泣くのではなく笑うべきなのかもしれない
『魔人探偵脳噛ネウロ』の連載が終了しました。
去年の年末あたりからずっと、これは終わる、と思い続けて動揺しまくってたんですけど、いざその事実を確認したら意外と落ち着いているなあ、とか思ってたんですが(←自覚してなかっただけで実際は挙動不審だったかも)、今日、『ジャンプ』のアンケートハガキをポストに押し込んだ瞬間に「うわっ」って思ったんですよ。
そしたらなんか「うわっうわっうわっ」ってとまらなくなっちゃって(←かなり挙動不審)、家までめっちゃ早足で戻って、とりあえずお風呂に入ってみました(←動揺してる時にはとりあえずお風呂に飛び込む習性がある)。
で、浴槽の中でパニクっていた(苦笑)。
そうか、時間差できたか。そうか。
ここ3年くらい、連載を打ち切られたくないという一心で、アンケートはがきを出し続けてきました。
だから、今週はもはやアンケートを出す理由はなかったんですけど、どうしても出したかったんです。
なんとなくけじめをつけたかったのかもしれないです。
で、けじめつけたら逆にパニクるという妙な状況に。
ああ、そうか今まで受け入れてなかったから意外に平静を保ってたのか。そうか。
打ち切られたくない、という希望は叶えられました。
いつも巻末をうろうろしてて、いつも打ち切りに脅えていたけれど、結果的に4年続いて、コミックスは23巻分になるはずです。
そして、巻末ではなくセンターカラー増ページという待遇で終幕を迎えました。
回収されるべき伏線も見事すぎるくらいにきちんとまとめられました(あかねちゃんの謎は謎のまんまでいいんだと思う)。
松井センセも巻末コメントで楽しい時間だったとおっしゃってくださいました。
これほどにきれいな引き際を迎えられるマンガは意外に少ないと思います。
文句なんかひとつもないのです。
それでも、悲しいのです。
松井センセが語る魔人様と弥子ちゃんの物語のその先を見られないことがさびしくてたまらないのです。
コミックスがまだ残っているので、そこでちょっとくらいは見せていただけるかもですけど(3年後ヒグチが見たいよ~)。
振り返ってみると、人間の「進化」と「可能性」というテーマを貫いたマンガでした。
大事な者を失った悲しみに囚われ続けた者(春川教授、チー坊、笹塚さん、本城博士、サイ)が亡くなり、大事な者を失っても歩みを進めた者(弥子ちゃん、吾代、ヒグチ、笛吹さん)が生き残ったのは、そのテーマに忠実に従った結果なんだと思います。
睦月ちゃんはそのボーダーラインに立っている姿が描かれた子で、この子の物語が連載の中央部分(←話数的にも展開的にも)に配置されているのは意味深だと思います(深読みしすぎかもですけど)。
そうなるとアイさんがお亡くなりになったのが腑に落ちないかなあ、と思ったんですけど、考えてみればアイさんは大事な者は失ってないんですよね(サイより前に亡くなったから)。
アイさんの場合、ストーリーの展開上、殺さざるを得なかった、という感じがします(ポジション的に刹那さんに近い)。
アヤさんは、大事な者を自分で殺してしまった、という点でポジションが特別です。ある意味、悟りを開いちゃってますから。最終的にはこの人が「観察者」ポジションに立っていたような気がします。
魔人様は最初、人間の「観察者」ポジションにいました。
それが最後には「当事者」になっていました。
それは魔人様が、進化する人間たちと共に進化することができる存在、に進化したということなのかもしれません(←日本語が混乱してる)。
そして、弥子ちゃんは人間の「進化」の象徴になりました。
父親を失い部屋の中でうずくまってた女の子は、いまや世界最強のネゴシエイターです。
マンガの中で度々、過去形で語られた弥子ちゃんのモノローグ。
それは、魔人様がそばにいない時間に、弥子ちゃんが魔人様のことを思い出して語った言葉なのかなあ、とか妄想してます。
そして、最終回は弥子ちゃんの現在進行形の言葉でまとめられていました。
弥子ちゃんにはもう過去を振り返る余裕なんてないんです。
だって、魔人様がそばにいたら、魔人様にかまわれすぎてそんなゆとりなくなるもの!(←結局ネウヤコにたどりつく)
『魔人探偵脳噛ネウロ』というマンガから、とても幸福な時間をたくさんいただきました。
このマンガを継続させてくれたあらゆる努力と愛情に深く感謝します。
もちろん、松井先生にはどれだけ感謝しても足りません。
本当に本当にありがとうございました。
おつかれさまでした……って言ってもあんまりお休みにならないみたいですけど(新作読切が楽しみ~)。
えっと、最終回の感想は後日、あらためて書きますです。
