『幽遊白書』 「魔界への突入!!」の巻 感想
今週の心の叫び
幽助が生き返らない~
不親切なあらすじ
幽助の死を信じることができない桑原、蔵馬、飛影の3人。
だが、幽助の心臓は確実に止まっていた(号泣)。
怒りのあまり、A級妖怪としての力を取り戻した蔵馬と飛影、そして桑原は、仙水に戦いを挑み、彼らはそのまま魔界へと突入した。
一方、霊界では、ぼたんの報告を受けた閻魔大王が、ついに人間界への介入を決意した。
生き返ってよ、幽助
幽助の心臓が本当に止まっちゃってますよ~!
え-ん、どうしてくれんのよ、冨樫先生。
幽助が、幽助が、幽助が~! と叫び続けて、いい加減、疲れきってしまいました。
私、大量のマンガを読んでいることにかけては自信あるけど(自慢にならない)、精神的にこんなに疲れるマンガは初めてですよ。
もう勝手にして、と思いっきりなげやりな気分にもなりましたが、やっぱり幽助を、桑原くんを、蔵馬を、飛影ちゃんを見捨てられないの~。
私、冨樫先生が目の前に立っていたら、泣いてわめいて、責めたてそうな気がするわ。
二カッと笑ってる幽助を、バカ笑いしている桑原くんを、微笑を浮かべている蔵馬を、幽助をうれしそうにみつめている飛影ちゃんを返して~! とか叫んでね。
幽助~! 生き返るんだ~! 私はあきらめないぞ~! と、それでも往生際の悪い私はわめいています。
残される者たち
桑原くんと蔵馬と飛影ちゃんは、幽助に置いていかれてしまいました。
この3人は、誰よりも幽助を大切にしていました。
そして何よりも、どんどん強くなっていく幽助をみつめていくことを、生きがいとしていたんじゃないかと思います。
蔵馬にとって母親以上に大切な者、そして、桑原くんと飛影ちゃんにとって雪菜ちゃんよりも大切な者は、幽助以外には存在しなかったはずです。
彼らはきっと、幽助を生き返らせるためだったら、戸愚呂のように迷うことなく、冥獄界に堕ちていってしまうでしょう(志保利母さんや雪菜ちゃんを置いてでも)。
だから、彼らにとっての最悪のシナリオは、自分が死ぬことではなく、幽助を失うことであったはずなんです。
そして、その最悪のシナリオが現実のものとなってしまった今だけど、桑原くんも蔵馬も飛影ちゃんも泣いてはいません。
彼らには今のところ、仙水という怒りをふつける対象がいるからです。
今はまだいい。
怨みをぶつける相手がいるからいい。そして、その怨みをぶつける相手が、とてつもなく強くて、ちょっとやそっとじゃ倒せないようなやつだからいい。
戦うことだけを考えなければいけないから、考えたくないことを考える余裕もない。
だから、本当に恐いのはおそらく、仙水を倒してしまって、もう、やることが何もなくなって、怨みをぶつける相手もいなくなって、幽助のことを考えるしかなくなった時。
それが一番、恐い。
泣いても戻ってこないとわかってるから、怒っても戻ってこないとわかってるから、それしかやることがなくなった時が恐い。
今の3人は、死を覚悟しているというよりも、死を望んでいるようにさえ見える。
幽助に本当に置いていかれてしまわないために。この何よりも苦しい時間を早く終わらせるために。
とにかく、“残された者”にだけはなりたくて、彼らは先を争って魔界に飛び込んでいってしまったように、私には見える。
だから、今の私は幽助よりも、桑原くんと蔵馬と飛影ちゃんが気がかりでしょうがない。
だって、絶対にこの3人は生きのびることを考えないで戦ってしまうから、そして、その相手は仙水だから、きっとものすごく悲惨なめにあってしまうよ(泣)。
だけど、それでも生き残ってしまったら、皆はどうするんだろうね。
飛影ちゃんは、ことが片付いてしまったら、幽助を殺した仙水ではなく、自分を置き去りにしてしまった幽助を怨み続けるような気がするんだけど……。
コエンマさまの失意
コエンマさまは、これからどうするんだろうね。
大事に育てた仙水には裏切られ、幽助には死なれ、あげくのはてに彼の一番、大事な仕事であっただろう魔封環にも失敗してしまった。
もう、プライドが傷ついたと、落ち込む元気すらなくて、自身の存在価値にまで疑いを持ち出した様子ですね。
だけど、正直、コエンマさまがこんなにおとなげないやつだとは思ってもみませんでしたよ(大事な仕事を放棄して、仙水と心中しようとするんだもんな~)。
もう、ここんところのコエンマさまってば、ボロボロ。
何をやっても裏目に出ちやうし、私情ばかりが先走って、霊界の統治者としての自分を完全に見失っている。
なにもかもを失ったコエンマさまの、これからがとっても心配です(閻魔大王を動かしてしまうほどの失態を演じてしまったわけですから、霊界での立場も悪くなるでしょうね)。
これでコエンマさまが普通のサラリーマンだったりしたら、責任をとっての辞職願いぐらいは出すだろうなぁ(苦笑)。
A級妖怪のカ
蔵馬がとうとう、自力で妖狐さまになってしまいましたね。
だけど、この妖狐さまって、前の妖狐さまと違うみたい。
なんとゆ-か、蔵馬が妖狐さまに戻ったというよりも、南野秀一が妖狐化したという感じ(これが本当の南野妖狐さまですね(笑))。
いつもの妖狐さまよりも、ずっとシャープで神経質そうよね(ああ、秀一くんに戻れるのかな、ちゃんと)。
それに、飛影ちゃんてば、やっぱりまだ右腕に黒龍波を飼っていたのね、物騒な子だなぁ。A級妖怪になったせいか、黒龍波を撃っても“冬眠”しないし……(もしかしたら、怒りのあまり、眠気さえ忘れているのかもしれない)。
しかし、それだけパワーアップしても、仙水の服も焼きつくすことができないなんて、口惜しいかぎり。
やっぱり、私は仙水がキライだ~!(この人を見ると、幽助を返せ~! と叫んでしまう)
仙水と樹さんの力関係
突然、先週の話に戻りますけどね、幽助をどうしようか迷っていた仙水は、樹さんの一声で、あっさりと幽助を殺したでしょう?
