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『ワールドトリガー』第194話「三雲修・18」+第195話「雨取千佳・9」 感想(金の雛鳥が殻を破る時)

二宮隊に攻撃を仕掛けるユーマ。 しかし、さすがに単騎で攻め込んでも、その場から動くことすらしない。 オサムが攻撃に加わってもやっぱり同じ。 動かないのはチカちゃんの狙撃を警戒してるからか。 二宮さんはまだ、チカちゃんが人を撃てるのか撃てないのかを気にしてる。 対処法が変わってくるから、ってのは当然あるだろうけど、それ以外のこだわりもあるような気がする。 チカちゃんが鳩原ちゃんと同じなのか、ということに。 「三雲じゃ到底、うちの脅威にはならないな」という二宮さんの台詞に、「つまんないウソつくね」と応じるユーマ。 久しぶりに出たな、この台詞。 なんかちょっとこの時のユーマがうれしそうにみえた。 オサムを評価してもらえてうれしいのかな。 ユーマが投げたスコーピオンを犬飼がグラスホッパーではじいて、辻ちゃんが弧月ではじいて、二宮さんがシールドで受け止めたの、なんかおもしろかった。 3人が互いに目を合わせず、声も出さずに、ああいうことをするのが、なんかおもしろい。 二宮隊は戦闘中は必要最低限しかしゃべらない印象あるよね。 そして、生駒隊は戦闘中も普段も口数多いイメージ。 ここでチカちゃんの鉛弾狙撃か。 犬飼が左腕犠牲にして二宮さん守ったけど。 まあ、犬飼の左腕すでに半分ちぎれてたから、さらに短くなっただけでたいしたダメージじゃないな。 二宮さんが犬飼と辻ちゃんをチカちゃん対応に向かわせて、自分はオサムとユーマをひとりで相手取る。 オサムが狙っていた、二宮さんひとりにふたりで対応する、という形がついにできたが、あれって、チカちゃん+ヒュースが理想形じゃなかったっけ。 まさかオサム+ユーマでこの形になるとはな。 と思ったら、辻ちゃんが引き返してきて、オサムを狙ってきたよ。 二宮さん、オサムの策に乗ったふりしてただけか。 で、チカちゃんが、ついに鉛弾を使わず狙撃した! 「……千佳! 鉛弾で身を守れ!」とオサムは指示を出した。 オサムはチカちゃんに対して、人を撃て、と指示することができなかった。 でも、この指示を受けた時のチカちゃんの表情をみるに、この言葉でチカちゃんは人を撃つことを決意したんだんだと思う。 オサムはどこまでもチカちゃんを守ろうとする。 だからこそ、チカちゃんはオサムを守るために、自分の中にある枷を引きちぎったんだろう。 狙撃によって割れる窓ガラスが、チカちゃんがみず...

『アンデッドアンラック』(No.013 Revenge) 感想

ゾンビものは数多いけど、主人公側がゾンビを手ごまにする展開はなかなかみない。 しかも、ゾンビ側が自発的に動いてるし。 アンディの花嫁さん、ゾンビ化する前の姿がかっこいいな。 そして、ゾンビ化しても、夢を忘れず、子供たちのことも守ろうとしていて、みずから爆弾になってつっこんでいく。 抱き着かれて、「わかった…」って言って、普段、絶対にはずさない手袋をはずしてるとこがよいよね。 これだけで、不運ちゃんの覚悟のほどがわかる。 アンディは死なないってわかってるから、これまで能力使いまくりだったけど、ゾンビとはいえ、子供たちに慕われている先生を特攻させるために能力を使う覚悟は重い。 不運ちゃんの能力は、相手に好意を抱いてるほど強くなる、って設定、こうみるとむごいな。 これを逆手にとって、好きな人ほど強力な"爆弾"にしてしまうってのは、それをあらためて不運ちゃんに思い知らせるってことだからね。 つっこんでいく先生をみて、泣く不運ちゃんと、「流石…俺の花嫁だ」と笑うアンディ。 ふたりとも、花嫁さんの覚悟を受け入れている。 だけど、そこで笑えるほど不運ちゃんは割り切れてないし、そこで泣くにはアンディは修羅場を経験しすぎているんだろうと思う。

