『魔人探偵脳噛ネウロ』 第110話 i【アイ】 感想
今回、弥子ちゃんの出番が柱の登場人物紹介しかなかった。ネウロもサイの回想で1コマしか出ていない。 こういう回は初めてじゃないかな? サブリミナルも「monster-robber X・I」になっているし‥‥。 サイとアイさんの出会いは飛行機の中。 ボケ怪人サイはほんの数分前の自分の顔さえもよくわからない。 ベートーベンを赤い箱にしてなりかわったことがあるですか、サイ(笑)。 なにげにニセ・ドラ○もんとかニセ・キ○ィがでてくるあたり、あいかわらず小ネタをいれずにはいられないらしい松井センセ。 「私自身が誰であろうが同じことです」。 そんなアイさんの言葉に激怒するサイ。 自分自身が誰であるのかを知りたがっているサイにとって、このアイさんの言葉はまさしく暴言だったんだろうな。 自分が何者なのかわからなくって不安定なサイ。 不安定なままどんどん強くなっていって、だけど一番、肝心なことは手に入れられずじまい。 ものすごく自分というものが確かなネウロとは好対照だ。 サイがネウロのことを追いかけているのは、ネウロが魔人だからという理由だけでなく、ネウロのゆるぎなさに憧れと嫉妬を抱いているせいもあるんじゃないかな、と思ったりする。 サイと出会い、アイさんはみずから「アイ」という名を選び取った(「イミナ」って「忌み名」かと思っていたんだけど、「イ・ミナ」と書くとなんかありそうな名前になるんだね)。 「アイ」は「i」。「X・I」の「i」(では、サイは「X」と書くのが正式ということになるのかな?)。 「i」というと、数学の虚数を思い出すんだけど‥‥。 「殺されて消えた見えない存在。あなたのそばの…アイでいい」という台詞がすごくいい。 特に「あなたのそばの」というところが。 そして、アイさんはサイのそばに居座り、サイもアイさんがそばにいることを許している。 サイにとって、アイさんてのは意外と大きな存在なのかな?(ネウロにとっての弥子ちゃんくらい?) ところで、前号の表紙のカエル料理は、アイさんのサイに対するイジメなどでは当然なく、単なるサイのボケだったらしい。 こんなことはきっとしょっちゅうなんだろうが、あきれるだけで決して怒らないアイさん。 なんかもう「愛!!」よね。 「好物はカレー」とか言ってるけど、次の日には「なんで好物のおでんをつくってくれないんだ」とか言い出しかねない。 そして、サ...