あれが、私はひどく気になりました。
あれは、樹さんから仙水への命令のように見えた。
今まで、仙水が“主”で樹さんが“従”といった関係をみせていたこの2人だけれど、本当のところは、樹さんが“主”で仙水は“従”なんじやないのかしら。
最初の頃(樹さんが自分と仙水の関係について語った時)から、樹さんは仙水に従っているように見せているだけ、といった印象を受けていた私ですが、あのシーンを見て、それをさらに強くしてしまいました。
結局、仙水は樹さんに操られている。樹さんは仙水が操りきれるような、かわいいやつではないないと思う。
樹さんは仙水に頼っていないけれど、仙水はあきらかに樹さんに頼っている。
それでも、樹さんにとって仙水は、支配したい人物ではないと思うんですよね。
なんとゆ-か……樹さんて、仙水に情はかけていないけれど、めいいっぱい執着はしているように見える。
樹さんは仙水の愛情が欲しいとは思っていないよね。やさしくして欲しいとか、自分のことを考えて欲しいとも思っていない。
ただ仙水が、強くて美しくて哀しい完成品になっていく過程を、楽しんでいる。
やっぱり、樹さんをそばに置いたことが、仙水の最大の過ちよね。
樹さんてばもしかしたら、仙水が美しく滅んでいくところが見たくてしょうがないんじゃないかしら、と思うことがあるもの。
幽助が生き返らない~
不親切なあらすじ
幽助の死を信じることができない桑原、蔵馬、飛影の3人。
だが、幽助の心臓は確実に止まっていた(号泣)。
怒りのあまり、A級妖怪としての力を取り戻した蔵馬と飛影、そして桑原は、仙水に戦いを挑み、彼らはそのまま魔界へと突入した。
一方、霊界では、ぼたんの報告を受けた閻魔大王が、ついに人間界への介入を決意した。
生き返ってよ、幽助
幽助の心臓が本当に止まっちゃってますよ~!
え-ん、どうしてくれんのよ、冨樫先生。
幽助が、幽助が、幽助が~! と叫び続けて、いい加減、疲れきってしまいました。
私、大量のマンガを読んでいることにかけては自信あるけど(自慢にならない)、精神的にこんなに疲れるマンガは初めてですよ。
もう勝手にして、と思いっきりなげやりな気分にもなりましたが、やっぱり幽助を、桑原くんを、蔵馬を、飛影ちゃんを見捨てられないの~。
私、冨樫先生が目の前に立っていたら、泣いてわめいて、責めたてそうな気がするわ。
二カッと笑ってる幽助を、バカ笑いしている桑原くんを、微笑を浮かべている蔵馬を、幽助をうれしそうにみつめている飛影ちゃんを返して~! とか叫んでね。
幽助~! 生き返るんだ~! 私はあきらめないぞ~! と、それでも往生際の悪い私はわめいています。
残される者たち
桑原くんと蔵馬と飛影ちゃんは、幽助に置いていかれてしまいました。
この3人は、誰よりも幽助を大切にしていました。
そして何よりも、どんどん強くなっていく幽助をみつめていくことを、生きがいとしていたんじゃないかと思います。
蔵馬にとって母親以上に大切な者、そして、桑原くんと飛影ちゃんにとって雪菜ちゃんよりも大切な者は、幽助以外には存在しなかったはずです。
彼らはきっと、幽助を生き返らせるためだったら、戸愚呂のように迷うことなく、冥獄界に堕ちていってしまうでしょう(志保利母さんや雪菜ちゃんを置いてでも)。
だから、彼らにとっての最悪のシナリオは、自分が死ぬことではなく、幽助を失うことであったはずなんです。
そして、その最悪のシナリオが現実のものとなってしまった今だけど、桑原くんも蔵馬も飛影ちゃんも泣いてはいません。
彼らには今のところ、仙水という怒りをふつける対象がいるからです。
今はまだいい。
怨みをぶつける相手がいるからいい。そして、その怨みをぶつける相手が、とてつもなく強くて、ちょっとやそっとじゃ倒せないようなやつだからいい。
戦うことだけを考えなければいけないから、考えたくないことを考える余裕もない。
だから、本当に恐いのはおそらく、仙水を倒してしまって、もう、やることが何もなくなって、怨みをぶつける相手もいなくなって、幽助のことを考えるしかなくなった時。
それが一番、恐い。
泣いても戻ってこないとわかってるから、怒っても戻ってこないとわかってるから、それしかやることがなくなった時が恐い。
