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『週刊少年ジャンプ』2025年43号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS230 狙撃の天才) 実写映画化が発表された。 坂本さん役がSnow Manの目黒くんということで燃えている様子もうかがえるけど、20代後半、180cmを超える長身という坂本さんの設定と、派手なアクションができる、という条件を満たす男優はほとんどいないと思うので、目黒くんは妥当なとこかな、という気がする。 まあ、探すの大変なら無理に実写化しなければいい、と言われればそれまでだけど。 上終はあいかわらずわがままでひねくれてるけど、滅多なことじゃ人前に出ない人が命の危険をかえりみず飛び出してきてくれたんだから、本当にへーすけのことが大事なんだよね。 銃がアイデンティティのすべてみたいな人なのに、銃身を壊してまで戦ってくれてるし、へーすけを「友達」「相棒」って呼んだり、上終の愛がふかすぎる。 ところで、人ひとりをつかんで飛べるピーちゃんすごすぎじゃない? 『ウィッチウォッチ』 (218 猫と狼の遁走曲) 電話で頻繁に会話してるから好意は伝わってる、と考えるケイゴ。 サブカルネタばかりまくしたてられるから、好意があるのかどうなのか迷うネムちゃん。 まあ、ケイゴが悪いよね。 重要なとこに踏み込まないままで、自分が楽しい話ばっかりしてるんだから。 焦れたネムちゃんがウルフに告白されたことを話しちゃった。 ウルフの存在がケイゴが踏み込んでこない理由だとわかってるのかな。 ウルフが別人だったら張り合うこともできるけど、自分自身でもあるからどうにもならない。 おまけに、ウルフはケイゴの時の記憶をもっているけど、ケイゴはウルフの時の記憶がないから、ウルフはケイゴの気持ちがわかるけど、ケイゴはウルフの気持ちを察することさえできない。 つらいし、きつい。 そうやってケイゴが落ち込んでいる時に、修行の相手をして欲しいから「じゃあウルフになってくれ」って行っちゃうモイちゃんに、うわ~っ、ってなってしまった。 モイちゃんはいつも通りだっただけなのに……。 『魔男のイチ』 (第51狩 新たな時へ!) 飛行道具としてサーフィンボードっぽいやつやバイクっぽいやつが出たあとで、魔女といえば! の箒が出てきたの熱い! この世界では飛行用箒は骨董品に等しいらしいけど、やっぱり魔女は箒だよね! まあ、イチは魔男だけど。 ジキシローネは予言をでっちあげてイチと同行するこ...

『逃げ上手の若君』(第219話 巴1352) 感想

時行を尊氏のもとにたどり着かせるため、その護衛たちを蹴散らす役を任された亜也子。 あいかわらず力強い! 亜也子のあこがれの巴御前。 その血を望月家がひっそり引き継いでいた。 巴御前は架空キャラ説があるときいたことがあるけど、松井せんせーは木曽義仲と巴御前の間に子供がいて、望月家がかくまって育てた、という設定にしたのね。 これを最後に戦場から離れ、そのあとは時行との子の母として生きると心に決めている亜也子。 「北条時行万歳ー!」って叫びながら首をふたつもポロリするの怖すぎるな。 時行のとっておきの武器は雫はこしらえた破魔矢。 それを通すのに邪魔になる鎧と母衣を排除する役が玄蕃というのが熱い! しかも、わざわざ顕家の変装をして「御ぶちのめす!」って言うんだよ。 尊氏の背中に急所をつくってくれた顕家への敬意だよね、これ。 尊氏に対するいやがらせの可能性もあるけど。 からだに爆薬ぶちこまれても死なない尊氏。 楠木正成を破ったあの薙刀がまた出てきた。 これ鬼丸国綱だったっけ? ついに姿を現した「中の神」。 あからさまにクライマックスです。 丁寧にじわじわ追い詰められてる気分です。

