『週刊少年ジャンプ』2009年22・23合併号 感想

今まで基本的に火曜にアップしてた『週刊少年ジャンプ』感想を水曜にスライドすることにしました(すぐ元に戻るかもだけど)。
『魔人探偵脳噛ネウロ』が終わってしまったんで、ネウロ感想がなくなった分、ジャンプ感想をもうちょっとリキ入れて書いてみようかなあ、ということで。
まあ、今までも十分に長かったんで、ウザさが倍増するだけかもしれません(苦笑)。

予想はしてたけど、魔人様がいらっしゃらない「大終結!」表紙はヘコんだ。
ずっと『ネウロ』を真っ先に読んでたんで、久しぶりに巻頭から順序良く読んでみたりして(4年も続いてたのに巻頭カラーがほとんどなかったんだよなあ)。
おまけに『D.Gray-man』が次号からまた休載って……私は何を楽しみに『ジャンプ』を読めば……。
えっと、『ONE PIECE』と『黒子のバスケ』と『バクマン。』と『銀魂』と『ぬらりひょんの孫』がなくなったら買わなくなるかも(←結局、離れられない)。

次号から西尾維新先生の新連載が始まるらしくってビックリ。
西尾維新小説ファンとしては複雑なとこもあったりして。

『ONE PIECE』(第540話 “LV6 無限地獄”)
巻頭カラー。麦わら一味が勢ぞろいするのは巻頭カラー表紙だけ! って状態はいつまで続くんだろう。

エース救出目指して、ついにレベル6までやってきたルフィ。
しかし、エースとは案の定、すれ違いに(うん、そう簡単に会わせてもらえるとは思ってなかったよ)。
事実上、レベル6に封じ込められてしまったルフィ達。
地の利は敵にあり、なんだよねえ。
でも、ルフィはあきらめない。「海軍本部」までエースを追いかけるとか言い出すし。
ルフィの目的はエース奪還であって、インペルダウン攻略ではないんだもん。当然といえば当然。
でも、青キジやくまにこてんぱんにやられた経験があるのに、迷いなく決断できるってホントにコワい子だよなあ。

クロコダイルの弱みを握ってるというイワさん。どんな弱みなのかが気になる~。
クロコダイルとジンベエを加えた最強チーム完成。
ヒトコマにおさまってみるとものすごい絵だ。
てか、イワさんの迫力がケタ違いすぎる(笑)。
イワさんどんだけバケモノ。

『BLEACH』(BLEAH355. Azul-Blood Splash)
京楽隊長がなんであんなに笠を大事にするのかがわからない。
で、日番谷はいつも負けてるイメージが私の中にあるんだけど……もしかして久保先生に嫌われてんじゃないの?

『黒子のバスケ』(第19Q 改めて思いました)
黄瀬と笠松が再登場(後姿だけど、あれは黄瀬と笠松だよねっ!)。
めっちゃなかよしさんな黄瀬と笠松にクルクルしてる自分がいる(←我ながらテンションがおかしい)。
黒子くんはみずがめ座、とゆー情報をありがとう、黄瀬(笑)。
中学時代「今日はかに座が」とか「今日は黒子の運勢が」とか緑間が毎日毎日、言ってて、それで黄瀬はみんなの星座を覚えちゃったんだと思う。で、みんなの血液型も把握してるんだよ、きっと。

さて、体育館内。ウォーミングアップをする選手たち。
黒子くん、火神、緑間の視線が交錯するコマがかちょええ。
「ガン飛ばす相手は違ぇよ」って、ガン飛ばすのはいいのか、キャプテン(苦笑)
「ちょっと見ただけ! ですよ」って、あいかわらず付けたしな火神の敬語。まあ、敬語をちゃんと使おうとする心意気が伝わればいいんじゃないかと。

さて、正邦と秀徳の二連戦(正邦に勝てばね!)に臨むことになった誠凛。
正邦の方が試合が先ってのはまだラッキーかもしれない。黒子くんの情報があんまり洩れずにすむからね。秀徳は緑間がいる時点でどうにもならないし。
でも、さすがに正邦も対戦校のデータぐらいは収集してるらしく、火神の存在も知られていた。
そのわりに黒子くんが無視されてるけど……。

めっちゃ正直者(?)な岩村キャプテン。
日向キャプテンといい、笠松キャプテンといい、キャプテンはオブラートに包んでしゃべれない、ってのがこのマンガのデフォルト設定なのか?(笑)

