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『ワールドトリガー』26巻 箇条書き感想

出遅れ過ぎだけど書く! ・表紙は北添4番隊のみんな。海くんをおぶってるゾエさんの安定感が頼もしすぎる! 穏やかだけどハイレベルにまとまってるいいチームだよね ・カバー折り返しの著者コメントを読んで、おもわずネコさんたちの耳を指で隠してみた ・諏訪7番隊は「こうげきA+」で「ぼうぎょB」なツッコミ型らしい。でも「かしこさB+」はないだろ、もっとあるだろ、って思ったら「アイデアS」だった。かしこさとアイデアは別カウントか ・諏訪さんがどんぶり勘定なのはわかるけど、きっちり稼ぎを出して仕事を終わらせる人でもあると思ってる ・隠岐のホクロにはストレス吸収能力があるのか…… ・香取ちゃん、墓地に送られてもイケメンを生贄に捧げれば復活できる。この設定でゲームを作って欲しい ・若村11番隊、全体的にパラメータが低めなんだけど「カナダS」ってなんですか? ・冷や汗はオサムから若村に継承されたらしい ・若村11番隊の中で地味にわりくってる感がある半崎。いつも荒船隊の中で年上に囲まれてのびのびというかダルダルできてるのになあ ・水上9番隊は「ごはんS」。今ちゃんの料理があるから間違いない! ・荒船は隊員エンジョイ勢か。なるほど。オサムと香取ちゃんはエンジョイしてるつもりはないけど、なんだかんだでよっかかってる勢かな? ・「火」属性の女・照屋ちゃん。柿崎さんは「木」属性かな、って勝手に思ってる……けど、それだと燃やされちゃうな ・戦闘シミュのスキル表が細かすぎて、これと本編のあちこちでちょこちょこ出てくる各キャラのパラメータをあわせたら本気でゲームがつくれそうだな、って思ってる ・アニメキャストさんからの質問、いつも思うんだけど、内容がガチなワートリファンのそれだよね。特にユーマ役の村中さんは鋭いよね ・27巻の表紙は二宮8番隊あたりかな

『アンデッドアンラック』(No.163 凶運ノ道) 感想(最凶の道の先にある最強)

シェンに断りもなく「ファン あなたを倒すのは私の師匠 シェンさんです!」って宣言しちゃった風子ちゃん。 シェン、わけわからんうちに巻き込まれててかわいそう、って思ったんだけど、シェンの方が先に大会で優勝するって言い出してたんだから、シェンの意志を無視してるわけでもないのか? それにしても前回から「面白い」ばっかり言ってるファンがおもしろいな! 予選を終えて控えに戻るユニオンのみんな。 ドリンクのストローをくわえてるみんながかわいいな。 友才さんはお酒とドリンクを一緒に飲んでるんだろうか? ストローでビリー様のほっぺをつつくニコがかわいい。 てか、ニコまでなんでチャイナ風コスチュームになってるの? ファンサービス? 風子ちゃんがループの話をするも、まったく信じてくれないシェンとメイちゃん。 そうだよね、それが普通の反応だよね。 そして、ビリー様もいまだに半信半疑らしい。 「キミが面白いからついてきてる感じ」言われて「でへへ」ってなる風子ちゃんかわいいな。 風子ちゃんと話してる時にちょっとかがむビリー様もかわいい。 みえないけどボイドさんもきっとかがんでる。 優勝賞品は薬らしい。 そして、シェンはすでにムイちゃんと出会ってる。 これはやっぱりムイちゃんか、ムイちゃんの弟くんが病に罹ってるってことかな。 嘘が下手なシェンがかわいい! シェンは嘘がうまいタイプだと思ってたんだけど、今回のループでは嘘とか駆け引きとかが必要のない育ち方をしてるからかもね。 前回のシェンの子供時代は大人相手に立ち回らなくちゃいけなくて苦労してたんだろう、とか妄想している。 シェンに握手を求められ、包帯を解いてそれに応えた風子ちゃん。 ボイドさん、ビリー様、ニコは困惑してる感じなのに、友才さんはおもしろがってる感じだな。 さっそく派手に看板が落ちてきたけど、正直、その程度で済むんだ、って思ってしまった。 もしかしてその後のとんでもないトーナメント表も「不運」の一部なんだろうか。 シェンがビュティみたいになってるのも「不運」だったりして。 シェンって「沈」って書くんだな。 「大丈夫 頑張って」のとこの風子ちゃんの目が怖いんですけど! てか、もしかして今週の海苔はここですか? 「不運」付きでユニオンの皆と総当たりとは、風子ちゃんスパルタが過ぎる。 だがこれも、シェンは楽しく乗り越えてくれると信じてるか...