『週刊少年ジャンプ』2020年20号 感想

『ONE PIECE』 (第977話 "宴はやめだ!!!") おっ、ローラとシフォンが再会してるっ! ジンベエに抱き着くルフィがめっちゃかわええ。 一味もみんな歓迎ムードで、久々に全員そろって楽しそうだな。 トラファルガー・ローがなんだかんだでみんなをまとめてるのおもしろい。 まあ、ルフィはカリスマになれても作戦立案は無理だし、ルフィと同盟を結んでいる(=立場的にはルフィと同等)、かつ、ちゃんと全体像を把握していて作戦を立てられるローの発言力が高まるのも当然か。 「お前らがどんな作戦を立てようとも、正面から乗り込むであろうバカが、約2名現れる!!」って断言してるあたり、本当によくわかってらっしゃる。 「よくもキラーさんを明るい人にしてくれたな!!」って台詞が、笑うべきなのか泣くべきなのか……。 あの状態を「明るい人になった」で片づけてくれるあたり、キッドのとこの結束力の高さがうかがえる。 そのうえで「こっちは明るい海賊団になったらぁ!!!」って、キラーだけが浮かないように、みんな同じ笑い方してるのが、また笑うとこなのか泣くとこなのか困る。 とりあえず、キッドが立ち直ってよかった。 この人、部下たちがいないとしょんぼりしちゃうタイプなのかも。 『鬼滅の刃』 (第202話 帰ろう) 土壇場でねずこちゃん乱入。 どれだけ傷つけられても、お兄ちゃんに抱き着いて離れない姿が痛々しい。 続いて、善逸も泣きながら抱き着くし、伊之助は泣きながらボカボカ殴るし……なんかもう痛々しい、しか言えない。 伊之助が名前を一回も間違えてないし。 そこにフラフラ現れるカナヲちゃん。 カナヲちゃん、もうちょっと軽傷かと思ってたんだが……炭治郎が助けた時点で結構やられてたんだな。 鬼が憎くて憎くてたまらないしのぶさんが珠世様のことを「あの人」って呼ぶのね。 最初のうちは怒ってたっぽかったけど、珠世様の研究をみて、彼女がどれだけ鬼を滅ぼしたいと願っているのかを悟ったのかもしれない。 しのぶさんがカナヲちゃんに託したのは、しのぶさんがつくった人間化薬なんだろうか。 炭治郎が無惨様の能力をそのまま受け継いでいるとしたら、珠世様の薬はすでに解毒できる状態になっている可能性があるから、しのぶさんがつくったものの方が効く可能性はあるのか。 残された片目をつぶしてでも炭治郎を救おうとしたカナヲ...

『呪術廻戦』(第103話 渋谷事変・21) 感想(長男はやっぱり強い)

表紙は九相図三兄弟がだんご三兄弟……ちょくちょくなつかしネタをぶっこんでくる芥見先生……。 壊相はこうやって簡略化するとわりと普通にみえるな。あの格好がインパクトありすぎたんだな、多分。 虎杖は近接特化型なイメージだけど、脹相兄ちゃんは近接も中距離も強いタイプか。 こういう飛び道具持ち相手の時こそ、伏黒のフォローが欲しいよな。 あえてジャンプして狙いどころをつくって誘う虎杖は、あいかわらず自分のダメージ度外視だよね。 てか、あの姿勢から即座にエビぞりで攻撃を避けて、すぐさまつっこんでくる虎杖の身体能力がすごすぎる。 それに、ちゃんと、連発できない技だという目算をつけてる。 賭けではあるけれど、勝算はあると思ってるからやってるんだよね。 まあ、脹相兄ちゃんも、攻撃を避けられた後の手を持ってるから、あえて誘いにのったようにもみえるわけで、フィジカルだけじゃなく、駆け引きがしっかりしてるとこがこのマンガのバトルのおもしろいとこだよね。 足の甲をザクザクやられてるの、読んでるだけで痛すぎるんだけど、そのザクザクされてる足で攻撃し返すの、あまりにも虎杖っぽくって痛すぎる。 ちょっとは自分の痛覚に従ってやれ! 今回、虎杖と脹相兄ちゃんのバトルだけで終わった。 かっこいいけど痛々しい。 そして復活したメカ丸……今まで何やってたんだ……。