今の3人は、死を覚悟しているというよりも、死を望んでいるようにさえ見える。
幽助に本当に置いていかれてしまわないために。この何よりも苦しい時間を早く終わらせるために。
とにかく、“残された者”にだけはなりたくて、彼らは先を争って魔界に飛び込んでいってしまったように、私には見える。
だから、今の私は幽助よりも、桑原くんと蔵馬と飛影ちゃんが気がかりでしょうがない。
だって、絶対にこの3人は生きのびることを考えないで戦ってしまうから、そして、その相手は仙水だから、きっとものすごく悲惨なめにあってしまうよ(泣)。
だけど、それでも生き残ってしまったら、皆はどうするんだろうね。
飛影ちゃんは、ことが片付いてしまったら、幽助を殺した仙水ではなく、自分を置き去りにしてしまった幽助を怨み続けるような気がするんだけど……。
コエンマさまの失意
コエンマさまは、これからどうするんだろうね。
大事に育てた仙水には裏切られ、幽助には死なれ、あげくのはてに彼の一番、大事な仕事であっただろう魔封環にも失敗してしまった。
もう、プライドが傷ついたと、落ち込む元気すらなくて、自身の存在価値にまで疑いを持ち出した様子ですね。
だけど、正直、コエンマさまがこんなにおとなげないやつだとは思ってもみませんでしたよ(大事な仕事を放棄して、仙水と心中しようとするんだもんな~)。
もう、ここんところのコエンマさまってば、ボロボロ。
何をやっても裏目に出ちやうし、私情ばかりが先走って、霊界の統治者としての自分を完全に見失っている。
なにもかもを失ったコエンマさまの、これからがとっても心配です(閻魔大王を動かしてしまうほどの失態を演じてしまったわけですから、霊界での立場も悪くなるでしょうね)。
これでコエンマさまが普通のサラリーマンだったりしたら、責任をとっての辞職願いぐらいは出すだろうなぁ(苦笑)。
A級妖怪のカ
蔵馬がとうとう、自力で妖狐さまになってしまいましたね。
だけど、この妖狐さまって、前の妖狐さまと違うみたい。
なんとゆ-か、蔵馬が妖狐さまに戻ったというよりも、南野秀一が妖狐化したという感じ(これが本当の南野妖狐さまですね(笑))。
いつもの妖狐さまよりも、ずっとシャープで神経質そうよね(ああ、秀一くんに戻れるのかな、ちゃんと)。
それに、飛影ちゃんてば、やっぱりまだ右腕に黒龍波を飼っていたのね、物騒な子だなぁ。A級妖怪になったせいか、黒龍波を撃っても“冬眠”しないし……(もしかしたら、怒りのあまり、眠気さえ忘れているのかもしれない)。
しかし、それだけパワーアップしても、仙水の服も焼きつくすことができないなんて、口惜しいかぎり。
やっぱり、私は仙水がキライだ~!(この人を見ると、幽助を返せ~! と叫んでしまう)
仙水と樹さんの力関係
突然、先週の話に戻りますけどね、幽助をどうしようか迷っていた仙水は、樹さんの一声で、あっさりと幽助を殺したでしょう?
あれが、私はひどく気になりました。
あれは、樹さんから仙水への命令のように見えた。
今まで、仙水が“主”で樹さんが“従”といった関係をみせていたこの2人だけれど、本当のところは、樹さんが“主”で仙水は“従”なんじやないのかしら。
最初の頃(樹さんが自分と仙水の関係について語った時)から、樹さんは仙水に従っているように見せているだけ、といった印象を受けていた私ですが、あのシーンを見て、それをさらに強くしてしまいました。
結局、仙水は樹さんに操られている。樹さんは仙水が操りきれるような、かわいいやつではないないと思う。
樹さんは仙水に頼っていないけれど、仙水はあきらかに樹さんに頼っている。
それでも、樹さんにとって仙水は、支配したい人物ではないと思うんですよね。
なんとゆ-か……樹さんて、仙水に情はかけていないけれど、めいいっぱい執着はしているように見える。
樹さんは仙水の愛情が欲しいとは思っていないよね。やさしくして欲しいとか、自分のことを考えて欲しいとも思っていない。
ただ仙水が、強くて美しくて哀しい完成品になっていく過程を、楽しんでいる。
やっぱり、樹さんをそばに置いたことが、仙水の最大の過ちよね。
樹さんてばもしかしたら、仙水が美しく滅んでいくところが見たくてしょうがないんじゃないかしら、と思うことがあるもの。