『幽遊白書』 「それぞれの一年 飛影 後編」 感想・その3
すみません……先週でこの話題に触れるのは終わりにしようと思っていたんです。
だけど……あの6人組に会えて、すっごくうれしくって、はしゃぎまくってた時にふと、「ああ、それなのに飛影ちゃんは……」とか思ってしまって……そうしたらもうめちゃくちゃに悲しくなってしまったんですよ。
なんだか、陣と凍矢の元気な姿に出会えても、元気になりきれない自分に、ちょっとショックをうけてしまって、私の落ち込みってこんなに根が深かったのか? とか思ってしまったんですね。
「立ち直りました!」と宣言した、その次の週でこんなことを言うのは、非常に情けないんですが……どうも“立ち直った”ではなく、“立ち直ると決めた”という言い回しの方があたっていたようです。
ああ、私って本当に情けない(泣)。
そこで、私はどうしてこれほどまでに落ち込まなければならないのか……と考えまして、そしたら無性に腹がたってきました。
誰が悪いって……まあ、飛影ちゃんが悪いんですよ(苦笑)。
それで、飛影ちゃんが悪いと断言できるのに、それでも飛影ちゃんへの愛が減らないどころか増えている私って、一体、なんなの? とか考えたら、ますます腹がたってきました。
いや、よくよく考えてみると、私ってば時雨さんに対しては怒っていない。多分、骸に対しても怒っていない。飛影ちゃんに対してだけ怒っている。
これは、幽助がいるのに、雪菜ちゃんがいるのに、蔵馬だって桑原くんだっているのに、それでも、“生”にしがみつかず、“死”を求めるその気持ちが許せないんだろうと思っていたんですが……それはもちろん怒りの理由の半分ではあったけれど、実は残りの半分の理由ってのがちゃんとあったんですよ。
私はね、飛影ちゃんが好きなんです。
本当に好き。ただ単に好き。盲目的に好き。
私は飛影ちゃんが好きなだけなの。理由なんかないの。理屈をつけられないの。
でね、この“好き”っていうのは、はたから見れば実にばかばかしいことではあるけれど、かなり真剣な“好き”なんです。
これは200%(いや、それ以上か?)の片想いではあるけれど、それでも止めることのできない“好き”で、それだけに純度100%の“好き”なんです。
私は、飛影ちゃんに何もしてあげられない自分を、飛影ちゃんをみつめることしかできない自分を、せつないことではあるけれど、それはしかたのない当然のことで、それでも私は飛影ちゃんをみつめ続けることができればそれで満足よ、と納得していました。
それなのにそれなのに……飛影ちゃんはそれさえ私に許してくれなかったのです。
飛影ちゃんが飛影ちゃんなりにぎりぎりまでがんばって、それで命を落としたのなら、飛影ちゃんを殺した相手を恨んで恨んで、飛影ちゃんのために泣いて泣いて……それで、いつか「飛影ちゃん。こんなに素敵な“好き”という想いを、私に与えてくれてありがとう」と言えるかもしれません(それまでにどれくらいの時間を要するかはわかりませんが)。
けれど、今回、飛影ちゃんは飛影ちゃんの意志で、みずからの命を手放そうとしました。
私が骸でもなく、時雨さんでもなく、飛影ちゃんに対して怒るのはそのためです。
私は、飛影ちゃんがそこに存在するということだけで満足しようとしているのに、飛影ちゃんはそれさえ許してくれないの? どうして? という気分になってしまったんですね(ここまでくると、ばかばかしいを通り越して、うすきみ悪いかもしれませんが……)。
みつめることさえ許してくれない飛影ちゃん……じゃあ、私にどうしろというの? それでも、飛影ちゃんを嫌いになれない私は、一体、どうすればいいの? ……とまあ、それができることならば、本当に飛影ちゃんにすがりついて、泣いて訴えたことでしょう(苦笑)。
私は生きる気力を持たない人が嫌いです。
だけど、生きる気力さえ失ってしまった飛影ちゃんを嫌いになることができないどころか、ますます愛しくなってしまいました。
もう、飛影ちゃんが何をしようとも、私は飛影ちゃんが好き。
どうして、こんなにしてまで、私は飛影ちゃんを好きでいなけりゃいけないんでしょう。
私がこんなに真剣に飛影ちゃんのことを考えてあげてるのに、それでも飛影ちゃんは死にたがっていて……。
私は多分、飛影ちゃんに捨てられた、と思っちゃったんです。
幽助や雪菜ちゃんを捨てて死んでしまうの? という想いは、そのまま、私を捨てて死んでしまうの? という想いでもあったんです。
私は、好きでいることさえ許してくれない、薄情な飛影ちゃんに怒りまくったんです。
飛影ちゃんの何もかもを見届ける! と決意していた私だけれど、飛影ちゃんのやることならなんだって許してあげられる、と思っていた私だけれど、この飛影ちゃんの“自殺”だけは許してあげることができません。
あれはあきらかに“自殺”でした。
飛影ちゃんは幽助のために“自殺行為”をしたけれど、あれとこれとはまるっきり次元が違う!
