『ワールドトリガー』第146話 「玉狛第2・14」 感想

三雲隊、香取隊、柿崎隊の三つ巴戦が完全決着。
安堵の息を吐いた、って感じのユーマの幼い顔がなんともかわいい。
玉狛の白い悪魔から、玉狛の白チビに戻ったって感じかな。
ユーマ的にも、なんとか最後までもったか……、ってとこなんだろうね。
いや、香取ちゃんが落ちるのと、ユーマがトリオン切れでベイルアウトするのが同時だったらどうなるんだろうね。
三雲隊5点(柿崎さん+巴くん+香取隊3人)、香取隊1点(オサム)、柿崎隊2点(ユーマ+チカちゃん)になってたのか?

で、戻ってきたユーマの、オサムと片手でイェイ、チカちゃんと両手でイェイ、宇佐美ちゃんと肩組んでイェ~イ、がかわいすぎる~。
ユーマ、どんだけ自分のチームが好きだよ!
いやあ、ユーマが生きることを望む、ということを望んでいたレプリカにこの光景をみせてあげたい。
それにしても三雲隊がかわいすぎる。仲が良すぎる。
なんかもうころげまわるしかないじゃないですかっ。

そして、毎度楽しみなランク戦の振り返り。
香取隊と柿崎隊をご愁傷様する出水がかわええ。
そうだよね。あれと初見で当たるのは厳しすぎるよね。
柿崎隊とかちゃんと調べてたんだろうに。
まあ、香取ちゃんにとっては、チカちゃんの「砲撃」すら初見だったらしいので、あんまりご愁傷様な感じがしないが。

戦術で優位を取って最後まで倒しきる、が三雲隊の勝ちパターンか。
確かに、諏訪隊・荒船隊の時のそんな感じだったけど、あの時は三雲隊+諏訪隊VS荒船隊な構図で、今回は香取隊+柿崎隊VS三雲隊な感じになってて、この点では逆っちゃあ逆だな。

出水の「いいトリオンの使い方」というセリフに、風間さんの「いい諏訪の使い方」を思い出してしまった。
どうも、風間さんのせい(?)で「諏訪」と「キューブ」と「トリオン」がごっちゃになってる。

元々は木虎ちゃんのアドバイスだけど、ほんの数日であんなに使い物になるとか、オサムは本当にがんばったんだと思う。
でも、オサムの中では「やっぱり木虎はすごい……!」って木虎ちゃんの手柄っぽくなってて、そこんとこオサムらしいよなあ。
チカちゃんは「やっぱりオサムくんはすごい」と思ってるんじゃないかと思うんだけど。

ランク戦の結果はやっぱりボーダー内部で配信(?)されるのね。
「当然でしょう」という木虎ちゃんは、なんだかんだで三雲隊の評価が高いなあ。
それでもって、二宮さんの「ふん……」がなんかかわいい。
これは「あんな大口叩いたからにはこれくらいやって当然だろう」という意味と、私は受け取った。
あっ、後ろで「?」をだしてる辻ちゃんが、なんかめっちゃ美人。

これはあれだよね。ガロプラ戦に駆り出された他の連中も、きっとこの結果をみてるんだろうね。
風間さんと鋼さんに、自分の後輩たちのことを自慢しまくってる小南ちゃんの絵が思い浮かんだ。風間さんは「よくやっている」と褒め言葉を口にし、鋼さんはにこにこしながら「すごいですね」とうなずいてそう。
あと、諏訪さんあたりが「おいおい、あいつらどんだけだよ」とかぼやいてたら楽しい。

柿崎隊は、柿崎さんが愛されすぎている(爆)。
いや、みんな、本当に柿崎さんが好きで柿崎隊にいるんだなあ、と実感した。
柿崎さんの自己評価が低いのは、部下たちを高く評価しているゆえでもあるし、めっちゃ両想いなんだな。
まだ試行錯誤の途中だけど、きれいにはまったら化けるチームかもしれない。

チカちゃんが鉛弾+追尾弾を使ったことを、「もったいない」と評した出水と、「実戦で試せたから問題ないのです」と考える宇佐美ちゃん。
まあ、どっちの考え方もあるよね。
知られたら知られたで、相手が警戒してくれて慎重になってくれれば、チカちゃんが狙われにくくなるんじゃないかな、という気もするし。

