『幽遊白書』 「全てが止まった瞬間!!」の巻 感想
今週の心の叫び
私も誰が欠けてもヤダ!!
不親切なあらすじ
幽助の死の予感に脅える、桑原、蔵馬、飛影。だが、樹は3人を幽助の元へ行かせようとはしない。
そして、怒りのままに次元刀を発動させた桑原の手によって、3人はようやく外に出ることができたが、その時、すでに幽助は仙水の手によって殺されていた(号泣)。
読めない
冨樫先生。
私、真っ白になってます。来週の『幽遊白書』を読む勇気がありません。それどころか、『ジャンプ』を買うのにも、努力を必要としそうです。
おまけに、幽遊が恐いばかりに『ジャンブ』が読めません。どうか私に、『スラムダンク』と『ドラゴンボール』を読ませてください(なんとか1回だけ読んだのだが、気力がなくてそれ以上は……)。
叫びたいです。誰かに向かって、幽助のこと、桑原くんのこと、蔵馬のこと、飛影ちゃんのこと……喋りまくりたいです。
ただ、ぼうぜんとしていた時間を通り過ぎて、ようやくそんなことを考えられるようになりました。
ああ、幽助~! 踊りながら、Vサインしながら、笑って私の前に姿をあらわして~!
幽助と桑原くん
幽助の……いかにも中坊になりたて! って感じの、幼い顔がすごく可愛いです。
どうしても、どうしても幽助には勝てない桑原くん。それでも、桑原くんは幽助への挑戦をやめようとはしなかった。
挑んで負けて、挑んで負けて、絶対に勝てないということを確信しつつも(逆に、幽助に勝ってしまったら、どうしていいのかわからなくなっていただろうねえ)それを延々と繰り返し、存在を認めてもらい、名前を覚えてもらったという、そんな些細なことを喜んでいた桑原くん。
そうやって桑原くんは、幽助との距離を少しづつ詰めていったんだね。
幽助は無視されることに慣れていた子だったから、さぞや桑原くんのような存在に、とまどいを感じたことだろう。
桑原くんは結局のところ、幽助に近付きたかっただけなんだ。この2人の場合、言葉と言葉のやりとりで理解しあえるハズがないから、桑原くんは実は一番、賢いやりかたで、幽助に近付いていったんだ。
桑原くんは、以前にも幽助に死なれている(連載第1回目で)。あの時でさえ、あれほどに怒り、哀しんでいた桑原くんが、以前よりもさらに近くなった幽助の死にブチ切れないわけがない。
だけど、幽助のために桑原くんがあんなことをやったように、幽助だって桑原くんのためにこんなことができるんだよ。
桑原くんの“想い”は決して一方通行なんかじゃなくて、幽助も同じくらい桑原くんのことを信じてるし、大事にしている。
だから、幽助は負けないということを、桑原くんにだけは、信じていて欲しい。
飛影ちゃんの本音
「どうせ死ぬなら戦って死ぬ、あいつとな」
この台詞に、私は涙してしまった。
とうとう飛影ちゃんは認めてしまったのだ。
桑原くんと蔵馬の前で、幽助は自分にとって特別な存在なのだと、白状してしまったのだ。
普段の飛影ちゃんだったら、絶対にこんなことは言わない(特に桑原くんの前では)。こんな台詞をおもわず吐いてしまうほど、今の飛影ちゃんは追い詰められているのだ。
この台詞を口にしてしまったために、認めようとはしなかった“想い”を、飛影ちゃんは自覚させられてしまうことになるだろう。
飛影ちゃんは、こんなギリギリのところまでこなければ、自分に素直になることができない。本音をもらすことができない。
戦うことが日常となっている飛影ちゃんにとって、共に戦う者=共に生きる者。
だから、あの台詞には“生きている時も死ぬ時も、幽助と一緒であることを望んでいる”という意味が絶対に含まれていたはず。
その想いは、きっと桑原くんにも通じた。
