『魔人探偵脳噛ネウロ』第196話 泣【なかせる】 感想
こっ、この掲載位置、整理ポスト入り感が否めないんだけどっ。
今回のサブタイトルは『泣【なかせる】』。
もう、このサブタイ見た時点ですでに泣きそうだった(←だいぶセンシティブになってる)。
弥子ちゃんのバースディを祝う気分じゃない……でもお祝いはする!
弥子ちゃん(周期があっていれば魔人様も)ハッピーバースディ! だった……ちょっと出遅れた……。
高度3000メートルの上空で対峙する魔人様と「シックス」。
ステルス戦闘機を追っかけてこられるほどの力を魔人様が残していることに驚く「シックス」。
この高さから落ちたら、さすがの「シックス」も死ぬだろうなあ。
てか、きっと魔人様も死んじゃうっ。
「我が輩が地上での活動を継続させる事そのものが…困難になった事を意味している」
魔力が尽きたら、普通の人間並みになっちゃったとしても地上で生きていけるんじゃないかとゆー期待があったんだけど、どうも生きていくことそのものが困難らしい。
食糧不足のうえに酸素が希薄、ってイメージ?
とゆーことは魔人様、お里帰りが決定?
でも、里帰りって多分、そう簡単にできるもんじゃないよね。
簡単に行き来できるもんなら、ストール巻いてじーっと座ってるなんてことはやんないもんなあ。
でもでも、ちゃんと戻る気があるから、この先の食糧源の確保に腐心してるんだよねっ! と、今、がんばって自分に言い聞かせてる。
「我が輩のためによく働いた人間共」
すでに過去形……。
「貴様等の『病気』を治してやる」
「シックス」は人間の間から生まれ出でた「病気」。
それは「癌」のようなものなのかなあ、と想像する。
正常な細胞の間で時折、生まれてくる異常な細胞。それは人間が生きている限り、常に体内に存在しているものなんだそうだ。たいがいの「異常」は肉体の中で他の細胞と折り合いをつけて生きていく。でも、たまに、どうしようもなく「異常」を「増殖」させて、宿主を殺し、自分自身まで殺してしまうものが現れる。
「人間」にとって「シックス」はそんな存在。
だからこそ、魔人様は「シックス」を「歪な進化」と呼ぶ。
「人間」の中から生まれ出でて、「悪意」を「増殖」させ死に至らせる「病気」。
「シックス」の行動の意味がわからないって思ってたけど、元々、意味なんかなくって、ただそう生まれついたからそのように行動してるだけなんだなあ、と思うとものすごく腑に落ちる。
魔人様はなんで、あのドSサミット(笑)の時点で「シックス」を殺してしまわなかったんだろうと考えていた。
「種」として違うものになりかけているけれど、それでも「シックス」は「人間」だと魔人様は考えていたのかなあ、とふと思った。
人間の「進化」を愛でる魔人様は、たとえ「シックス」が相手であろうともその可能性を摘むことを躊躇し、しばし観察していたかったのかなあ、と。
なんとなく思いついただけなんで、大ハズレかもしれないけどね。
ここらへんのとこは今後、魔人様が答えを示してくださる機会があるかもしれない。
魔人様を見送った弥子ちゃん。
ここから先、弥子ちゃんにも吾代にもできることはなにもない。
そして、サイは意識を取り戻す。
「ID(すがた)を失くした生物兵器と、ID(くに)を失くした工作員は、足りないID(もの)を補い合って…2人で1人の犯罪者だったんだから」
サイが狂おしいほどに求めていたみずからのアイデンティティ。
それは記憶だったり容姿だったりソサエティだったりするんだろうけど、サイはそれを何ひとつ持ち合わせていなかった。
記憶は失われ続け、容姿は定まらず、自分が所属すべきものはどこにも見当たらない。
その不安がサイをあそこまで不安定な存在にさせていた。
でも、「Xi」というユニットこそが自分のアイデンティティだった、とゆーことにサイはようやく気づいた。
アイさんと二人でいる自分こそが、本当の自分なんだと……。
ようやく自分を取り戻したサイは、弥子ちゃんを泣かせるために、あえて別人になった。
「会えて良かった…ありがとう」
ああ、笹塚さんが笑顔で言いたかった言葉はこれだったのか……。
笹塚さんが死んだ時に泣くことさえできなかった弥子ちゃんが、涙をボロボロ流して泣くことができた。
「出会わなきゃ良かった」なんて口走っちゃったこともあった弥子ちゃんだけど、出会えていなければ「会えて良かった」って言ってもらうこともできなかった。
なんか、そんなあたりまえのことが泣けるんだ。
笹塚さんのすべての記憶を読んでいたサイ。
だから、これはサイのお芝居ではなく、サイの肉体を通じて、笹塚さんの記憶が弥子ちゃんに話しかけているとゆーことなんだと、私は信じてる。
あの最期の時、サイが笹塚さんの記憶を読んだことが、こーゆーとこにつながるのかと!
