『魔人探偵脳噛ネウロ』第201話 人【にんげん】 感想

今週の弥子ちゃんの好物は「土」。
食用の土があるとかゆーウワサはきいたことあるけど、絶対にからだに悪影響はない、と言われても食べるのはやだよなあ。

自分の死を宣告したその口から魔界に帰ると言い出した魔人様。
そうか、ゼラは魔界の門になるために登場したのか。
それにしても口から出入りするって……。

ものすっごく偉そうなカッコをした魔人様が登場。
めっちゃカッコエエ。
こんな姿で人間界をうろついてたら絶対に目立つんと思うけど、今でもハンパなく目立ってるんじゃないかとゆー気はする。
てか、魔界ではあの鳥さんの姿なのかと思ってましたよ、魔人様。
元々、複数の姿を持ってるってことなのかな?

魔人は「可能性の追求を早々に諦め、『運命』という言葉で解決したがる」傾向があるそうだ。
それこそが魔人様が人間とゆー存在を愛でる理由なんだろうね。
良くも悪くも諦めが悪い。
無理だとわかっててもカンペキな刹那さんの再現を追求した春川教授のように。
諦めから「謎」は生まれない。だから魔人様に喰い尽くされちゃったのか?

魔人様を迷わせていたのは、この世界に戻ってこれないかもしれな、とゆーリスクだった。
戻ってこれたとしても時間がどれだけズレてるかわからない。最悪の場合、次元さえズレているかもしれない。
この世界に強い執着があるからこそ、魔人様は迷う。
でも、このまま事務所で寝てても回復の見込みはない。ゼラの言葉を魔人様が否定しなかったところをみると、このまま衰弱死の可能性は高いんだろう。
それを読み取ったからこそ、弥子ちゃんは魔人様の背を押した。
「早く帰れバカ魔人。そんでさっさと戻ってこい」
笑って言った弥子ちゃん。
「わかってるよ、ネウロ。あんたの体は魔界じゃないと生きれなくても、あんたの脳は地上じゃないと生きれないって」
脳と体が違う世界を求めてる。
それが魔人様の唯一にして最大の不幸。
生きるために食べるのか、食べるために生きるのか。
それこそが魔人様が背負っている最大の「謎」なのかもしれない。

久々に登場した懐かしい面々。
池谷と由香ちゃんは仲良くやってるらしい。なんかめっちゃいい感じだなあ。
そして、睦月ちゃんはおじいちゃんが残した会社を継ぐために勉強中。
徹ちゃんはあいかわらず萌え萌えしてるらしい。
混沌に満ちたこの世界は、変わらない欲望で進化を続け、未来をつくり、「謎」を生み出し、いつまでも魔人様の帰りを待ち続ける。
この世界を守ってくれた魔人様の脳髄の飢えを満たすために。

たくさんの犯人を説得してきたそのスキルは、魔人様をも説得してしまった。
これこそが弥子ちゃんの進化の証明なのかもしれない。

魔人様がいきなりデレ化したっ(爆)。
「グイ」って弥子ちゃんを引き寄せて「ばふッ」って弥子ちゃんの顔を胸に押し付けて、そしたら弥子ちゃんは魔人様のシャツを「ギュ」だよっ。
うぉ~っ、なんだなんだこのデレデレっぷりはっ。
なんかめっちゃ恥ずかしくなっちゃったんだけどっ。私だけっ? 私だけがうろたえてるのっ?
で、魔人様が弥子ちゃんの頭を「グイ」ってした時は、ホンキで次のページでキスしてると思ったっ(爆)。
えっ? 私だけ? そんな期待したのは私だけっ?
で、「留守は任せたぞ、相棒」だよ。
いやっ、これはこれでものすごくステキだけどっ!
松井センセ。見事なスカシっぷりです。
それとも、私の期待が見当はずれすぎたんですか?(スミマセン)

お別れの夜を雑談で過ごした魔人様と弥子ちゃん。
この時の魔人様の表情のやわらかさがなんともいえない。
その顔から迷いはなくなったけど、なんかちょっとせつないんだ。
そして、弥子ちゃんが眠ってしまった隙に、魔人様はさよならも告げずにこの世界を去っていった。
ぶっとい鎖を残して(苦笑)。

「もうお嫁に行けない」って……ゼラは女だったのか。それともオカマさんとか?
てゆーか、魔界にも結婚の概念はちゃんとあるんだね。

魔人様は去ってしまった。
そして、時は過ぎて3年後。
弥子ちゃんは19歳。
魔人様がいない世界で、弥子ちゃんはどんな「進化」を選び取ったのか……。

なんか複雑なんですけど。
いろいろと複雑なんですけど。
とにかく、松井センセを信じることしかできないです。