ずっと、飛影ちゃんのことを、油断ならないヤツと思い続けてきた桑原くんにも、これで飛影ちゃんが桑原くんにも負けないくらい、幽助のことを大事にしていたということが、わかったんじゃないのかな(私は「頭を冷やせ!!の巻」のエピソードを、桑原くんに教えてあげたいと思っている)。
幽助~。戻っておいで~。飛影ちゃんが待っているんだよ~(ああ、幽助に飛影ちゃんのあの言葉は届いていたのかなぁ)。
いつも一緒に
「4人のうち誰が欠けてもいやだ。そんなとこまできてしまったからな」
という蔵馬の台詞には、心底、うなずいてしまった。
そう、彼らは4人で死線をくぐりぬけ、互いの力を認めあい、その存在を必要とし、1人の欠けも許すことができない……“そんなとこ”まできてしまったのだ。
それにしても……考えてみれば、桑原くんも蔵馬も勝手なものである。
自分が他の3人のために死ぬことはできるのに、自分のために他の3人のうちの1人が死ぬことは許せない。
置いていくことはできても、置いていかれることには耐えられない。
彼らは、みんながみんな、どうせ死ぬのなら、最初に死にたい。置いていかれるのはいやだ。と思っているような気がする。
生き続けることを願っている。共にある日々を愛しく思っている。それでも、別れの時がやってくるのなら、せめて、別れの哀しみを味あわずにすむ側になりたいと心底、祈ってしまう。
すると、彼らの究極の願いは、4人で手をつないで、1、2の3で地獄に飛び込むことになってしまうのだろうか?
それは不健全な考えなのかもしれない。誤った考えなのかもしれない。
それでも……せっかく手にいれた幸福が奪い取られてしまう瞬間を、見たいと願う者などどこにもいないから……そんなことを考えてしまう者を責めることができる者など、どこにもいないと私は思っている。
本当に哀しいのは死ぬことじゃなくて、生きる力を失ってしまうことだと考えるから。
待つ女
蛍子ちゃんは実に半年ぶりの再登場ですが、最初、誰かと思っちゃいましたよ。
温子さんも、なんだかすっごく幼くってあどけなくって……。
何がなんだかわからないままに、幽助を待つことしかできない蛍子ちゃんと温子さん。
目の前で倒れていく幽助を、ただみつめることしかできなかった桑原くんと蔵馬と飛影ちゃん。
どっちも……つらいよね。
幽助の願い
幽助の意図が私にはわからない。
私には、幽助か蔵馬が言ったような理由で、あのような行動を取ったとは思えない。
4人組の中でも、“要”の位置にたっていたはずの幽助か、そんな無責任なマネをするはずがない(というか、して欲しくない)と思う。
幽助は、他の3人にどうして欲しいのか。仙水にどういう方法で勝とうとしているのか……私は今、それだけが知りたくてしょうがない(幽助があきめらないということ。負けを認めないということはわかってるんだけどね)。
それにしても……あの見開きの真っ白な幽助の美しいこと、美しいこと!
幽助~! なんで、そんなに安らかな顔してるんだ~!
そいでもって、その次のページのニカッと笑ってる幽助か、可愛すぎるぞ!
もうもうもう、どうして冨樫先生ってば、こんな駄目オシをするのよ!
幽助がたとえ死んでいなくても、生き返っても、この瞬間に、幽助は確かに死んでしまい、桑原くんと蔵馬と飛影ちゃんは、その場面を目撃してしまった。
その痛みを誰も消すことができない。
その哀しみを誰も癒すことができない。
誰も救われない。誰も幸福になれない。
そんなことを幽助か望んだなんて……そして、それくらいのことが幽助にはわからなかっただなんて……私は思わない。
だから、幽助。答えを教えて。(今週はもう、仙水? 樹さん? そんなヤツいたっけ? 状態です。仙水が幽助を殺しただなんてことにさえ、かまっていられないほど、私は4人のことで頭がいっばいなのよ!)。
私も誰が欠けてもヤダ!!