『ワールドトリガー』第257話「遠征選抜試験・48」 感想

風間隊(といっても風間さんひとり)に雷蔵さんが加わるときいてボヤく諏訪さん。 厄介な敵が現れた、って意味かと思ったら「勝ったら無限に調子こいて来んぞ!」ってことらしい。 なるほど、そっち方面でも厄介ね、確かに。 雷蔵さんとクローニンは開発した武器の試し斬り(?)のために個人ランク選に参加することもあるらしい。 そう考えると、エンジニアが戦闘員もできるのってすごいメリットだよね。 データだけでは図れない使用感みたいなものを、自分で確かめられるわけだから。 忍田さんの補佐役は、沢村さんと東さんが候補にあがっていた。 そして、忍田さんが戦うことになった場合は補佐役が幹部組の護衛をやらなきゃいけない、という理由で東さんが沢村さんを推した、と。 幹部の護衛をやるなら、スナイパーよりはアタッカーの方が適任なのか? 沢村さんの気持ちを知ってる東さんがもっともらしく理由をつけて譲ったんじゃないか、という気もするけど。 そういえば、忍田さんの補佐役ってオペレーター能力があればいいのかと思ってたから、なんで戦闘員だった沢村さんを現場から引きはがしたんだろう。 忍田さんのそばにいたい沢村さんが志願したのか? とか思ってたんだけど、幹部組の護衛という役割を担える人でないと困るからか。 城戸さんは戦える可能性がある(加齢によりトリオン能力が下がってる可能性もある)けど、根付さんと鬼怒田さんは戦闘力ゼロだろうな。 唐沢さんはちょっとわからない。 やっぱり迅さんも参加か……。 それはちょっと禁止カードじゃない? 顔をみたことのある人に対してしか発動しない、って言っても、B級隊員みんなボーダー本部を出入りしてるわけだからなあ。 何か大きな事が発生しないか確認するために町の人たちを観察してるような人が、ボーダー隊員を観察してないとは思えない。 引きこもりの小夜子ちゃんは顔を合わせてない可能性ある? ところで予想通り、香取ちゃんの撃破ポイントがめちゃくちゃ低い。 A級側からみればあきらかに割に合わない。 「5回倒されても100点いかないって駒としてめちゃくちゃ強いです!」って言われて、「アタシが5回もやられるわけないでしょ?」って返す香取ちゃんの顔の圧がすごい! 香取ちゃんの顔芸コレクションをつくりたくなる。 どう考えてもA級の方が強そうなんだが、それをくつがえす要素がトリオン兵。 でも、B級臨時部隊...

『週刊少年ジャンプ』2025年42号 感想

『さむわんへるつ』 (#1 ラジオネームうなぎポテト) 新連載。 ヤマノエイさんという名前を存じ上げなかったんですが、これが初連載なのかな? 新人さんのわりには絵の密度がちょうどいい感じだな、って思った。 なんというか、だいたいの方は最初のうちは全体の描きこみみたいなものがやりすぎだったりやらなすぎだったりする印象があって、慣れていくうちに、それぞれの画風や作風にマッチした密度になると思ってるんだけど、それがすでにいい感じになってるな、と。 それにしても、ラジオのハガキ職人というテーマは『ジャンプ』では珍しいな。 未明くんが突然おもしろくなるわけではなく、水尾さんのアドバイスを受けて、ただひたすらがんばって数を出す方向に転換したら読まれた、というのはなんか良い。 自分を変えずに、自分の得意なやり方でがんばれば良いんだよ、という。 はたから見れば無理してるようにみえるけど、本人が楽しいのならがんばれ! ってなるよね。 あと、水尾さんの思わせぶりな言動が天然なのか本気なのかはちょっと気になる。 表情が絶妙でかわいい。 でも、子供ふたりが日が昇るまで公園で過ごすのは、防犯上やめた方がいいと思う! 『魔男のイチ』 (第50狩 反く者) 「告解」がぐるんってなってデスカラス様に襲い掛かろうとする絵がめっちゃ怖かった。 そして、それを「おい」で従わせるデスカラス様、めっちゃかっこええ。 魔法と人間の共存、というテーマが出てきた。 魔法を飼いならしているデスカラス様。 魔法と人間が共存できているようにみえるジキシローネ。 そして、対立とか共存とか、そういったことを考えるほど魔法になじんでるわけじゃないイチ。 魔法とのかかわり方はそれぞれだけど、もっとも複雑な関係になってそうなジキシローネが、最重要人物になるのは確かだろうね。 それにしても、魔法側からみれば魔女の存在は不愉快きわまりない、というのはそりゃそうだろうね。 魔法の方が強い力を持ってるのに、なんで人間に使われなきゃいけないんだ、って。 でもそれをいうのなら、なんで魔法は人間に習得されるようなムーブをしてるんだろう。 課題を出さなければいいだけなような気がするんだけど。 『呪術廻戦≡』 (第2話 抑止力) シムリア側との交渉役の宇佐美さんはかなりまともな人だな。 五条先生が「宇佐美」という名前を口にしたことがあったから、御...