一年前にボッコボコにされた相手なだけにかたくなってる誠凛チーム。
そんなみんなの気持ちを盛り上げようと「ホッペにチュ」をリコちゃんが提案してくれたのに、しら~って無視されてしまった。
「バカヤロー義理でもそこは喜べよ!」って、やっぱりオブラートに包めないキャラだった日向キャプテン(苦笑)。
色仕掛け(?)に失敗して、キレて「去年の借り返すんだろがええおいっ!? 一年分利子ついてえらい額になってんぞコラー!!!」って……なんてオトコマエなんだ、リコちゃん(笑)。
でも、その次のコマのちょっと涙目なリコちゃんがめっちゃかわいい。
そんなオトコマエでかわいくて感情豊かなリコちゃんの姿になごむ二年生たち。
一年以上つきあって、苦しい時期を一緒に乗り切った仲だもん。もはやリコちゃんを女の子として扱えないんだろうなあ。どっちかってーと「戦友」?
「わりーわりー、わかってるよ」って日向の言葉が、なんかものすごくよいなあ、と。

「ぶっちゃけ去年の大敗でオレらはバスケが嫌いになって、もうちょいでバスケやめそうになった」
この言葉を言えるようになるまで、日向はどれだけ苦しんだんだろう。
それでも、今の日向は笑ってる。
多少、強がりが入ってるかもしれないけど笑ってる。
日向が「オレら」って複数形で語ったのは、二年生はみんな同じように苦しんで同じものを乗り越えてきたんだ、ってゆーことを、一年生にアピールしたかったのかなあ、と思う。
でもそれは、おれたちは苦労したんだ、って言いたかったんじゃなくって、だからこそおれたちは負けない、ってゆー宣言だったんじゃないかと。
もしかして、自分をがけっぷちに追い込んでる?
いやいやいや、この日向の笑顔の破壊力はなかなかのもんだよ。

一方、日向の言葉を聞いてる黒子くんのせつなそうな顔の破壊力はハンパなかった(爆)。
「好きなものを嫌いになるのはすごく辛いです」
二年生たちが自分と同じ気持ちを味わったことがあると知って、闘争心を静かに燃やす黒子くん。
先輩方はバスケが好きだったからこそ、嫌いになりかけたんだよね。
そんなにたいして好きでもなかったんなら、負けたことでそんなダメージはくらわないよね。
それと同じように、黒子くんもバスケが好きだったからこそ嫌いになりかけて、それでも嫌いになりきれなくて、まだコートに立っている。
黒子くんにとって火神は、好きなものをもう一度好きにさせてくれた人、なんだなあ、と思うとめっちゃ萌える(爆)。

いろいろとにぶい火神が理解できる言葉は「勝ちたいです」だけ?(苦笑)
いやいや、「勝ちたい」とゆー言葉にはたくさんの気持ちが乗っかってるんだ、ってこともちゃんとわかってるよね、きっと。

『バクマン。』(35ページ 嬉しさと寂しさ)
やっぱり担当替えイベント発生。
今まで、服部さんをたくさん困らせてきたサイコー&シュージンだけど、それは、本音をぶつけてもちゃんと受け止めてくれる信頼感(考えようによっては甘え)があったからこそなんだよね。
服部さんも中学生の頃から成長を見守ってきた子供たちを、これからが大変って時に手離すのは心配で心配でたまらないんじゃないかなあ。
「面白いマンガ読ませてくれ」って強がり言ってたけど、エレベータの中で泣いちゃってそうな気がする。

「原稿料は1ページ一万二千円、カラーはその1.5倍」。
これがホントだとすると、1号分で19ページ、月4号で計算すると、4×19×12,000=912,000。結構な金額。
でも、アシスタント代とかを考えるとそれでも赤字になっちゃうのか。
よく聞く「雑誌掲載だけじゃ食べていけない」ってのは事実なんだろうなあ。
サイコー&シュージンの仕事場代がほぼゼロって状況はかなりめぐまれてる。
新妻エイジは初連載がまだ続いてるそうだから、とっくに単行本が出てるはず。ということは経営(?)は軌道に乗っているんだろうなあ。

サイコーは「川口たろうがおじさんなのは関係ないと思うけど…」とか考えてるけど、それはサイコーにとって川口たろうが身内だからそう思うだけで、他人、しかもそのマンガが好きだった人にしてみればやっぱり感激なんだと思うよ。
だからそこは、おじさんのマンガを好きでいてくれた人なんだ、と思っておけばいいんじゃないかと。