今、思いついたことをちょっと書き留めてみたかっただけなので。
去年の年末あたりからずっと、これは終わる、と思い続けて動揺しまくってたんですけど、いざその事実を確認したら意外と落ち着いているなあ、とか思ってたんですが(←自覚してなかっただけで実際は挙動不審だったかも)、今日、『ジャンプ』のアンケートハガキをポストに押し込んだ瞬間に「うわっ」って思ったんですよ。
そしたらなんか「うわっうわっうわっ」ってとまらなくなっちゃって(←かなり挙動不審)、家までめっちゃ早足で戻って、とりあえずお風呂に入ってみました(←動揺してる時にはとりあえずお風呂に飛び込む習性がある)。
で、浴槽の中でパニクっていた(苦笑)。
そうか、時間差できたか。そうか。
ここ3年くらい、連載を打ち切られたくないという一心で、アンケートはがきを出し続けてきました。
だから、今週はもはやアンケートを出す理由はなかったんですけど、どうしても出したかったんです。
なんとなくけじめをつけたかったのかもしれないです。
で、けじめつけたら逆にパニクるという妙な状況に。
ああ、そうか今まで受け入れてなかったから意外に平静を保ってたのか。そうか。
打ち切られたくない、という希望は叶えられました。
いつも巻末をうろうろしてて、いつも打ち切りに脅えていたけれど、結果的に4年続いて、コミックスは23巻分になるはずです。
そして、巻末ではなくセンターカラー増ページという待遇で終幕を迎えました。
回収されるべき伏線も見事すぎるくらいにきちんとまとめられました(あかねちゃんの謎は謎のまんまでいいんだと思う)。
松井センセも巻末コメントで楽しい時間だったとおっしゃってくださいました。
これほどにきれいな引き際を迎えられるマンガは意外に少ないと思います。
文句なんかひとつもないのです。
それでも、悲しいのです。
松井センセが語る魔人様と弥子ちゃんの物語のその先を見られないことがさびしくてたまらないのです。
コミックスがまだ残っているので、そこでちょっとくらいは見せていただけるかもですけど(3年後ヒグチが見たいよ~)。
振り返ってみると、人間の「進化」と「可能性」というテーマを貫いたマンガでした。
大事な者を失った悲しみに囚われ続けた者(春川教授、チー坊、笹塚さん、本城博士、サイ)が亡くなり、大事な者を失っても歩みを進めた者(弥子ちゃん、吾代、ヒグチ、笛吹さん)が生き残ったのは、そのテーマに忠実に従った結果なんだと思います。
睦月ちゃんはそのボーダーラインに立っている姿が描かれた子で、この子の物語が連載の中央部分(←話数的にも展開的にも)に配置されているのは意味深だと思います(深読みしすぎかもですけど)。
そうなるとアイさんがお亡くなりになったのが腑に落ちないかなあ、と思ったんですけど、考えてみればアイさんは大事な者は失ってないんですよね(サイより前に亡くなったから)。
アイさんの場合、ストーリーの展開上、殺さざるを得なかった、という感じがします(ポジション的に刹那さんに近い)。
アヤさんは、大事な者を自分で殺してしまった、という点でポジションが特別です。ある意味、悟りを開いちゃってますから。最終的にはこの人が「観察者」ポジションに立っていたような気がします。
魔人様は最初、人間の「観察者」ポジションにいました。
それが最後には「当事者」になっていました。
それは魔人様が、進化する人間たちと共に進化することができる存在、に進化したということなのかもしれません(←日本語が混乱してる)。
そして、弥子ちゃんは人間の「進化」の象徴になりました。
父親を失い部屋の中でうずくまってた女の子は、いまや世界最強のネゴシエイターです。
マンガの中で度々、過去形で語られた弥子ちゃんのモノローグ。
それは、魔人様がそばにいない時間に、弥子ちゃんが魔人様のことを思い出して語った言葉なのかなあ、とか妄想してます。
そして、最終回は弥子ちゃんの現在進行形の言葉でまとめられていました。
弥子ちゃんにはもう過去を振り返る余裕なんてないんです。
だって、魔人様がそばにいたら、魔人様にかまわれすぎてそんなゆとりなくなるもの!(←結局ネウヤコにたどりつく)
『魔人探偵脳噛ネウロ』というマンガから、とても幸福な時間をたくさんいただきました。
このマンガを継続させてくれたあらゆる努力と愛情に深く感謝します。
もちろん、松井先生にはどれだけ感謝しても足りません。
本当に本当にありがとうございました。
おつかれさまでした……って言ってもあんまりお休みにならないみたいですけど(新作読切が楽しみ~)。
えっと、最終回の感想は後日、あらためて書きますです。
今、思いついたことをちょっと書き留めてみたかっただけなので。