『週刊少年ジャンプ』2023年29号 感想

『アスミカケル』 (Round1 MMA) 川田先生の新連載。 あいかわらず絵がうまいなあ。 あと、川田先生、メガネ女子が好きなのかな、って思った。 相撲はそこそこ観てきたんだけど、格闘技はまったくわからないので、ほえ~っ、って感じで読んでたんだけど、それでも楽しめたので、やっぱり川田先生、マンガがうまいよなあ。 そういえば、「國崎の娘」ってもしかしてチヒロのお嬢さんのことかな。 とすると、『火ノ丸相撲』同じ世界線で10年以上後の時代ってことになりそうだけど。 『呪術廻戦』 (第226話 人外魔境新宿決戦・4) 別記事(強者の領域)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS123 一発) なるほど、ヘースケのロストバゲージは仕組まれたことだったか。 ヘースケが豹のスーツケースを自分のと勘違いしたところをみると、豹の荷物を盗んでおびきだそうとして、うっかりヘースケのをとっちゃった感じか? 豹が言う「バケモンみてぇな天才たち」の先頭にいるのが篁さんなの、めっちゃわかる。 単純に年齢順なのかもしれないけど、バケモノ度で言えば、このマンガでトップだろう、篁さん。 『逃げ上手の若君』 (第114話 インターミッション1336・終) 別記事になりました。 『アンデッドアンラック』 (No.163 凶運ノ道) 別記事(最凶の道の先にある最強)になりました。 『人造人間100』 (第26話 違和感) 絢子さんの偽物がいる説が出てきた。 あしび君のことを心配してくれてた絢子さんが裏切ってたとかちょっと悲しいって思ってたから、ホッとしたところある。 本物か偽物か区別つかないからみつけたら即攻撃しろ、というのは、半々の確率というのはリスクとしてでかすぎる、という意味では理解できるんだけど、あしび君がそれを呑めるわけないだろ、という意味で愚策と感じる。 No.100は喜んで実践するだろうけど。 しかし、擬態できる人造人間ってなんなんだろうね。 博士の開発コンセプトがわからん、って思ったんだけど、愛する人をよみがえらせたい一心で開発にのめりこんでいたのなら、擬態こそが真っ先に搭載すべき機能かもしれない。

『呪術廻戦』(第226話 人外魔境新宿決戦・4) 感想(強者の領域)

流血しても反転術式であっさり治す五条先生。 簡単そうにやってるけど、かなり大変なことやってない? 「術式の性能では僕の方が圧倒的に上だ」ってのはどういうことなんだろう。 呪力ではなく「性能」ってことは、無下限術式が「伏魔御厨子」に対して有効ってことだと思うんだけど。 五条先生の六眼には視えてる何かがあるのかな。 五条先生が「簡易領域」を使ってるのをみた虎杖が「できないって言ってたじゃん!」って文句を言ったとこ笑った。 「できない」と「教えられない」は確かに違うね。 「なんでもできる天才タイプはマジで教えるの向かないからな」 「そんな奴を一年の担当にするなよ」 は、本当にそう! めっちゃうなずいてしまった。 ある程度、基礎ができてる二年生ならギリわかるけど、なんで一年生なんだよ。 弱者の領域とも言われてた「簡易領域」を、五条先生のような超強者が使いこなしてくるって怖いな。 それにしても「反転術式」と「術式反転」が入り混じっててややこしい。 このネーミングだけは芥見先生に苦情を申し入れたい。 最強術師同士の戦いが肉弾戦になるんだな……って思ってたら、実はひっそり高度な駆け引きやってて、知識豊富なはずの日下部先生や鹿紫雲にもよくわからない? まあ、五条先生も宿儺もレベル高すぎて、一般的な知識があてはまらないんだろうな。 宿儺が超近距離で「赫」くらってふっとばされてるけど、これだけ圧倒しても安心感がまったくない。

