『週刊少年ジャンプ』2009年46号 感想

『ONE PIECE』(第560話 “インペルダウンの囚人達”)
エースの手錠の鍵をしっかり手に入れていたハンコック。
ルフィとの再会を信じて、その時に役に立てるよう行動していたんだなあ、と思うとそのけなげさに泣けるっ。
それにしても、「力強く抱きしめられる」=「結婚」って……。
ハンコックにとってそれくらいのインパクトがあったのは確かだろうけど。

くまが「死んだ」というドフラミンゴの言葉は「その記憶と意識はなくなっている」という意味だったらしい。
そうでもなけりゃ、イワさんの顔を忘れるなんてことできるわけないよなあ(苦笑)。
くまが麦わら一味を逃がしたのは、自分は責任を問われるようなことにはならない(=そのような状態にはない)、ということがわかってたからなのかもしれない。
すると、くまはくまなりに、ルフィに何らかの望みを託したのかもしれないなあ。

そして、ルフィの前にたちはだかるミホーク。
ミホークはルフィを討ち取りたいわけじゃなくって、ルフィの持つ「運命」を確かめたいらしい。
ミホークがルフィにやられちゃいろいろとだいなし(苦笑)なんで、ここはなんらかの横槍が入るんだろうとは思うけど……できればゾロに来て欲しいよなあ。

『銀魂』(第二百八十訓 料理は根性)
ダイエット話以来の女の子祭り。
てゆーか、このマンガに料理上手設定の女性キャラなんているのか?
あっ、おたまちゃんがいるか(口から吐き出すのはアレだが)。

『べるぜバブ』(バブ32 花火とケンカは石矢魔名物)
葵ちゃんのツンデレのテンプレっぷりがステキすぎるんだけど、男鹿は萌えをさっぱり理解できない男だった。
古市だったらきっとわかってくれたのにっ(笑)。

『家庭教師ヒットマンREBORN!』(標的261 手錠)
今回のカラー表紙は和風バージョンとイタリア風バージョン。
雲雀は着流しが似合うなあ。

終わってみれば実にあっさりデイジーを倒しちゃった雲雀。
なんだかんだで、雲雀はだいたい楽勝することになっているっぽい(苦笑)。
ところで雲雀が大事にしてる並中が壊れちゃってるんだけど……。
それと、スクアーロを助けてあげてっ!

白蘭の特殊能力は別次元の自分とコンタクトをとることだけど、それはあんまりお手軽に使える能力じゃないらしいし、この「儀式」をやってる間は無防備になってしまうっぽい。
初めて白蘭の弱点らしきものがでてきたわけだけど、真六弔花がいるかぎりは完全に無防備になるってことはないだろうしなあ。

『ぬらりひょんの孫』(第七十八幕 闇にのまれる都)
やっぱり清継くんは妖怪に徹底的にスルーされる設定なんだねえ。ある意味、一番、安全なポジション(苦笑)。
その反対に、なぜか妖怪に誘拐されやすいカナちゃん。
今回はゆらちゃんとつららの共闘で助かったけど。
つららちゃんはリクオ様と離れちゃっても、ちゃんとご主人のために行動していたんだなあ。

『めだかボックス』(第22箱 「君達はどう思いました?」)
大怪我で大変なことになってるかと思いきや、スペシャルな椅子(?)でむにむにしている雲仙が、なぜかかわいく見えるマジック。

それにしても「十三組の十三人」は『戯言遣いシリーズ』の「十三階段」をダイレクトに思い出す設定だなあ。
献体名とかもうおもいっきしそうだし。
ふんわり西尾維新テイストが入ってる学園コメディが、どっぷり西尾維新な感じになってきちゃったよ。

