『ジャンプSQ.』2008年02月号 感想

創刊3号になって、ポストカードシリーズが終わったんで、来月号からどうしようかな、と考えているところ。
次号には空知先生の新作が載るとかいう話があるんで、また買っちゃうかも。

『テガミバチ』
「精霊になれなかった者」、「女帝」、「瞬きの日」、「人工精霊」と様々なキーワードが出てきて、どうやらゴーシュを探す旅は、アンバーグラウンド全体に関わる問題に巻き込まれる旅になりそう。
なんか大きな話になってきたな。
今までは人情話っぽく進んできたけど。これからはちょっと政治向きな話になってくるのかな?

それにしても、不用意に変な色の水を飲んじゃうあたり、ニッチもあんまり「野生」じゃない(苦笑)。

『屍鬼』
ただひたすら人が死んでいくだけ(苦笑)。
私は原作読むのに挫折したんだけど、私が読んだ範囲では、やっぱり人が死んでいくばかりで、何の解決の糸口もつかめてなかった。
ということは、しばらくはやっぱり人が死んでいくばかりなんだろうな。
原作通りといえばそうなんだけど、どーゆーマンガなんだよ。

『TISTA』
体調を崩すティスタ。特に目の調子がおかしい様子。原因はストレス?
ティスタには心当たりがあるんだけど、周りの誰にも言わない。てゆーか、言えないよな。
言ったらアーティを消されかねないし。

ティスタと同じ異能少女のスノウ登場。
FBIの心理分析官らしいけど、それにしちゃあずいぶんと若い感じ。
ティスタと同じく天然ボケが入ってるっぽい。
現場に残された痕跡から、犯人の心理を読み取ることができるらしいが、かなり正確にティスタの心理状態をつかんでいる様子。

一方、ふさぎこむだけの時間を乗り越えて、ティスタ探しに動き出したアーティ。
とりあえず、人相描き(?)を知り合いに送りまくる。
アーティが描いたティスタがブサイクなんだかカワイイんだか微妙なところ。
まぁ、運がよけりゃみつけられるかもね、という程度のものだったんだけど、まんまとティスタつかまっちゃうし。
要するに、学校をやめるという決意をつけかねている間に逃げ遅れちゃったんだね。
しかし、アーティはやっぱり間が悪くって、ティスタとは再会できず。
『君の名は』な展開だな(例えが古過ぎ?)。

「私の側には神様だけがいてくださる。世俗のあらゆる苦難から私をお守りくださる」
これは、ティスタがアーティに託したメッセージなのか、それとも、ティスタが自分自身に言い聞かせるために書いたメモだったのか。
だけど、ティスタに「苦難」をもたらしてるのはどう見ても「神」だよなぁ。
しかし、ティスタはそれに気づくわけにはいかない。それは自分の存在と今までやってきたことを全否定することだから。
「神から与えられた使命」ではなくただの「殺人」だと認めたら、ティスタは生きていけなくなってしまうから。
今のティスタには殺し続ける以外に、自分を守る方法をみつけられない。

アーティが自分を探そうとしてくれてると知って、さらに追い詰められてしまったティスタ。
救いを求めるわけにはいかないのに、救いを求めたい相手がいる、というのは、ティスタにとって苦しみしかもたらさない。
あいかわらずデススパイラルというかデッドエンドというか。
どうしてもハッピーエンドなストーリーを思いつけない!