『逃げ上手の若君』(第114話 インターミッション1336・終) 感想

「得体の知れない力ではない 見事に鍛え抜かれた人の武力だ」 このセリフになんでだか泣けた。 楠木正成がこんな状況まで追い込まれたのは、得体の知れない力がかなり働いてたと思うんだけど、一対一になってみれば、武士としてきちんと鍛錬を重ねた人としての力が表れる。 呪いを背負っていてもちゃんと人間なんだな、尊氏は。 「全てを宿せる巨大な器を持っているから… 足利尊氏は最強なのだ」 なるほど、あれだけの呪いを背負っているのに、まだ人間味を残してるってのがすごいのか。 言われてみればそうかも。 呪いの方が強すぎたら、皆、さすがに怖くてついてかないような気がする。 なんか思いのほかさわやかに楠木VS尊氏が決着した。 でもさすがに、自分の夫を殺した男に手料理を振る舞ってくれる奥方はいないぞ! 正気か、てめえ? ってなるよ! 料理に毒を仕込まれても文句は言えないよ! それでも死にそうな気がしないけど。 ?ばっかり飛ばしてる新田義貞だけど、小笠原貞宗の矢を見事に弾き飛ばして、「あの弓は俺以外防げない これ以上兵は減らせん」と即座に撤退を決断するあたり、戦上手ではあるよな。 てか、新田と小笠原のにらみ合いの絵がめっちゃかっこええ! 降伏して隠居させられた後醍醐天皇が御簾をグシャアってしたのちょっと笑った。 御簾の向こう側であちこち振り回したあげくに、そこから飛び出すか……。 すごいバイタリティだよね。 で、警備の手間と費用が浮いた、って喜んでる尊氏は何なの? 逃げた先でおとなしくしてれば放置だし、戦を仕掛けてくるようなら迎え撃てば必ず勝てるし、どちらにころんでも問題はないとか思ってそう。 京の都には光明天皇。吉野には後醍醐天皇。 これが南北朝時代と呼ばれる所以。 これを「政権選択の自由が生まれた」と解釈する松井せんせーがすごいなあ、と。 朝廷が割れたのではなく、好きな方を選べるようになったよ! ってことなのか。 そして、その選ぶ権利を最初に行使したのが、北条時行であると……。 たくさん調べて、たくさん考えて、そのうえで想像する自由を行使した結果、うみだされたものがこのマンガなのだなあ、とか思って、松井せんせーのマンガを読むことができる幸せをかみしめている。 雫も亜也子も美人さんになったし、弧次郎もかっこよくなってる! 玄蕃は変わらんけど(←お面が変わらないからな)。 でもやっぱり一番の美...

『アンデッドアンラック』(No.162 師々尊々) 感想(弟子は師となり、師は弟子となる)

前回ループのシェンはメイちゃんを守りながら戦い続けてファンと出会う、という形だったけど、今回はシェンが3才の時にファンに拾われた、という形か。 まだ3才なのに親に捨てられて、それでも赤ん坊の妹を守ろうとがんばっていた、というのがすごいな。 ファン、風子ちゃんに言われ、子供に名前を聞いてまわってたのか、と思うと笑える。 「歪でも 家族だったんです」 ファン、シェン、メイちゃんの食卓は、ちゃんと手の込んだものが品数豊富に揃えられていて、本当にちゃんと育てられてたんだな、と感じる。 ファンとシェンが喧嘩して、メイちゃんが「いいかげんにしてっ!」ってわめいてる感じだけど、確かに家族感はある。 シェン、めっちゃのびのび(?)と育ってるな感が! 天擂祭に出ると決意したシェン。 出れば必ずファンとぶつかり、そうなったらシェンが殺されるだろう、というのがメイちゃんの見立て。 だから、それを何とか止めて欲しくて、ファンが唯一、言うことをきく風子ちゃんに助けを求めた、という流れか。 てか、メイちゃんはどうやって風子ちゃんの所在を知ったんだろうね。 なんで風子ちゃんのことを知ってるのかについては、ファンがことあるごとに「出雲風子!」って叫んでたんじゃないかと想像できるけど。 天擂祭は刃物禁止らしい。 友才さんはいいんだろうか。 鞘から抜かなければOKなのか? ファンが我慢できずに風子ちゃんのとこに来た! ファン、風子ちゃんとの約束守って26年も不殺を貫いてきたのか。 殺しちゃってもバレないだろうに律儀だね。 「何故オレが飯を作らねばならん!! 何故オレがおしめを世話せねばならん!!」 「お疲れ様です!!」 のとこ、うっかり声出して笑ってしまった。 お料理して、おしめを替えたのか。 そうか……お疲れ様です!! シェンにおしめの替え方を指導されたのかな、とか、いちいち自分の命をたてに脅してくるシェンにキレまくってたのかな、とか想像するといちいちおもしろい。 ファンにとっての自分の価値を理解して、少しでも妹の生育環境を良くしようと、あれこれ要求するシェンを想像するのも楽しい。 シェンはだいぶ明るい感じでホッとした。 軽率に「思ったよりかわいい子だね」とか言っちゃうあたり、前と変わらないな。 メイちゃんを失ってないから、ファンを憎んでなくて、気安いやりとりしてるし。 前回とは反対で、ファンの方が...

