『週刊少年ジャンプ』2026年02号 感想

『呪術廻戦≡』(第14話 兄として)
シムリア星人たちの宇宙船ナウナクスの存在が、呪力のエネルギー利用問題にからんできて、ひいては呪力を持つ者たちの安全を脅かそうとしている。
でも、実際には特別な素材で建造され、クロスとマルが持つ特殊な術式によって動いていた、ということは、やっぱり実用性はないってことになるのね。

クロスとマルがシムリア星人たちに特別扱いされているように感じるのは、彼らが旅の発起人だからかな、って思ってたんだけど、そもそもふたりがいないと旅を続けられないんだから、そりゃあ最重要人物になる。

旅がクロスとマル次第ということは、突然、宇宙船が停止することもありうるってことだし、そういったトラブルがなくてもふたりにはいつか寿命がくる。
そして、自分たちが生活できる星にたどりつける保証はどこにもない。
それでも、船にいる5万人は旅に出たんだな。

「このまま何処にも辿り着けず暗い宇宙の塵になるんじゃないかと」
その不安は理解できるけど、だからあなたたちは犠牲になってください、と言われても受け入れられないよなあ。
壊滅状態の東京を譲る、というところまでなら譲歩可能だろうけど。

マルが意外と苛烈だな、って思ったけど、もしかしたらこちらが地なのかもしれないな。
「戦士」としてみんなを守ることに固執しているのかもしれないけど。

『あかね噺』(第186席 己れ派)
一生師匠が朱音ちゃんに言った「お前は讃えるに相応しい」という言葉は、魁生に対する当てつけだったのか。
魁生は讃えるに相応しくない、と。
もしかしたら別の意味もあったのかもしれないけど、魁生はそう解釈したし、一生師匠は魁生にそう解釈されてもかまわないと思ってただろうな。

魁生は一生師匠の厳しすぎる扱いを、自分に対する期待のあらわれ、と受け取っていて、それはそれとして「許さねぇぞクソジジイ」なのが、ウェットというか激重というか。
こわ~、ってなる。

一生師匠は魁生に“一生”の後継となることを期待している。
一生師匠が魁生を見込んでるのは、魁生は常に怒りに満ちていて、そこが自分と重なるからかもしれない。

『逃げ上手の若君』(第230話 急転1353)
別記事になりました。

『カグラバチ』(第104話 “英雄”)
幽は六平がつくった「平和」に固執しているんだな、って思った。
双城とは別ベクトルながら、同じくらい強烈に「六平」を信奉していて、妖刀という武力による平和を続けて欲しかった?
だから、妖刀を破棄する方向に動いた六平パパを憎んだ?

でも、たったひとりの“英雄”によって守られる平和は脆弱なんだよね。
それに神奈備だってがんばってるんだよ!
いろいろ行き届いてないのはわかるけど。