気を付けててもひっかかるワイヤーの仕掛けは、「見えにくいワイヤー」か。
よく見ればわかるけど、よく見てて動きがスローになってくれれば、それはそれでおいしいとか、オサムはあらゆるところで、どんな事態になっても損しない戦い方に気を配っているんだなあ。

カゲさんのムチみたいなスコーピオンには「マンティス」という名前がついてたっ。
「モールクロー」とかもそうだけど、誰が命名してるんだろうね。
あれはスコーピオンを二本つなげてるのか。
スコーピオンは手元から離れた後はコントロール不能みたいな話があったような気がするので、スコーピオンを投げてるわけではないんだろうなと思ってたんだけど。
「二本つなげる」と表現されてたけど、「連結させてる」というよりは、「よりあわせてる」って感じなのかな? と思った。伸ばしすぎて細くもろくなるスコーピオンを、ねじりあわせることで強度を保つのかなって。
ネタがばれてる技だけど、マネするには難易度が高いって感じなのかしら。実質的にフルアタックでノーガードになるわけだから、使いどころが難しいのかもしれないね。

三雲隊は4位にジャンプアップした!
2位以内が現実味を帯びてきたな、って感じだけど、そのトップ2が実質A級の二宮隊と影浦隊なんだよなあ。
てか、いつも3位にいる生駒隊ってどんなチームなんだろ。

一方、香取ちゃんはボーダーやめるとまで言い出していた。
「そういう言葉がほしいんじゃない!」って、かまってちゃん全開だなあ。
それに、「もぎゃああ」ってどんな騒ぎ方よ。かわいすぎるだろ。
あと、私服がダサいのがいい(笑)。
隊服がずいぶんなスタイリッシュさなのでギャップがすごい。

華さんは、香取ちゃんに対する態度がやさしいよね。
「葉子はやりたいことをやったほうがいい」
華さんの香取ちゃんに対する考えは、小学生の頃から一貫しているんだなあ。
華さんは、自由でわがまま放題で、それを特に問題だとも思ってない香取ちゃんのことがうらやましいんじゃないかね。
自分は自由ではないし、感情のままに動くことができない性格だから、それをあたりまえのものとして振る舞っている香取ちゃんのことが。
自由きままに振る舞う香取ちゃんが自分のそばにいるために、壁を切って窓をつくったり、ボーダーに入ってくれたりする。
それは華さんにとって世界でたったひとつだけ、心の底から信じることができる愛情なのかもしれない。

三浦くんはなんとゆーか、いい人だなあ。
こんだけ好き放題やってる香取ちゃんを責めることなく、純粋に香取ちゃんのことを心配している様子がみてとれる。
香取ちゃんのことを「わがまま」の一言で片づけず、「きっと玉狛がうらやましいからだよ」と慮っていたり。

若村くんは香取ちゃんにかける言葉がみつからない、って感じがよい。
若村くんも香取ちゃんと同じく、迷いの中にあって、そんないら立ちを香取ちゃんにぶつけちゃったりもするけれど、それって「悔しい」って気持ちがあるからこそで、香取ちゃんはもっと強いはずだという期待とか、自分ももっと強くなりたいという欲求とか、そんなもんが悶々と積もり積もっちゃってるんだろうなあ。

香取隊って不器用ものの集まりなんだなあ、と思えてなんだか妙に愛おしく思えてきた。
あと、「葉子」のルビが華さんは「ようこ」なのに三浦くんと若村くんは「ヨーコ」なのが、なんとなく好き。
なんとなく、このチーム内の関係性みたいなものが出てる感じがする。

香取隊は迷っていた。
柿崎隊は隊長の柿崎さんだけが迷っていた(苦笑)。
でも、三雲隊は迷っていない。隊として求めるものがとてもはっきりしている。
それが三雲隊の最大の強みなのかもしれない。

迅さんはやっぱりヒュースを三雲隊にいれるつもりのようだ。
でも、オサムが忙しくなる、っていうセリフからして、自分がすべておぜん立てするのではなく、オサムにも何かしらやらせるつもり?

それにしても、出水ととっきーの解説は、めっちゃ安心感があったなあ。