『週刊少年ジャンプ』2023年28号 感想

『ONE PIECE』 (第1086話 “五老星”) ビビに父の死を伝えられないワポル。 そこらへんの感性はちゃんとしてるんだな、って思っちゃった。 『アオのハコ』 (#104 1月4日 昼) 千夏先輩がいまだに「いのまたたいき君」ってひらがなで呼んでるの、なんかいいよね。 千夏先輩の方から「付き合うってことでいいんだよね?」って言い出して、うおぉぉぉ~っ! ってなった。 大喜から「好き」って言って、千夏先輩から「付き合う」って言うの、なんかこう、両想い感がハンパないな。 そしてひっそりと、雛ちゃんのことを想う……。 『呪術廻戦』 (第225話 人外魔境新宿決戦・3) 別記事(解説と解析と会話)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS122 胸騒ぎ) クマノミの強さをみて、名乗る時にばっとマスクをとる真冬くん。 意外と世渡り上手だな。 坂本さんたちがタイに行ってる間、葵さん、花ちゃん、ルーは静岡行きらしい。 お店にいると襲われる心配があるので、避難させるのかな。 花ちゃんにとって、シンが本当の家族になってるなあ、って感じが良いです。 シンにはもちろんそういうのが通じてるので、安心して坂本家に居座れるんだろうな。 タイに着いた途端に、豹とヘースケがお知り合いになった。 ふたりともお人好しなところがあるので、相性は良さそう。 坂本さんたちの力になれないんじゃないかと思って泣くヘースケがかわいいな。 ヘースケにとってはピースケ以外にはじめてできた友達だもんね。 しかしながら、一応、殺し屋なのに、飛行機に武器を持ち込む方法を知らなかったって、どういうことなの? これまで、他の人に運んでもらってたの? 『あかね噺』 (第65席 一番は) 嘉一さんは志ん太さんの対になるキャラでもあるのか。 志ん太さんが真打ちになれなかったのは本人にも問題があった、という傍証が少しずつ積みあがっていく感じが、皮肉というかなんというか。 朱音ちゃんが落語の道に進まなければ、ただ阿良川一生という存在に怒りをぶつけるだけで済んでたかもしれないのに。 ひかるちゃんの朱音ちゃんに対する気持ちのウェットさかげんがすごく良い。 そして、それを朱音ちゃんにわざわざアピールするひかるちゃんが良い。 『逃げ上手の若君』 (第113話 インターミッション1336・3) 別記事になりました。 『アンデ...

『呪術廻戦』(第225話 人外魔境新宿決戦・3) 感想(解説と解析と会話)

みんなで五条先生VS宿儺戦を鑑賞してる。 ディスプレイをなんでそんなにたくさん配置してるの。 でっかいプロジェクターをみんなでみるんじゃダメなの? って思ったんだけど、五条先生が倒れた時にすぐに駆け付けられる位置にいるんだろうから、そんなもの手配できる状況じゃないのかも。 無造作にケーブルつないでるし。 実はあのディスプレイ、全部、違う映像が映ってるのかもな。 冥冥さんの烏が視てるものがそれぞれに映っているのなら、たくさんある意味はあるか。 虎杖の隣の席をしっかりキープしてる脹相兄ちゃんはさすがです! 特級、一級術師たちが宿儺の戦い方についてあれこれ議論してるのおもしろい。 そして、この術師としての経験と知識を積みまくってる連中の会話をききながら、術師なりたてで誰かからちゃんと呪術にして教えてもらったわけでもない日車さんが、「感覚としては理解できる……」って考えてるの、ちょっと恐ろしいな。 日車さん、天才すぎじゃない? 「勝負ついちゃうじゃん」 「ついていいんじゃないですか……」 「確かに!」 って綺羅羅ちゃんと三輪ちゃんの会話がおもしろすぎる。 綺羅羅ちゃん、やっぱりアホの子枠なのか? 延々と縦三ツ割コマでキャラの会話というか討論が交わされてるのおもしろかった。 こうやってみると、虎杖もずいぶんと術師としてしっかりしてきたな、と感じる。 以前は?ばっかり飛ばしてたのに。 五条先生と宿儺の領域展開の押し合い。 押し合いは互角だったけど、大回りして裏からやられたって感じ? 領域の結界は外側からの攻撃に弱い、っていうのは虎杖が真人の領域展開に侵入した時に説明されてたな。 五条先生の流血は伏黒パパ戦以来か……。

