『週刊少年ジャンプ』2025年42号 感想

『さむわんへるつ』(#1 ラジオネームうなぎポテト)
新連載。
ヤマノエイさんという名前を存じ上げなかったんですが、これが初連載なのかな?
新人さんのわりには絵の密度がちょうどいい感じだな、って思った。
なんというか、だいたいの方は最初のうちは全体の描きこみみたいなものがやりすぎだったりやらなすぎだったりする印象があって、慣れていくうちに、それぞれの画風や作風にマッチした密度になると思ってるんだけど、それがすでにいい感じになってるな、と。

それにしても、ラジオのハガキ職人というテーマは『ジャンプ』では珍しいな。
未明くんが突然おもしろくなるわけではなく、水尾さんのアドバイスを受けて、ただひたすらがんばって数を出す方向に転換したら読まれた、というのはなんか良い。
自分を変えずに、自分の得意なやり方でがんばれば良いんだよ、という。
はたから見れば無理してるようにみえるけど、本人が楽しいのならがんばれ! ってなるよね。

あと、水尾さんの思わせぶりな言動が天然なのか本気なのかはちょっと気になる。
表情が絶妙でかわいい。

でも、子供ふたりが日が昇るまで公園で過ごすのは、防犯上やめた方がいいと思う!

『魔男のイチ』(第50狩 反く者)
「告解」がぐるんってなってデスカラス様に襲い掛かろうとする絵がめっちゃ怖かった。
そして、それを「おい」で従わせるデスカラス様、めっちゃかっこええ。

魔法と人間の共存、というテーマが出てきた。
魔法を飼いならしているデスカラス様。
魔法と人間が共存できているようにみえるジキシローネ。
そして、対立とか共存とか、そういったことを考えるほど魔法になじんでるわけじゃないイチ。
魔法とのかかわり方はそれぞれだけど、もっとも複雑な関係になってそうなジキシローネが、最重要人物になるのは確かだろうね。

それにしても、魔法側からみれば魔女の存在は不愉快きわまりない、というのはそりゃそうだろうね。
魔法の方が強い力を持ってるのに、なんで人間に使われなきゃいけないんだ、って。
でもそれをいうのなら、なんで魔法は人間に習得されるようなムーブをしてるんだろう。
課題を出さなければいいだけなような気がするんだけど。

『呪術廻戦≡』(第2話 抑止力)
シムリア側との交渉役の宇佐美さんはかなりまともな人だな。
五条先生が「宇佐美」という名前を口にしたことがあったから、御三家ではないけれど呪術師の中では有力な家系なんだろうね。
五条先生が上層部を全滅させた関係で、生き残った宇佐美家がのし上がった、とかかもしれない。

交渉役にはまったく向かなそうな乙骨兄妹。
宇佐美さんたちのがんばりをめちゃくちゃにしそうな気配。

『逃げ上手の若君』(第218話 紙上談兵1352)
別記事になりました。