『逃げ上手の若君』(第218話 紙上談兵1352) 感想

今回は時行と命鶴丸の対決。 切れ者っぽく振る舞っていた命鶴丸だけど、傲慢で底の浅さが見え隠れしていて、そこを時行と雫に突かれた。 尊氏から時行の戦い方をきいていたら、おびえて逃げるふり作戦にはひっかからなかったと思うんだよね。 時行のことをあなどっている命鶴丸は、時行のことを研究する必要を感じなかったんだろうな。 まあ、尊氏に時行のことをきいたら、ご機嫌を損ねるどころか、激昂して殺される危険まであるが。 「義詮様のお年頃で奴を見抜ける若者がいたら… ぜひ息子にしたいですな」 道誉の夢がしっかりかなっててよかったね! あと、義詮は戦や政治の才覚には乏しいのかもしれないけど、人を素直に褒められる人なので、まともな人がそばにつけば良いトップになれそう。 直義が義詮の補佐をできてればよかったんだけどねえ。 それにしても、やたらと花で身を飾り立ててる命鶴丸をみると、顕家を思い出す。 命鶴丸は自分に顕家レベルの才覚があるって信じてたのかもなあ。 でも、今の尊氏のそばで生き残れてる=凡庸って評価な気がする。 そう考えると、尊氏から微妙に距離をとってる道誉はやっぱり判断力に優れている。 とちくるって娘に逃げられた件以外は。

『週刊少年ジャンプ』2025年41号 感想

『呪術廻戦≡』 (第1話 特級事案) 『ジャンプ』の表紙にでかでかと「呪術廻戦」って書いてあってびっくりした。 芥見先生原作で岩崎先生作画の短期集中連載がはじまるって、前号の予告で出てたけど、まさか『呪術廻戦』のスピンオフというか続編とは思わないじゃん! なんか変なタイトルだな、とは思ってたけど、「呪術廻戦」の部分を削ってたからなのね。 岩崎先生は『暗号学園のいろは』でめっちゃ絵がうまいな、って思ってたから、楽しみにしてたらまさかの『呪術廻戦』。 芥見先生のご指名らしいけど、話をきいた時はビビっただろうな、岩崎先生。 そして、『呪術廻戦』でまさかの異星人登場ですよ! いや、「星漿体」とかなんでこんな名前ついてるんだろ、とか思ってはいたけど、もしかしてそことつながってる? 乙骨と真希さん、やっぱり結婚してたのね。 そして、ふたりはすでに亡くなっていて、その孫たちが主役。 乙骨が持ってた里香ちゃんとの婚約指輪は孫娘の憂花に託されたが、乙骨の死後、五条家の意向により兄の真剣に所有権が移された、と。 五条家の忌庫に登録されている、って言ってたけど、乙骨のものではなかったのか。 物騒なものではあるので、個人所有が許されなかったのかな。 乙骨は五条家の親戚らしいので、それで五条家管轄になった? そういえば、禪院家はどうなってるんだろう。 妹は兄から指輪を取り戻したい。 兄は妹に指輪を渡したい。 ふたりともちゃんと話し合えば良いのでは? って感じなんだけど、こじれまくってるなあ。 でも真剣がちょっと歩み寄ってくれてよかった。 微妙に本編のキャラが出てきそうな時間軸なんだけど、虎杖はもう亡くなってる気配だな。 野薔薇ちゃんはまだ元気かも。 コミックスの番外編的にパンダは出てくるんじゃないかと思ってる。 そういえば、短期集中連載って書いてあったので、5話くらいで終わるのかと思ってたら半年ぐらいの予定らしい。 『ジャンプ』では半分くらいの連載が半年もたずに終わる印象なんですが……。 芥見先生は打ち切られなければ的なことをおっしゃってるけど、『呪術廻戦』を冠した連載が打ち切られる可能性はほぼないよね。 『魔男のイチ』 (第49狩 お水を一杯) あやしげなウェイターさんは「棺」って名前で「反世界の魔法」の下僕? 魔法っぽいのを使ってたけど人間ではないんだろうか。 「反世界の魔法」にとってど...