『逃げ上手の若君』(第113話 インターミッション1336・3) 感想

足利の大船団を浜で待ち受ける楠木と新田。 錦の御旗を掲げるも、相手も同じ手を使ってきた。 後醍醐天皇側が「天照皇太神」だけなのに対し、足利方はそれにプラスして「八万大菩薩」なのか。 神様を掲げたら神様仏様を掲げられた、みたいな。 比喩表現ではない「錦の御旗」がふたつのルートで存在するというのはややこしいよね。 松井せんせーも「超絶面倒な時代」って書いちゃってるし。 皇族がすでに分裂してるのに、武士がどちらが正当であるかなんて決めようがない。 なので、自分が利用しやすい方が正当、となるのは当然のような気がする。 新田が見え見えの分断策に乗っかる事を前提にした作戦。 陽動、身代わり、撒き菱、肉弾戦、ありとあらゆる手を尽くす楠木正成の戦い方。 尊氏を倒すためならなんだってやる、という姿勢が清々しい。 残酷で執念深くみえることもあるけれど、これをやらなければ自分の大事なものが失われる、と考えられるのならば、道徳的にどうなの、ってことも迷いなく、でも心の中で手を合わせながら、実行できる人と感じる。 時行の師として、これほどふさわしい人はいない。 これ、自分の軍が全滅に近いとこまで追い込まれる前提だよね。 そして、自分自身も生きて帰ることはない、と。 百倍の敵を倒さなければいけないんだから、そうなるんだろうけど。 尊氏は直義を心配しまくってるあたりはかわいらしかったんだけどなあ。 「目を潰し 腕を貫き 足を壊し 首を折った」でなんで動けるのよ。 しかも立ち上がり方がゾンビっぽい。 骨喰が砂の中からでてきた! えっ? 最初っから埋めてあったの? それと、骨喰ってこんな禍々しいデザインなの? 薙刀としてはどんな形状だったのかの資料が残ってないっぽいので、ここらへん好きにデザインしてもかまわないってことなのかな。 尊氏が人知を超えた何かに動かされているのに対し、楠木はどこまでも人間だ。 全力を振り絞り、命を捨てて、大事なものを守ろうとしている。 でも人間だからどうあがこうとも勝てない。 足利尊氏が普通の人間であれば、楠木正成は勝利していたかもしれない、という描き方になってるが、これは楠木に対する松井せんせーなりの餞のようにも思える。

『アンデッドアンラック』(No.161 天擂祭) 感想(ファン待望のファンですよ!)

香港国際空港で食事している宇宙帰りの面々。 そうか、着水したの香港付近だったのか。 で、ユニオンの迎えのジェット機が到着するまで食事でもしようか、となったわけね。 他の人たちの皿がまだ盛り盛りなのに、クリードの皿だけ片付いてるようにみえるんですが……。 そしてなぜか風子ちゃんは立ったままでラーメンをすすってる。 フィルくんのからだ、ひび割れだらけになってて、これニコは直せるの? って思ったら普通のご飯食べるだけで直るのか。 フィルくんお母さんが感涙してるけど、そうだよな~、3歳の頃から普通の食事できてなかったらしいから、感慨もひとしおだよな。 その様子をうれしそうに微笑みながらみつめて消えてるショーンが愛おしいです。 笑っても泣いても消えちゃうのね、ショーン。 そして、決定権をもってないはずのに勝手に「じゃあウチに来いよ歓迎するぜ」って言っちゃうあたり、ユニオンへの身内感がすごいな。 まあ、みんな、母親もユニオンで受け入れる、って思ってそうだけど。 香港(つまり中華圏)、かつ、「…まあUMAみたいなもんですけど」って台詞で、風子ちゃんが何を警戒してるか、バレバレな件。 そうだよね。隕石よりも厄介な人間なんて、UMAみたいなもんだよね。 風子ちゃんの新技「凶刃」。 髪を腕に巻いて、相手に「不運」を付ける。 厚着をしたままで、小さめの不運を付与できるのは便利だな。 「うちのボスつえー」って言いつつ、ショーンもジーナちゃんも食事を続けてるあたり、信頼が篤いな。 ヤバい状況と認識されたらまずクリードが動くと思うんだけど、その気配もないし。 てか、ジーナちゃんのプリンは浮いてるの? 「不変」を便利に使い過ぎ! ここでメイちゃんが登場か! 前回ループで死んじゃった時よりもちょっと育ってる? 風子ちゃんに不殺を要求されたから、ファンはメイちゃんを殺さなかったのかな。 でも、メイちゃんが生きてるのに、シェンの表情がやさぐれてる感じなのはナニユエ? で、メイちゃんの話をきくってことになったら、次のページではもう天下一武道会じゃなくって天擂祭がはじまってた! あいかわらずの爆速展開だな! 参加者は風子ちゃん、ビリー様、ボイドさん、友才さんね。 揃いのユニオンローブをかぶっててもすぐにわかるの、めっちゃ燃えるよね! それにしても、肉弾戦担当としてはガチの人選だな。 そして、宇宙編でお留守...

