『魔人探偵脳噛ネウロ』第176話 ■【すうじ】 感想

笹塚さんの家族が殺された事件は、怪盗“X”事件と認定された第一件目だった。
3つの木箱に詰められた3人の遺体。
透明の「箱」もコワそうだけど、木の「箱」ってのも、中がどうなってるのかを想像しちゃって別の意味でコワいような気がする。

事件の資料を放りっぱなしにして行方をくらました笹塚さん。
ちゃんと片づけておけば、弥子ちゃんや笛吹さんに気づかれずにすんだのに、とか思うんだけど、それだけ笹塚さんが動揺してたってことなのかもしれないなあ。

一方、笹塚さんがいなくなってもさして動揺している様子がない笛吹さん。
そんな予感があったからだという。
でも、弥子ちゃんはそれに気づいてなかった。
人の感情を察する力にすぐれた弥子ちゃんが気づけなかった笹塚さんの変化。
それは、笛吹さんのつきあいの長さのなせるわざなのか、弥子ちゃんの力がにぶってきているのか。

笹塚さんは雑居ビルの前、中華料理店(?)に入ろうとしている。
とりあえず拉致られたんじゃなくってよかった。
めんどくさいんなら、やめてください~。せめて、魔人様、連れてってください~。

マフラーを編んでるあかねちゃん。ホントに器用だよなあ。
このマンガがどれだけ殺伐としてきても、あかねちゃんだけはのんびりとお茶淹れて、編み物やってて欲しい。

笹塚さん失踪について魔人様に語る弥子ちゃん。
そんなでっかいチキン、ケ○タで売ってたっけ?
笹塚さんの事件を以前から探っていた魔人様は、それがサイの仕業ではないと判断していた。
サイが死体をガラスの「箱」に詰め込むのは「観察」のため、だから中身が見えない木箱にいれるわけがない。
そもそも、サイが「箱」をつくりだしたのはアイさんの提案だったらしいけど、サイとアイさんが出会ったのは最大枠で考えても5年前くらい。だけど、笹塚さんの家族の事件は10年くらい前のものなんで、時期がまったく重ならないよなあ、とは思ってたんだ。
まあ、サイはあの通り記憶があやふやな人なんで、本人が同じことをやってて忘れてるって可能性もあったわけなんだけど。

弥子ちゃんの口にサイコロをつっこむ魔人様。
弥子ちゃんのあごに手を置く魔人様。
うぉ~。推理を話すだけなのに、なんでそんなスキンシップが必要ですか~。もっとやってください~(←コワれてる)。
こんなにナチュラルにベタベタしてるカップル(←とゆーことに私の中ではなっている)って、『ジャンプ』史上初めてかも。

笹塚さんの家族の事件は「シックス」の仕業ではないかと推理した魔人様。
笛吹さんは「こんな時に勝手な捜査に走った」と言ったけれど、笹塚さんが魔人様と同じ結論に達したのだとすれば、「こんな時」だからこそ動いたのかもしれない。
「勝手」であることには変わりないけどね。
しかし、そうなると、なんで「シックス」が笹塚さんの家族を殺したのかがわからない。なんで木箱に詰めたのかも。
笹塚さんの父親が雑誌記者だったってことと関係あるのかなあ。

この嫌煙運動はなやかなご時勢に、思いっきり嫌煙家にけんかうってる松井センセ。
あいかわらず勇気のある方だなあ(苦笑)。
私も嫌煙家なんで、このおばさんの気持ちがわからないでもないんだ、実は。

久々にユキが登場!
と思ったら葛西に瞬殺されてしまった(泣)。
そりゃあ、葛西とユキじゃ格が違いすぎるってのはわかるけど、扱いが悲しすぎます松井センセ。
でも、ユキがやられれば、早坂が魔人様サイドにつく理由ができるなあ。

ずっと不明だったユキの新しい武器は、爆薬だったらしい。ホントに危険すぎるからっ。
吾代がくらわなくってよかったなあ。
そういえば、その吾代はまだ入院中なのかな?
ユキも同じ病室に入ればいいのに(笑)。

着実に話が折りたたまれてる感じがして、なんかちょっと複雑な気分。