『アンデッドアンラック』(No.012 SPOIL) 感想

いきなりゾンビちゃんと結婚式するとか言い出すアンディを「あはは、いいよ!! いってあげて!」って笑って送り出しちゃう不運ちゃん。 正妻の余裕か!

『週刊少年ジャンプ』2020年19号 感想

『ONE PIECE』 (第976話 "お控えなすって!!!") 錦えもんが本気で間違えたことを察してる赤鞘の連中。 さすがによくわかってる。 なのに、あれだけ頭のいい傳ジローがなぜそれに気づかないのか……。 助けてもらいたいと心の底から願いながら助けなくていい、と命じるモモの助。 おでんのようになれなくても、別の形でしっかり君主としての振る舞いをみせているよな。 元七武海が加入なんだから、そりゃあトラファルガー・ローだって「ウソだろ」ってなる。 『鬼滅の刃』 (第201話 鬼の王) 無惨様、あてつけで炭治郎を鬼にしてやった! ならまだわかるけど、想いを受け継ぐことの美しさに目覚めて炭治郎に鬼の王の座を託す、ってどういうことだよ! いや、何、感動して震えて、満足して逝ってるんだよ! 迷惑すぎるだろ! でも、これが無惨様だよな……ってなるのほんとひどい。 無惨様は鬼殺隊の人々がなぜ「異常者」になってしまったのかを理解できなかった。 理解できないままで、想いを受け継ぐことによって滅びを免れる、ということだけ受け入れてしまった。 その結果がこれだよ! 正直、炭治郎が鬼化する展開は予想してたけど、無惨様がこんな理由で動くとは思わなかった。 どこまでも斜め上に突き抜ける人だな。 こんなの、ご都合主義展開とも受け取れるんだけど、すんなり受け入れられるのは、無惨様ってそういうことする、って納得できちゃうからだよね。 どんだけみっともなくてもわけわからなくても、どの言動も常に、そして最高に、無惨様らしい。 そう考えて、無惨様というキャラ造形のすばらしさに感嘆する。 無惨様は許さないけどな! 突然の事態に、隠たちもわけわかんなくて呆けてるのに、すぐに事態を悟って動いて指示を飛ばすあたり、義勇さんはさすが"柱"だな。 判断がはやい! 「人を殺す前に炭治郎を殺せ!!」 「頼む、このまま、炭治郎のまま死んでくれ…!!」 義勇さんの言葉が重い。 炭治郎を殺したくないけど、"柱"として、「鬼」になった炭治郎に情けをかけるわけにはいかない。 今はまだ炭治郎として逝けるけれど、人を殺してしまったら、「人間」には戻れない。 なによりも、心やさしい炭治郎にそんなことをさせるわけにはいかない。 それにしても、無惨様が1000年生きて克服できなか...