『週刊少年ジャンプ』2023年27号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS121 奇妙な痕跡) 坂本さんは有月を殺したはずなのに生きてるって言うし、リオンさんは死んだって言ってるのに生きてるみたいな話が出てきてるし、どういうことなの? 死体を見慣れてるはずの坂本さんが有月やリオンさんの死を誤認した、というのは考えにくいよなあ。 リオンさんの方は南雲も遺体を確認したのに。 坂本さんとシンが店でお菓子パーティー(?)した後片付けを手伝わされるヘースケがちょっとかわいそう。 キンダカは今も昏睡状態で、それは南雲の意向。 南雲はリオンさんの死の原因をどうしても追究したいんだな。 坂本さんは受け入れてる感じだけど。 ここにきてリオンさんが生きてて坂本さんに10億の懸賞金をかけたのも彼女、という可能性が急浮上。 前回の回想をみる限り、有月には坂本さんを殺す理由がないもんなあ。 最強の敵になりうる人物が引退してくれてるのに、そんな寝た子を起こすようなことをするの、わけがわからないし。 「10億」という数字そのものに意味があり、リオンさんが坂本さんと南雲だけに通じる方法で生存を知らせてる、という可能性があるのか……。 『ONE PIECE』 (第1085話 “ネフェルタリ・コブラ死す”) 「ムー」ってイム様の一人称なの? なかなか斬新だな。 あと、ビビはあいかわらず思い切りが良すぎる。 『あかね噺』 (第64席 くだらんね) 嘉一さん、めちゃくちゃ有能な営業さんだったんだろうな、というのがよくわかる。 そして、めちゃくちゃ良い人だったから、お客さんにも信頼されてたんだろうな、と。 でも、会社や同僚にとっての良い営業と、お客さんにとっての良い営業を両立できなくなることもあるんだろう。 そして、どちらの期待も裏切りたくなかったからつらかったんだろう。 嘉一さん、お客さんに喜んでもらいたい、という信念を貫いて落語家になっちゃうのもすごいし、それを応援してくれてる家族もすごいな。 『アオのハコ』 (#103 話しあいたいことがあるから) 見開きページがドンドンドン! で告白シーンきたっ! おもいっきしド直球でベタなところがいい! ふたりが正面むいてる見開きページ、電子版でみるとひとりずつだから違和感ないんだけど、紙版でみると並んで正面向いて座ってるのちょっとシュールにみえるのおもしろいな。 『逃げ上手の若君』 (第112...

