『幽遊白書』 「勝てない理由その1~3!!」の巻 感想
今週の心の叫び
幽助の出番だ!!
不親切なあらすじ
幽助と仙水の対決が始まった。
スピードとパワーで勝る幽助に対し、仙水はキャリアと圧倒的な霊力で対抗する。さて、その決着はどうなる?(要するに、今号のストーリーなんて、“幽助と仙水がケンカしてる”だけで済んじやうのよ!)
2人の霊界探偵
えっと、先号の展開があまりにもあまりにもで、ついつい仙水さんと樹さんのことだけでうめてしまい、あの最高にかっこよかった幽助について書くことができませんでした。
もう、くやしくって仕方ないので、ここで書いてしまいますね。
いや、先号の幽助のかっこよかったこと、かっこよかったこと!
そうだよね。幽助ってのは、ケンカの相手やケンカをふっかけられた理由にこだわるような子じゃなかったんだよね(なにせ、“人類皆ケンカ相手”をキャッチフレーズにしてる子だから)。
だからもう、仙水さんみたいに歪みきった理論が、どうしても理解できない。「人間がキライだから殺すんだ」って言われた方が、まだ納得できるかもしれないね。
コエンマさまが仙水さんに懲りて、幽助を選んだ気持ちがわかるような気がするなぁ(笑)。
墓掘り7人組との戦いで、幽助だって相当に気が滅入っている。月人くん事件で傷を負ってしまったのは、蔵馬だけじゃない。きっと、幽助だって御手洗くんだって、少なからぬショックを受けたことだろう(飛影ちゃんは受けていないだろうけどさ)。
その全部が全部、最初っから自分と仙水さんが一対一でやりあっていれば、避けられた事態だったのかもしれないと思えば、そりゃ、腹も立つってものだろう。
幽助と仙水さんは、まったく別々の性質を持つ、まったくの別人で、彼らの共通点といえば、コエンマさまのもとで霊界探偵をやっている(やっていた)ということぐらいなものだ。
だから、彼らが同じ経験をしても、同じ道を辿るとは限らない。
けれど、それだけの理由で、なぜか仙水さんは幽助が自分と同じ道を進むと、信じてしまっているような気がする。
それとも、幽助は自分と同じ道を進まねばならない、そうでなければ困るとでも思っているのだろうか?
なんだかんだ言って、ただ目の前の障害物をぶんなぐってるだけの幽助(あんまりといえばあんまりな表現だけど、実際、そうだと思いません?)のシンプルさに比べ、仙水さんはひどく“自分の存在価値”だとか“闘う意味”だとかにこだわっているような気がする。
存在するための価値なんか問題じゃない、存在すること自体に価値がある、と開き直ってしまうようなずぶとさを、仙水さんは持ち合わせていないのかもしれない。
仙水さんは強い霊力を持っていたがゆえに不幸になってしまったのではない。みずからの精神の弱さを、肉体の強さで補って、ここまでやってきてしまったこと(というか、やってこれたこと)こそが、彼の不幸なのだ。
肉体がいかにタフでも、精神がちっともタフになれない(幸福な人生を過ごすためには、精神のタフさは絶対に必要なものだと私は思うのだ)。そんな、心の弱さと肉体の強さのアンバランスこそが、仙水さんの魅力なのだと、樹さんは言うかもしれない。けれど、私から見ればそんな仙水さんはただ痛々しいだけだ。
仙水さんは高校生の頃から、ちっとも進歩していない。彼の時計はきっと、あの事件の時に止まってしまった。仙水さんはみずから、大人になることを拒否し、人間全体を拒否したのだから。
たけど、幽助は目の前のすべてをしっかりと受け止める。まだまだ、すべてを割り切ることができるほど大人にはなっていないけれど、少なくとも逃げることもしなければ、絶望するようなこともない(そんな事態になれば、飛影ちゃんが黙っていないしね(笑))。
仙水さんは、だだをこねる子供のようであり、人生に疲れてしまった老人のようでもある(明るい人生を送りたいとは思わないのか!)。
幽助がかわいいなぁ
ケンカの場面ともなれば、幽助はがぜん、元気になってまいりますね。
応援する桑原くんもなんだかやけにうれしそうよ(笑)。いや、今まで桑原くんが、幽助にどんだけヒドイ目にあわされてきたかが、よくわかっちゃったわ(それでも親友やってる桑原くんて、よく考えてみるとスゴイ子だわね)。
幽助、「うそつき!!」だとか「子供か、テメーは!」とか、叫んでしまうこと自体が、自分が子供なんだと証明してるってわかってる?
ま一ったく、なんであなたってばこんなに可愛いのよ。
それに、岩にへのへのもへじを書く余裕なんて、一体、どこにあったのよ(それよりも、幽助かペンを持っていたことの方が不思議だ)。
しっかし、生まれつき強い霊力を持っていた仙水さんと、つい最近、霊力を操りはじめたばかりの幽助には、こんなにも霊力値の差があったんですねぇ(こればっかりはどうしようもない)。
それにしても、ここのところの展開のめまぐるしさにくるくるしていた私は、今週の幽遊を見てホッとしてしまいましたよ(全然、ホッとできるような内容ではないのだが、なんだか久しぶりに平常心で幽遊を読んだような気がする)。
幽助の出番だ!!