『呪術廻戦』(第102話 渋谷事変・20) 感想(囮と生け贄)

センターカラー表紙は冥冥さん。 お美しいです。 さて、脹相兄ちゃんに弟の最期の言葉を尋ねられた虎杖。 だけど、「弟」ってのが誰かわからない……そりゃそうか。似てないからわかんないよね。 ここで「泣いてたよ」って正直に言っちゃうのが虎杖だよなあ。 駆け引きもなんもなく、率直に、彼らの最期を伝えるところが。 「これがオマエ達のお兄ちゃんだ!!!」はちょっとびっくりした。 そうか、自分のこと「お兄ちゃん」て言うのか。 壊相と血塗に対して、「お兄ちゃんがなんとかしてやる」という絵が浮かんで、うわぁぁぁぁ、ってなった。 一方、バトル中の冥冥さん。 めっちゃ楽しそうだな。この人もバトルジャンキー系の人なんだな。 バトルよりお金の方が好きだろうけど。 前回、でっかい石がいきなり現れて、なんなんだろうと思ってたら、墓石なのか。 棺桶に敵を詰めて、墓石のっけて埋葬して、3カウント以内に脱出できなかったら病にかかるって……、病にかかって死んでから棺桶入りじゃないの? って思うわけだが、呪いなんだからしょうがない。 それにしても、憂憂くんが死ぬの覚悟で囮にするって、冥冥さんこわいな。 それ以前に、それをうっとり受け入れる憂憂くんのがこわいけど。 そうか、憂憂くんも簡易領域の使い手か。 もっとも簡単に能力を底上げする方法は、命を"縛り"に使うこと、か。 それはわかるんだけど、捧げるのは自分の命じゃなくてもいいの? 烏を身代わりに特攻させて、自分はノーダメージのまま攻撃量をあげるってエグいな。 「神風」と書いて「バードストライク」っていうセンスもすごい。 鳥さんの体当たりは、飛行機をも落とすらしいからな。 「神風」を防ぐことができた人間は五条悟を除いて存在しないって、五条先生と冥冥さん、戦ったことがあるのか。 なんでそんな事態になったんだろう。 五条先生が「お金払うから技みせて」って頼んだとか? 偽夏油、「やるじゃないか、最近の術師にしては」ということは、わりと昔の術師? 肉体を何度も乗り換えているのなら、何年でも生きられそうだけど。 現在、虎杖VS脹相兄ちゃん、冥冥さんVS偽夏油が進行中。 伏黒VS伏黒パパが勃発している可能性あり。 七海さんは……真人とぶつかるのかなあ。

『アンデッドアンラック』(No.011 Longing) 感想

アンディ、ようやく服着るようになったと思ったら、表紙でやっぱり股間になにか張り付いてるんですが……。 ゾンビたちが人間に戻れる可能性があるかを確認して、戻れないとわかったら躊躇なく殺しまくるアンディ。 覚悟がきまりすぎててこわい。 「ガキ!! シートベルト!!」「あい!!」「口閉じろ!! 舌噛むぞ!!」「あい!!」ってやり取りに、不運ちゃん、アンディに慣れすぎだろ、って思った。 確認もせずアンディの指示に従った方がいいと学習している。

