『ワールドトリガー』第145話 「玉狛第2・13」 感想

『ワールドトリガー』を別記事にするようにして、結構、経つなあ、と思って見返してみたらすでに1年くらい経っていたので、カテゴリつくって独立させることにしました。
『ジャンプ』の感想に紛れ込ませてる分も、文章が長めのものに関しては別記事として分離させるつもりです。


久しぶりの『ジャンプ』表紙&巻頭カラー!!
葦原先生のカラーイラストはここんとこコミックス表紙くらいでしかみれなかったのでうれしい。
まあ、葦原先生の体調を考えるとやむを得ないとは思うんですが。

それにしても、恒例の三雲隊+迅さんの4人そろっての表紙は、鳥⇒魚ときて鹿とわっ。これは予想外。
いや、なんで鹿だよっ。
これはきっとあれだよ。鹿⇒角⇒ヒュースという連想ゲームで、ヒュースが三雲隊に入るという暗示なんだよ! とこじつけてみる。
背景は、壊れた街⇒壊れた駅ときて、きちんと稼働してそうなきれいな駅の改札口になったな。
いや、あんなに鹿がいる時点で稼働不能か(苦笑)。

さて本編。
照屋ちゃんに狙われるチカちゃん。
でも、チカちゃんはあくまでも迎え撃つつもりらしい。
このチカちゃんの落ち着きっぷりは何事……。

照屋ちゃんが空中に出た一瞬を狙ったチカちゃん。
そういえば、訓練の時にその無防備な瞬間を当真に撃たれてたね。
しかし、照屋ちゃん、建物の破片で鉛弾を防御。
なるほど、一発だけならそれで防げるのか。
照屋ちゃん、意外と武闘派だな、と思っていたが、頭脳派でもあった。

しかし、チカちゃんの新技、追尾弾+鉛弾がここでさく裂……。
あいかわらずキューブがめっちゃでかいな。
あと、キューブを出した時のチカちゃんの目がちょっとコワい。
ハウンドを使うのは、キューブを使い慣れていなくても、敵をきっちり追いかけてくれる機能を持ってるからなのかな。
それにしても、これは逃げようがない。完全に屋上に張り付けられてるじゃないか。
この追尾弾+鉛弾があれば、ひとりきりになってもそれなりに自分の身は守れそうだね。
すくなくとも、犬飼に追いかけられた時みたいに、シールド張って逃げ回るしかできない、ということはない……と思ったが、追尾弾+鉛弾を使ってる時はシールド張れないわけで、やっぱり追いかけられたらダメだよね。追いかけまわされる状態になる前になんとかしろって話だ。
でも、このハウンドの威力なら、シールド使えても防ぎようがない感じがするんで、わざわざ鉛弾を混ぜなければ、照屋ちゃん落とせたよね。

しかし、照屋ちゃんの時間差包囲射撃で、チカちゃん落とされちゃった。
ここらへん、チカちゃんのフルガードなら案外、防げたんじゃないかな、とも思えて、これはまあ、チカちゃんと照屋ちゃんの戦闘経験の差がもろに表れたのかな、って感じ。

照屋ちゃん、自主ベイルアウトしたけど、あれって、オサムとユーマと香取ちゃんが全員、落ちちゃってて、照屋ちゃんがあの場にとどまってたら、屋上に張り付けられている照屋ちゃんと、とどめをさせずに立ちすくむチカちゃんだけが取り残されてタイムアップになってたんかな。
でもまあ、点を獲れないチカちゃんが、実質的に敵をひとり減らしたわけで、そう考えればチカちゃんがんばった。
スパイダー作戦も、チカちゃんの「砲撃」による追い込みがあるからこそ活きるわけだしね。

一方、オサム+ユーマと香取ちゃんの戦いは、香取ちゃん圧倒的不利に思えたけれど、香取ちゃんが粘りをみせた。
あそこで戦闘意欲を失わない、まだ負けてない、と思えるメンタリティはかなりなものだよね。
そして、ワイヤーアクションの見事さは、出水が驚くほど。
やっぱり、戦闘員としては才能があるんだなあ、香取ちゃん。

しかし、香取ちゃんに斬られたオサムもただでは落とされなかった。
戦場にいられなくても仲間の力になれる、ということを示してみせた。
そして、とどめはユーマのムチ型スコーピオンだよ。
前回のランク戦では、二宮に届かなかったけれど、今回は見事に決まった。

これで、三雲隊7点、香取隊1点、柿崎隊1点でランク戦は終了。
点差をみれば大勝だけど、なんかギリギリだったな。
香取ちゃんの考え通りに、三雲隊4点、香取隊4点、柿崎隊1点になる可能性だって、ぎりぎりまで残されていたわけだし。
そう考えると、生存点2点てのは意外とでかいな。

前回のランク戦後の時点で、三雲隊19点、トップの二宮隊28点だから、その差9点。二位の影浦隊は26点で、その差7点。
他のランク戦次第だけど、今回の勝利でトップ3に食い込める可能性さえ出てきた。

オサムのスパイダー、ユーマのムチ型スパイダー、チカちゃんの鉛弾と使える新技が続々と出てきたけど、オサムとチカちゃんが以外にあっさりと落とされたり、やっぱりそういう戦闘経験の浅さは一朝一夕に埋まるもんではないということもよくわかった。
B級上位は戦闘経験豊富なつわものぞろいだから、そこで勝ち抜くのはやはり難しいだろう。
これはやっぱり、傭兵さんを加入させよう、という流れか……。