あれは、「シックス」の残虐っぷりを見せるための演出だとばかり思っていた私があさはかでした。ってか、松井センセがすごすぎます……。
慟哭する弥子ちゃんを抱きながら逝ってしまったサイ。
笹塚さんに化けるなんてことをしなければ、もしかして生き延びたんじゃない? とゆー気もする。
でも、アイさんを失ったことを自覚してしまったサイは、これ以上、生き延びる気がなかったのかもしれないなあ。
自分の「正体」を求め続けたサイ。
そしてサイがみずから導き出した答えは「正体」=「俺」だった。
こんなあたりまえのとこにたどりつくまでに、サイはどれだけ苦しんだのか。そして、どれだけの人を苦しめたのか。
サイは哀しい子供だった。
それでも、その哀しさゆえに他者を殺すことはやはり罪なんだと思う。
せめて、サイが愛する人を失う痛みを知ることができてよかったと思いたい。それを知らなければ、自分が他者にどんな苦しみを与えたのかもわからないままだったから。
あーっ、なんか動揺しすぎでいろいろグチャグチャになってる。
まあ、いつもはグチャグチャじゃないのかと言われると返す言葉もないんだが(苦笑)。
今回のサブタイトルは『泣【なかせる】』。
もう、このサブタイ見た時点ですでに泣きそうだった(←だいぶセンシティブになってる)。
弥子ちゃんのバースディを祝う気分じゃない……でもお祝いはする!
弥子ちゃん(周期があっていれば魔人様も)ハッピーバースディ! だった……ちょっと出遅れた……。
高度3000メートルの上空で対峙する魔人様と「シックス」。
ステルス戦闘機を追っかけてこられるほどの力を魔人様が残していることに驚く「シックス」。
この高さから落ちたら、さすがの「シックス」も死ぬだろうなあ。
てか、きっと魔人様も死んじゃうっ。
「我が輩が地上での活動を継続させる事そのものが…困難になった事を意味している」
魔力が尽きたら、普通の人間並みになっちゃったとしても地上で生きていけるんじゃないかとゆー期待があったんだけど、どうも生きていくことそのものが困難らしい。
食糧不足のうえに酸素が希薄、ってイメージ?
とゆーことは魔人様、お里帰りが決定?