あの時、飛影ちゃんは幽助と共に死ぬことを望んだけれど、今回、飛影ちゃんは逃げ出すためだけに“死”を“終わらせること”を望んだのです。
そんな飛影ちゃんの行為が、私は絶対に許せない! 許せない! 許さない! でも……許してしまう自分を知っているから……怒るしかないのです。
そして、怒りまくった後で、これっきりなら許してあげるから、もう二度と“死”を“終わらせること”を“逃げる”ことを考えないで……と、懇願するしかないのです。
もう、本当にどうしようもなく情けない話です。
こんなお馬鹿なもの知らずのお子様を好きになって、勝手にふりまわされて、勝手に許さないだの、許してやるだのと叫んでいるわけですから。
私はきっと、あの時、飛影ちゃんに“失恋”したのです。追いかけることさえ拒否されたのです。
それでも……私は飛影ちゃんを好きであり続けます。それだけが、飛影ちゃんに関して、私が確信している未来です。
だけど……あの6人組に会えて、すっごくうれしくって、はしゃぎまくってた時にふと、「ああ、それなのに飛影ちゃんは……」とか思ってしまって……そうしたらもうめちゃくちゃに悲しくなってしまったんですよ。
なんだか、陣と凍矢の元気な姿に出会えても、元気になりきれない自分に、ちょっとショックをうけてしまって、私の落ち込みってこんなに根が深かったのか? とか思ってしまったんですね。
「立ち直りました!」と宣言した、その次の週でこんなことを言うのは、非常に情けないんですが……どうも“立ち直った”ではなく、“立ち直ると決めた”という言い回しの方があたっていたようです。
ああ、私って本当に情けない(泣)。
そこで、私はどうしてこれほどまでに落ち込まなければならないのか……と考えまして、そしたら無性に腹がたってきました。
誰が悪いって……まあ、飛影ちゃんが悪いんですよ(苦笑)。
それで、飛影ちゃんが悪いと断言できるのに、それでも飛影ちゃんへの愛が減らないどころか増えている私って、一体、なんなの? とか考えたら、ますます腹がたってきました。
いや、よくよく考えてみると、私ってば時雨さんに対しては怒っていない。多分、骸に対しても怒っていない。飛影ちゃんに対してだけ怒っている。
これは、幽助がいるのに、雪菜ちゃんがいるのに、蔵馬だって桑原くんだっているのに、それでも、“生”にしがみつかず、“死”を求めるその気持ちが許せないんだろうと思っていたんですが……それはもちろん怒りの理由の半分ではあったけれど、実は残りの半分の理由ってのがちゃんとあったんですよ。
私はね、飛影ちゃんが好きなんです。
本当に好き。ただ単に好き。盲目的に好き。
私は飛影ちゃんが好きなだけなの。理由なんかないの。理屈をつけられないの。
でね、この“好き”っていうのは、はたから見れば実にばかばかしいことではあるけれど、かなり真剣な“好き”なんです。
これは200%(いや、それ以上か?)の片想いではあるけれど、それでも止めることのできない“好き”で、それだけに純度100%の“好き”なんです。
私は、飛影ちゃんに何もしてあげられない自分を、飛影ちゃんをみつめることしかできない自分を、せつないことではあるけれど、それはしかたのない当然のことで、それでも私は飛影ちゃんをみつめ続けることができればそれで満足よ、と納得していました。
