『ワールドトリガー』第257話「遠征選抜試験・48」 感想

風間隊(といっても風間さんひとり)に雷蔵さんが加わるときいてボヤく諏訪さん。
厄介な敵が現れた、って意味かと思ったら「勝ったら無限に調子こいて来んぞ!」ってことらしい。
なるほど、そっち方面でも厄介ね、確かに。


雷蔵さんとクローニンは開発した武器の試し斬り(?)のために個人ランク選に参加することもあるらしい。
そう考えると、エンジニアが戦闘員もできるのってすごいメリットだよね。
データだけでは図れない使用感みたいなものを、自分で確かめられるわけだから。


忍田さんの補佐役は、沢村さんと東さんが候補にあがっていた。
そして、忍田さんが戦うことになった場合は補佐役が幹部組の護衛をやらなきゃいけない、という理由で東さんが沢村さんを推した、と。
幹部の護衛をやるなら、スナイパーよりはアタッカーの方が適任なのか?

沢村さんの気持ちを知ってる東さんがもっともらしく理由をつけて譲ったんじゃないか、という気もするけど。

そういえば、忍田さんの補佐役ってオペレーター能力があればいいのかと思ってたから、なんで戦闘員だった沢村さんを現場から引きはがしたんだろう。
忍田さんのそばにいたい沢村さんが志願したのか? とか思ってたんだけど、幹部組の護衛という役割を担える人でないと困るからか。
城戸さんは戦える可能性がある(加齢によりトリオン能力が下がってる可能性もある)けど、根付さんと鬼怒田さんは戦闘力ゼロだろうな。
唐沢さんはちょっとわからない。


やっぱり迅さんも参加か……。
それはちょっと禁止カードじゃない?
顔をみたことのある人に対してしか発動しない、って言っても、B級隊員みんなボーダー本部を出入りしてるわけだからなあ。
何か大きな事が発生しないか確認するために町の人たちを観察してるような人が、ボーダー隊員を観察してないとは思えない。

引きこもりの小夜子ちゃんは顔を合わせてない可能性ある?


ところで予想通り、香取ちゃんの撃破ポイントがめちゃくちゃ低い。
A級側からみればあきらかに割に合わない。

「5回倒されても100点いかないって駒としてめちゃくちゃ強いです!」って言われて、「アタシが5回もやられるわけないでしょ?」って返す香取ちゃんの顔の圧がすごい!
香取ちゃんの顔芸コレクションをつくりたくなる。


どう考えてもA級の方が強そうなんだが、それをくつがえす要素がトリオン兵。
でも、B級臨時部隊間の打ち合わせが禁じられているので、本格的な連携はむずかしい。
対戦相手が一致してるからって、みんな同じ考えに到達するわけはないか……。
隊員たちの性能がみんな似通ってるなら同じ結論にたどりつく可能性はあるけど、そうじゃないからなあ。


鋼くんがどうしても「学習」できない生駒旋空。そして、太刀川さんの強さ。
そこらへんの学習データはたくさんあるんだろうけど、映像に「感覚」みたいなものは映ってないから、それをつかめない限りは無理。
そうだよね~、そこらへんがコピーできるんなら、鋼くんがナンバー1になってるよね。


ネイバー侵攻により家族を失った子供を、ボーダーがひきとって面倒をみてる「ボーダー園」なるものが存在している。
まあ、そういうのはあるんだろうとは思ってた。
華さんは家族をすべて失って、隊員になれば衣食住が保証されるという理由でボーダーに入ったけど、年齢や才能の問題で入れない子もいるだろうから。

ボーダー園への「慰問」にいった隠岐が、自分たちを冷ややかに見ている子供たちに「だって あんたらもうこないじゃん」と言われて、通い続けることになった。
隠岐は時々連絡がとれなくなる、みたいな話があったけど、そういうことなのね。

隠岐のトレードマークのサンバイザーも、ボーダー関連のニュースに映った時にみつけてもらいやすくするため。

隠岐とゲームしてる子供たちが、本当に隠岐になついてて、隠岐の人の良さが伝わる。


「もうこないじゃん」と言われて通いつめてるのは隠岐だけかもしれない、という話があったけど、それって他の隊員たちが薄情というわけではないような気がする。
ボーダー隊員になってる子たちはネイバー侵攻の被害者であることが多いから、みんないろんなことをわかりすぎていて、そういう子たちが存在するのが当たり前だからなのかもしれない。
無関心なのではなく、無力感にとらわれているのかもしれない。
救いの手を求める人たちすべてに心を寄せていたら身が持たなくて、本能的に避けてるのかもしれない。

そう考えると嵐山隊はやっぱりすごいな。
嵐山さんは、すべての人を救います! って本気で言いそう。
だから嵐山さんは「ヒーロー」なんだと思う。

そうなれないから「なんかいつもおる兄ちゃん」になりたい隠岐、かっこいい!


隠岐、ボーダー園に通ってる話、生駒さんたちに話してないよね、多分。
それをオサムに話してくれたのは、オサムの気持ちのひっかかりをほどくためだよね。
隠岐、本当に良い人だな。


できるだけオサムにポイントを渡す件、試験前に隠岐たちに根回ししてた諏訪さん!
さすが諏訪さん!


というわけで、閉鎖環境試験がついにようやく終了。
いや、コンテナ内に何年いたっけ。