不親切なあらすじ
幽助の死の予感に脅える、桑原、蔵馬、飛影。だが、樹は3人を幽助の元へ行かせようとはしない。
そして、怒りのままに次元刀を発動させた桑原の手によって、3人はようやく外に出ることができたが、その時、すでに幽助は仙水の手によって殺されていた(号泣)。
読めない
冨樫先生。
私、真っ白になってます。来週の『幽遊白書』を読む勇気がありません。それどころか、『ジャンプ』を買うのにも、努力を必要としそうです。
おまけに、幽遊が恐いばかりに『ジャンブ』が読めません。どうか私に、『スラムダンク』と『ドラゴンボール』を読ませてください(なんとか1回だけ読んだのだが、気力がなくてそれ以上は……)。
叫びたいです。誰かに向かって、幽助のこと、桑原くんのこと、蔵馬のこと、飛影ちゃんのこと……喋りまくりたいです。
ただ、ぼうぜんとしていた時間を通り過ぎて、ようやくそんなことを考えられるようになりました。
ああ、幽助~! 踊りながら、Vサインしながら、笑って私の前に姿をあらわして~!
幽助と桑原くん
幽助の……いかにも中坊になりたて! って感じの、幼い顔がすごく可愛いです。
どうしても、どうしても幽助には勝てない桑原くん。それでも、桑原くんは幽助への挑戦をやめようとはしなかった。
挑んで負けて、挑んで負けて、絶対に勝てないということを確信しつつも(逆に、幽助に勝ってしまったら、どうしていいのかわからなくなっていただろうねえ)それを延々と繰り返し、存在を認めてもらい、名前を覚えてもらったという、そんな些細なことを喜んでいた桑原くん。
そうやって桑原くんは、幽助との距離を少しづつ詰めていったんだね。
幽助は無視されることに慣れていた子だったから、さぞや桑原くんのような存在に、とまどいを感じたことだろう。
桑原くんは結局のところ、幽助に近付きたかっただけなんだ。この2人の場合、言葉と言葉のやりとりで理解しあえるハズがないから、桑原くんは実は一番、賢いやりかたで、幽助に近付いていったんだ。
桑原くんは、以前にも幽助に死なれている(連載第1回目で)。あの時でさえ、あれほどに怒り、哀しんでいた桑原くんが、以前よりもさらに近くなった幽助の死にブチ切れないわけがない。
だけど、幽助のために桑原くんがあんなことをやったように、幽助だって桑原くんのためにこんなことができるんだよ。
桑原くんの“想い”は決して一方通行なんかじゃなくて、幽助も同じくらい桑原くんのことを信じてるし、大事にしている。
だから、幽助は負けないということを、桑原くんにだけは、信じていて欲しい。
飛影ちゃんの本音
「どうせ死ぬなら戦って死ぬ、あいつとな」
この台詞に、私は涙してしまった。
とうとう飛影ちゃんは認めてしまったのだ。
桑原くんと蔵馬の前で、幽助は自分にとって特別な存在なのだと、白状してしまったのだ。
普段の飛影ちゃんだったら、絶対にこんなことは言わない(特に桑原くんの前では)。こんな台詞をおもわず吐いてしまうほど、今の飛影ちゃんは追い詰められているのだ。
この台詞を口にしてしまったために、認めようとはしなかった“想い”を、飛影ちゃんは自覚させられてしまうことになるだろう。
飛影ちゃんは、こんなギリギリのところまでこなければ、自分に素直になることができない。本音をもらすことができない。
戦うことが日常となっている飛影ちゃんにとって、共に戦う者=共に生きる者。
だから、あの台詞には“生きている時も死ぬ時も、幽助と一緒であることを望んでいる”という意味が絶対に含まれていたはず。
その想いは、きっと桑原くんにも通じた。