新しい担当の港浦の言葉に、いちいち、敏感なサイコー&シュージンに、最初に服部さんに接した時の二人を思い出す。
「担当は重要」というおじさんの言葉を信じてるからこそ、担当の言動に敏感になるってのはわかるんだけどね。
基本的に二人とも、大人の言動の裏読みをしちゃう習性があるし。
新妻エイジは担当になんかまったく構ってなかったぞ(←あれはあれで特殊例か?)。

巻末コメントでよく見る「新年会」は「強制連行会」と言うらしい(笑)。
そうか、ハイヤーでマンガ家さんたちが連れ去られてるのか。
『ジャンプ』に連載している先生方が一堂に会してる現場なんて、想像するだけでおそれおおいような。
ところで、こんな台詞が飛び出したからには、新年会の様子も描いてくださると思っていいんだよねっ!(←かなり楽しみなんだけど)

『家庭教師ヒットマンREBORN!』(第239話 決戦の日)
1ページ目、何のマンガか悩んじゃったよ(苦笑)。
奇人変人揃いの白蘭直属部隊・真六弔花。ヴァリアーよりも濃いよ、このメンツ。
マグマ風呂につかるような男に「電波ちゃん」呼ばわりされるなんて、「はげしくブロークンハート」しちゃう気持ちはよくわかるよ、ブルーベルちゃん(笑)。
ところで、あごに右手をそえるのが、この部隊の敬礼なのか?

ラル・ミルチはベッドから出られないくらい体調が悪化してるらしい。
戦地に赴く教え子に「がんばれ」の一言がかけられないのは、心配で心配でしょうがないからなんだろうなあ。
このラル・ミルチの臆病さはなんかかわいい。
そして、もう一人、臆病な人がいた(苦笑)。
いまだにビアンキとちゃんと話し合いができてない獄寺。
う~ん、メローネ基地に乗り込む前に覚悟決めたはずなのに、やっぱりダメダメ。

いつの間にかボンゴレ基地に乗り込んでた入江くんとスパナ。
あの態勢で眠れるってどーゆー特技?
京子ちゃん&ハルちゃんにたたき起こされて、目が3になってたのに、たったヒトコマでキリっと……このコマの間に何があったんだろう(笑)。
「年長組の僕がしっかりしないと正一!!」ってのがなんかもうカワエエなあ。

真六弔花に比べると、実にほのぼの~とした空気をかもしだしてるボンゴレ日本支部。
でも、スーツでパシッと決めた姿はさすがにかっこいいね。
戦闘員と非戦闘員ではちょっとデザインを変えてあるっぽい。
山本と雲雀がいないのがちょっと気になるけど。
てか、雲雀はそんなに心配してない。ギリギリまでディーノを実験台(?)にしてるだけだろうから。
山本の顔が変わってないか、それだけが心配(苦笑)。

『べるぜバブ』
(バブ10 恋がはじまる)
姫川に捕まってた時の自分をテンションを、今更はずかしがってる古市がめっちゃかわいい!
危険なシチュエーションにうっかりテンションあげすぎちゃったんだね、きっと。で、冷静になってみると、我ながらこっぱずかしいこと言っちゃったなあ、ってなるわけだ。
まあ、男鹿にあのシーンを見られなかったんだからいいんじゃない?(ヒルダには見られてるけど)

男鹿とベル坊の間で見事にコミュニケーションが取れてるのが微笑ましいよなあ。
ところで、ベル坊はなんでいつも全裸なんだっけ(←服をいやがるとか?)。

最後の「つき合って下さい」はさすがに笑った。いろいろとはしょり過ぎだよ、男鹿。

『アイシールド21』(327th down 途があるならば)
ただの乱暴者だと思っていた峨王が、マルコのことをちゃんと見てちゃんと理解していることに泣けた。
マルコが報われたような気がして、めっちゃうれしかったんだ。

『銀魂』(第二百五十八訓 師は先に逝く者ではなく共に往く者)
「かーちゃん!! ローションで火って消せる」って……それの使い道はわかってるのか、晴太(爆)。

全蔵さんがむやみにカッコエエ、銀さんの立場がない! って思ってたら最後に見せ場があったよ、銀さん。
主人公補正かかりすぎじゃない?(笑)

『PSYREN』(CALL.68 “転生の日・1”)
雨宮の新コスチュームはフレデリカのおさがり。
なるほど、フレデリカが好みそうなデザインだ。
で、マリーではなくフレデリカの服が提供されたのにはちゃんとした理由があったらしい。
セクハラ発言でフレデリカと雨宮さん、両方の怒りを買った夜科。
ああ、マリーは見事に成長しちゃってるもんねえ(苦笑)。

謎だらけだった物語の核心部分がついに語られるらしい。
ここらへんがこの物語の折り返し部分と見ていいのかな?

