ。


ところで、お金でE組脱出できるって本当なのか?
あの理事長先生はそういうの許さなそうな気がするんだけど。
こういうデマはありがちだから、渚くんのママさんもそれにだまされてるだけかもしれない。
でも、「寄付金」が学校に対するものではなく、担任の先生個人に対する賄賂ならありえるか?
いや、それでも理事長先生、そういう細かいところまでみてそうな気がするなあ。


それにしてもこのママさん、めっちゃ怖い。
心底、怖い。
「挫折の傷は人を一生、苦しめる」って、自分が息子に与えている傷の方が、一生ものの苦しみだと思う。

自分が入りたかった大学に入学させて、自分が入りたかった会社に就職させて、自分が憧れた仕事をさせる。
自分が母親の「2周目」というのはものすごくわかりやすい表現だよなあ。

しかし、その母親も「私の親は勉強ばかり強制して」という家庭で育っているわけで、これが虐待の連鎖ってやつか、こわすぎるだろ。

渚くんに幸せな夢をみている時のママさんは、「夢見る乙女」って感じで、それがまた怖さを増幅させている。
なんつーか、本当に悪気がないんだ。
だから反省のしようがない。
それが怖い。


パパさんは争いが苦手かあ。渚くんは性質的にはそちらに似てるのかね。
パパさんが家を出てしまっても「父さんだけ逃げた」と考えずに、「父さんだけでも逃げられてよかった」と考えてそう。


渚くんの髪型がなんか不思議なスタイルなのは、長い髪をごまかそうとしているからなのか。
自分が男だと認識している子供に「女の子」を強制している、というのもものすごい虐待だよなあ。
この実態を知ったら、カルマくんも中村ちゃんも性別の件で渚くんをからかえなくなるよなあ、絶対。

私も渚くんの女装ネタでニマニマできなくなりそうで複雑な気分なんですけど。

いずれにせよ、渚くんの顔色をうかがうスキルが高度すぎるのは、この母親の元で平穏に暮らすために身に付けたスキルだとしか思えない。
そして、渚くんが自分を大事にできないのも、自分を「自分」ではなく「母親の2周目」と受け止めているからなんだろう。
このことを見つめなおした時、その能力を何のために使うべきか見える……のか?


ところで、烏間先生に頼めないなら、イリーナ先生に頼めばいいじゃない! って思ったんだが、イリーナ先生が母親の地雷を踏みまくりそうでこわいんだろうか。