『週刊少年ジャンプ』2019年06・07合併号 感想

今年最初の『週刊少年ジャンプ』ですよ!
年末年始のこの時期は隔週刊誌状態になるのでいろいろとさびしいんだけど、ジャンプに関わっている皆様の年末年始休暇は大事だもんね! と自分を納得させている。

年始企画は連載作家さんたちの抱負を書き初め。
川田先生は達筆ですなあ。あと、帆上先生の字も、描いているマンガと同じくまじめな字だと思う。依田先生も良い字を書くなあ。
芥見先生が丁寧な字で「丁寧な原稿。」って書いてるのは笑った。ちゃんと「。」までつけてるし。いや、がんばりすぎなくて良いです。あと、五条先生がかわいいです。
ところで藤本タツキ先生の「ヤダ打ちきり」は抱負ではなく願いなのでは……。一番、正直者とも言えるけど。
尾田先生が「BBQを10回やる。」と一番具体的だな。
ミウラ先生の「おっぱい」もある意味具体的だが(苦笑)。

『呪術廻戦』(第42話 京都姉妹校交流会-団体戦・9-)
別記事(共に落ちるか、共にてっぺん目指すか)になりました。

『ハイキュー!!』(第333話 タスクフォーカス)
ベンチでぴしっと背を伸ばして座ってる……と思ったらいきなり「あぁ~~……!!」って前のめりになったかと思うと、声をかけられてまたスと背を伸ばした状態になる赤葦がおもしろすぎる。
本当に生真面目な子なんだよなあ。

「有ろうことか、木兎さんをコントロールした気になっていた」とか考えていたけど、そう錯覚させるほど赤葦に甘えていた木兎さんもどうなんだとは思う。
まあ、木兎さんは、こいつには甘えても大丈夫、と思ったら、甘えまくる性格っぽいからなあ。
でも、木兎さんはそれをやめる、と宣言した。
だから、赤葦もポジションをちょっと変えないといけない、ってことなんだろうな、と感じた。

いや、それにしても赤葦はマジメだなあ。

『鬼滅の刃』(第141話 仇)
表紙でカナヲちゃんが走っとるんだけどっ!
やっぱりカナヲちゃんも連れ込まれたか……。
ますますしのぶさんの死亡フラグががががっ。

カナエさんを殺したのはやっぱり童磨だったか。
しのぶさんが最期をみとったらしかったので、童磨だったら食べられてるだろうから違うかも? と思ってたんだが、瀕死ながらも夜明けまで粘って撤退させたのね。

「あなたは頑張っているけれど、本当に頑張っているけれど、多分しのぶは…」というのは、しのぶさんがどんだけがんばっても鬼の頸を斬れるようにはならない、とカナエさんは予測していた、ということなのかな。
しかし、しのぶさんは執念で、頸を斬れないままで柱になった。
カナエさんが「花の呼吸」でしのぶさんが「蟲の呼吸」ということは、姉とは違うルートを自分で開拓した、ということか。
本人も正攻法では柱になれないと考えて、毒を使う、という新手法を編み出した、ということだとすると、しのぶさんの努力はすさまじいもんだったんだろうな。
しるべのないルートをひとりで突き進んでいたわけだから。
ただただ、姉への想いと、姉を殺した鬼への復讐心で。
そう考えると、初登場時のサイコっぽい言動も、それほど異常でもないって感じがしてくる。

情報は共有されていて、一度使った毒は二度と通用しなくなるとはキツイな。
それだといつか限界がくるから。
しのぶさんは珠世様との共同開発(?)でつくりだした毒を持ってるはずだけど、一番強いものをうかつに使うと、無惨様を殺せなくなってしまうのかっ。

ところで童磨の強者感は、無惨様を超えているように思えるんだが……あれ?


ところで最近電子版の『ジャンプ』の巻末にカラー版の『鬼滅の刃』が載るようになって、これがなかなか吾峠先生っぽい塗りで、プロの塗り師さんはすごいなあ、ってなってる。
ていうか、カラーになるとグロ度が増してちょっとこわい。

『ブラッククローバー』(ページ188 これまで生きてきた意味)
ヘンリーの両親は、自分たちがいないと生きていけない子供を捨てることができない程度には人間的で、その存在を認めることができない程度には貴族的で、そこで葛藤したあげくの選択が、あの屋敷に閉じ込める、ということだったのか。
でも、魔力を吸い取るヘンリーは魔力がないアスタ以上に厄介な存在だというのも理解できる。魔力がすべての基盤になっちゃってるあの世界では、ゼロのアスタよりマイナスにするヘンリーの方が困るもの。

『チェンソーマン』(第5話 胸を揉む方法)
なんなんだこのドストレートなサブタイトルは。

「ある程度の理不尽ならツラ良けりゃ許せる…」って、デンジは面食いなんだなあ。

マキマさんの、言葉遣いはソフトだし態度もやわらかいけど、言ってる内容はめっちゃ高圧的なとこ、ものごっつい仕事できる女って感じがする。
追い詰め方がさりげなくてエグい。
で、蒼白になってデンジに失敗の責任をなすりつけるパワーちゃんがめっちゃかわええ。
なんなのこの絶妙なかわいさ!

パワーちゃん猫派か。
デンジがポチタへの想いを大事にして生きているように、パワーちゃんも飼い猫のニャーコのために生きている。
ていうか、パワーちゃん、デンジに的確な餌をつらつかせてきたあたり、そんなにアホの子でもないような気がしてきた。

「ニャーコを悪魔から取り戻してくれたら、胸を揉ませてやるといったらどうする?」
って……このマンガ、目指すところが見えないな、と思っていたら、女性の胸を揉む、という謎の目標があらわれて、そのためには猫を探さなきゃいけない、という謎の展開になってきた。
方向性がよくわからんが、デンジの必死さは伝わる。めっちゃ伝わる。
おもしろい。

『アクタージュ act-age』(scene48.別れ)
夜凪ちゃんがカムパネルラになるために巌さんを吸収しすぎてしまったがゆえに、阿良也くんはジョバンニを保てなくなってしまったという皮肉。
アキラくんに言った「自分の気持ちの分からない役者は他人の気持ちも分からない」という言葉が、こんな土壇場になって阿良也くんに舞い戻ってくるという皮肉。
役者として超人的だった阿良也くんが崩れて、実の家族よりも自分を大事にしてくれた人を失いたくない、ただの子供の阿良也くんが舞台で顔をみせてしまったか……。

この芝居において、夜凪ちゃんがノーミスというか、徹底してカムパネルラでありつづけているのに対して、アキラくんと阿良也くんは素を現してしまっているんだよね。
なんというか、こわいくらい巌さんの思惑どおりに話が進んでいる感じがする。
今の夜凪ちゃんは巌さんの忠実な依り代なんだろう。
だとしたら、巌さんは最後に阿良也くんを壊してしまいたかったのかもしれない。
今の、すべてを理解したような気になっている阿良也くんを壊して、その存在の小ささを突きつけて、自分がいない世界を生きて行ける役者になれるように導いているのかもしれない。
家族にとってはろくでもない人だったのかもしれないけど、やっぱりすごい人なんだな。

『思春期ルネサンス! ダビデ君』(第17絵 脂は旨味)
なんかこのマンガ、どんどん女の子がかわいくなってきてない?