『週刊少年ジャンプ』2020年18号 感想

『鬼滅の刃』 (第200話 勝利の代償) 無惨様が散り、抱き合い泣き合う剣士たちと隠たち。 けれど、けが人が大量にいる今、まだ喜びにひたる時間はない。 明らかに弱っている岩柱さんが、なんかちょっと若くみえる。 というか、これまでが年より上にみえていて、これが年相応なのかな。 岩柱さんは、自分が頼りないから子供たちが言いつけを守らず逃げてしまった、と思っていたけど、子供たちは子供たちなりに自分たちの先生を守ろうと動いた結果、ああいうことになってしまったのか。 いつも涙を流していた岩柱さんが、穏やかに涙を流しながら逝ってしまった。 岩柱さんは痣のこともあったし、脚をぶったぎられていたから、助かるとは思ってなかったけど……やっぱりつらいな……。 他のみんなには隠たちがついているのに、蛇柱さんと恋柱さんのそばには誰もいない。 蛇柱さんが追い払っちゃったのか、皆が気を利かせたのか……。 恋柱さんの上半身に、蛇柱さんの羽織がかぶせられているけど、あの下はひどいことになってるんだろうな。 蛇柱さんと恋柱さんの食事風景が出てて、蛇柱さんがめっちゃにこにこ笑ってて、この人、こんな笑い方できる人だったんだ、って思った。 あと、恋柱さんを中心に談笑しているのが、煉獄さんとしのぶさんと時透くんで、よく考えたらみんな死んでるじゃんか! ってなった。 ここで、恋柱さんの方からプロポーズとはな……。 「だって伊黒さん、すごく優しい目で私のこと見ててくれるんだもん」のコマで、目がつぶれてる蛇柱さんがアップになってるのめっちゃキツイ。 蛇柱さん、もう優しい目で恋柱さんのことを見ることができない。 でも、その傷の奥で、蛇柱さんがすごく優しい目で微笑んでるんだろうなってのはわかる。 今世で想いを告げる気はまったくなかった蛇柱さんだけど、恋柱さんの想いに応えないわけはなかったんだな……。 一方、風柱さんはあの世とこの世の境で母と遭遇。 「俺があんまり早く言ったら玄弥が悲しむだろうし」「お袋背負って地獄を歩くよ」って台詞のとこのコマの風柱さんが表情も言葉遣いもめっちゃ穏やかで、この人、元々はこういう人なんだろうな、って思った。 いろいろありすぎて、あんなすさんだ感じになっちゃったけど。 で、まさかの不死川父が妨害に入るとわっ。 これはびっくりな展開。 いや、みようによっては、息子を現世に突き返したかった父の...

『呪術廻戦』(第101話 渋谷事変・19) 感想(血を穿つ者)

伊地知さん、死んでなかった! 良かった! 渋谷駅には行かずこの場で救援を待て、と七海さんに言われたけど、戦いに参加したい野薔薇ちゃん。 でも、足手まといだとばっさり断られる。 野薔薇ちゃん、言う前にちょっと沈黙してたのは、同行を断られると察していたからだろうな。 七海さんに一級との格の違いを見せつけられ、自分はまだまだ弱いと自覚して、でも、黙って引き下がることもできなかった。 つらいな……。 冥冥さんが偽夏油と線路上で会敵。 すぐに夏油が偽物と察する冥冥さんすごい。 領域展開で、コマが棺桶になる描き方がちょっとおもしろい。 しかし、領域展開がああもあっさり粉砕されるとわっ。 領域展開どうしがぶつかったらただの力勝負になるらしいけど、冥冥さんも領域展開できるのかな。 冥冥さん、フィジカルだけじゃないんだな……やっぱり。 あと、憂憂くんがあの年にして、いろいろできあがりすぎてて笑う。 一方、虎杖は渋谷駅構内に到着。 案内板からして半蔵門線ホームと東横線兼副都心線ホームをつないでる地下4階あたりだと思うんだけど。 ここでは脹相兄ちゃんがお出迎えか。 脹相兄ちゃんは加茂家の系統の技をそのまま使えるんだな。 加茂がみたらめっちゃ怒りそう。 虎杖の「痛みは来ると分かっていれば我慢できるが」っての、ほんと痛い。 虎杖はいつもそんな感じだけど、いやもうそれどうなのよ、って思う。 でも、伏黒も野薔薇ちゃんもそんな感じなので、止める人がいない……。 「弟は最期に何か言い遺したか?」 そうか……脹相兄ちゃんはそれが知りたいのか……。 九相図兄弟は静かに眠っていたのに、たたき起こされたわけで、為したいことがあって受肉したわけじゃない。 弟たちの件がなければ、脹相兄ちゃんには積極的に戦う理由がないんだよね。 逆を言えば、弟の件があるから、一歩もひけなくなってる。 血を武器に戦う彼は、血のつながる者にしか寄る辺がないのだなあ、と思うと泣けるんだが、血のつながる者たちに縛られてる状態の加茂よりはちょっとはマシ……なのか? 虎杖は穢相を殺したくなかった。 でも、殺さないわけにもいかなかった。 これはまた虎杖のメンタルにくる戦いになりそうできついなあ。