『暗殺教室』第33話 球技大会の時間 感想、もしくは、野球回があるマンガは名作(?)

梅雨があけて、さっそくスポーツネタが来たっ。

カルマくんにとってスポーツとは、ヤンキー狩りのようだ。
てか、渚くんをエサにするのはやめてあげて。


「進学校での部活との両立。選ばれた人間じゃないならしなくて良い事なんだ」
キラーンって擬音をつけたくなるくらいのさわやかさ。
だいぶキモい方向にだけど。
でも、本人はしごくまじめに本気でそう思ってて、杉野くんのことをおもいやってるつもりっぽいのが、なんとなく薄気味悪い。
カルマくんにツッコまれても「うんッ。そうだよ」ってはっきりきっぱりだもんなあ。


「この年で開いてしまった大きな差」

実際、社会人になってしまえば、中学生の時点でどこらへんのポジションにいたかはたいして問題にならないと思う。
でも、中学生の時点で、そういう言葉を信じる子供は少ないんじゃないかと感じる。
子供にとっては学校が唯一の「社会」だから、その「社会」でのポジションがそのままどこまでも続いていくんだと、単純にそう思ってしまうんじゃないかな。
まあ、私がそうだったんで、そう思うだけかもしれないけど。

エリートであると信じ込まされ、無邪気にE組の生徒を攻撃する子供たち。
でも、この子供たちだって、それぞれにものすごくがんばっているはず。
だから、いろいろと複雑なんだよなあ。


それにしても、E組を貶めることに関しては手を抜かない(?)学校だなあ。
なんというか、ここまで徹底してると逆に感心してしまう。
まあ、E組の子たちにとってはたまったもんじゃないけどね。

でも、女子たちのリーダー的存在の片岡ちゃんは前向きだ。
「良い試合して全校生徒を盛り下げるよ」って、なんとも頼もしいお言葉。
こんなにできる子がなんでE組に落とされたんだろう。

だけど「良い試合」ってことは、「勝つ」とまでは言ってないってことで、まあ、普通に考えて、バスケ部相手に勝てるとはさすがに考えてないよね。

しかし、杉野くんは「善戦じゃなく勝ちたい」と言った。
このE組のメンバーで勝ちたい、と。

これは、片岡ちゃんの気合が足りないとかいうことじゃなくって、杉野くんの野球に対する想いがそれだけ強いってことなんだろうね。


ところで、野球ボール顔の殺せんせーがなんかかわいい。
特に最後のページのクワッてのが。
こういうぬいぐるみも売ってくれないかなあ。


そんなこんなで、WBCに乗っかったのか、いきなり野球マンガになった『暗殺教室』。
イリーナ先生のチアガール姿を待ち望んでもよかですか?(爆)