『逃げ上手の若君』(第112話 インターミッション1336・2) 感想

いきなり尊氏がピンチな場面から始まった。 「尊氏軍 明らかにスカスカ!!」ってアオリに笑ってしまった。 確かにスカスカだが、なんでみんなそんなに距離を置いて立ってるの? しかしその「戦力差数十倍どアウェイ」な状況でも、足利兄弟も高兄弟も絶望感がまったくないな。 気合い入れてる直義はいいとして、そんな弟を無邪気にホメてる尊氏のゆるゆる感はなんなの。 とか思ってたら「なんか勝ってた」で締められてた。 戦力差数十倍で負けてたのに、なんか勝つのか……そうか……尊氏すごいな……。 尊氏の前世の行いが良い、というか、尊氏の先祖の呪いが強烈すぎるというか……。 だけど、あんな摩訶不思議な勝ち方してても、直義は当然って顔してて、ああ、よくあることなんだろうな、ってなる。 直義はめっちゃまともな感覚の人だと思ってたんだけど、兄のことに関しては感覚が麻痺してるんだろうな。 一方、京の都では楠木正成の献策が坊門に却下されてた。 「没 企画が弱い」って松井せんせーが編集さんに言われたことがある言葉なんじゃ……。 楠木正成、時行に渡した虎の巻の中でも、坊門や編集さん(?)への愚痴をこぼしてたもんな。 武士にとっても公家にとっても権威やメンツというのは大事なもので、特に武力を持たない皇族や公家にとっては特に重いものなんじゃないかと思う。 だから、勝てばいいんだよ勝てば、という楠木案が受け入れられなかったのも理解できなくはない。 それはそれとして、楠木が坊門に怒るのは当然だよね。 後醍醐天皇のメンツのために死んでこい、って言ってるようなものだからな。 後醍醐天皇、もう顔出ししないのかな、と思ってたら普通に出てきたよ。 なんか肖像画っぽい顔だな。 楠木正成がふたりの息子に最期に託したのは正「時」と正「行」という名。 親として息子に、あやかって欲しい存在、というのは最上級の評価だよね。 逃げて逃げて生き延びて欲しい、という願いが込められてるのかな、って思った。 楠木正成があそこで逃げなかったのは、後醍醐天皇への恩があったからなのか、逃げたら妻子たちも巻き添えにしちゃうからできなかったのか……。

『アンデッドアンラック』(No.160 Welcome to Earth) 感想(在るべき星への帰還)

エイリアンから最も狙われてたフィルくんが、「不感」になって無警戒な存在になったのちょっと悲しいな。 フィルくん、巨大鋏でエイリアンを切った! エイリアンの弱点はせん断か。 不変剣でも切れなかったのにエレベータのドアに簡単に負けちゃったのは、切断とせん断の違いなのね。 なかなか細かいところをついてくるな。 そこにちゃんと気づいていたフィルくん、頭が良すぎる。 地上に戻ったらお母さんと一緒にニコラボ入りして欲しい。 ついに着陸用のポッドでエイリアンから逃げることに成功した皆。 脱出ポッド、「不壊」って字が刻まれてるね。 何があっても壊れないと信じられるポッドって心強いどころじゃないな。 戦争編での不壊盾もそうだったけど、「不壊」は絶対に欲しい能力だよね! ところで、ポッドを支えて軌道を変えようとするとこ、『逆襲のシャア』のラストシーンを思い出した。 さすがの「託す者」も突入に耐えきれるほどの頑丈さはないのか。 超高温になってるフィルくんをにくっついて、フィルくんを壊れないようにするジーナちゃんの思い切りがすごい。 てか、「不変」は生物には効かないらしいので、フィルくんもう生物判定ではないのね……。 ジーナちゃん、どんどんたくましくなっていくのはいいけど、仲間のために無茶しがちなのがコワイな。 でもきっと、前回までのジーナさんだってそうだったんだろう。 無茶やっても長生きできるほど「不変」の能力は強いし。 フィルくんのことを心配して不安になってるお母さんを、はげましてるショーンの姿が良いな。 こんな人がなんで前回あんな死に方しちゃったんだよ。 てか、もし「リメンバー」を使うことになったら、自分が風子ちゃんを殺そうとしてたことに絶望しちゃわないかな、ショーン。 フィルくんとジーナちゃんのがんばりで、ポッドは無事に着水。 長いこと宇宙にいて、筋力とかめっちゃ低下してるだろうに、必死で水の中を進むお母さんの姿に、フィルくんは本当に愛されてるな、としみじみ。 「地球に行くんでしょ?」ときかれて「うん…他の誰が止めても…」って答えてるあたり、フィルくんを地上に戻すのはむずかしかったんだろうな、と思う。 でも、フィルくんが地上で生きることができるように、いろんなことを教えて、準備を整えてきたんだよね。 外に出た途端にタバコをふかすニコとクリードの姿にちょっと笑った。 まあ、ロケットの...

