『週刊少年ジャンプ』2017年17号 感想

『ONE PIECE』(第860話 ”10:00 開宴”)
ジンベエはすでにルフィを自分の「親分」と決めているんだなあ。

『ROBOT×LASERBEAM』(2nd round 朝のロボ)
初回の巻頭に出てきたのは結局、ロボくんだったのか。
お父さんだけ収穫して、その間、ロボくんはゴルフなのか、お手伝いしないのか。
野菜の目利きが壊滅的にダメで、食べごろじゃないものを採っちゃって野菜をムダにするから手を出すのを許してもらえない、とかいうネタを考えたんだが、本当にそうかもしれない。

それにしても、ちょっとしたことから息子の感情を読み取るお父さん、すごい。

『腹ペコのマリー』(ペコ5 波乱の初登校!!)
テレーズ様、服も脱げないし髪もほどけないのか。
ということは、あの姿がまるっとひとつのオブジェクト?

『ハイキュー!!』(第247話 2日目)
鵜養元監督、おからだの調子が悪いのか。
まあ、入院してたってことは持病があるっていうことなんだろうしね。
お歳のわりに体格ががっしりしてるし、バレーの指導もやってたから、もうすっかり元気なのかな、って思ってたんだけど。

「全国の1番と2番両方とも戦れる」っていう日向くんもたいがいだけど、「第1シードの井闥山が決勝まで来れば、だろ」という影山くんもたいがいだ。
自分たちが決勝までたどりつくことを疑ってないのに、井闥山が決勝にたどりつくことの方を疑うとか。

それにしても、荷物置きの段取りが重要とか、他のスポーツものではあんまりみない視点でおもしろいなあ。

『Dr.STONE』(Z=4 純白の貝殻)
自衛のために殺したライオンには敬意をはらうし、千空にも惜しみなく賛辞をおくるが、見知らぬおじさんは蔑視する。
そうか、獅子王くんはこういうキャラか。
粉々にされたおじさんが気の毒すぎる。あれ、どうみてもただのやつあたりだし。

純粋な若者だけを復活させる、とかいっても、どうやって純粋かを判別するんだろう。
それとも、若者はすべて純粋だ、とかいう理論だろうか。

叶うはずのない汚れなき世界への憧れが、もしかしたら叶うんじゃないのか? という状況になってるんだろうなあ。
そう考えると、「社会」というものは「枷」であると同時に「歯止め」であるんだなあ、と思う。
枷から解き放たれた霊長類最強か……そりゃあこわいよな。
ひとりでいろいろと背負っちゃってる千空が気の毒になってきた。
大樹はもうちょっとしっかりしろ!(笑)

『鬼滅の刃』(第55話 無限夢列車)
善逸の夢がねずこちゃんとキャッキャウフフで、伊之助の夢が探検隊! とやたら無邪気なのに、煉獄さんと炭治郎の夢がめっちゃ重い……。
この落差は一体なんなの?
それぞれが、もっとも失いたくないもの、の夢をみているとしたら、伊之助には失いたくない存在、というものがないんだろうか。
それにしても、善逸の夢の中のねずこちゃん、きらっきらしててめっちゃかわええ。

煉獄さんもやたらはきはきして明るくみえるけど、かなりシビアなもの背負ってるよなあ。
熱心に自分たちを育ててくれていた父親が、無気力になり、怠惰な日々を過ごし、息子の出世の報告に投げやりな態度しかみせてくれないとか、本当につらいだろうなあ。
そんな中でも、事態をごまかすこともせず、弟に対して正直に真摯に話をして、そのうえで「頑張ろう!」と言えるってのはすごいことだよなあ。

炭治郎がみる、家族の夢がせつない。
やさしいお母さんと、なついてくれる弟妹たち。
こんな幸せな生活が、数年前までは炭治郎にとってのあたりまえだったんだなあ、と思うと、今、炭治郎が泣き暮らしてないことが不思議にも思える。
ねずこちゃんを守ることに必死で、泣くことすらできていないんだろうか。

鬼に操られている人たちは、鬼がみせてくれる幸せな夢の中毒になっている人たちなのかな。
夢の中とはいえ幸せな時間を取り戻せるのなら、それにすがってしまう人たちがでてくるのも当然だろうな。
炭治郎は鬼のにおいをかぎつけるけど、この人たちは「人間」だから気づかれない……なるほど、よくできてる。

『火ノ丸相撲』(第138番 活動限界…!!)
セコンドがタオルを投げ入れれば試合終了、的なものが相撲にもあるんだろうか。
あったとしても、潮くんはそれを投げ入れられるんだろうか。

『左門くんはサモナー』(第74話 左門くんはまだ)
六柱総出で左門くんをかわいがってたんだなあ。
でも、ルキ様がいないな。ひきこもりだからしかたないか。

ネビロス閣下は、左門くんのあまりもの執念におそれをなして、左門くんから逃げた、とも受け取れる過去編。
かわいさあまって憎さ百倍、というよりは、かわいさあまって後悔百倍、という感じ。
ネビロス閣下はまじめすぎるというか、いろいろと抱え込みすぎなんだよね。
アガっちだったらのらりくらりと左門くんから適度に距離をおく、ということができたんだろうが、ネビロス閣下にはそれができなかった。
とことんまで左門くんにつきあうこともできないし、放置することもできないし、そんな中途半端さに自己嫌悪がつのる……というどうにもならん状況。
ネビロス閣下……おもった以上に不憫な方だった……。

それにしても本当に、左門くんのアンリちゃんに対する思い入れは異常だよね。
この思い入れの深さを、理解も納得もできないから、ネビロス閣下は困り果ててるんだろう。
そしておそらくは、アンリちゃんでさえ困り果てている。

左門くんのあの執念の源泉はなんなんだろうなあ。