それなのにそれなのに……飛影ちゃんはそれさえ私に許してくれなかったのです。
飛影ちゃんが飛影ちゃんなりにぎりぎりまでがんばって、それで命を落としたのなら、飛影ちゃんを殺した相手を恨んで恨んで、飛影ちゃんのために泣いて泣いて……それで、いつか「飛影ちゃん。こんなに素敵な“好き”という想いを、私に与えてくれてありがとう」と言えるかもしれません(それまでにどれくらいの時間を要するかはわかりませんが)。
けれど、今回、飛影ちゃんは飛影ちゃんの意志で、みずからの命を手放そうとしました。
私が骸でもなく、時雨さんでもなく、飛影ちゃんに対して怒るのはそのためです。
私は、飛影ちゃんがそこに存在するということだけで満足しようとしているのに、飛影ちゃんはそれさえ許してくれないの? どうして? という気分になってしまったんですね(ここまでくると、ばかばかしいを通り越して、うすきみ悪いかもしれませんが……)。
みつめることさえ許してくれない飛影ちゃん……じゃあ、私にどうしろというの? それでも、飛影ちゃんを嫌いになれない私は、一体、どうすればいいの? ……とまあ、それができることならば、本当に飛影ちゃんにすがりついて、泣いて訴えたことでしょう(苦笑)。
私は生きる気力を持たない人が嫌いです。
だけど、生きる気力さえ失ってしまった飛影ちゃんを嫌いになることができないどころか、ますます愛しくなってしまいました。
もう、飛影ちゃんが何をしようとも、私は飛影ちゃんが好き。
どうして、こんなにしてまで、私は飛影ちゃんを好きでいなけりゃいけないんでしょう。
私がこんなに真剣に飛影ちゃんのことを考えてあげてるのに、それでも飛影ちゃんは死にたがっていて……。
私は多分、飛影ちゃんに捨てられた、と思っちゃったんです。
幽助や雪菜ちゃんを捨てて死んでしまうの? という想いは、そのまま、私を捨てて死んでしまうの? という想いでもあったんです。
私は、好きでいることさえ許してくれない、薄情な飛影ちゃんに怒りまくったんです。
飛影ちゃんの何もかもを見届ける! と決意していた私だけれど、飛影ちゃんのやることならなんだって許してあげられる、と思っていた私だけれど、この飛影ちゃんの“自殺”だけは許してあげることができません。
あれはあきらかに“自殺”でした。
飛影ちゃんは幽助のために“自殺行為”をしたけれど、あれとこれとはまるっきり次元が違う!
あの時、飛影ちゃんは幽助と共に死ぬことを望んだけれど、今回、飛影ちゃんは逃げ出すためだけに“死”を“終わらせること”を望んだのです。
そんな飛影ちゃんの行為が、私は絶対に許せない! 許せない! 許さない! でも……許してしまう自分を知っているから……怒るしかないのです。
そして、怒りまくった後で、これっきりなら許してあげるから、もう二度と“死”を“終わらせること”を“逃げる”ことを考えないで……と、懇願するしかないのです。
もう、本当にどうしようもなく情けない話です。
こんなお馬鹿なもの知らずのお子様を好きになって、勝手にふりまわされて、勝手に許さないだの、許してやるだのと叫んでいるわけですから。
私はきっと、あの時、飛影ちゃんに“失恋”したのです。追いかけることさえ拒否されたのです。
それでも……私は飛影ちゃんを好きであり続けます。それだけが、飛影ちゃんに関して、私が確信している未来です。