『週刊少年ジャンプ』2023年26号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS120 終局) 『ジャンプ』表紙の坂本さんがかっこいい。 そして、バイクのメタリックな質感がめっちゃ良い。 坂本さんの記憶の中のリオンさんはやっぱり美しいな。 しかし「社長ってガラじゃない」のはリオンさんも同じなんじゃ……。 南雲は営業トークものらりくらりとうまくやりそうなイメージあるけど。 やっぱり武器や武器になるものが存在する場所でなら坂本さんが最強なんだな。 有月の武器を逆に奪って有月を倒す手際の良さがすごい。 あんな状況だったのに有月が生きているのは、やっぱり坂本さんが見逃したからだろうな。 ということは、坂本さんはリオンさんを殺したのは有月だとは考えていない? 少なくとも疑ってはいそう。 有月は「死に際のセリフは決めておかないとね」って言ってたけど、「疲れた」というのは心底から出た言葉なんだろうな、と思うし、坂本さんもなんか察するものがあったんじゃないかな、と。 『呪術廻戦』 (第224話 人外魔境新宿決戦・2) 別記事(新宿摩天楼解体中)になりました。 『アオのハコ』 (#102 キレイでしょ) キャラ人気投票で千夏先輩が総投票数の半分以上を獲得してたの笑った。 『アンデッドアンラック』 (No.160 Welcome to Earth) 別記事(在るべき星への帰還)になりました。 『逃げ上手の若君』 (第111話 インターミッション1336・1) 別記事になりました。

『呪術廻戦』(第224話 人外魔境新宿決戦・2) 感想(新宿摩天楼解体中)

「残念ながら僕は特殊な訓練を受けててね 恵なら本気で殴れる」 特殊な訓練って伏黒パパの特別レッスン(?)のことを言ってるんだろうか。 「悠仁で一回死んだのはまずったな」ってのは、虎杖は一度死んでもちゃんと蘇生したから、たとえ伏黒の肉体であっても遠慮なく殺せる、ということなんだろうな。 伏黒のことを心配して手加減しながら宿儺と戦うのはしんどいよね、さすがに。 五条先生と宿儺の頂上決戦だけど、やってることは肉弾戦。 まあ、とんでもない破壊力ではあるけど。 肉弾戦でビルを武器にするってなんなのよ。 なるほど、新宿なら武器が多くて都合が良いのか? 五条先生も宿儺もなんか楽しそう。 なんとなく互いを理解しあってる感もあるしなあ。 それはそれとして殺し合うことに躊躇はないけど。 これ、冥冥さんが全世界中継してるんだよね。 どういう気持ちで観てるんだろう。 すごく出来のいいCGだな……って現実逃避したくなりそうだけど。 この戦いを乗り切れた後、呪術師たちが世界からどう扱われるのかがちょっと心配になってきた。

『逃げ上手の若君』(第111話 インターミッション1336・1) 感想

ついに1336になったか。 中先代の乱が終わってからの一年間でどんな動きがあったかを語る今回。 一年であちこち動きすぎだろ、尊氏! 中先代の乱の後、後醍醐天皇の命令を無視して鎌倉に居座ってる尊氏。 後醍醐天皇は激怒してるけど、御簾が光ったりビキビキしてる絵がおもしろすぎる。 これもう、後醍醐天皇はずっと御簾越しで姿を現すことはないかもしれない。 その方がおもしろそうだから。 後醍醐天皇の「汝を謀反人として討伐する!」という文を、余裕しゃくしゃくって感じで握りつぶしてたのに、1ページはさんですぐに腹をクチュクチュ刺しながら「大恩ある帝と戦いたくないよぉぉ」ってなって、また1ページはさんでなぜか髷の話になってばっさり髪を切っちゃう尊氏がおもしろすぎる。 そして、自害を止めようとしてるお付きの人たちかわいそすぎる。 きっとこんなこと何度も何度も繰り返してるんだろうな。 てか、あれだけクチュクチュしてて平気な尊氏が頑丈すぎる。 そこそこ出血してるっぽいんだけど。 時行が髪を切るシーンはあんなに感動的だったのに、尊氏が髪を切るシーンはものすっごく適当な感じなのね。 でも、他者からみればやっぱり髷を落とすというのはものすごく特別なことで、それが武士たちを動かす、というのは、なんだかなーと怖いがグルグル渦巻く。 それが頼重が指摘した「呪い」なのかもしれないけど。 北畠顕家の姿がついにお披露目された! めっちゃ美人でころげる! なんかこうヴィジュアル系バンドの人っぽい。 このキャラデザ、本当に良いな! 強者感があって公家っぽさも感じられて、コスチュームも華やかで。 花と稲妻を背負ってるところもとても良いです。 ところで尊氏はずっと「時行の乱」って言ってて「中先代の乱」とは言わないのね。 「諏訪頼重の乱」とも言わないあたり、微妙に時行を認めてる気配はあるけど、「中先代」とまでは認めないってところだろうか。