『暗殺教室』第86話 執着の時間 感想、もしくは、盾を得るための矛

イトナくんを助けようとするものの、防戦一方で身動きがとれない殺せんせー。
弱ったからだで、イトナくんを守りつつ、だとさすがの殺せんせーも苦戦するか。相手は完全防御だし。

そこにE組の生徒たち乱入!
カルマくんがめっちゃ楽しそうだな。
てか、ひなたちゃんが無敵くさい(笑)。

あれだけの数の大人をあっちゅーまに制圧とか、烏間先生の教育がおそろしすぎる。

速水ちゃんが「カン違いしないでよね」と生ツンデレを披露したわけだが、それを受け取るイトナくんに、ツンデレを愛でる(?)感性はなさそうな気がする。

シロのやってることは、名目的には世界平和のためなんだが、それを妨害する形になったE組の連中って、怒られたりしないのかね。
てか、報奨金が大きくなればなるほど、こういった殺せんせーを襲う側の衝突が発生しやすくなりそうな気がするんだが。

まあ、E組のみんなは、報奨金めあてじゃなくって、シロのやり方がきにくわないとか、イトナくんに対する同情心とかで動いてるわけで、シロの誤算は、子供たちがこれほどの力を持っているということに気づかなかったことと、名目上のクラスメイトでしかないイトナくんを守るために動くという予想ができなかったことなんだろう。


イトナくんから執着心がなくなれば、触手から逃れられるかもしれない。
でも、その執着心ゆえに、イトナくんは生き延びてきた。
自分を生かしてきたものが、自分を殺す。

親という庇護者を失った途端に、この世界のすべてから見捨てられた、と強く感じていたであろうイトナくんの、自分の心を守る盾を得るための戦い。
盾を得るために、矛(=触手)を手に入れたけれど、それはイトナくんを心身ともにぼろぼろにした、というある種の矛盾。
それがせつない。


で、ここで寺坂くんの出番ですよ!
寺坂グループの一員になって、家庭科を一所懸命、勉強するイトナくんを想像すると、胸熱ですよ!(←いや、家庭科しか勉強してないわけではないだろうが)