ずっと、飛影ちゃんのことを、油断ならないヤツと思い続けてきた桑原くんにも、これで飛影ちゃんが桑原くんにも負けないくらい、幽助のことを大事にしていたということが、わかったんじゃないのかな(私は「頭を冷やせ!!の巻」のエピソードを、桑原くんに教えてあげたいと思っている)。
幽助~。戻っておいで~。飛影ちゃんが待っているんだよ~(ああ、幽助に飛影ちゃんのあの言葉は届いていたのかなぁ)。
いつも一緒に
「4人のうち誰が欠けてもいやだ。そんなとこまできてしまったからな」
という蔵馬の台詞には、心底、うなずいてしまった。
そう、彼らは4人で死線をくぐりぬけ、互いの力を認めあい、その存在を必要とし、1人の欠けも許すことができない……“そんなとこ”まできてしまったのだ。
それにしても……考えてみれば、桑原くんも蔵馬も勝手なものである。
自分が他の3人のために死ぬことはできるのに、自分のために他の3人のうちの1人が死ぬことは許せない。
置いていくことはできても、置いていかれることには耐えられない。
彼らは、みんながみんな、どうせ死ぬのなら、最初に死にたい。置いていかれるのはいやだ。と思っているような気がする。
生き続けることを願っている。共にある日々を愛しく思っている。それでも、別れの時がやってくるのなら、せめて、別れの哀しみを味あわずにすむ側になりたいと心底、祈ってしまう。
すると、彼らの究極の願いは、4人で手をつないで、1、2の3で地獄に飛び込むことになってしまうのだろうか?
それは不健全な考えなのかもしれない。誤った考えなのかもしれない。
それでも……せっかく手にいれた幸福が奪い取られてしまう瞬間を、見たいと願う者などどこにもいないから……そんなことを考えてしまう者を責めることができる者など、どこにもいないと私は思っている。
本当に哀しいのは死ぬことじゃなくて、生きる力を失ってしまうことだと考えるから。
待つ女
蛍子ちゃんは実に半年ぶりの再登場ですが、最初、誰かと思っちゃいましたよ。
温子さんも、なんだかすっごく幼くってあどけなくって……。
何がなんだかわからないままに、幽助を待つことしかできない蛍子ちゃんと温子さん。
目の前で倒れていく幽助を、ただみつめることしかできなかった桑原くんと蔵馬と飛影ちゃん。
どっちも……つらいよね。
幽助の願い
幽助の意図が私にはわからない。
私には、幽助か蔵馬が言ったような理由で、あのような行動を取ったとは思えない。
4人組の中でも、“要”の位置にたっていたはずの幽助か、そんな無責任なマネをするはずがない(というか、して欲しくない)と思う。
幽助は、他の3人にどうして欲しいのか。仙水にどういう方法で勝とうとしているのか……私は今、それだけが知りたくてしょうがない(幽助があきめらないということ。負けを認めないということはわかってるんだけどね)。
それにしても……あの見開きの真っ白な幽助の美しいこと、美しいこと!
幽助~! なんで、そんなに安らかな顔してるんだ~!
そいでもって、その次のページのニカッと笑ってる幽助か、可愛すぎるぞ!
もうもうもう、どうして冨樫先生ってば、こんな駄目オシをするのよ!
幽助がたとえ死んでいなくても、生き返っても、この瞬間に、幽助は確かに死んでしまい、桑原くんと蔵馬と飛影ちゃんは、その場面を目撃してしまった。
その痛みを誰も消すことができない。
その哀しみを誰も癒すことができない。
誰も救われない。誰も幸福になれない。
そんなことを幽助か望んだなんて……そして、それくらいのことが幽助にはわからなかっただなんて……私は思わない。
だから、幽助。答えを教えて。(今週はもう、仙水? 樹さん? そんなヤツいたっけ? 状態です。仙水が幽助を殺しただなんてことにさえ、かまっていられないほど、私は4人のことで頭がいっばいなのよ!)。