不親切なあらすじ
幽助と仙水の対決が始まった。
スピードとパワーで勝る幽助に対し、仙水はキャリアと圧倒的な霊力で対抗する。さて、その決着はどうなる?(要するに、今号のストーリーなんて、“幽助と仙水がケンカしてる”だけで済んじやうのよ!)
2人の霊界探偵
えっと、先号の展開があまりにもあまりにもで、ついつい仙水さんと樹さんのことだけでうめてしまい、あの最高にかっこよかった幽助について書くことができませんでした。
もう、くやしくって仕方ないので、ここで書いてしまいますね。
いや、先号の幽助のかっこよかったこと、かっこよかったこと!
そうだよね。幽助ってのは、ケンカの相手やケンカをふっかけられた理由にこだわるような子じゃなかったんだよね(なにせ、“人類皆ケンカ相手”をキャッチフレーズにしてる子だから)。
だからもう、仙水さんみたいに歪みきった理論が、どうしても理解できない。「人間がキライだから殺すんだ」って言われた方が、まだ納得できるかもしれないね。
コエンマさまが仙水さんに懲りて、幽助を選んだ気持ちがわかるような気がするなぁ(笑)。
墓掘り7人組との戦いで、幽助だって相当に気が滅入っている。月人くん事件で傷を負ってしまったのは、蔵馬だけじゃない。きっと、幽助だって御手洗くんだって、少なからぬショックを受けたことだろう(飛影ちゃんは受けていないだろうけどさ)。
その全部が全部、最初っから自分と仙水さんが一対一でやりあっていれば、避けられた事態だったのかもしれないと思えば、そりゃ、腹も立つってものだろう。
幽助と仙水さんは、まったく別々の性質を持つ、まったくの別人で、彼らの共通点といえば、コエンマさまのもとで霊界探偵をやっている(やっていた)ということぐらいなものだ。
だから、彼らが同じ経験をしても、同じ道を辿るとは限らない。
けれど、それだけの理由で、なぜか仙水さんは幽助が自分と同じ道を進むと、信じてしまっているような気がする。
それとも、幽助は自分と同じ道を進まねばならない、そうでなければ困るとでも思っているのだろうか?
なんだかんだ言って、ただ目の前の障害物をぶんなぐってるだけの幽助(あんまりといえばあんまりな表現だけど、実際、そうだと思いません?)のシンプルさに比べ、仙水さんはひどく“自分の存在価値”だとか“闘う意味”だとかにこだわっているような気がする。
存在するための価値なんか問題じゃない、存在すること自体に価値がある、と開き直ってしまうようなずぶとさを、仙水さんは持ち合わせていないのかもしれない。
仙水さんは強い霊力を持っていたがゆえに不幸になってしまったのではない。みずからの精神の弱さを、肉体の強さで補って、ここまでやってきてしまったこと(というか、やってこれたこと)こそが、彼の不幸なのだ。
肉体がいかにタフでも、精神がちっともタフになれない(幸福な人生を過ごすためには、精神のタフさは絶対に必要なものだと私は思うのだ)。そんな、心の弱さと肉体の強さのアンバランスこそが、仙水さんの魅力なのだと、樹さんは言うかもしれない。けれど、私から見ればそんな仙水さんはただ痛々しいだけだ。
仙水さんは高校生の頃から、ちっとも進歩していない。彼の時計はきっと、あの事件の時に止まってしまった。仙水さんはみずから、大人になることを拒否し、人間全体を拒否したのだから。
たけど、幽助は目の前のすべてをしっかりと受け止める。まだまだ、すべてを割り切ることができるほど大人にはなっていないけれど、少なくとも逃げることもしなければ、絶望するようなこともない(そんな事態になれば、飛影ちゃんが黙っていないしね(笑))。
仙水さんは、だだをこねる子供のようであり、人生に疲れてしまった老人のようでもある(明るい人生を送りたいとは思わないのか!)。
幽助がかわいいなぁ
ケンカの場面ともなれば、幽助はがぜん、元気になってまいりますね。
応援する桑原くんもなんだかやけにうれしそうよ(笑)。いや、今まで桑原くんが、幽助にどんだけヒドイ目にあわされてきたかが、よくわかっちゃったわ(それでも親友やってる桑原くんて、よく考えてみるとスゴイ子だわね)。
幽助、「うそつき!!」だとか「子供か、テメーは!」とか、叫んでしまうこと自体が、自分が子供なんだと証明してるってわかってる?
ま一ったく、なんであなたってばこんなに可愛いのよ。
それに、岩にへのへのもへじを書く余裕なんて、一体、どこにあったのよ(それよりも、幽助かペンを持っていたことの方が不思議だ)。
しっかし、生まれつき強い霊力を持っていた仙水さんと、つい最近、霊力を操りはじめたばかりの幽助には、こんなにも霊力値の差があったんですねぇ(こればっかりはどうしようもない)。
それにしても、ここのところの展開のめまぐるしさにくるくるしていた私は、今週の幽遊を見てホッとしてしまいましたよ(全然、ホッとできるような内容ではないのだが、なんだか久しぶりに平常心で幽遊を読んだような気がする)。