『暗殺教室』第35話 円陣の時間 感想、もしくは、教育と制圧

女子のバスケの試合は負けちゃったようだね。
「惜しかった」って言ってるあたりをみるとボロ負けではなかったらしい。
まあ、女の子たちが落ち込んでる様子がないから、よかったんじゃないかね。
茅野ちゃん以外は(笑)。

本当に茅野ちゃんの巨乳に対する憎悪はなんなんだろう。
「怒りと殺意で目の前が真っ赤に染まって」って……。
まだ中学生でそこまで巨乳に固執する理由を知りたい。
それと、ぶるんぶるん揺れる胸元に殺意を覚えるのなら、イリーナ先生の授業はどうやって受けてるんだろう。


さて、男子の野球の方は一応、勝ってるけど、ラスボス・理事長先生の登場で、状況が一変。
「地獄の傀儡子、参戦…!!」ってアオリにうっかり笑ってしまった。


理事長先生がE組を貶めることにこだわるのは、「私の教育理念が乱れる」から。
いや、一部の子供の尊厳をふみにじることで守られる秩序ってどうよ、って感じはするんだけど、理事長先生がそんなことを気にしてるわけがない。


で、理事長先生が出した指示は、「野球に勝つ」ことではなく「E組を踏み潰す作業をする」こと。
その言葉で落ち着きを取り戻す野球部の子たちが怖すぎる。
いや、もうすでに野球部の子たちが理事長先生に「制圧」されちゃってるじゃん。


ところで、あんな極端な前進守備って、ボールが飛んできたら危なくないのかね。
まあ、それで野球部の子が怪我をしたら、E組の子たちが悪者になるだけなんだろうけど。


てきぱきと手を打つ理事長先生に対して、殺監督は打つ手なし!
顔を手でおおっている殺せんせーがかわいすぎるよ。

ネット裏で試合を観戦している烏間先生は、理事長先生のやりように興味津々。
そうなんだよね。理事長先生は自分の理想を実現するための努力は惜しまない、どんなことでもやる。ある意味、めっちゃ勤勉なんだよね。


この重苦しい空気の中で、下ネタかましてるイリーナ先生の姿にほっとするなあ(苦笑)。


そして、理事長先生は進藤くんの改造作業(?)に着手。
なんか、進藤くんが壊れてやしませんかっ?
さわやかな笑顔でやってることが怖すぎですよ、理事長先生。

進藤くん、洗脳されるのはやすぎっ、と思ったんだが、この学校で3年生になるまで教育を受けてきたということは、すでにある程度、洗脳されている状態なわけで、それを強化するだけなら、そんなに時間はかからないんだろうね。

理事長先生と進藤の様子をみて、「理事長がかいがいしく改造中だよ」って言えるのは、多分、E組の子たちだけなんだろう。
へたすると、理事長先生の「教育」を受けられるなんてうらやましい、くらい思ってるかも。

理事長先生はドーピングコンソメスープや電子ドラッグよりも強力に、人間を操作するのか。
こわすぎる……。


さて、ここにいたってようやく殺監督が動いた。
まずは挑発戦術。
カルマくんを使ったのは、2回のトップバッターだから、というよりは、カルマくんはこういった挑発行為がめっちゃうまいから、ということだろうね。
実際、言葉の選び方とか、表情の作り方とか、本当に腹が立つよなあ(苦笑)。

「小さい事でガタガタ言うな」って、こんな小細工を弄さないとE組に勝てないってあたりで、すでにボロが出てんだろ、とか思うんだけど。

「口に出してはっきり抗議する事が大事なんです」というのは、「この状況おかしいよね!」とE組以外の子たちに認識させるためなのか、「E組はおかしいと思ったことはおかしいって言うよ。黙って耐えたりなんかしないよ」というアピールなのか。

カルマくんの挑発に、下を向いて悔しそうな顔をしてる子たちがいたから、やっぱりこの状況ができあがってる時点で、E組になにかが負けている、と認識している子もいるってことなんじゃないかな。


「小細工だけで勝とうとする弱者」と「それを容易く捻じ伏せる圧倒的強者」。
E組の子たちは、後者になることをすでに拒否している。

けれど、E組以外の子たちは、後者になるしか幸せに生きられる道はない、と教え込まれているんじゃないか? という気がする。
なんかもういろいろと設定がシビアすぎるというかなんというか。