『バクマン。』(57ページ フリワケと引き分け)
編集部のみんなから「凄い才能」と認められながらも「何かが足りない」と思われている亜城木夢叶。
てゆーかこの場合、シュージン限定なのかな?
そんなシュージンを「主人公に自己投影しない」と分析していた新妻エイジ。
「自己投影をしない」というのは、「マンガを介して伝えたいメッセージがない」という解釈もできるかなあ。「自分の思想を押し付けない」とも言えるけど。
サイコーと新妻エイジは、そんなシュージンの作風が好きなんだよね。

審査会の様子がおもしろい。
新妻エイジのいろんな要求をうまいことかわす編集長の敏腕っぷりがかなりステキだ。
てゆーか、新妻エイジってホントにものおじしない人だよなあ。単なる世間知らずとみることもできるが。

そして、ついに大学デビューしたサイコー&シュージンがみたものは、あの石沢だった……。
いや、一応、覚えてるけど、再登場はいらなかったかなあ(苦笑)。
石沢の言う「亜城木夢叶との交流」ってのは「シュージンとの喧嘩」のことかな?

『黒子のバスケ』
(第41Q お茶です)
バスケを心から楽しんでいた中2の頃の青峰。
けれど青峰の強すぎる力は、対戦相手から闘争心を失わせるほどのものになってしまい、それが青峰からバスケに対する情熱を奪ってしまった。
昔の青峰は今とだいぶ違うけど、黒子くんの方は今とちっとも変わってないなあ。
「理想」とか「きれいごと」をはっきり口にして、そこに向かって真っ正直にがんばっている。
そんな黒子くんの存在に支えられていた青峰だったけど、周囲との差はひらくばかりで、「オレに勝てるのはオレだけだ」という思いから抜け出せなくなってしまった。
実際、現実もそれを肯定しているんだから、誰もそれを否定できない。
桃井マネージャはそんな青峰の考えを否定してくれる可能性を持つ者として、黒子くんに期待しているんだろうなあ。

そう考えると、緑間は「自分自身と闘う」という思考によって、青峰と同じところにはまりこむのを回避している、とみることもできる。
黄瀬には、自分は「キセキの世代」の中では一番の下っぱ、という気持ちがあるから、そんな方向には行かないよなあ。

対等に闘える相手を待ち焦がれる青峰の姿は、初登場時の火神を思い出させる。
黒子くんも火神と青峰をだぶらせているからこそ、正邦戦で暴走した火神に対してあれほどの激怒っぷりをみせたのかもしれない。
きみまでボクを見捨てて、自分だけの世界にひきこもってしまうんですか?
そんなことを黒子くんは言いたかったのかもなあ、とか妄想してしまった。

黒子くんの中で青峰は、名前を呼ばれたら拳をだしてコツンを待つ、というのが習慣化していたくらいの存在。
しかし、差し出した拳はむなしく宙にとどまるだけになってしまった。
そして今、黒子の拳を受け止めてくれるのは火神。
新しい「光」をともなって、黒子くんはかつての「光」に立ち向かう。
いや~、盛り上げるなあ、藤巻先生。

「光」というキーワードから連想するに、火神は「太陽」で青峰は「サーチライト」なんだな。
青峰は強い光を放って求めるものを懸命に探してるけど、その光が強烈過ぎてどんな光もかすんで見えるばかり。
でも、青峰だって元々は、黒子くんの気持ちをぽかぽかあっためてくれる「太陽」だったんだよ。
だから黒子くんはどうしても、青峰に「やっぱバスケおもしれーわ」と言わせたいんだと思う。
火神は強欲だけど、黒子くんはそれ以上に強欲。自分がイヤだと思う状況すべてを覆したいと思っている。
そこが黒子くんのステキなところだよねっ!

それにしても火神は意外と簡単に立ち直ったね。
黒子くんの話をきいて、かつての自分と同じところにはまりこんでる青峰の気持ちを知り、自分と同じ失敗をしている青峰を否定しないと、今の自分を肯定できないとでも思ったのかな?

ところで、「へそでコーヒーわくぜ」とゆーのはマジボケなの? 火神なりに黒子くんをなごませようととばしたジョークなの?