『ぬらりひょんの孫』
(第五十六幕 正体)
魔魅流はゆらちゃんの実の兄ではないらしい。まあ、花開院の一族ではあるらしいから、血はつながってるんだろうね。
その能力の高さを買われて本家入りしたらしい魔魅流。でも、それは歪んだ方法でひきずりだされた能力らしい。
なんかもうあからさまに洗脳されちゃってる感じが痛々しいったら。

リクオ様の刀・祢々切丸は妖怪だけを斬る陰陽師の刀だそうだ。
リクオ様の母親か祖母が陰陽師の出とかゆーことなのかな?

人間相手に本気で戦えないリクオ様は大ピンチ。そこに駆けつけた奴良組の面々。
「浮き世の人よ」って……うっかり笑っちゃったんだけど、首無。
牛鬼まで出張ってきてるし。牛頭、馬頭も元気になってる。
百鬼夜行に囲まれてビビる花開院兄妹。
とは言っても、これは単なる脅しなんだろうな。
リクオ様がいる限り、人間を殺すわけにはいかないだろうし。

『D.Gray-man』(第186夜 幻)
久しぶりにアジア支部の面々が登場。
あいかわらずわきあいあいだなあ。フォーも動けるようになってるようでなにより。

アジア支部を訪れた神田。アジア支部の武器職人に会いにきたようだ。
いつもいつも、六幻を大事そうに抱えてる(てかすがってる?)姿が、神田の不安定さを現してるような気がするんだよね。
で、そんな神田に対してものすごく罪悪感を抱いているらしいバク支部長。
神田が「自分は傷ついてる」なんて言うわけないと思うんだが、神田が何も言わないからこそ深読みしちゃうってのはあるよなあ。

「第三エクソシスト」とゆー言葉が出てきたことで、じゃあ「第一」と「第二」って何? と思ってたんだが、神田こそが「第二エクソシスト」らしい。
つまり、イノセンスに選ばれ自然発生(?)のエクソシストが「第一」で、神田が「第二」で、今回、造られた半AKUMAが「第三」とゆーことになるの?
「第二」はチャン家とエプスタイン一族によって造られた。だからこそバク支部長は罪悪感を抱き、レニー支部長は逆に原点に戻ろうとする。
多分、神田だけが「第二」なんじゃなくって、生き残った「第二」が神田だけなんだろうな。

蝋花はアレンの餌付けを行ってるらしい。
でも、アレンは誰にでも餌付けされるから、あんまり効果がないような(笑)。
李佳は積極的にリナリーにアピールしてるけど、こっちもあんまり効果がない。
なにせリナリー、男連中に大事にされるのに慣れすぎちゃってるから(笑)。
蝋花の言いたいことはよくわかる。彼女はアレンが言いたくても言えないことを素直に口にしちゃってるだけだと思うんだ。
でも、李佳の言い分ももっともなんだよなあ。
少なくとも、「鴉」たちは自分の意志で「第三エクソシスト」になってるようだし、戦力になるんなら大目に見ようよ、ってことだよね。
もっとも、彼らをそういう風に育てたのは教団なんだけどね。

神田にだけ見えるらしい幻の花。
幼い神田のそばにポツンと咲いていた花は、いまや神田の周囲に咲き乱れる。
アレンが言う「未来」は神田にはない、って言われてるようでなんかもう……(泣)。

こんなとこで休載って……神田のことが気になって気になってしかたないんだけど。
でも、しかたがない。待つしかない。うん。
でも、これだけたくさん伏線が張られてる作品がこれだけ休載するって、単行本を持ってない読者にはキツいだろうなあ。

『ぼっけさん』
(最終怪 ヒーロー・3「本物のヒーロー」)
終わってしまった。ぶっちゃけ打ち切られてしまった。
ヒノはめっちゃ美人さんで好きだったんだけどねえ。
ちょっとごちゃごちゃしちゃってたなかあ、という印象。
西先生のセンスはとっても好きなので、また戻ってきて欲しい。