『逃げ上手の若君』(第217話 小手指ヶ原1352) 感想

諏訪神党の三大将が久しぶりに登場! 大将のメンツは変わってないんだな、って思ったけど、祢津みたいに家督は次世代に譲ってるけど、時行がいるから顔見世にきてくれただけかもしれん。 みんな老いてはいるけど元気そうだね。 海野殿は妻子持ちになってて幸せそうだし、祢津は病弱な嫡男を無事に跡継ぎにできて、弧次郎へのわだかまりも消えてるようだ。 影武者から「自慢の甥」になって弧次郎も満足そう。 望月も娘が元気いっぱい幸せいっぱいだから満足だろう。 石塔の父上と兄上が登場。 こちらは「紅夜叉弁天満子ちゃん」か……。 「ちゃん」まで括弧に入ってるから、ちゃん付けがマストなんだろう、多分。 父子で同じ女子(?)を好きなのに解釈違いを起こすとは……。 「鶴子ちゃんに着想を得て」って言ってるけど、最初にやりだしたのがあの石塔殿で、それに感化されてこうなったのか、父からはじまってるけど、あの石塔殿の鶴子ちゃんがすばらしすぎたので逆輸入(?)されたのか。 父子の間であたふたする満子ちゃんがかわいい。 「石塔氏はその後パッとした人材が出ず没落する」とかわざわざナレが入ってるけど、没落しただけで断絶はしてないのなら、今いる石塔家の方々がこれを読んでどう思うのかは気になるところ。 時行の言葉が上杉謙信につながって笑った。 ここんとこつらいこと続きだった上杉がうれしそうで、そんな主君の喜びにつきあう長尾がうれしそうだから、まあいっか。

『週刊少年ジャンプ』2025年40号 感想

『しのびごと』 (第47話 崩れる塔) 一旦横に置く戦術がこんな展開になるとは! ヨダカ、どんだけ思考が苦手なのよ。 『魔男のイチ』 (第48狩 新たな予言) マンチネル魔女協会の幹部がついに勢ぞろい(多分)。 「弾丸の魔女」さん、「アマドロ・リボンキャンディ」ってめっちゃファンシーな名前だな。 短髪グラサンくわえたばこで、ボンテージっぽいコスチューム、さらにガトリングっぽいものを持ってて、リボンでキャンディなの、なかなか強烈だな。 てか、あごのとこにあるのがひげっぽくみえるんだけど、何なの? 「激音の魔女」さんは「オトギリ・ウツネ」って、いかにも音響兵器(?)っぽい名前で、ぽやぽや系。 「猛食の魔女」さんは「フランケン・デスシー」って、なんかこわい名前だな。 「デスシー」って「DEATH SEA」なんだろうか。 セリフがやたら「ですし!」で埋まってるから「デスシー」かもしれない。 自己肯定感激低系? 「最悪の魔女」の「トリカブト」はそのまんま毒物系なんだろうか。 超手ごわい老人キャラは『ジャンプ』のバトルマンガのお約束! それにしても「激音」「猛食」「最悪」に比べて「弾丸」は物理すぎるというかなんというか。 魔女協会に協力してくれてるけど仲良くする気はまるっきりないジキシローネ。 マネーゴールドたちもそれはよくわかっている。 それでも、彼女の予言は超貴重だから手放せない、敵に回せない。 そのジキシローネがみた「反世界の魔法」に殺される自分の予知。 魔女協会の判断の指針になってるジキシローネが、ここからどう動くか、あるいは、動かされるか。 おもしろい展開になってきた! 『カグラバチ』 (第92話 剣士たち) なんか幽が妙にかわいくみえるな。 『逃げ上手の若君』 (第216話 決戦準備1352) 別記事になりました。 『キルアオ』 (page115 さよなら十三) まさかの最終回&アニメ化発表でびっくりした。 いや、終わりそうな気配は十分にあったけど、アニメがセットでくるとは……。 十三とノレンがくっつかなかったのはなんか良いよね。 実はノレンも若返ってました、って設定が出た時に、そうなる可能性もあるのか? ってちょっと思ったんだけど。 「お前の本気に俺は余裕がありすぎる」ってのは、すごくいいセリフだな。 精神年齢も子供に戻っているノレンは、十三に対する想いでいっぱい...

『逃げ上手の若君』(第216話 決戦準備1352) 感想

刀匠・正宗が再登場! そういえば、ここ鎌倉だったね。 突然、押しかけてきて、仕事しろと迫って、しかも納期は三日以内とか、図々しいよ、確かに。 弧次郎も亜也子も成長して手足が伸びたし筋力もあがったから、それに合わせて武器もバージョンアップしたい。 そうか、あの頃はまだ成長期だったか。 時行と新田が仲良しなのかわいい。 ふたりとも重いものを背負ってるのに、行動が身軽で自由だ。 戦闘狂だった秕さんにも変化が。 弧次郎を心配する気持ちを「邪念」と表現しているけれど、戦うことでしか自分の価値を認められなかった秕さんにとって、戦うことを迷わせる気持ちは邪魔なんだろう。 でも、それを邪魔なものだと思いたくない気持ちもあるんだろうな。 弧次郎と共に戦い、弧次郎よりも先に死にたい。 では、弧次郎にそれを拒否されたら、どうするんだろうね。 大人になって鎌倉に戻り、また鎌倉を出る時行たち。 最期を予感させながら、ついに小手指ヶ原に到達か……。