でも、里帰りって多分、そう簡単にできるもんじゃないよね。
簡単に行き来できるもんなら、ストール巻いてじーっと座ってるなんてことはやんないもんなあ。
でもでも、ちゃんと戻る気があるから、この先の食糧源の確保に腐心してるんだよねっ! と、今、がんばって自分に言い聞かせてる。
「我が輩のためによく働いた人間共」
すでに過去形……。
「貴様等の『病気』を治してやる」
「シックス」は人間の間から生まれ出でた「病気」。
それは「癌」のようなものなのかなあ、と想像する。
正常な細胞の間で時折、生まれてくる異常な細胞。それは人間が生きている限り、常に体内に存在しているものなんだそうだ。たいがいの「異常」は肉体の中で他の細胞と折り合いをつけて生きていく。でも、たまに、どうしようもなく「異常」を「増殖」させて、宿主を殺し、自分自身まで殺してしまうものが現れる。
「人間」にとって「シックス」はそんな存在。
だからこそ、魔人様は「シックス」を「歪な進化」と呼ぶ。
「人間」の中から生まれ出でて、「悪意」を「増殖」させ死に至らせる「病気」。
「シックス」の行動の意味がわからないって思ってたけど、元々、意味なんかなくって、ただそう生まれついたからそのように行動してるだけなんだなあ、と思うとものすごく腑に落ちる。
魔人様はなんで、あのドSサミット(笑)の時点で「シックス」を殺してしまわなかったんだろうと考えていた。
「種」として違うものになりかけているけれど、それでも「シックス」は「人間」だと魔人様は考えていたのかなあ、とふと思った。
人間の「進化」を愛でる魔人様は、たとえ「シックス」が相手であろうともその可能性を摘むことを躊躇し、しばし観察していたかったのかなあ、と。
なんとなく思いついただけなんで、大ハズレかもしれないけどね。
ここらへんのとこは今後、魔人様が答えを示してくださる機会があるかもしれない。
魔人様を見送った弥子ちゃん。
ここから先、弥子ちゃんにも吾代にもできることはなにもない。
そして、サイは意識を取り戻す。
「ID(すがた)を失くした生物兵器と、ID(くに)を失くした工作員は、足りないID(もの)を補い合って…2人で1人の犯罪者だったんだから」
サイが狂おしいほどに求めていたみずからのアイデンティティ。
それは記憶だったり容姿だったりソサエティだったりするんだろうけど、サイはそれを何ひとつ持ち合わせていなかった。
記憶は失われ続け、容姿は定まらず、自分が所属すべきものはどこにも見当たらない。
その不安がサイをあそこまで不安定な存在にさせていた。
でも、「Xi」というユニットこそが自分のアイデンティティだった、とゆーことにサイはようやく気づいた。
アイさんと二人でいる自分こそが、本当の自分なんだと……。
ようやく自分を取り戻したサイは、弥子ちゃんを泣かせるために、あえて別人になった。
「会えて良かった…ありがとう」
ああ、笹塚さんが笑顔で言いたかった言葉はこれだったのか……。
笹塚さんが死んだ時に泣くことさえできなかった弥子ちゃんが、涙をボロボロ流して泣くことができた。
「出会わなきゃ良かった」なんて口走っちゃったこともあった弥子ちゃんだけど、出会えていなければ「会えて良かった」って言ってもらうこともできなかった。
なんか、そんなあたりまえのことが泣けるんだ。
笹塚さんのすべての記憶を読んでいたサイ。
だから、これはサイのお芝居ではなく、サイの肉体を通じて、笹塚さんの記憶が弥子ちゃんに話しかけているとゆーことなんだと、私は信じてる。
あの最期の時、サイが笹塚さんの記憶を読んだことが、こーゆーとこにつながるのかと!
あれは、「シックス」の残虐っぷりを見せるための演出だとばかり思っていた私があさはかでした。ってか、松井センセがすごすぎます……。
慟哭する弥子ちゃんを抱きながら逝ってしまったサイ。
笹塚さんに化けるなんてことをしなければ、もしかして生き延びたんじゃない? とゆー気もする。
でも、アイさんを失ったことを自覚してしまったサイは、これ以上、生き延びる気がなかったのかもしれないなあ。
自分の「正体」を求め続けたサイ。
そしてサイがみずから導き出した答えは「正体」=「俺」だった。
こんなあたりまえのとこにたどりつくまでに、サイはどれだけ苦しんだのか。そして、どれだけの人を苦しめたのか。
サイは哀しい子供だった。
それでも、その哀しさゆえに他者を殺すことはやはり罪なんだと思う。
せめて、サイが愛する人を失う痛みを知ることができてよかったと思いたい。それを知らなければ、自分が他者にどんな苦しみを与えたのかもわからないままだったから。
あーっ、なんか動揺しすぎでいろいろグチャグチャになってる。
まあ、いつもはグチャグチャじゃないのかと言われると返す言葉もないんだが(苦笑)。